
高級チョコレートって市販のチョコレートと何が違うの?



おすすめの高級チョコレートが知りたい!
高級チョコレートは種類が多く、迷うことがあると思います。自分へのご褒美やお返し・ギフトに最適なブランドを厳選し、粒の価格帯・特徴を紹介します。
この記事では高級チョコレートの選び方からおすすめを10選、解説していきます。
- 高級チョコレートはカカオ豆へのこだわりと製法が違う
- ギフトにおすすめ「GODIVA(ゴディバ)」「ピエール マルコリーニ」「Caffarel(カファレル)」
- ご褒美で購入するなら「Lindt(リンツ)」「VESTRI(ヴェストリ)」
- 日本産の高級チョコレート「ショコラティエ パレ ド オール」「ミュゼ・ドュ・ショコラ テオブロマ」


日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年、専門家として活動しています。運営する国内最大級のコーヒー情報サイト「コーヒー豆研究所」(月間60万PV)は多くの読者に支持され、テレビ番組『ZIP!』をはじめ各種メディアにも出演。自社ブランド「ラボカフェ」では、厳選したコーヒー豆を販売しています。
高級チョコレートの選び方と市販品との違い


ここでは、高級チョコレートと市販のチョコレートの違いや選び方について解説します。
高級チョコレートはなぜ特別なのか?製法とカカオへのこだわり
普段スーパーなどで目にするチョコレートと高級チョコレートの違いは、カカオ豆へのこだわりと製法があります。
カカオ豆の選別
高級ブランドの多くはカカオ豆の産地や品種を厳選し、自社で焙煎・精錬(コンチング)まで一貫して行っています。
これによりカカオ本来の複雑で個性豊かな香りを引き出しています。
素材の純度
安価なチョコレートに比べて、乳化剤や植物油脂などの添加物を極力抑え、カカオバターを豊富に使用しています。
これにより口に入れたときの「とろけるようなくちどけ」が生まれます。
手作業と芸術性
ローストしたナッツに砂糖でコーティングしたプラリネや濃厚なくちどけのガナッシュを詰め込んだボンボンショコラはショコラティエが一つ一つ手作業で仕上げています。
中身の種類も豊富で、コーティングも手作業で行うためショコラティエの技術が光る芸術品です。
【目的別】ご褒美の1粒 ギフトの詰め合わせ
高級チョコレートを選ぶときは「誰に」「なぜ」送るかを明確にすることで、予算と個数を決めやすくなります。
| 用途 | おすすめの個数・容量 | 予算目安 |
|---|---|---|
| 自分へのご褒美・お返し | 1~3個、タブレット(板チョコ)1枚 | 1,000~3,000円 |
| 友人や同僚へお返し | 3~5個入りのアソート | 2,000円~4,000円 |
| 目上の方へのギフト・本命 | 6~10個入りの豪華なボックス | 4,000円~10,000円 |
【予算別】3000円以内のご褒美チョコレートを探すには?



