フランスのコーヒーはまずいの?
文化や歴史・特徴などが知りたい‼
このような疑問や要望にお答えします。
- フランスでは味の濃くて濃縮されたエスプレッソコーヒーが主流
- フランスでは気軽なエスプレッソマシンが普及してからは、家にマシンを置くことができるようになったので一家に一台のマシンがあることが当たり前になりつつある
- 日本でエスプレッソとして親しまれているコーヒーは、フランスでは「カフェ・アロンジェ」と呼ばれている
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
では早速見ていきましょう。
フランスはエスプレッソコーヒーが主流
フランスと言われると、おしゃれな国というイメージがある方が多いでしょう。
いつかは、カフェでおしゃれにコーヒーを楽しんでみたいという方もいるかもしれません。
実際、フランスではカフェの歴史が古くて、おしゃれなカフェが多く、フランスでは味の濃くて濃縮されたエスプレッソコーヒーが主流です。
エスプレッソと言えばイタリアではないかとよく思われますが、フランスでもカフェでコーヒーを頼むとエスプレッソが出てきます。
食後にデザートと一緒に頼んで、砂糖をたっぷり入れ甘めにしたり、チョコレートなどを添えたりすることが多いです。
家でもエスプレッソ
まだ家庭用のエスプレッソマシンが普及していないころは、エスプレッソを飲むためには、カフェなどの店舗に行かなくてはいけなくて、家庭で飲むのであれば、インスタントやドリップが主流でした。
ですが、小さいサイズや家庭用に考えられたエスプレッソマシンが普及してからは、家にマシンを置くことができるようになったので一家に一台のマシンがあることが当たり前となってきています。
そして、家庭でもカフェと同じようなエスプレッソの味を楽しめるようになったようです。
通常のコーヒーはカフェ・アロンジェ
同じエスプレッソと言われていても、日本とフランスでは味が違います。
日本でエスプレッソとして親しまれているコーヒーは、フランスでは「カフェ・アロンジェ」と言われており、アロンジェというのは「薄め」という意味があります。
フランスで、カフェ・アロンジェと頼むと、お湯で薄めたエスプレッソが出てきています。
フランスといえばカフェオレとカフェ・クレームが有名
フランスのカフェのメニューを見ると、「カフェ・クレーム」と表記されていることが多いです。
そこでカフェ・クレームについて説明しておきます。
フランスと言えば、「カフェオレ」や「カフェ・クレーム」が有名で、フランス風の朝食は、カフェオレで大きなカフェオレボウルにクロワッサンなどのパンを浸しながら食べます。
カフェオレとカフェ・クレームは同じなのかと思われがちですが、細かく見るとしっかりとした区分があります。
- カフェ・クレームとは本来、スチームしたミルクを入れている
- カフェオレはホットミルクを入れている
区分があって違うのに、なぜ同じようにカフェのメニューでは表記されているのか気になりますよね。
実は、フランスのカフェでは明確には分けられていないので、どちらを頼んだとしてもスチームミルクでアレンジされたカフェオレのようなコーヒーが出てくるようです。
近年はカフェオレを飲まなくなっている
元々はカフェオレが有名なのですが、近年はエスプレッソの方が主流になっています。
甘いコーヒーが飲みたいときには、エスプレッソに砂糖や甘みを追加して入れるというように甘みを調節できるので、まったくカフェオレを飲まないわけではありませんが、飲まなくなってきているようです。
フランスのカフェ事情と代表的なコーヒーメニュー
憩いの場であるカフェは、フランスに初めてカフェができたときには著名な作家や音楽家、起業家など色々な方が文化的に交流していたそうです。
息抜きなどで行くカフェですが、実はそこまで美味しくないと有名だったのです。
SNSなどを見てみても、日本人がフランスに旅行に行った際にカフェによるとあまり美味しくなかったという口コミも見かけられました。
ですが、最近では自家焙煎をするカフェが増えてきていてクオリティは上がってきており、美味しいコーヒーが飲める場所が増えてきています。
代表的なコーヒーメニューとしては、以下のようなドリンクがあります。
