実際にコーヒーとカレーを合わせたレシピが気になる!量はどのくらいなのかな?
コーヒーとカレーの相性って合うの?牛乳は相性抜群って聞くけど…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- 味のバランスが悪い場合は、コーヒーを入れることによって美味しくなる
- カレーにコーヒーを入れる時は、仕上げの最後に入れる
- 隠し味にコーヒーを入れる場合、カレーに対して3分の1の量のコーヒーがおすすめ
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
カレーにコーヒーを入れると美味しくなる
ベースのカレーが甘すぎたり、しょっぱすぎたりなど、味のバランスが悪い場合は、コーヒーを入れることによって美味しくなります。
コーヒーの酸味と苦味が、味のバランスが悪いカレーの味を整えるからです。
味のバランスが悪く、何かの味が突出してしまっている場合と、全体的に味が濃すぎる場合には、コーヒーを入れることが有効に働きます。
コーヒーは液体なので、全体的に味を薄める効果があるのです。
味を薄めると言っても、水と違って、全部の味が薄まる訳ではありません。
旨味は残しつつ、強調されている味が抑えられて、苦味がプラスされます。
なので、コーヒーを入れて薄味になって不味くなることはありません。
ただし、もともとのカレーの味が美味しかった場合、コーヒーを入れることによって不味くなりますので、ご注意下さい。
自分の好みの味ではないカレーに、コーヒーを入れるようにしましょう。
作ったカレーの味が気に入らなかったらコーヒーを入れよう!
カレーにコーヒーを入れる際の注意点
カレーにコーヒーを入れる際に、絶対に注意しなかればいけないことがあります。
それはカレーにコーヒーを入れるタイミングです。
コーヒーを入れるタイミングは最後
カレーにコーヒーを入れる時は、仕上げの最後に入れましょう。
具材をコーヒーで煮込んでしまうと、苦味が強くなってしまうためです。
コーヒーを入れたカレーを実際に作ってみて検証
実際にカレーを作って検証してみました。
準備したものは以下の通りです。
- カレールー
- 豚肉
- 玉ねぎ
- にんじん
- コーヒー
カレールーはお家カレーの定番を使用。
具材もシンプルに、豚肉、玉ねぎ、にんじんを用意しました。
そして、コーヒー。コーヒーは「UCCのTHE DRIP」を使用しました。
お鍋を2つ用意して、具材をそれぞれ半分ずつ入れて、油で炒めます。
1つは水の代わりにコーヒーを入れてみる
具材にある程度火が通ったら、1つの鍋には水の代わりにコーヒーを入れます。
もう1つの鍋には水を入れて煮立たせます。
灰汁をしっかり取りながら、具材を煮込みます。
水代わりにコーヒーを入れた鍋からは、とても香ばしくていい匂いがしてきました。
灰汁も、水を入れた鍋より出が少ないです。
ある程度煮込んで、灰汁が少なくなって、具材が煮えたら、カレールーを入れます。
水の代わりにコーヒーを入れた方は、色が濃く、見た目は美味しそうです。
もう1つはカレーに隠し味で10mlのコーヒーを入れる
ルーが溶けて、少し煮込んだところで、普通に作ったカレーに隠し味で100㎖のコーヒーを入れます。
コーヒーを入れると少し色が濃くなりました。
全体に馴染んだら出来上がりです。
実食
水代わりのコーヒーカレーは、正直美味しくないと感じました。
具材がものすごく苦くなります。特に豚肉が苦くなりました。
見た目は美味しそうに見えますが、焦げたような味がします。
ただただ苦いです。もはやカレーではありません。
隠し味に100mlのコーヒーを入れたカレー
普通に美味しいです。カレーにコクが出ます。
苦味も程よくプラスされます。
水分が多くなるので、シャバシャバ系カレーです。
トロトロ系カレーがお好きな方は、煮込む際に水を少なく入れることをおすすめします。
両方混ぜてみる
両方を混ぜてみました。
苦いカレーになります。
苦味が好きな方にはいいと思います。
2日目の水代わりのコーヒーカレー
カレーは二日目が美味しいというので、一日経ったものを食べてみました。
味が少し落ち着きました。
苦いままですが、具材の苦味が少し和らいでいます。
カレーというよりは、ブラウンシチューという感じになります。
カレーにコーヒーを入れるタイミングは、最後に入れることがおすすめです。
正しい量とは?入れすぎるとまずくなる
カレー180gに対して、コーヒー150㎖と50㎖を入れてみて検証しました。
カレーは手作りだと、味がその時々で変わってしまうので、味を統一するために、無印良品のレトルトカレーを使用しました。
シンプルなキーマカレーを使用。
カレー180gに対して150mlのコーヒーを入れる
シャバシャバ系カレーになります。
スープカレーのような感じです。
味は薄くなりません。
苦味がしっかりあり、香ばしいです。
辛さが後からしっかり感じます。
カレー180gに対して50mlのコーヒーを入れる
おいしいですが、味の変化が感じられません。
「コクがでたかも…?」という感じです。
隠し味にはなっています。
隠し味にコーヒーを入れるなら、カレーに対して3分の1の量のコーヒーを入れるのがおすすめです。
