コーヒーの適切な温度が知りたい!
ドリップする時の温度は?おすすめの温度計も知りたい。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- お湯の温度によるコーヒーの味の変化
- 挽き具合と温度の関係
- おすすめの温度計
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
お湯の温度でコーヒーの味は変化する
コーヒー粉にお湯を淹れて、成分を抽出する際のお湯の温度と味の関係をざっくり言うと以下の通りになります。
- お湯の温度が高い場合:苦く・はっきり・濃度が高い
- お湯の温度が低い場合:すっぱい・ぼんやり・濃度が低い・甘味が出やすい
つまりこれらのことをまとめると、このようになります。
お湯の温度が高い場合は、味が出るのが早いがお湯の温度が低いと出るのが遅い。
コーヒーは「酸味」と「苦味」の成分が両方ありますが、酸味の成分が先に出て苦味の成分は後に出てくるという性質があります。
お湯の温度が高いと味が出やすいため、苦味の成分まで出てきます。
お湯の温度が低いと味が出にくいため、酸味の成分だけが出てきて苦味の成分まで出ないのです。
苦味が強いコーヒーを避けたい場合は、低い温度でお湯を淹れるのをおすすめするよ!
お湯の温度でコーヒーの濃度が変化する
またコーヒードリップの場合ですが、注ぐお湯の温度によってコーヒーの濃度が変化してきます。
95℃と85℃のお湯で淹れてみた結果、95℃で淹れたコーヒーは1.11%、85℃で淹れたコーヒーは0.8%ということになりました。
まとめると、95℃の温度で淹れたコーヒーは、味が出て主張が強い。
85℃の温度で淹れたコーヒーはライトで飲みやすい。
絶対的に濃度が濃いほど美味しさに比例しませんが、お湯の温度が10℃違うだけで、これだけの濃度・味が変わるということ分かるでしょう。
好みによって温度は使い分けたいね!
ドリップコーヒーのおすすめの温度
コーヒーを淹れるにはたくさん方法がありますが、家庭で使われる一般的な方法はドリップかインスタントでしょう。
そのため、ここではドリップコーヒーのおすすめの温度を紹介します。
専門家などが推奨している温度を高い温度順で並べているので参考にしてみてください。
- スターバックス:90℃~96℃
- シアトルズベストコーヒー:沸騰直後の90℃~96℃
- UCC:95℃前後
- ドトールコーヒー:93℃
- カリタ:92℃
- ターリーズコーヒー:90℃
- カルディ:90℃
- ミカフェート:87℃
- カフェバッハ:82℃〜83℃
インスタントコーヒーのおすすめの温度
続いてはインスタントコーヒーのおすすめの温度を紹介します。
これも様々な意見があり、一概には言えませんがインスタントコーヒーを入れる時のお湯の温度は80℃、高くても90℃前後にしましょう。
冒頭でも解説しましたが、抽出する際の温度が高いほどコーヒーの苦み成分であるカフェインが抽出されます。
苦みを抑えながらまろやかなコーヒーにしたい場合は、低めの温度にすると苦みがあまりないインスタントコーヒーを楽しむことが出来るでしょう。
コーヒー豆の焙煎具合でも美味しい温度は変わる
コーヒー豆を熱することを焙煎と言います。
また焙煎には大きく分けて深煎り・中煎り・浅煎りの熱し具合があります。
コーヒーの味はこの焙煎度によって変わってきますが、それに応じてお湯の温度を変える方が美味しく飲めます。
浅煎りは味が出にくいため、90℃以上の高い温度がおすすめ。
一方で深煎りは苦味が出やすいため85℃前後の低い温度が良いでしょう。
コーヒーを淹れる際に役立つおすすめの温度計5選
ここではコーヒーを淹れる際に役立つおすすめの温度計5選を紹介していきます。
これまでのことを踏まえつつ、自分にあった温度計を見つけましょう。
おすすめをまとめると以下の通り。
- ハリオ V60 温度調整付きパワーケトル・ヴォーノ
- タニタ デジタル温度計 TT-583
- カリタ ドリップポット用サーモ 64225
- シービージャパン 温度計付きドリップケトル QAHWA
- レズレー グルメ サーモメーター 16245
1つ1つ解説します。
1. 便利な温度計付きケトル「ハリオ V60 温度調整付きパワーケトル・ヴォーノ」
最初に紹介するおすすめの温度計は「ハリオ V60 温度調整付きパワーケトル・ヴォーノ」。
電気加熱式のケトルで、1℃単位から温度設定ができる優れものです。
保温も60〜96℃の範囲で選べるため、時間が経ってからもう一回使用したいという際にも便利です。
ハリオのケトルの評価が高く、こちらのケトルは人気の「ヴォーノ」シリーズです。
デザインをそのまま使用してあるため、使い勝手抜群です。
