デミタスコーヒーって何?
美味しい淹れ方があれば知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
デミタスコーヒーという名前は聞いたことがあるけれど、エスプレッソとの違いが分からない…なんてことありますよね。
今回はデミタスコーヒーの特徴やエスプレッソとの違い、おすすめのコーヒー豆・淹れ方について徹底的に解説します!
- デミタスとは「半分のコーヒーカップ」という意味を持つフランス語
- 深煎りにしたコーヒー豆をネルドリップで淹れて味わう
- おすすめのコーヒー豆は「信州珈琲 エスプレッソ専用コーヒー 極深煎り焙煎」
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
デミタスコーヒーの意味とは
デミタスコーヒーのデミタスとは、フランス語で「半分のコーヒーカップ」という意味を持つ単語です。
「demi」「tasse」という別々の単語を組み合わせ、小型のコーヒーカップ、またはそのコーヒーカップに注いだコーヒーのことを指します。
一般的なコーヒーカップの容量が120~180mlであるのに対し、デミタスは60~90mlのものが主流です。
カップに入るコーヒーの量もちょうど半分になっているね。
デミタスコーヒーの特徴
デミタスコーヒーの特徴は、コーヒー豆を深煎りに焙煎し、ネルドリップと呼ばれる方法で抽出する点です。
コーヒー豆を深煎りにすると、コクと苦味がより色濃く抽出されて味も濃厚になります。
苦味のあとにほんのり甘味がきますが、酸味はほとんど感じられません。
味が濃いのでミルクや砂糖との相性も良く、カフェメニューとしても親しまれています。
ネルドリップはネルという名称の布でできたフィルターを用いでコーヒーを淹れる方法です。
口当たりがまろやかになり、濃厚なコクを堪能できるのに嫌な雑味や後味が残りません。
エスプレッソとの違い
同じく濃厚なコーヒーを少量抽出して飲むものとして、エスプレッソがあります。
デミタスコーヒーとエスプレッソの違いは、抽出される量です。
デミタスコーヒーは1杯あたり60~90mlですが、エスプレッソは30ml前後とより少ない量になっています。
また、デミタスコーヒーはネルドリップで淹れることが多いですが、エスプレッソはエスプレッソマシンなどを用いて淹れる方法もあります。
また、エスプレッソはコーヒー豆を極細挽きにして淹れるのが一般的です。
高い圧力をかけて一気に抽出するエスプレッソは、香りが飛びにくいためコーヒー豆がもつ本来の香りを存分に楽しむことができます。
エスプレッソを2~3口で飲むのが本場イタリアの飲み方であり、デミタスコーヒーは好きなタイミングで飲みます。
より詳しくエスプレッソについて知りたい方は「エスプレッソとは?おすすめのマシンから美味しい飲み方まで紹介」の記事をチェック!
デミタスコーヒーにぴったり!おすすめのコーヒー豆3選
デミタスコーヒーを淹れる時におすすめのコーヒー豆は3つあります。
まとめると以下の通りです。
- 信州珈琲 エスプレッソ専用コーヒー 極深煎り焙煎
- ヨシモトコーヒー 深煎りコーヒー豆
- ビーンズトーク フレンチローストブレンド
それぞれの特徴を解説します。
1. こだわりの直火焙煎「信州珈琲 エスプレッソ専用コーヒー 極深煎り焙煎」
信州珈琲のコーヒーは、こだわりの直火焙煎を行っています。
注文を受けてから焙煎を行い、焼き立てのコーヒー豆を頼んで欲しいという想いが込められています。
エスプレッソ用に焙煎された極深煎りのコーヒー豆のコクを堪能してください。
商品詳細
名称 | エスプレッソ専用コーヒー 極深煎り焙煎 |
販売元 | 信州珈琲 |
容量 | 1kg(500g×2袋) |
価格 | 4,200円 |
産地 | ブラジル、タンザニア |
2. ブラジル産の高級コーヒー豆を使用「ヨシモトコーヒー 深煎りコーヒー豆」
高品質なブラジル産コーヒー豆を使ったヨシモトコーヒーの深煎りコーヒー豆。
焦茶色に焙煎したコーヒー豆は、エスプレッソらしい苦味とコク、切れのある味わいに仕上がっています。
試しやすく飲み切りにちょうどいい200gというサイズ感も嬉しいポイントです。
商品詳細
名称 | 深煎りコーヒー豆 |
販売元 | ヨシモトコーヒー |
容量 | 200g |
価格 | 1,780円 |
産地 | ブラジル |
3. ホットはもちろんアイスも美味しい「ビーンズトーク フレンチローストブレンド」
ビーンズトークは、コーヒー豆を焙煎することでよりその風味や香りを活かすことを目的としています。
しっかり焙煎したフレンチローストブレンドのコーヒー豆は苦味やコクだけでなく甘みもしっかり感じられます。
ホットコーヒーはもちろん、カフェオレやアイスコーヒーにしても美味しく飲めるので、様々な飲み方を楽しんでください。
商品詳細
