【観光におすすめ】沖縄のコーヒー農園を紹介！体験できる内容や注意点も解説

こういった疑問や要望にお答えしていきます。

沖縄にコーヒー農園があることは知っていても、どこで何ができるのかって調べるのが大変ですよね。

そこでこの記事では、沖縄のコーヒー農園のおすすめから体験内容までご紹介します。日本では滅多にできないコーヒー体験をして、沖縄観光を満喫しましょう。

それでは早速見ていきましょう！

沖縄のコーヒーとは？

コーヒーといえば南米やアフリカなどをイメージする方が多いと思いますが、実は沖縄県では国産の希少なコーヒーが栽培されています。

ここでは沖縄コーヒーの歴史や文化、豆の特徴について解説していきます。

沖縄コーヒーの歴史

沖縄のコーヒー栽培は、約100年前に始まったとされています。

明治政府に進言して約100本のコーヒーノキがインドネシアから運ばれますが、需要の少なさ、さび病の発生、戦時下といった条件が重なり、コーヒー栽培は一度とん挫しました。

その後、1970年頃にブラジルから里帰りした移民が持ち帰った品種を栽培し、現在まで発展してきたと見られています。

ただ、沖縄では長らく趣味的にコーヒーが育てられてきた背景もあり、生産規模はごくわずかです。

現在は約70名以上の生産者が県内に存在し、那覇周辺から離島まで広い地域で栽培が行われているようですが、商業ベースでの出荷に至る農家は一部のようです。

沖縄のコーヒー文化

沖縄では、コーヒーは日常に根ざした存在です。

例えば、県内コンビニで提供されるレジ横コーヒーの売上は、全国平均の1.5倍に達するともいわれています。

スターバックスの店舗数は人口10万人当たりに2.18件と全国的に見ても上位であり、地域に根づいたコーヒー需要の高さが伺えます。

また、観光地としての側面を持つのが、日本では希少なコーヒー農園です。

旅行の一環で立ち寄れるため、沖縄ならではの文化として注目を集めています。

沖縄コーヒーの特徴

沖縄で主に栽培されているのはアラビカ種です。

台風のリスクがあるため、風に煽られにくい低木のムンドノーボ種が中心で、香りや酸味、コクのバランスが取れた味わいが魅力とされています。

価格の面では生産量の少なさ・希少性から、外国産のコーヒーと比べても高いです。

産地	価格例（100gあたり）
海外産豆	500～1,000円
沖縄産豆	4,000円前後

ただ、スペシャルティ認証される豆も増えていて、コーヒー豆の品質は上がってきているといえます。

常飲用ではなく、贈答用や、特別な日やシーン用として飲むのに向いているでしょう。

沖縄でコーヒーが栽培できる理由

沖縄でコーヒーが栽培できるのには、明確な理由があります。

ここでは沖縄の気候や地理的条件など、栽培に適した環境についてご紹介します。

栽培環境が整っている

沖縄はコーヒーベルトの最北端に位置していて、コーヒー栽培が可能な環境にあります。

コーヒーベルトは、赤道を挟んで北緯25度から南緯25度までの一帯のこと。

平均気温が高く、降雨量が多い熱帯のような気候がコーヒー栽培には向いているため、世界中のコーヒー生産国はコーヒーベルトに集中しています。

沖縄も同様に、平均気温が高く、降水量も豊富ですので、良質なコーヒーを育てる下地があるといえるでしょう。

沖縄のコーヒー農園の魅力

沖縄のコーヒー農園は観光地としての魅力を備えていて、国内では数少ない「国産コーヒー体験」ができる場所として注目されています。

農園を訪れれば、普段は目にできないコーヒーノキや実が間近で見られます。

自然の中で育つコーヒーノキの姿は、コーヒー好きなら一度は体験したい光景です。

農園によってはキャンプやジップラインなど、アクティビティを併設しているところもあります。

家族や友人と一緒に訪れて、観光とコーヒーの両方を楽しめる点は大きな魅力です。

沖縄のコーヒー農園で体験できる内容

沖縄のコーヒー農園では、コーヒーの「一杯」がどのように作られるのか、体感しながら学べるのが特徴です。

ここでは実際にどんな体験ができるのかをご紹介します。

見学

農園見学では畑を実際に歩いてコーヒーノキを直に見れます。

