ステンレスフィルターで淹れたコーヒーは、どんな風味?
おすすめのステンレスフィルターは?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
ステンレスフィルターってフィルターの中でも普段使わないものだと思うので、謎が多いですよね。
そこで本記事では、ステンレスフィルターとは何か解説しつつ、使い方やおすすめのアイテムを紹介!
- ステンレスフィルターのメリット
- ステンレスフィルターでのコーヒーの淹れ方
- ステンレスフィルターの抽出がうまくいかない時に確認すべきこと
- ステンレスフィルターの洗い方
- おすすめのステンレスフィルター3選と使用レビュー
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
ステンレスフィルターとは?
ステンレスフィルターというコーヒーの器具を知っていますか?
ステンレスフィルターとはその名の通り、ステンレス製のフィルターです。
通常は紙のフィルターが一般的ですが、ステンレス式にすることでよりおしゃれかつ味も変化してきます。
一見、難しそうに見える抽出器具ですが、初心者の方にもおすすめです。
今回は、おすすめのステンレスフィルターや器具の使い方、ペーパーフィルターとの違いを実際に使ってみての体験談を踏まえて紹介。
ペーパーフィルターとの違い
金属でできているステンレスフィルターと、紙でできているペーパーフィルターの2つはどんな違いがあるのでしょうか。
以下で2つの違いを紹介します。
ペーパーフィルター | ステンレスフィルター |
---|---|
コーヒーの油分が濾過される | コーヒーの成分がダイレクトに抽出される |
フィルターのごみが出る | 洗って使いまわせる |
ペーパーフィルターは、紙の細かな繊維で濾過されたコーヒーなのに対し、ステンレスフィルターは金属の網目のフィルターのため、コーヒー豆の風味をダイレクトに味わえます。
ステンレスフィルターを選ぶメリット
ここでは、ステンレスフィルターを選ぶメリットを紹介します。
まとめると以下の通りです。
- コーヒー豆の風味をダイレクトに感じられる
- フィルターのゴミが出ない
順番に解説します。
「ステンレスフィルター」にはどんなメリットがあるのだろう!
コーヒー豆の風味をダイレクトに感じられる
先ほど紹介したとおり、ペーパーフィルターに比べてステンレスフィルターは、コーヒーの成分がダイレクトに抽出されます。
ペーパーフィルターは、コーヒーの油分や甘みが紙に吸収され、よりクリーンですっきりとした味わいになります。
コーヒーの微粉や油分が濾過されることで、舌触りがさらっとしたコーヒーになります。
一方、ステンレスフィルターは紙のように細かい繊維を通さないため、コーヒーの油分や甘み、微粉まで抽出できます。
そのため、ステンレスフィルターで淹れたコーヒーは、ペーパーフィルターに比べてざらっとし深みのあるコーヒーになります。
フィルターのゴミが出ない
ステンレスフィルターでコーヒーを抽出した場合に出るごみは、コーヒーの抽出カスのみです。
ペーパーフィルターでコーヒーを淹れた場合は、ペーパーフィルターのゴミも出ますが、ステンレスフィルターは洗って使い回しできます。
ゴミが出ないのでアウトドアに最適!
ステンレスフィルターを使ってみたけれど、うまくいかない時の対処法
ステンレスフィルターデビューをしてみたけれど、思ったように抽出できなかったり、あまりにも粉っぽいコーヒーになってしまうというのは、よくあるお悩みです。
スタバで働いていた時もこの相談は多かったです。
ここでは、ステンレスフィルターでのコーヒー抽出が、うまくいかない時の対処法を紹介します。
まとめると以下の通りです。
- 粉っぽい味わいになる場合
- 目詰まりする場合
- 風味が薄くなってしまう場合
順番に解説します。
粉っぽい味わいになる場合
「ステンレスフィルターでコーヒーを淹れてみたけれど、粉っぽい」
このお悩みは、ステンレスフィルター初心者の方がぶつかる壁だと思います。
こちらの理由は……ステンレスフィルターで淹れると誰でもそうなるのです!
