ブルーマウンテンってなぜ高いの?
値段や美味しさの理由が知りたい!!
このような疑問や要望にお答えします。
あなたは普段ブルーマウンテンのコーヒーを飲むかと思いますが、なぜ高いのか疑問に思ったことはありませんか?
実はそれには大きな理由があったのです!
本記事ではブルーマウンテンの具体的な値段から高い理由、美味しいと称されるようになった経緯まで幅広く紹介!
- ブルーマウンテンは、ジャマイカ政府の法律で区域や条件などが決められている
- ブルーマウンテンとは、厳格な審査を受けて味や品質、残留農薬などの検査を合格したコーヒー豆のこと
- 100gあたりの価格としては、2,000~3,000円が相場
- 厳しい等級の格付けなど審査に合格した豆だけを取り扱っている
- 美味しい理由は芳醇な香り、柔らかな酸味、適度なコク、苦み、後に残る甘味全てのバランスが良い
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
続きはこちら
コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
では早速見ていきましょう。
そもそもブルーマウンテンとは?
高級と知られているブルーマウンテンですが、そもそもブルーマウンテンってなんだろう?と思われている方もいるかもしれません。
ブルーマウンテンは、世界で初めてブランドとして成功した豆で、世界中にファンの多いコーヒー豆です。
このブルーマウンテンとは、簡単に言えばジャマイカの一部で作られているコーヒー豆であり、もっと言えばジャマイカ東部にあるブルーマウンテン山脈の限られた地域で、800m以上の標高で生産されています。
ジャマイカ政府の法律で区域や条件などが決められていて、ブルーマウンテンと認められるには厳格な審査を受けなくてはいけません。
味や品質、残留農薬などの検査を合格した豆だけがブルーマウンテンとして出荷されるのです。
ブルーマウンテンについてもっと詳しく知りたい方は「【最新】ブルーマウンテンコーヒーとは?特徴からおすすめの豆まで紹介」の記事をチェック。
値段
高級として有名なブルーマウンテンは、世界三大コーヒーの1つでその中でもお値段は高いです。
100gあたりの価格としては、2,000~3,000円が相場です。
品質の高い豆はそれよりもさらに高くなることもありますよ。
コーヒー豆の相場が高いので、喫茶店なども1杯あたりのお値段は高く、1,000円くらいが相場です。
他の豆とブレンドすると安くしているところもありますが、店舗によってはブルーマウンテン100%で2,000や3,000円で提供していることもあります。
ブルーマウンテンはなぜ高い?
コーヒー専門店や店舗などに行くと、ブルーマウンテンはお値段がお高めですよね。
なぜこんなにもブルーマウンテンは高いのか、気になったことはないでしょうか。
厳しい等級の格付けなど審査に合格した豆だけを取り扱っているということも言えますが、ブルーマウンテンのコーヒー豆の特徴からも高い理由がわかります。
ジャマイカの限られた地域のエリアで過酷な環境を生き抜け、栽培場所が標高が高く、傾斜もきついので機械を使うことができないので全てが手作業なのです。
また、ブルーマウンテンのコーヒー豆は、元々はアラビカ種ティピカという品種で病害虫に弱く生産性が低いので希少な豆なのです。
今では、生産性が低いことからティピカやブルボンという品種の突然変異した品種や交配種が主流となっていますが、純粋なティピカ種と同じような味を楽しむことはできますよ。
厳しい等級の格付け
厳しい等級の格付けなど審査されているとお伝えしましたが、どのように格付けがされているのか気になる方もいるかもしれません。
基本的に、コーヒー豆は世界各国では国の基準で格付けされていますよね。
ブルーマウンテンにも格付けがあり、産地とスクリーンサイズ、欠点豆の数などによって格付け方法が決まります。
- NO.1
- NO.2