高級って聞くと手が届かないな
こういったイメージがありますが、3,000円以内でも十分楽しめる商品がたくさんあります。
おすすめのブランドはリンツのリンドール詰め合わせとカファレルの小さい缶のジャンドゥーヤです。
ハイブランドのボンボンショコラは、1粒あたり400円~800円程度が相場です。数粒(2~4粒)のギフトであれば、2,000円前後で購入することができます。
高級チョコレートのおすすめ人気10選!
ここではおすすめの高級チョコレートを「知名度」「価格帯」「カカオ度」から厳選して10選紹介します。
| ブランド名 | 国 | 特徴 | カカオへのこだわり | 用途 | 1粒価格目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| GODIVA(ゴディバ) | ベルギー | 誰に贈っても喜ばれる安心感。トリュフやナッツ系プラリネが人気。 | 厳選された豆を使用し、世界中で同じ味を保つ徹底した品質管理。 | 職場・親戚への挨拶 定番ギフト | ¥400~¥600 |
| ピエール マルコリーニ | ベルギー | カカオ豆の調達から手掛ける徹底したこだわり。ハート形のボックスなどギフトがおすすめ。 | カカオ豆の選定から焙煎まで自ら手掛けるBean to Bar。 | 本命・特別な相手 バレンタイン | ¥450~¥700 |
| ラ・メゾン・デュ・ショコラ | フランス | ガナッシュの繊細さが世界最高峰。洗練された大人の味。 | M.O.F.シェフの哲学のもと、香りと口どけを重視したブレンド設計。 | 目上の人・通な人 高級ギフト | ¥400~¥650 |
| ジャン=ポール・エヴァン | フランス | 芸術的で独創的なボンボンショコラ。スパイスやフルーツの組み合わせも魅力。 | 砂糖を控えめにし、カカオ本来の香りと素材の調和を最優先。 | 本命・美食家 自分へのご褒美 | ¥450~¥750 |
| Lindt(リンツ) | スイス | リンドールは様々なフレーバーを試せるご褒美に最適。 | サステナブルな農業支援を行い、高品質な豆を安定的に調達。 | ばらまき・シェア 日常の贅沢 | ¥100~¥150円(量り売り) |
| Caffarel(カファレル) | イタリア | ジャンドゥーヤが有名。可愛らしい缶ギフトが人気。 | ヘーゼルナッツをカカオに配合し、滑らかさとコクを追求。 | 子供・女性 友チョコ | ¥150~¥300 |
| ル・ショコラ・アラン・デュカス | フランス | 産地ごとの個性を楽しめるタブレットが充実。シンプルで通好み。 | 産地の個性を最大限引き出すため、工房で焙煎・製造まで一貫。 | 男性・こだわり派 カカオ好き | ¥400~¥600 |
| VESTRI(ヴェストリ) | イタリア | スプーンで食べるチョコレート。濃厚な味わい。 | 自社農園のカカオを活かし、濃度と香りを重視した仕立て。 | 変わり種好き 自分へのご褒美 | ¥300~¥500 |
| ショコラティエ パレ ド オール | 日本 | Bean to Bar。日本酒「獺祭」を使ったショコラなどが人気。 | カカオ豆の焙煎から自社で行い、素材に合わせて焙煎を調整。 | お酒好きな人 ビジネス・会食手土産 | ¥400~¥600 |
| ミュゼ・ドュ・ショコラ テオブロマ | 日本 | 土屋公二氏が手掛けるブランド。パッケージもかわいくギフト向き。 | カカオの品質にこだわり、産地の魅力が伝わる設計を重視。 | 友人・同僚 カジュアルギフト | ¥300~¥500 |
順番に解説します。
1. 誰も認める高級チョコレートの代名詞「GODIVA(ゴディバ)」


GODIVAは、その優雅なパッケージと品質から、世界で最も知られる高級チョコレートブランドの一つです。
1926年にベルギーで誕生し、王室御用達の栄誉を受けました。定番の「ゴールドコレクション」は、トリュフやプラリネなど多様な味わいを詰め合わせ、贈り物としてとても人気です。
その洗練された味わいと格式あるブランドイメージは、特別な日の贈り物としておすすめです。
| 国 | ベルギー |
|---|---|
| 特徴 | 誰に贈っても喜ばれる安心感。トリュフやナッツ系プラリネが人気。 |
| カカオへのこだわり | 厳選された豆を使用し、世界中で同じ味を保つ徹底した品質管理。 |
| 用途 | 職場・親戚への挨拶 / 定番ギフト |
| 1粒価格目安 | ¥400~¥600円 |




2. Bean to Barの先駆者「ピエール マルコリーニ」


ビエール マルコニーは、ベルギーのトップショコラティエ、ピエール マルコリーニ氏が手掛けるブランドです。
チョコレートになるまで、カカオ豆の選定から焙煎までを自ら一貫して、一つの工房で製造する「Bean to Bar」の先駆者として知られています。
おすすめのボンボン・ショコラは、フルーツを思わせる華やかな酸味とカカオの複雑な香りが特徴的で、洗練された大人の味わいになっています。
特に、真っ赤なハート型のクールシリーズは、ギフトとしても人気なチョコレートないで贈り物におすすめです。
| 国 | ベルギー |
|---|---|
| 特徴 | カカオ豆の調達から手掛ける徹底したこだわり。ハート形のボックスなどギフトがおすすめ。 |
| カカオへのこだわり | 自ら農園に足を運び、焙煎まで手掛けるBean to Barの先駆者。 |
| 用途 | 本命・特別な相手 / バレンタイン |
| 1粒価格目安 | ¥450~¥700円 |


3. 「ガナッシュの魔術師」が手掛ける高級チョコレート「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」