サイズ | 幅30×奥行19×高さ18.5cm |
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商品重量 | 900g |
材質 | ステンレス |
容量 | 0.8L |
価格は¥14,950。
2. キッチンでの収納も楽なデジタル温度計「タニタ デジタル温度計 TT-583」
続いて紹介するおすすめの温度計は「タニタ デジタル温度計 TT-583」。
一般的な温度計は温度表示が縦ですが、タニタのデジタル温度計は横表示です。
利き手に関係なく表示を読めるのが嬉しいポイント。
またキッチンでの収納を楽にする、磁石がついています。
冷蔵庫などにくっつけておけます。
さらにフック穴がついているため、引っ掛けて保管することも可能でフックを利用して火元から離すことができて安心・安全です。
サイズ | 幅4.3×奥行1.5×高さ22.1cm |
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材質 | PP・PET・ステンレス |
最小表示 | 0.1 ℃ |
測定範囲 | -50~240 ℃ |
価格は¥2,433とコスパ抜群。
3. 自宅でも簡単に使える温度計「カリタ ドリップポット用サーモ 64225」
続いて紹介するおすすめの温度計は「カリタ ドリップポット用サーモ 64225」。
美味しいコーヒーが自宅でも淹れられるようにするために、創業からコーヒー器具を開発販売してきた「カリタ」。
フィルターやドリッパー、コーヒーミルなどで有名ですが、温度計もラインナップも負けていません。
アナログ表示ですがピンチがついているため、ポットに挟んで使えるため非常に便利です。
またカリタのドリップポットにフィットするよう設計されているため、セットで購入がおすすめです。
正確な湯温測定で、理想のドリップに活用しよう!
サイズ | 幅:3.5×奥行:3.5×高さ15.5cm |
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材質 | ステンレス |
最小表示 | 1℃ |
測定範囲 | 2~100℃ |
4. おしゃれな温度計付きケトル「シービージャパン 温度計付きドリップケトル QAHWA」
続いて紹介するおすすめの温度計は「シービージャパン 温度計付きドリップケトル QAHWA」。
おしゃれな温度計付きケトルなら間違いなくこの商品がおすすめです。
フタの中央に温度計がついており、一目でお湯が何度なのか簡単に分かるのが特徴。
適温になったらすぐにドリップが可能で、注ぎ口は細口になっています。
そのためお湯を注ぐ量やスピードをうまく操作可能です。
サイズ | 幅32.5×奥行14.5×高15cm |
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重量 | 420g |
材質 | ステンレス鋼・ナイロン |
容量 | 1.2L |
価格は¥4,830とコスパ抜群。
5. プロも愛用する本格的な温度計「レズレー グルメ サーモメーター 16245」
続いて紹介するおすすめの温度計は「レズレー グルメ サーモメーター 16245」。
プロも愛用する本格的な温度計で人気を博しています。
レズレーというブランドはドイツのキッチン用品メーカーで、プロも愛用する本格的なアイテムが揃っていることで知られています。
デザイン賞なども受賞していて、洗練されたアイテムが世界中で愛されています。
そのためこちらの温度計は。シンプルで無駄のないデザイン性が特徴です。
温度が表示されるディスプレイはLEDライトが付いており、使用時は赤く点灯して見やすいのも魅力的。
サイズ | 幅1.7×奥行1.7×高さ22cm |
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材質 | ステンレススチール |
最小表示 | 0.1℃ |
測定範囲 | -40~200℃ |
価格は¥6,036と少々お高めですが、買う価値はあります。
よりおすすめの温度計を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください!
コーヒーの適切な温度を知ろう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーの温度は何度が美味しいのかについて解説しつつ、味の違いからおすすめの温度計まで紹介しました。
コーヒーの適温はその豆・粉の状態によってかなり変わってきますが、知識を蓄えていくことでより美味しいコーヒーを堪能することが出来るでしょう。
是非コーヒーの適切な温度を知って、充実したコーヒータイムをお楽しみください…。