コーヒーとビールの組み合わせって合うの?
コーヒービールって聞くけど、美味しい作り方が知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒーとビールの相性
- コーヒービールの作り方
- おすすめのコーヒービール
- コーヒーとビールの克服方法
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーとビールの組み合わせ「コーヒービール」は相性抜群
コーヒーとビールの組み合わせ「コーヒービール」は相性抜群です!
コーヒービールとはその名の通り、コーヒーとビールを一度に味わうことができる飲み物です。
コーヒーとビールを混ぜるだけで完成するので、非常に簡単な飲み物ですが、いつも別々に飲んでいるコーヒーとビールが意外にも相性が良いことにきっと驚くはずです。
また実は「ビアスタイルガイドライン」を定めているアメリカの団体”ブリュワーズアソシエーション”では、公式にビールとして認定しています。
その定義としては、ベースにしているビールが何なのかは提示する必要がありますが、コーヒー豆でなくてもコーヒーを使用していればその要素だけでも良いようです。
つまり、コーヒーが入っていれば良いということかもね。
「コーヒービール」は香りが良いため、副交感神経を優位にする効果を期待できるともされています。
コーヒービールの作り方
ここではコーヒービールの作り方を紹介していきます。
コーヒービールは意外にも簡単に作ることができます!
準備するものは、簡単でコーヒーとビール、グラスのみです。
詳しい作り方は下記の通り。
- ブラックコーヒーを50mlビールグラスに注ぐ
- ビールグラスにお好みのビールを200ml加える※高い位置からビールを注いで、泡を立たせるようにしましょう。
コーヒービールを作るポイントとしては、コーヒー1の割合に対してビールが4なるようにすることです。
またふくよかな泡を楽しみつつ、コーヒーと混ざりやすくするためにはできる限り高い位置からビールをグラスに注ぐようにしましょう。
コーヒービールは非常に飲みやすいため、ビールの苦さが苦手だという方にもおすすめ。
アレンジ編
アレンジ編としてそもそもビールではなくラムや焼酎などを合わせる方法です。
意外と合うお酒は多々あるので、いろいろと試してみてください。
ベーコンとかソーセージのような加工肉との相性が良いのが特徴です。
筆者個人的にはスパイスカレーに合わせるのがおすすめです。
コーヒービールのおすすめ4選
ここではコーヒービールのおすすめを4つ紹介していきます。
まとめると以下の通り。
- UCC BLACK 珈琲麦酒
- ブラックハウス オートミールコーヒーロースティー スタウト
- サンディエゴ ビアギーク ブランチ
- 台湾 コーヒースタウト
1つ1つ解説します。
1. 黒ビールのような味わい「UCC BLACK 珈琲麦酒」
アルコール度数は5%で、酒税区分はビールになります。
黄桜が製造し、醸造中に珈琲豆を1週間漬け込むことによって、しっかりとした珈琲の味を感じられるビールに仕上がっています。
普段ビールと一緒に楽しんでいる塩気のある食事だけでなく、チョコやケーキなど甘い食事がコーヒーの香りと相性抜群です!
黒ビールのような味わいがありつつ、コーヒーの味も同時に楽しめます。
2. 複雑で香り高い「ブラックハウス オートミールコーヒーロースティー スタウト」
こちらのコーヒービールの特徴をまとめると以下の通り。
- フルボディ
- しっかりとしたチョコレートのようなフレイバー
- 強烈なコーヒーのアロマ
アルコール度数は5.8%に抑えている、オートミールコーヒースタウトになります。
※オートミールコーヒースタウトとは、大麦麦芽に加えてオート麦・コーヒーを追加したものです。
複雑で香り高い風味豊かなビールになっているね。
3. オートミールスタウトが特徴「サンディエゴ ビアギーク ブランチ」
誕生したのはデンマークですが、その冒険的な作品群で決まった醸造所を持たずプロデュースされました。
日本で行われたイベントも大盛況で、もはやクラフトビール界では超人気のコーヒービールです。
こちらはエールスミスと組んでアメリカで仕込んだ商品シリーズである「オートミール&インペリアルスタウト」。
コーヒーをたっぷりと使っているオートミールスタウトです。
※オートミールスタウトとは、大麦麦芽に加えてオート麦を使用して製造するスタウトになります。
軽い甘味もあり、クリーム入りコーヒーのような風味が特徴です。
メープルシロップやシナモン、チョコレートアロマも入っています。
4. 近年日本に上陸したコーヒービール「台湾 コーヒースタウト」
近年日本に上陸し、瞬く間に普及した、飛ぶ鳥を落とす勢いの台湾のコーヒービールです。
本国での受賞歴だけでなく、コラボやタップテイクオーバーにも積極的なのも特徴。
音楽ジャンルをラベルやコンセプトに結びつけているところも若者に受け入れられた理由でしょう。
こちらはシューゲイザーというロックの一ジャンルをテーマに掲げています。