ラ・メゾン・デュ・ショコラは、フランス・パリを代表する老舗高級チョコレートブランドです。
創始者ロベール・ランクスは「ガナッシュの魔術師」と呼ばれ、その口どけの良さと、カカオの香りの純粋さを追求する哲学は今もパティシエ達に受け継がれています。
ガナッシュを主役としたボンボン・ショコラは、余計なものを加えず、素材本来の香りと滑らかさだけで勝負する高級ブランドの1つです。
ちょっと高級なプレゼントを考えている人におすすめです。
| 国 | フランス |
|---|---|
| 特徴 | ガナッシュの繊細さが世界最高峰。洗練された大人の味。 |
| カカオへのこだわり | M.O.F.(国家最優秀職人章)シェフによる、計算し尽くされたブレンド。 |
| 用途 | 目上の人・通な人 / 高級ギフト |
| 1粒価格目安 | ¥400~¥650円 |
4. 芸術的なカカオの香りの「ジャン=ポール・エヴァン」


ジャン=ポール・エヴァンは、フランスの国家最優秀職人章(M.O.F.)を持つジャン=ポール・エヴァン氏が手掛けるブランドです。
チョコレートは、カカオの持つ香りの組み合わせとテクスチャーに重きを置いており、一粒ごとに芸術的な感性が込められています。
フランスの伝統的な製法に基づきながらも、常に新しい味わいを提案し続ける姿勢が、世界中のグルメに愛される理由です。
| 国 | フランス |
|---|---|
| 特徴 | 芸術的で独創的なボンボンショコラ。繊細なスパイスやフルーツを組み合わせた高級感。 |
| カカオへのこだわり | 砂糖を控えめにし、カカオ本来の香りやスパイスとの調和を最優先。 |
| 用途 | 本命・美食家 / 自分へのご褒美 |
| 1粒価格目安 | ¥450~¥750円 |


5. スイスの格式あるプレミアムチョコレート「Lindt(リンツ)」


Lindt(リンツ)は、1845年創業のスイスの老舗ブランドです。
チョコレートのなめらかな口どけを可能にした「コンチング技術」を発明したロドルフ・リンツの功績は、現代のチョコレート界でも有名です。
世界で愛される球体の「リンドール」は、手の届きやすい価格ながらも、リンツの技術による上質な口どけを実現しています。
自分へのご褒美や贈り物におすすめです。
| 国 | スイス |
|---|---|
| 特徴 | リンドールは様々なフレーバーを試せるご褒美に最適。 |
| カカオへのこだわり | サステナブルな農業支援を行い、高品質な豆を安定的に調達。 |
| 用途 | ばらまき・シェア / 日常の贅沢 |
| 1粒価格目安 | ¥100~¥150円(量り売り) |


6. イタリア老舗の愛され高級チョコレート「Caffarel(カファレル)」


Caffarel(カファレル)は、1826年創業のイタリア・トリノの老舗高級チョコレートです。
ヘーゼルナッツペーストを練り込んだ「ジャンドゥーヤ」を生み出したことで有名です。
カファレルのチョコレートは、可愛らしい動物やキノコのホイルに包まれたものが多く、親しみやすさと格式を兼ね備えています。
その伝統的な味わいと、遊び心のあるデザインは、世代を超えて愛され続ける高級チョコレートとして人気です。
| 国 | イタリア |
|---|---|
| 特徴 | ジャンドゥーヤが有名。可愛らしい動物の缶のギフトが人気。 |
| カカオへのこだわり | イタリア特産のヘーゼルナッツをカカオに配合し、滑らかさを追求。 |
| 用途 | 子供・女性 / 友チョコ |
| 1粒価格目安 | ¥150~¥300円 |


7. 三ツ星シェフが手掛けるシンプルを追求した1粒「ル・ショコラ・アラン・デュカス」


ル・ショコラ・アラン・デュカスは、フランスのガストロノミー界の巨匠、アラン・デュカス氏が手掛ける高級チョコレートです。
カカオ豆の産地や品種にこだわり、独自の製法で加工することで、カカオ本来のピュアな風味を最大限に引き出しています。
装飾はシンプルさの中に、素材の持つ深みと香りが凝縮されていて、最高峰の高級チョコレートとして人気です。
| 国 | フランス |
|---|---|
| 特徴 | 厳選された豆をパリの工房で焙煎。産地ごとの構成を楽しむ70%以上のタブレットが充実。 |
| カカオへのこだわり | 産地ごとの個性を最大限引き出すため、パリの工房で伝統的製法により製造。 |
| 用途 | 男性・こだわり派 / カカオ好き |
| 1粒価格目安 | ¥400~¥600円 |