名称 | フレンチローストブレンド |
販売元 | ビーンズトーク |
容量 | 1kg(500g×2袋) |
価格 | 2,700円 |
産地 | ブラジルその他 |
デミタスコーヒーが手軽に楽しめる!ダイドーのデミタスコーヒー缶
デミタスコーヒーをもっと手軽の楽しむ方法として、ダイドーのデミタスコーヒー缶があります。
ダイドーのコーヒー缶が誕生したのは1970年代のことでした。
そして1990年代にはいると、甘い缶コーヒーをたくさん飲む時代からコク深い濃厚な缶コーヒーを適量楽しむ時代が来ると考え、160gの小型コーヒー缶「デミタスコーヒー」を開発しました。
発売から30年経った現在、厳選したプレミアムなコーヒー豆を従来の1.5倍使用し、さらに「超コクリッチ抽出」を採用しています。
その結果、コーヒー豆本来の香りやコク、味わいをより楽しめる製品が完成しました。
ダイドーデミタスコーヒー缶の種類
ダイドーで売られているコーヒー缶は、現在5種類あります。
色 | 特徴 |
---|---|
青 | ブラジル産コーヒーオイルと北海道バターを配合し、よりコク深く仕上げた微糖タイプ |
赤 | プレミアム豆ブレンドを使用した大人のデミタスコーヒー |
黒 | 濃厚さとすっきりしたクリアな味わいを両立させたブラックコーヒー |
白 | 100%抽出のエスプレッソに濃厚なミルクをプラス |
緑 | 人工甘味料不使用の自然な甘さとキレのある後味 |
それぞれ飲み比べてみるのも楽しそうだよね。
デミタスコーヒーの美味しい淹れ方・飲み方
デミタスコーヒーは、ネルドリップで淹れるのがおすすめです。
ネルドリップの手順は以下の通りです。
- お湯を沸かし、使う器具やデミタスカップを温めておく
- ネルを専用のハンドルにセットする
- サーバーにネルをセットする
- コーヒー粉を入れ、ネルに少量ずつお湯を注ぐ
- 蒸らしを行う
- 数回に分けてお湯を注ぐ
- サーバー内をスプーンでかきまぜ、コップに注ぐ
沸かしたお湯であらかじめ使用する器具を温めておくことで、コーヒーの美味しさが長持ちします。
ネルをハンドルにセットしたら、人数分のコーヒー粉を入れてまず少量のお湯を注いでください。
蒸らしを行い、コーヒー豆内の炭酸ガスが抜けていることを目で確認します。
その後はひらがなの「の」を書くようにしてお湯を少量ずつ数回に分けて回し入れます。
サーバー内のコーヒーは最初に入れた底の部分が濃くなっているので、よく混ぜてからコーヒーカップに注いで完成です。
エスプレッソのように砂糖を入れても楽しめる
デミタスはエスプレッソのように砂糖を入れて飲み、底に溜まった砂糖をスイーツのように味わう飲み方もあります。
単純に少量のコーヒーをお好みで楽しむ人もいます。
ご自身の好みに合わせて、適切な飲み方を選んでください。
エスプレッソの詳しい飲み方は「エスプレッソの飲み方とは?本場イタリアの楽しみ方も紹介」の記事をチェック!
デミタスコーヒーをより美味しく味わうための必需品「デミタスカップ」
デミタスコーヒーは、その名前の由来にもなっているデミタスカップに淹れて飲むことをおすすめします。
デミタスカップは通常のコーヒーカップの半分ほどのサイズです。
サイズとしてはエスプレッソのカップより大きく、一般的なコーヒーカップよりは小さくなっています。
デミタスカップはデミタスコーヒーを飲む際にはもちろん、エスプレッソや普通のコーヒー・カフェオレなどを飲む時にも使えるので、1つ持っておくと便利です。
デミタスカップはサイズが小さい分普通のコーヒーカップより冷めやすい傾向があります。
そのため、厚みのあるカップが主流になっています。
デザインもシンプルなものから華やかなものまで多種多様なので、お好みのデミタスカップを見つけてデミタスコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?
デミタスカップについては以下の記事で詳しく解説しています。
デミタスコーヒーを味わってコーヒーの奥深さに触れよう!
いかがでしたでしょうか?
デミタスコーヒーについて、その意味やおすすめのコーヒー豆を紹介しました!
本記事の内容で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- デミタスとは「半分のコーヒーカップ」という意味を持つ、フランスの言葉
- デミタスコーヒーは、深煎りにしたコーヒー豆をネルドリップで淹れるのがおすすめ
- おすすめのコーヒー豆は「信州珈琲 エスプレッソ専用コーヒー 極深煎り焙煎」「ヨシモトコーヒー」などがある
ぜひ今回紹介したことを参考にしながら、デミタスコーヒーを味わってコーヒーの奥深さに触れてみましょう!
デミタスコーヒーはよくエスプレッソ・ドッピオとも呼ばれます。
詳しくは「エスプレッソ・ドッピオとは?飲み方からおすすめな人まで完全解説」の記事を参考にしてください。