コーヒー豆のカスって捨てちゃいがちだけど、消臭効果があるって聞いたんだよ。でもやり方がわからない…
コーヒー豆のかすからできる消臭剤の作り方を教えて!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒー豆の消臭・脱臭効果
- コーヒー豆のカスからできる消臭剤の作り方
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒー豆のカスの消臭・脱臭効果
毎日コーヒーを飲んでいる方や、コーヒーが好きな方はコーヒーの抽出した残りカスをそのまま捨ててはいないでしょうか?
毎回捨ててしまっている方は、実にもったいないことをしています。
コーヒー豆の残りカスは、実は驚くべき消臭効果を持っている魔法の豆なのです。
コーヒー豆の残りカスは酸性物質であるため、アルカリ性の独特なアンモニア臭をより効率的に消臭してくれます。
消臭剤の定番である活性炭よりも脱臭効果は約5倍
コーヒーのカスに脱臭・消臭効果があるもうひとつの理由は、焙煎後のコーヒー豆の表面にたくさんの小さな穴が空いているため。
コーヒー豆も消臭剤の定番である活性炭と同じ、多孔質構造になっています。
多孔質構造とはざっくり言うと穴がたくさんある材質のことだよ。
挽くことによって表面積が広がり、高い脱臭・消臭効果を発揮してくれます。
特に抽出後のコーヒー豆のカスは、水分を含むことによる臭いの吸収効果もプラスされ、活性炭の5倍の脱臭効果が期待できるとの研究結果もあります。
大手コーヒーメーカーによる実験でもコーヒー豆の残りカスの脱臭効果は、科学的に認められています。
これを上手に活用すれば、家庭での嫌な臭いが綺麗に無くなること間違いなし。
本来であれば使い道がなく、迷わず捨ててしまう様なコーヒー豆の残りカス再利用した消臭剤の作り方とその効果的な置き場所を紹介していきます。
コーヒー豆のカスを使った消臭剤の作り方
ドリップコーヒーを入れた後のコーヒー豆の残りカスは、粗熱が取れたらそのまま小皿へ移し、消臭剤として利用することが可能です。
ここで2つのパターンがあります。
- 湿ったまま使う場合:トイレや冷蔵庫で使用する。カビが生える可能性があるため、2~3日で取り換えてください。
- 乾燥させて使う場合:1週間~1カ月程度使うことが可能。湿気はじめたら交換の目安です。
上記の方法をより詳しい作り方にまとめると以下の3つになります。
- 天日干しをする
- フライパンで炒める
- 電子レンジで加熱する
一つ一つ解説していきます。
どれも重要な項目だからしっかりと覚えておきたいところだね!
天日干しをする
この方法で消臭剤を作るのは、比較的簡単です。
コーヒー豆の残りカスを平たいお皿に広げ、日の当たるところに1日置いておきます。
風通しが良すぎると、コーヒー豆のカスが飛んでしまう可能性が高いため、なるべくは風の強い場所は控えましょう。
フライパンで炒める
コーヒー豆のカスをフライパンで炒ると、フライパンの方の消臭にもなります。
また、コーヒー豆に含まれる油分がフライパンを綺麗に磨いてくれる効果もあります。
フライパンを綺麗に出来るとともに、消臭剤を作ることが出来るため一石二鳥です。
ポイントとしては、弱火でじっくり炒めていくことです。
電子レンジで加熱する
電子レンジで加熱する方法も比較的簡単な消臭剤の作り方です。
500~600Wの電子レンジでラップをかけず2分ほど加熱します。
温めすぎると焦げてしまう危険性があるため、気をつけましょう。
またこの際にタッパーやビンに入れて置くと、容器を消臭することも出来ます。
使い捨てのお茶パックなどに入れて電子レンジにかければ、電子レンジの消臭をしながら、そのまま電子レンジ庫内掃除にも出来るでしょう。
こうやって見てみると意外と消臭剤を作ることは簡単だと気付きます。
確かにこの消臭剤の作り方に関しては意外と簡単だね!
コーヒー豆のカスが消臭効果を発揮する場所
続いては家庭で使えるコーヒー豆消臭剤の置き場所について見ていきましょう。
今回は合わせて6つ紹介します。まとめるとこんな感じです。
- トイレ
- 冷蔵庫・キッチン
- 下駄箱・靴
- 魚焼きグリル
- 生ゴミ・排水口
- 掃除機
一つ一つ解説していきます。
トイレ
コーヒー豆のカスが一番の消臭効果を発揮するのはトイレです。
トイレと言えば、あの独特の匂いが漂っています。
しかし、トイレ内にこの消臭剤を置いておくだけで、酸性物質がアンモニア臭を消してくれます。
便器の掃除をする際に、洗剤代わりにまいてから掃除してみるのも良いでしょう。
ペットのトイレの近くにも使えます。
冷蔵庫・キッチン
フィルターごと空き瓶などに入れて、臭いの強い物のそばに置いてください。
漬け物、スパイス、ダイコン、ネギなどなどの意外に臭いを吸収しやすいのが冷凍庫の氷です。
冷凍庫の氷に触れるとくっついてしまいなかなか取れなくなってしまうため、ビンに入れて置くのが良いでしょう。
シンク下に置いておくと、消臭だけではなく虫よけ効果もあります。
下駄箱・靴
下駄箱に入れて消臭剤として使う場合に、乾燥させたコーヒー豆のカスが適しています。
それと同時に除湿効果&防カビ効果が期待出来ます。
ストッキングやお茶パックなどの小袋に詰めて置けば、そのまま靴の中に入れることができ、消臭・除湿剤として使用出来ます。
水洗いすると靴が傷むことがあるためなかなか洗えませんが、この消臭剤を使えば手軽に綺麗さを保つことが出来ます。
魚焼きグリル
家庭で使う魚焼きグリルは、なかなか洗うことが難しく利用することがあまりないのではないでしょうか?
しかし、この消臭剤を使えば臭いに関しての問題は取り除く事が出来ます。
魚を焼いた後のグリルにコーヒー粉をふりかけておくだけです。
コーヒーは油汚れとの相性も良いため、天然の洗剤としても使用されています。
消臭効果だけでなく油汚れも落ちやすくなります。
生ゴミ・排水口
生ゴミ用のゴミ箱にコーヒー豆消臭剤を入れておきます。
ゴミ袋の中にいれると一番効果があります。
ゴミ袋を取り替える頻度の高い家庭では、ゴミ箱の底やフタの裏側に貼付けておくだけでもOKです。
臭いが強いものに消臭剤を入れるとやはり効果的だね!
掃除機
掃除機の中にコーヒー消臭剤を入れておきましょう。
そんな簡単な作業で除機のフィルターを変える時の嫌な臭いが消え去ります。
驚くべき消臭パワーです。
本当に色々な場所にコーヒーって使うことが出来るんだね!
コーヒー豆の消臭・脱臭効果は絶大
いかがでしたでしょうか?
「コーヒー豆の驚くべき消臭効果とは?作り方を覚えて再利用しよう」というテーマでお伝えしました。
コーヒー豆のカスでも十分な消臭効果があります。
特に臭いのきついトイレではきっと役に立つでしょう。
お店で売っている消臭剤を買うよりも、実際に作ってみて再利用したほうが気分も経済的にも良いことだらけです。
是非一度試してみてください。
またより詳しくコーヒー豆の再利用について知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。