- NO.3
- ピーベリー
- トライアージ
このように上から順に高い等級があり、この等級は豆の大きさや欠点豆の割合など厳しい等級の格付けで決まります。
この等級の中で1番グレードがいいのは、ブルーマウンテンNO.1です。
ブルーマウンテンの中でも香りが高く、柔らかな甘みと繊細で調和のとれた味がしますよ。
通常であれば、麻袋で輸出されることが多いのですが、このブルーマウンテンの中で等級が高いコーヒー豆は、コーヒー豆の中でも唯一樽で輸出されます。
木製の樽にすることで、湿気を吸収したり、温度を適度に調整したりしてコーヒー豆の鮮度や香りを保つことができるからだと言われています。
木製の樽なので、最高級の豆というお墨付きがあり、見た目も味も高級感がありますね。
ブルーマウンテンというブランド力
ブルーマウンテンは、大きさや欠点豆の多さ、見た目などでも等級が分けられます。
豆が大きいほどNO.1に近づき、高級なコーヒーとなります。
このような高級な豆が収穫されるのも希少なので、高価なブランドなのです。
ジャマイカでは、ブルーマウンテンを名乗れる産地は厳しく規定されており、専門機関のチェックも行い選別されているくらい、ブルーマウンテンのブランドを守るために管理されています。
ブルーマウンテンが栽培できる環境以外は「ハイマウンテン」などと言われます。
ブルーマウンテンが美味しいと言われる理由
キリマンジャロ、コナコーヒーと世界三大コーヒーの1つとしても知られていて、この3つの中でも特に価格は高く高級だと言われているブルーマウンテンは、香りや味なども高級感があります。
ブルーマウンテンが美味しいと言われる理由としては、以下の通りです。
- 芳醇な香り
- 柔らかな酸味
- 適度なコク
- 苦み
- 後に残る甘味
これらの全てのバランスが良いことが挙げられます。
「コーヒーの王様」とも言われるほど、世界で高い評価があるのです。
全てにおいてバランスがいいので、日本人にも人気があり、コーヒーのいい部分だけが揃っている最強のコーヒーと言ってもいいでしょう。
本物のブルーマウンテンは100パーセントオリジナル
本物のブルーマウンテンを飲みたいのであれば、ブルーマウンテンNO.1と書かれてあるブルーマウンテンを選びましょう。
ブレンドもなく、100%オリジナルなので挽き方や焙煎度、淹れ方などで微妙に違いますが、ブルーマウンテンの本来の香りや味を楽しむことができますよ。
コーヒーを飲むときには、ミルクや砂糖を入れる方もいますが、本物のブルーマウンテンはぜひストレートで味わってください。
どうしても酸味や苦みがあって飲めないという場合には、砂糖を少し入れるといいですよ。
コーヒー市場には偽物のブルーマウンテンも売られていることがあるので注意しましょう
ブルーマウンテンがなぜ高いのかを理解して美味しいコーヒーを飲もう!
いかがでしょうか。
ブルーマウンテンがなぜ高いのか、値段や美味しさなどについて紹介しました。
本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- ブルーマウンテンコーヒーは、厳しい等級の格付けなど審査に合格した豆だけを取り扱っている
- ジャマイカの限られた地域のエリアで過酷な環境を生き抜け、栽培場所が標高が高く、傾斜もきついので機械を使うことができないので全てが手作業
- ブルーマウンテンのコーヒー豆は、元々はアラビカ種ティピカという品種で病害虫に弱く生産性が低いので希少な豆
これらの理由からブルーマウンテンは高いです。
- 芳醇な香り
- 柔らかな酸味
- 適度なコク
- 苦み
- 後に残る甘味
これらの全てのバランスが良いことが挙げられます。
コーヒーを飲むなら1度は王様とも言われるブルーマウンテンを飲んでみましょう。
飲むときには、コーヒーメーカーよりもペーパードリップやネルドリップなどで淹れるのがおすすめですよ。
なぜ高いのかを理解して、美味しいコーヒーを楽しみましょうね。