カンボジア産コーヒーを知りたい
カンボジアコーヒーの飲み方を知りたい
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
カンボジアは東南アジアのコーヒー生産国の1つ。
現地に根付くコーヒー文化は、日本でのコーヒーの楽しみ方と違って特徴的です。
本記事では、カンボジアでのコーヒーの入れ方や歴史、おすすめのカンボジアコーヒーについて紹介していきます。
- カンボジアではロブスタ種が栽培されている
- カンボジア式コーヒーはたっぷりと練乳を入れて飲む
- お土産の定番はラタナキリコーヒー、モンドルキリコーヒー、アンコールコーヒー
- 日本では東京にあるレストランで飲むことができる
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
カンボジアコーヒーの特徴
東南アジアのコーヒー生産国としてカンボジアをご存じでしょうか?
タイやベトナムなどを思い浮かべる方も多いかと思います。
コーヒー豆生産量ランキングでは61位(2021年時点)の376トンと、多くはありませんがカンボジアでもコーヒーが生産されています。
カンボジアで生産されているコーヒーはロブスタ種が主流。
ロブスタ種の特徴として、酸味よりも強い苦味や香ばしさが挙げられます。
この強い苦味や香ばしさを楽しむために、カンボジアではユニークなアイスコーヒーがあります。
濃いめに淹れたコーヒーに練乳をたっぷりと入れて飲むのがカンボジア流。
ロブスタ種由来のしっかりとした味わいや深めの焙煎によるボディ感が甘い練乳のアクセントとなります。
カンボジアコーヒーの歴史
カンボジアでコーヒー生産が始まったのは19世紀頃。
フランスによって、ラオスやベトナムにコーヒーが持ち込まれたのと同時期といわれています。
ロブスタ種とあわせて、高品質なアラビカ種が取り入れられた地域もありました。
しかしカンボジアは国土の大半が低地で、山脈も標高400~1500メートルとあまり高くありません。
標高が低く温暖でも育ちやすいロブスタ種が主流となっていきました。
ロブスタ種とアラビカ種の掛け合わせでもあるかティモール種も栽培されています。
現在はラタナキリ州、モンドルキリ州などの山岳エリアで主に生産されています。
ラタナキリ州、モンドルキリ州は土壌が豊かでコーヒーだけでなく、ゴムやフルーツ、香辛料など様々な農作物が生産されています。
お土産にもおすすめなカンボジアのコーヒー
カンボジアで栽培されている、お土産にもおすすめのコーヒーを紹介します。
生産地の名前の付いたラタナキリコーヒーやモンドルキリコーヒーがお土産の定番。
現地のスーパーやお土産屋さんで販売されています。
ロブスタ種で標高もあまり高くないエリアで栽培されていることから、チョコレートのような落ち着いたビター感や甘さが特徴です。
アンコールコーヒーもおすすめ
カンボジアの観光地として人気なアンコールワットから名前を取ったアンコールコーヒーもおすすめ。
こちらも深煎りでチョコレートやバニラのような甘い香りが感じられます。
どれも日本では見かけることがほとんどないので、現地を訪れた際はぜひ探してみてください!
地元で人気なコーヒーショップ「Brown Coffee」
カンボジアでは屋台のコーヒーショップだけでなく、スターバックスのようなチェーンのコーヒーショップも増えています。
現在地元で人気なのはBrown Coffee(ブラウンコーヒー)というカフェ。
Brown Coffeeは2009年カンボジア発のコーヒーチェーンです。
当時20代だった若者たちが、海外のカフェ文化に感化され創業。
創業時は10人ほどだったチームも、700人以上に成長し30店舗近く出店しています。
チームのメンバーを家族のように扱い、人と人をつなげるカフェ文化を大切にしています。
Brown Coffee店舗情報
Brown Coffeeの店舗は以下の通りです。
※2024年11月時点
- BROWN Roastery Takhmao
- BROWN Peng Huoth Euro Park
- BROWN Roastery Domrey Park
- BROWN Mega Mall271
- BROWN Rule
- BROWN Big Tree
- BROWN Roastery K Mall
- BROWN Roastery Airport
- BROWN Roastery Khalandale
- BROWN Roastery 271
- BROWN Roastery Pasteur
- BROWN Diamond Twin Tower
- BROWN Midtown
- BROWN AEON Sen Sok
- BROWN Roastery Parkmall
- BROWN Toul Tom Pong
- BROWN Roastery TK
- BROWN Raintree
- BROWN Preah Norodom
- BROWN Bokor
- BROWN AEON Sothearos
- BROWN Roastery BKK
- BROWN TK Avenue
- BROWN Roastery Sothearos
- BROWN IFL
- BROWN Riverside
- BROWN Pencil
- BROWN Seaview
- BROWN Treeline
- BROWN Roastery Siem Reap
観光地として人気なプノンペン市内には26店舗もあります。
コーヒーメニュー以外にフードやスイーツも充実しています。市内観光の時に行ってみましょう!
カンボジアコーヒーは日本でも飲める?
日本でもカンボジアコーヒーが飲める場所があります。
東京にあるカンボジア料理屋バイヨンです。
お店ではカンボジアコーヒーのホット・アイス・アイスミルク入りが選べます。
カンボジアコーヒー以外にも伝統料理が数多く楽しめます。
店名 | 本格カンボジア料理 神楽坂バイヨン |
住所 | 〒162-0828 東京都新宿区袋町26森田マンション1F |
電話番号 | 0352613534 |
営業時間 | ランチタイム11:30~14:30 ディナータイム17:30~22:30 |
定休日 | 毎週月曜日 年末年始 |
アクセス | 東京メトロ 南北線、有楽町線、各「飯田橋」駅B3出口徒歩5分 都営地下鉄 大江戸線「牛込神楽坂」駅2番出口徒歩5分 JR 総武線「飯田橋」駅西口徒歩5分 |
カンボジア式コーヒーの淹れ方
カンボジアでは濃く抽出したコーヒーに氷とコンデンスミルクをたっぷり入れて飲むのが伝統的なスタイル。
コーヒーは深煎りされたものを使用し、しっかりと濃く抽出するためにコーヒーは極細挽きにされます。
- ネルドリップにコーヒーをいれ、お湯を複数回にわたってかけることでしっかりと抽出
- グラスを用意して、その3分の1くらいまでコンデンスミルクを注ぎます
- グラスにたっぷりと氷を入れ、その上から濃いめに淹れたコーヒーをかけて混ぜたら完成
カンボジアの屋台などでカンボジア式コーヒーを注文すると、一緒にアイスティーがついてきます。
これはアイスコーヒーを飲んだ後に、グラスに残っているコンデンスミルクを飲み切るため。
残ったコンデンスミルクにアイスティーを注ぐことでミルクティーとして楽しめます。
このお茶は伝統茶であるクメール茶やハス茶、ジャスミン茶などがメジャー。
練乳を使ったコーヒーは東南アジアで人気ですが、お茶と一緒に2度楽しめるのがカンボジア式です。
カンボジアコーヒーを飲んでみよう!
カンボジアコーヒーについて紹介してきました。
本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- カンボジアではロブスタ種のコーヒー豆が栽培されている
- カンボジア式コーヒーはたっぷりと練乳を入れて飲む
- お土産の定番はラタナキリコーヒー、モンドルキリコーヒー、アンコールコーヒー
コーヒーとお茶で2度楽しめるカンボジアコーヒー、ぜひ現地で飲んでみてください。
カンボジア産コーヒーは日本では目にすることが少ないので、お土産にもぴったりです。
カンボジアをを訪れた際は現地のカフェ文化を楽しみましょう!