コーヒーとビールを同時に飲む際の注意点
コーヒーとビールを同時に飲む際の注意点としては、カフェインとアルコールの代謝のされ方の違いです。
当然ながら、コーヒーにはカフェイン、ビールにはアルコールが含まれています。
コーヒービールはこの2つを体に摂取することになります。
実際の組み合わせ方としては以下の3つがあるはずです。
- 同時に摂取する
- アルコール摂取から少し間を置いてカフェインを摂取する
- アルコール摂取の翌朝にカフェインを摂取する
同時に摂取する場合、アルコールは脳の働きを下げ、カフェインは逆に脳の働きを高めるため、お互いの作用を打ち消します。
しっかりと違いを理解しておきたいね。
アルコールの方がなかなか分解されない
ここで注意しなければならないことがあります。
カフェインの摂取量は「mg」単位であるのに対して、アルコールの摂取量は「g」単位です。
そのため、アルコールの方がなかなか分解されないのです。
500mLの缶ビール1本であれば3時間は体内に残ります。
2本の場合は6時間、3本であれば9時間とアルコールの血中濃度が高い状態が続くのです。
そのため前夜に飲酒すると、翌日のアルコールチェックで引っかかるというわけです。
一方でカフェインの血中濃度は3~4時間後にはピークの半分まで減ります。
そのため同時に飲み始めても「今日は酔いにくい」といってアルコールを摂取してしまうと飲み過ぎになります。
そうすると、その後アルコールの作用が強く出て危険になるというわけです。
つまり、急性アルコール中毒のリスクがあります。
コーヒーとビールをまずい・飲めないと感じてしまう方への対処法
コーヒーやビールをまずい・飲めないと感じてしまう方も多いのではないでしょうか?
ビールがまずいと感じる理由は、本能による要素が強いです。
しかしこの本能によってまずいと感じている部分は、経験によってカバーできることも明らかになっています。
コーヒーやビールを飲めないと子供っぽく思われてしまったり、会社でどうしても飲まなければいかないことがあると思いますので、是非参考にしてください。
対処法をまとめると以下の通りです。
- 適した温度にする
- のど越し・余韻を楽しむ
- 食べ物と一緒に飲む
- 飲みやすいコーヒー・ビールで慣れる
順番に解説します。
適した温度にする
特に日本のビールは、冷やすことで美味しい味わいになる種類が多々あります。
日本ビール株式会社によると一般的なビールは6℃から8℃あたりが最適温度となっています。
夏の暑い日であれば、もっと冷やすことで美味しさは増すはずです。
コーヒーも同様に、アイスコーヒーであれば冷たい状態のうちに飲むのがおすすめです。
食べ物と一緒に飲む
ビールやコーヒーの苦味は、塩味や甘味がある食べ物を一緒に食べることによって、不快感がかなり軽減されます。
僕もコーヒーは最初苦手だったけど甘いチョコレートと一緒に飲んだら美味しく感じたよ!
このように苦味が和らぐことで、コーヒーやビールは思わず進んでいきます。
慣れていない段階であれば単独で味わうのではなく、好きなおつまみやお菓子一緒に味わうのがおすすめです。
のど越し・余韻を楽しむ
ビールの苦味は舌で感じているため、ビールを舌に触れないようにする飲み方がおすすめ。
よく冷えたビールであれば、のど越しだけで美味しさを感じられます。
実際にビールの美味しく感じるようになった方の大半は、「のど越し」を楽しめるようになっているそうです。
コーヒーにおいては、飲んだ後の鼻に通る芳醇な香りはやみつきになります。
飲みやすいコーヒー・ビールで慣れる
人はビールの「苦味」を本能によって排除しようとし、繰り返しビールを飲むことによって次第に脳は「安全な飲み物」と判断するようになります。
これによってビールの苦味も毒ではなく、「楽しむもの」として認識するようになり、不快感が軽減されるというわけです。
これはコーヒーにも同じことが言えます。
ただ人間だけは、このような本能的な嗜好だけでなく、逆に苦味や酸味を好む場合もあります。
ビールの苦味やワインの酸味がそうです。
本能的には危険を感じながら、経験的にこの苦味は安全だということを覚えていますので、飲む時にスリルや緊張を感じて、その感覚を楽しんでいると言われています。
ジェットコースターやホラー映画を好むのと同じことです。
お酒のおいしさと味について|国税庁
しかしこの対処法はやや強引なので、少しずつ行うのが賢明でしょう。
コーヒーとビールは上手に飲めば非常に美味しい!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーとビールの組み合わせを解説しつつ、作り方からおすすめまで紹介しました!
- コーヒービールとは、コーヒーとビールを一度に味わうことができる飲み物
- コーヒー1の割合に対してビールが4なるように作る
- アルコールの方がなかなか分解されない
特に作る際のポイントで、コーヒー:ビール=1:4になるようにするのが最も大切です。
以上のことを最低限おさえつつ、コーヒーとビールを上手に飲んでいきましょう。
くれぐれも体を壊さない程度に飲んでくださいね!