- エスプレッソ
- ダブル・エスプレッソ
- アメリカンコーヒー
- カフェラテ
- ノアゼット
それぞれのコーヒーについて説明します。
エスプレッソ
カフェのメニュー表には「カフェ」とだいたい書かれています。
このカフェというのは、エスプレッソのことなのです。
そのまま飲んでももちろんいいのですが、エスプレッソなので濃厚すぎて飲めないという方も多いので、エスプレッソを頼んだときには、砂糖を入れて調節してから飲みましょうね。
ダブル・エスプレッソ
ダブル・エスプレッソは、名前を見てわかる方もいるかもしれませんが、エスプレッソが2杯入っています。
ただ量が2倍になっただけで、味はエスプレッソなので変わりません。
1杯だけだと物足りないとか、もっと量が飲みたいのであれば、こちらを頼みます。
アメリカンコーヒー
アメリカンコーヒーは、フランスでは「カフェ・アロンジェ」と言われています。
味としてはホットコーヒーと似ていて、ドリップコーヒーよりも少しさっぱりしています。
エスプレッソコーヒーをお湯で薄めた飲み物です。
カフェラテ
カフェラテは、フランスでは「カフェ・クレーム」と言われています。
エスプレッソの苦みが苦手という方には、カフェラテで飲むのがおすすめです。
エスプレッソをホットミルクで割った飲み物なので、コーヒーの苦さとミルクのまろやかさがちょうどいいですよ。
ノアゼット
エスプレッソにホットミルクを少し入れたコーヒーを「ノアゼット」と言います。
聞いたことのある名前では、エスプレッソマキアートと同じような感じです。
カフェラテではミルクが多すぎるので、少しミルクを入れたいというときにはノアゼットがおすすめです。
カフェラテよりはミルクが少なく感じるかもしれませんが、まろやかな味を楽しめますよ。
フランスのコーヒーの歴史
コーヒーの国と言われるフランスは、カフェ文化の先進国でもあります。
17世紀にフランスにコーヒーが伝わり、当時は医者からコーヒーは嘔吐を抑えてくれ、心臓を強くすると言われ健康のために飲むという人が多くなり流行したとされています。※諸説あり
パリにはじめてカフェができてから、今でも営業しているカフェもあるようです。
レストランでもカフェでもフランスでは、少量のエスプレッソが出てくるくらいエスプレッソが主流で、カフェオレはフランスで生まれました。
大きなカフェオレボウルでいただくのもフランススタイルです。
フランスのカフェの歴史は非常に面白く、興味深いね
フランスの有名コーヒーブランドといえば「ロール・エスプレッソ」
フランスで有名なコーヒーブランドである「ロール・エスプレッソ」は、アーティストのチームによって、選び抜かれた良質なコーヒーを提供するという思いで生まれました。
コーヒーカプセルの中にコーヒーが入っており、専用のマシンにセットしてボタンを押すだけという簡単な手順で、フランスらしい風味と香りなど他では味わえないような独特なコーヒーを味わうことができます。
より詳しくロールエスプレッソについて知りたい方は、以下の記事をチェック!
フランスのコーヒー文化に触れてみよう!
いかがでしたか?
フランスのコーヒー文化について紹介しました。
本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- フランスでは気軽なエスプレッソマシンが普及してからは、家にマシンを置くことができるようになったので一家に一台のマシンがあることが当たり前
- 日本でエスプレッソとして親しまれているコーヒーは、フランスでは「カフェ・アロンジェ」と呼ばれている
- 最近では自家焙煎をするフランスのカフェが増えてきており、クオリティは上がってきている
フランスのカフェで代表的なコーヒーメニューとしては、以下の通りです。
- エスプレッソ
- ダブル・エスプレッソ
- アメリカンコーヒー
- カフェラテ
- ノアゼット
本場のカフェで注文する際には、頼んでみてください。
また、フランスに行けなくても、家でも楽しめますのでフランスのコーヒー文化に触れてみてくださいね!
今回はフランスのコーヒー文化について触れてきましたが、ヨーロッパ全体でみると様々な特徴があります。
詳しくは以下の記事を参考にして下さい!