コーヒーの成分が十分に抽出された、こってりとした味わいのコーヒーが苦手……そんな方におすすめの飲み方があります。
チョコレートを、口の中でコーヒーの温度で溶かしながら味わってみてください!
コーヒーの豊かなコクとチョコレートの、コンビネーションが楽しめますよ。
目詰まりする場合
目詰まりしてしまう理由として考えられるのは、以下とおりです。
- フィルターにコーヒーが詰まっている
- コーヒーを細かく挽きすぎている
ステンレスフィルターは使い回しできるのがメリットですが、お手入れを怠ると目詰まりしてしまう可能性があります。
目詰まりした時は、本体ごと数分煮沸してみると、目詰まりが取れます。
私は、いつも煮沸で目詰まりを直しています!
また、コーヒーの挽き具合が細かすぎる時も、目詰まりが起きてしまいます。
ステンレスフィルターは、一般的に中細か挽きで淹れますが、目詰まりした時は少し粗めで挽いてみましょう。
風味が薄くなってしまう場合
こちらは、ステンレスフィルター初心者の方が悩みやすいポイントです。
風味が薄くなってしまうのは、以下の理由が考えられます。
- 水が多い
- コーヒー豆の挽き具合が粗すぎる
- フィルターに直接お湯をかけている
水の量と挽き具合は、後にレシピを紹介するのでそちらを試してみてください。
フィルターに直接お湯をかけている場合
「フィルターに直接水をかけている場合」は、ステンレスフィルターで抽出する際にお湯がコーヒーの粉ではなく、ステンレスフィルターにかかってしまっていることを言います。
フィルターに直接お湯がかかってしまうと、コーヒーと触れることなくお湯がそのまま落ちてしまいます。
すると、抽出液がお湯で薄まってしまい、結果的に薄い味のコーヒーが出来上がります。
ペーパーフィルターで抽出する際も、フィルターにお湯をかけないよう気をつけてください!
ステンレスフィルターでのコーヒーの入れ方【挽き方や分量も解説】
ここでは、ステンレスフィルターでコーヒーを淹れる時のレシピを紹介します。
今まで、ステンレスフィルターでうまく抽出できなかった方も、このレシピで挑戦してみてください。
正しい入れ方のポイントをまとめると以下のとおりです。
- 挽き方
- 分量
- 入れ方
順番に解説します。
1. 挽き方
ステンレスフィルター用のコーヒーの挽き目は、中細か挽きで提供しているコーヒー屋さんが多いです。
スターバックスも、ペーパーフィルターより少し細かめで提供しています。
ざらっとした舌触りのコーヒーになるのが好みではない方は、中挽きから中粗挽きで一般的な挽き目よりも、少し粗めに挽くのをおすすめします。
中挽きはグラニュー糖くらいの粒度です。
挽き方については「コーヒー豆の粗さと挽き方の関係とは?味・風味の違いを理解しよう」の記事で詳しく解説しています。
2. 分量
おすすめの分量は以下の通りです。
- 水:300ml
- コーヒー豆:20g
ステンレスフィルターの抽出レシピはさまざまありますが、調べて試した中で気に入ったレシピから、水の量やコーヒー豆の量や挽き方を調節して、アレンジするのもよいと思います。
最適な量については「コーヒー豆の適切な量とは?淹れる人数やカップごとの目安を完全解説」の記事を参考にしてください。
3. 入れ方
ステンレスフィルターでコーヒーを淹れる際、コーヒー豆と水の量、挽き具合はペーパーフィルターと違いますが、淹れ方は基本ペーパーフィルターと同じです。
抽出の工程は、以下のとおりです。
- 蒸らし
- 注ぎ
- 抽出完了
注ぎの1投目の蒸らしは、30秒前後でおこなってください。
コーヒー粉全体が湿るくらいお湯をかけ、30秒待ちます。
その後、お湯を4から5回に分けて注ぎ、2分から2分半くらいで抽出を完了するのがおすすめです。
フィルターに直接お湯がかからないように、注意してくださいね!
ステンレスフィルターはどうやって洗う?洗い方解説!