8. 金色の缶で味わうカカオ純粋な贅沢「VESTRI(ヴェストリ)」


VESTRI(ヴェストリ)は、イタリア・フィレンツェ発の高級チョコレートブランドです。
カカオの栽培から製造までを一貫して行う徹底したこだわりを持ち、特に農園直送のカカオを使用した製品が特徴です。
有名なのは、金色の缶に詰められた、スプーンでそのまま味わうことができるペースト状のチョコレート「アンティーカ・ジャンドゥイア」です。
チョコレートの濃厚さと、カカオの純粋な香りが楽しめる、贅沢な高級チョコレートで、自分へのご褒美におすすめです。
| 国 | イタリア |
|---|---|
| 特徴 | スプーンで食べるチョコレート。70%以上の濃厚な味わい。 |
| カカオへのこだわり | ドミニカ共和国に自社農園を所有し、栽培から管理する「Farm to Bar」。 |
| 用途 | 変わり種好き / 自分へのご褒美 |
| 1粒価格目安 | ¥300~¥500円 |
9. 日本の感性と技術が光る「ショコラティエ パレド オール」


ショコラティエ パレド オールは、2004年に三枝俊介が創設したショコラティエ(チョコレート専門店)です。
カカオ豆の選定・焙煎、搾油とチョコレートに至るまでのすべての工程を手掛けています。
日本の食材を取り入れた独創的なショコラが特徴です。ホワイトチョコレートの専門店も展開しています。
海外のブランドとは一味違う、奥ゆかしくも洗練された味わいは、日本の風土が生み出した新しい形の高級チョコレートとして注目を集めています。
| 国 | 日本 |
|---|---|
| 特徴 | カカオ豆の焙煎から手掛けるBean to Bar。日本酒「獺祭」を使ったショコラなどが人気。 |
| カカオへのこだわり | 全ての工程を自社で行い、合わせる素材(酒やお茶)に最適な焙煎を調整。 |
| 用途 | お酒好きな人 / ビジネス・会食手土産 |
| 1粒価格目安 | ¥400~¥600円 |


10. 遊び心と本格感が融合した「ミュゼ・ドュ・ショコラ テオブロマ」


ミュゼ・ドュ・ショコラ テオブロマは、フランスで修行を積んだ土屋公二氏が手掛ける高級チョコレートブランドです。
フランス語で「カカオの神様の食べ物」を意味するテオブロマの名前の通り、カカオの品質と本格的な味わいを追求しています。
動物のモチーフなど遊び心のあるデザインですが、その味わいは本格的です。
日本で長く愛される高級チョコレートの1つです。
| 国 | 日本 |
|---|---|
| 特徴 | 土屋公二氏が手掛けるブランド。動物をモチーフにしたパッケージもかわいくギフトにおすすめ。 |
| カカオへのこだわり | 「マダガスカル カカオ」の魅力を日本に広めた第一人者が厳選。 |
| 用途 | 友人・同僚 / カジュアルギフト |
| 1粒価格目安 | ¥300~¥500円 |
高級チョコレートに関するQ&A
- ベルギーとフランスの高級チョコレートに違いはありますか?
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ベルギー系(GODIVA, マルコリーニなど)
- プラリネやバターを多用し、濃厚で親しみやすい風味が特徴になります。
- トリュフのバリエーションも豊富です。
- 王室御用達など、格式と贈り物のイメージがあります。
フランス系 (ラ・メゾン、エヴァンなど)
- ガナッシュ(生クリームとカカオ)が主役で、カカオの複雑な香りと酸味が特徴です。
- 洗練された芸術性や、素材の純粋な香りを楽しむことができます。
- 「Bean to Bar (ビーントゥバー)」とは何ですか?
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カカオ豆の仕入れから、焙煎、精錬、成形までの全工程を、一つのメーカーが一貫して行う製造方法です。
これにより、ショコラティエがカカオ豆の持つ本来の個性を細部までコントロールできるようになります。
ピエール マルコリーニやル・ショコラ・アラン・デュカスなど、多くのトップブランドがこの手法を採用しています。
- チョコレートの表面が白くなるのはなぜですか?食べても大丈夫ですか?
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表面が白くなる現象を「ブルーミング」と呼びます。主に以下の2種類があります。
- ファットブルーミング: 温度変化によりカカオバターが溶け出し、再び固まって白くなる現象。
- シュガーブルーミング: 湿気により砂糖が溶け、表面で再結晶して白くなる現象。
どちらの場合も、衛生上の問題はなく食べても健康に害はありませんが、風味や舌触りは損なわれてしまいます。適切な温度で保存することで防げます。
自分好みのおすすめ高級チョコレートを探そう!


いかがでしたでしょうか?
本記事のポイントは以下の通りです。
- 高級チョコレートの選び方と市販品との違い
- 用途に合わせた高級チョコレートを探す
この記事を参考に、自分へのご褒美や贈り物の高級チョコレートを探してみてください。












