味を変化させたいのであれば、カレーに対して2分の1弱のコーヒーを入れることをおすすめします。
コーヒーで煮込むとカレーが不味くなるんだ~。
タイミングと量は大事なポイントだね。
【プロが教える】カレーとの相性が抜群なコーヒーの種類
市販の缶コーヒー3種類で比較検証しました。
まとめると以下の通りです。
- UCC ブラック無糖
- ダイドー 世界一のBARISTAブラック無糖
- サントリー BOSSブラック無糖
カレーは味を統一するために、全て無印良品のキーマカレーを使用しています。
180gのキーマカレーに対して、それぞれ100mlのコーヒーを入れました。
UCCブラック無糖
UCCブラック無糖の場合は以下のようになりました。
- カレーの粘度が弱まりサラサラになる
- 味は薄くならない
- やや苦味が感じられる
- 香ばしくなる
UCCブラック無糖の缶コーヒーそのものの味が、あっさりさっぱりしていて、味がすごく薄いので、そこまでカレーの味を変化させることはありませんでした。
ダイドー 世界一のBARISTAブラック無糖
ダイドー 世界一のBARISTAブラック無糖の場合は以下のようになりました。
- カレーの塩気が引き立つ
- 後味に苦味を感じる
- 辛さが控えめになる
- コクが出る
ダイドー世界一のBARISTAブラック無糖は、しっかりしたコーヒーの苦味や酸味を感じます。
3つの缶コーヒーの中で個人的に一番美味しいと思います。
缶コーヒー自体の味がしっかりしているので、カレーにも味の変化を感じることができました。
サントリー BOSSブラック無糖
サントリー BOSSブラック無糖の場合は以下のようになりました。
- カレーがマイルドになる
- 味に大きな変化はない
サントリー BOSSブラック無糖の味は、かなりさっぱりしています。
後味にやや苦味を感じるくらいです。
総評・まとめ
缶コーヒーそのものの味が薄いので、カレーに入れると、カレーの味もマイルドになります。
カレーの味を変えたいなら、ダイドー世界一のBARISTAブラック無糖が一番おすすめ。
カレーの味をマイルドにしたいなら、サントリー BOSSブラック無糖でしょう。
カレーの味が濃すぎたり、辛すぎたり、しょっぱ過ぎた時に、リカバリーするのなら、UCCブラック無糖がおすすめです。
コーヒー以外にもある!カレーにコクを出すおすすめの調味料
ここではコーヒー以外のカレーにコクを出すおすすめの調味料を紹介します。
世間で言われているおすすめのアイテムは以下の通りです。
- 牛乳・ミルク
- ケチャップ
- チョコ
まずは3つのアイテムを比較検討するため、カレーは全て無印良品のキーマカレーを使用しています。
牛乳・ミルク
無印良品のキーマカレー180gに対して牛乳100㎖を入れました。
カレーがとても美味しくなります。
辛さがマイルドになり、まろやかなカレーになりました。
カレーの旨味がより際立って、美味しさがアップします。
見た目もアジアカレーのような感じで、食欲をそそります。
牛乳は隠し味におすすめです。
ケチャップ
無印良品キーマカレー180gに対して、ケチャップ12g×2袋(24g)を入れました。
カレーの味が濃くなります。
酸味も辛さも強く感じます。
フルーティーさが増して濃い味に変化します。
濃い味がお好きな方や、カレーが薄味に仕上がってしまった時に入れることをおすすめします。
チョコ
無印良品キーマカレー180gに対して、チロルチョコのミルクを2個入れました。
カレーの味が従来とは違う味に変わります。
他のカレーを食べている感じです。
カカオ感が出て、コクがアップします。
濃厚で甘辛く、まろやかなカレーに変化しました。
出来上がったカレーの味が気に入らない場合や、カレーの味に飽きてしまって、味変したい時に入れることをおすすめします。
総評・まとめ
カレーにコーヒーを入れることがおすすめな方は、香ばしい味や、焦げがお好きな方です。
例えば、トーストはしっかり焼いた方がお好みだったり、パウンドケーキの端や、カステラの焼き色が付いている部分が好きな方です。
カレーそのものが好きな方は、何も足さない方が良いでしょう。
カレーに何か入れたい方は、個人的にミルクが一番おすすめになります。
カレーにコーヒーを入れるポイントは、カレーの味全部を薄めたくはないけれども、しょっぱさだけを和らげたいなど、味のバランスを整えるためのアイテムとして使うことです。
美味しいカレーはそのまま食べるのが一番かもしれないね。
カレーにコーヒーを入れてコクをUPさせよう!
いかがでしたでしょうか?
カレーにコーヒーは隠し味として優秀な理由と、その作り方まで紹介しました。
今回の記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- コーヒーは液体のため、全体的に味を薄める効果がある
- カレーにコーヒーを入れる時は、仕上げの最後にいれるのがおすすめ
- 隠し味にコーヒーを入れるなら、カレーに対して3分の1の量のコーヒーを入れるのがおすすめ
ぜひ今回紹介した内容・レシピなどをもとに、自分で作ってみてはいかがでしょうか?
インスタントコーヒーでカレーを作りたい方は、以下の記事をチェック!