コーヒー豆ってカビになるって聞いたけど実際どうなの?カビ菌に侵されたくない…!
カビ毒ってあるらしいよ!僕もよくわからないから教えてほしい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒー豆はカビることがある
- その原因はコーヒー豆も生鮮食品のため
- カビの見分け方は味や見た目、臭いから判別できる
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
コーヒー豆はカビる
結論として、コーヒー豆はカビます。
僕は、コーヒー豆が詳しい方から教えてもらうまでは何も知らなかったよ…。
カビるというのはつまり、カビ菌が増殖してしまうということによって起こります。
その最も代表的なカビ菌がカビ毒です。
後述でより詳しく解説していきます。
コーヒー豆は生鮮食品
コーヒー豆は生鮮食品であるため、皆さんが思っているほどにカビやすいです。
保存方法を誤ってしまえば取り返しのつかない事になってしまう可能性は十分にあるのです。
是非保存をもう一回改めて正しいコーヒー豆の保存方法を知って下さい。
コーヒー豆のカビの割合
ここで気になってくるのがコーヒー豆に含まれるカビの割合でしょう。
あるブラジル産コーヒーの生豆を検査したある研究では、加工前の90%以上のコーヒー豆がカビ毒に侵されており、レギュラーコーヒーの約50%がカビていること判明されました。
コーヒー先進国ともいえるブラジルでこの値はあまり信じがたい事実ですね。
とは言うものの日本では安全基準が設けられているため、そこまでカビ毒のコーヒー豆は輸入はされません。
日本の制限が厳しいんだね!良かった。
コーヒー豆はカビ毒が潜んでいる
カビが生えたものを食べたら体に悪いのは明白でしょう。
しかし、カビをしっかりと洗ったとしてもカビが放出した毒のカビ毒は依然としてコーヒーに残されているのです。
カビ毒にも種類は多く存在しますが、有名なのは「マイコトキシン」という成分です。
カビ毒≒マイコトキシンということだね!
マイコトキシンとは?
マイコトキシン (Mycotoxin) とは、カビの2次代謝産物として産生される毒の総称です。
人や家畜などに対し 急性もしくは、慢性の生理的あるいは病理的障害を与える成分。
またカビ毒は脳に炎症を起こさせるともされています。
知らないうちに集中力や思考力が削られているということです。
そしてこはカビであるため、当然目に見えません。
カビが生えてるかどうかは目で見ればわかりますが、カビ毒はわかりません。
微量であれば味もしませんため、多かれ少なかれ接種しているのです。
またカビは生きてるため、熱したら死にますがカビ毒は熱してもなくなることはありません。
そのため以下でカビの見分け方について解説していきます。
コーヒー豆に発生するカビの見分け方
焙煎してしまったらコーヒー豆がカビているかどうかを目視で確認することはかなり難しいでしょう。
そこで簡単にカビを見分ける方法を紹介します。
それはコーヒー豆が凸凹に欠けていて、黒ずんでいるものです。
生豆の状態の方が見つけやすいため、焙煎する前に除去出来ればベストでしょう。
カビ臭い場合もある
実はたまに目立ったカビの特徴(凸凹に欠けていて、黒ずんでいるもの)が出ない場合もあります。
デカフェなどでよく見られる現象だと言われています。
現在はまだその原因を解明できていないそうです。
※2024年12月時点
そのような場合は、カビの臭いで見分けましょう。
個人によって感じ方は違いますが、その臭いは酸っぱい臭いと言われています。
是非そんな臭いを感じた場合は飲まないことをおすすめします。
コーヒー豆にカビを発生させないための対策
一番のカビ毒を発生させないための対策は、正しい保存方法と選び方です。
つまり、カビ毒を発生させてしまっては遅いということ。
まとめると以下の通りです。
- シングルオリジン&中南米のコーヒー豆を買う
- デカフェについて理解する
- 天日干し製法について理解する
- 信頼するお店で購入する
合わせて4つです。1つ1つ解説していきます。
なるほど…これだけのカビ対策があるんだね!一緒に見ていこう。
シングルオリジン&中南米のコーヒー豆を買う
シングルオリジン&中米産のコーヒー豆はカビ毒が低い傾向にあると言われています。
中南米のコーヒー豆は他のコーヒー豆に比べてカビの発生率が低いとされています。
まだ理由は明らかになっていませんが、カビがどうしても気になる方は是非中南米産の豆を購入することをおすすめします。
シングルオリジンとは
シングルオリジンとは生産国やエリアに加え、収穫時期や生産者、コーヒー豆の品種、製法などをある程度まで特定できるコーヒーのことを指します。
是非この2つを踏まえた上で良い買い物をするようにしましょう。
デカフェについて理解する
デカフェについて理解することは、カビの菌を避けること方法として有効です。
デカフェがダメと言っているわけではありません。
その製法などを理解することでカビに対するリテラシーを高めることで避けることが出来ます。
デカフェとは?
そもそもデカフェとは、本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインレスにしたり、カフェイン添加を行わないことです。
つまり、カフェインレスの飲み物です。
デカフェに使われるのは一般的に低品質の豆です。
高品質のものは味が劣化するのがもったいないため、一般的にデカフェには使用されません。
低品質なコーヒー豆というのは、カビ毒に侵されがちな傷んだ豆になります。
また、カフェインには抗菌作用があるので、低品質なコーヒー豆は様々な菌に対して無防備になっている状態なのです。
天日干し製法は避ける
天日干し製法は屋外で放置され行われます。
自然に対して丸腰で行われるため、菌が繁殖しやすい環境にあるのです。
つまり天日干し製法で作られたコーヒー豆はカビ菌が含まれている確率が高いということです。
気をつけよう…。
信頼するお店で購入する
これが一番コーヒー豆のカビの菌を対策する方法として有効かもしれません。
自前の焙煎機があり、商品を熟知したコーヒー通がやってるお店を選ぶことが大切です。
コーヒーのプロフェッショナルに任せるのが一番手っ取り早いです。
自分の行きつけを見つけることが大事になってくるでしょう。
自分のお気に入りのコーヒー店を見つけることも大切だね。
コーヒー豆のカビには気をつけよう!
いかがでしたでしょうか?
「コーヒー豆にカビ?その根本的な原因から見分け方まで徹底解説【保存版】」というテーマでお伝えしました。
本来は見えていないため驚くことはありませんが、カビ菌は僕たちの身の回りにもたくさん存在しています。
今あなたが見ているディスプレイにも何万もの菌が繁殖しています。
今回お伝えした方法で、コーヒー豆に潜むカビ菌を出来るだけ少なくしていきましょう。
コーヒー豆だけではなく、インスタントコーヒーのカビもよく見受けることかと思います。
気になる方は「インスタントコーヒーはカビる?賞味期限から正しい保存方法まで解説」の記事をチェック!