ステンレスフィルターは、毎回の使用後の手洗いをきちんとおこなっていれば、特別なお手入れはいりません。
毎回の使用後は、柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて洗い、水気を取るようにしましょう。
ステンレスのため、さびづらいので安心してください。
おすすめのステンレスフィルター3選
ここでは、初心者の方にもおすすめのステンレスフィルターを紹介します。
まとめると以下のとおりです。
- スターバックス オリジナルステンレスコーンフィルター
- BRUNO パーソナルコーヒードリッパー
- コレス ゴールドフィルター
順番に解説します。
1. コーヒースペシャリスト監修「スターバックス オリジナルステンレスコーンフィルター」
見た目も爽やかでおしゃれなスターバックスの、ステンレスフィルター。
私がスタバで働いていた時、こちらの商品は特に夏場に人気でした。
スタバで夏場に売っている、グラスドリップコーヒーメーカーとこちらを一緒に買い、自宅でアイスコーヒーを作る方が特に多い印象です。
ステンレスフィルターで抽出したコーヒーを急冷し、アイスコーヒーとして飲むのはおすすめです!
ステンレスフィルターだからこそ、しっかりと深みのあるアイスコーヒーが作れそう!
商品スペック
価格 | 3080円(税込) |
---|---|
サイズ | 11.5×13.1×9.4cm |
材質 | ステンレス鋼 |
2. 1人分のドリップを手軽に楽しめる「BRUNO パーソナルコーヒードリッパー」
こちらはコンパクトで見た目もかわいくて、自宅での普段使いやプレゼントにもおすすめです。
フィルターをカップの中に収納できるようになっており、コンパクトに収納できます。
Amazonチョイスにも選ばれています。
商品スペック
価格 | 2640円(税込) |
---|---|
サイズ | 10.5×9×9cm |
材質 | ・本体/品名:耐熱ガラス製器具 ・ドリッパー/コポリエステル樹脂、ステンレス鋼 ・フタ/ポリプロピレン |
3. 純金コーティングが施されている「コレス ゴールドフィルター」
純金コーティングがされている、Coresのステンレスフィルターは私も所有しており、おすすめです。
純金加工がされており化学反応に強く、味と香りに影響が出づらい商品です。
ステンレスフィルターはゴミが出ないので、アウトドアに向いています。
この商品は他のステンレスフィルターに比べてコンパクトなので、キャンプに持って行っています。
商品スペック
価格 | 3300円(税込) |
---|---|
サイズ | 10×7.5×9.5cm |
材質 | 純金メッキ(ステンレス)・ポリプロピレン |
ステンレスフィルターはアウトドアでのドリップにおすすめ!
キャンプなどのアウトドアで飲むコーヒーは、格別に美味しいですよね。
ゴミが出ず、さらにコンパクトに持ち歩けるステンレスフィルターは、アウトドアで淹れたてのコーヒーを飲みたい時にぴったりです。
先ほど紹介した、Coresのゴールドフィルターは特にコンパクトで、アウトドアシーンにおすすめです!
キャンプ好きには紙のフィルターよりステンレスフィルターを買っておきたいですね!
キャンプに持っていくべきコーヒーセットは「キャンプでのコーヒーを楽しもう!淹れ方別のおすすめセット道具14選」の記事を参考にしてください。
ステンレスフィルターを実際に使ってみよう!
いかがでしたでしょうか?
ステンレスフィルターについて、使い方やおすすめのアイテムを紹介しました!
今回の記事で重要なことをまとめると、以下のとおりです。
- ステンレスフィルターは洗って使いまわせる
- コーヒーの風味をダイレクトに抽出できる
- ゴミが出ないのでアウトドアにもおすすめ
ぜひ、ステンレスフィルターでの、コク深いコーヒーに挑戦してみてください!
また今回はステンレスフィルターについて解説しましたが、ペーパーフィルターも非常に人気です。
ペーパーフィルターについてもっと知りたい方は「【コツ公開】ペーパードリップとは?美味しいコーヒーのいれ方を完全解説」の記事をチェック!