栽培の工程や管理方法など、現地で働くスタッフの説明を聞けば、日常の一杯の背景にある丁寧な手作業や、気候との向き合い方を深く理解できるでしょう。

収穫体験

実際に赤く熟したコーヒーチェリーを手で摘む体験は、なかなかできない貴重な経験です。

チェリーを一粒ずつ摘み取る作業の大変さを通じて、コーヒー生産の重みや価値を実感できます。

焙煎体験

豆の焙煎体験ができる農園もあります。

浅煎りから深煎りまで、焙煎による見た目の変化を直に体感できる貴重な機会です。

気を抜いたら一瞬で進んでしまう焙煎の難しさを実感すれば、いつも安定して同じ味で提供されるコーヒーのありがたみが感じられるはずです。

試飲

自分で焙煎した豆や、農園で提供している豆を試飲できるサービスもあります。

自分で焙煎した一杯は、格別の味わいです。

沖縄の自然の恵みを五感で味わえる時間になるでしょう。

沖縄でコーヒー体験・見学が可能なおすすめ農園7選！

沖縄でコーヒー体験ができる農園のおすすめは以下の通りです。

農園名	体験・観光内容	料金	予約	住所	営業時間	定休日	交通手段	備考
又吉コーヒー園	コーヒー豆収穫体験（11～3月下旬） コーヒー豆焙煎体験	1名9,900円 1名3,900円	公式HP内申し込みフォーム	〒905-1205　 沖縄県国頭郡東村字慶佐次718-28	平日 10:00～17:00 土日祝 9:30～17:00	定休日なし	沖縄自動車道 宜野座ICから車で44分 許田ICから車で39分	駐車場30台有り カフェ、キャンプ場やコテージ有り 宿泊可能
中山コーヒー園	Nコース:自身で収穫したチェリーを使って、精製・乾燥・焙煎抽出まで全て体験 Aコース：:農園の散策とコーヒー園の豆を焙煎・抽出 Bコース:焙煎・抽出のみの体験。使用する豆によって価格は変動 農園キャンプ 摘み取りオリジナルハーブティー体験	コース:不明 キャンプ:4名まで30,000円、5名以上は1人につき+5,000円（最大8名まで） 食事オプション:夕食BBQプラン＋3,000円/人（最小4名～、要予約） ※4名までのご利用でテント2張り希望の場合は追加5,000円 ※テント持ち込みの場合は1万円引き	公式ラインまたは電話	〒905-0004 沖縄県名護市中山378番地	月〜金 10:30～17:00 土・日 10:30～17:00	不定休	車 那覇空港から約90分 美ら海水族館から約30分 許田インターから約25分 古宇利島から約20分 名護バスターミナルから約15分 ※名護バスターミナルまでは那覇空港始発で高速バス有り 所要時間約1時間30分	テント備考 Free Wi-Fi 調理場 クーラー シャワー ウォシュレットトイレ 調理器具 食器 バーベキュー機材一式 スリーピングマット 駐車場有り（テントサイトまで車1台の乗り入れが可能）
Harmony Farm	農園見学（コーヒー試飲付）	3,000円	公式HP内申し込みフォーム	やんばる東村	–	–	–	–
安里珈琲農園	焙煎体験（沖縄産コーヒー 生豆100g を購入）※試飲有り	6,000円	公式HP内申し込みフォーム	〒905-1307 沖縄県国頭郡大宜味村根路銘2268−63	–	–	–	完熟した実は1グループ10個まで無料で収穫可能
Hiro Coffee Farm	見学のみ	–	–	〒905-1201 沖縄県国頭郡東村字高江85-25	13時～18時	火曜、水曜、その他作業時	–	–
創意濃杯 coffeefarm	見学	–	SNSのDMより	〒901-0354 沖縄県糸満市喜屋武960	–	–	–	–
花野果珈琲ファーム	収穫・焙煎体験	–	–	〒905-0426 沖縄県国頭郡今帰仁村諸志2064-11	–	–	–	–

順番に解説します。

1. やんばるの自然を満喫「又吉コーヒー園」

東京ドーム2個分もの広さを持つ自然豊かなコーヒー園。

11月〜3月にはコーヒーの収穫体験ができ、摘んだ実を焙煎し、自分だけの一杯に仕上げる本格的なプログラムが楽しめます。

園内にはマンゴー園やバギー・ジップラインなどのアクティビティも充実していて、学びと遊びを両立できるのも魅力です。

那覇から車で約2時間とアクセスはやや遠いものの、非日常体験を求める方にぴったりのスポットです。