オーツミルクとコーヒーって相性いいの?
最近オーツミルクが人気だよね
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
最近スターバックスなどでもよく聞く「オーツミルク」ですが、話題になっている背景にはきちんと理由があります!
今回は「オーツミルク」が注目される理由や栄養素を解説していき、コーヒーとの相性についてお話していきます。
おすすめの商品や作り方も参考にしてみてください!
- オーツミルクとはオーツ麦から作られる植物性ミルク
- オーツミルクが注目される理由は大きく3つ
- オーツミルクとコーヒーの相性は抜群だが、合わせる際にはメリットとデメリットがある
- おすすめのオーツミルクコーヒーの割合はコーヒー:オーツミルク=2:3
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
オーツミルクとは?
オーツミルクとは、オーツ麦を主成分とした植物由来のミルクのことです。
大豆からなる豆乳が「第2のミルク」と呼ばれるのに対し、アーモンドミルクと同様に「第3のミルク」と呼ばれています。
オーツ麦と聞くと、ダイエット食でも人気の「オートミール」を思い浮かべる方も多いと思います。
オートミールは食べる際に水や牛乳でふやかす手間があり、その点オーツミルクは飲むだけでオーツ麦の栄養素を摂ることができるという利点があります。
アーモンドミルクや豆乳との違い
動物性ミルクである牛乳に対し、植物性ミルクの中には他にアーモンドミルクや豆乳などが含まれます。
同じ植物性ミルクでも種類によって含まれる栄養素や味がそれぞれ変わってきます。
中でも含まれる栄養素を比較した表は以下の通りです。
各項目で数値が最も高いものを赤色、低いものを青色に色分けしています。
栄養素(100mlあたり) | オーツミルク | 牛乳 | 無調整豆乳 | アーモンドミルク |
---|---|---|---|---|
カロリー(kcal) | 30 | 61 | 51 | 24 |
脂質(g) | 0.2 | 3.8 | 3 | 1.7 |
炭水化物(g) | 5.5 | 4.8 | 1.9 | 1.3 |
カルシウム(mg) | 0 | 110 | 13 | 0 |
コレステロール(mg) | 0 | 12 | 0 | 0 |
上記の表からオーツミルクは脂質が低く、炭水化物(糖質+食物繊維)が多く含まれることが分かります。
栄養素のバランスを重視する場合は豆乳、カロリーを抑えたい場合はアーモンドミルク、カロリーは抑えつつ炭水化物を摂りたい場合はオーツミルクを選ぶなど特徴から選択すると良いでしょう。
味の比較については本記事内「オーツミルクとコーヒーの相性」でまとめています。
オーツミルクが注目される理由
では、なぜオーツミルクが注目されるようになったのでしょうか?
ここからはオーツミルクが注目される理由を以下の3つのポイントに分けてお話していきます。
- 効果・効能
- 植物性ミルクへの関心の高まり
- 環境に優しい
詳しくみていきましょう!
効果・効能
オーツミルクの最大の特徴は、食物繊維(βグルカン)を豊富に含んでいることです。
βグルカンとは水溶性の食物繊維で腸内環境を整え、血糖値を上げにくくするなどの効果※が期待できます。
また、他に脂質の代謝を助けるビタミンB2や健康な骨を維持するために必要なビタミンD2※が含まれており、市販の商品ではこれらの栄養素を添加し、栄養素を強化しているものもあります。
※参考:大塚製薬HP、大塚製薬 栄養素カレッジ
植物性ミルクへの関心の高まり
近年、動物性のものを食べないヴィーガン志向の増加や牛乳よりもカロリーが低いなどの理由から植物性ミルク全体に関心が高まってきました。
中でもオーツミルクはアレルギーの原因となる乳、大豆、ナッツ、グルテンなどを含まず、乳糖不耐症の人でも飲むことができるため、幅広く愛飲者が増えていると考えられています。
環境に優しい
オーツミルクは他の植物性ミルクと比べても、栽培にかかる水資源の使用量が少ないのが特徴です。
環境負荷の観点から見ると、植物性ミルクは動物性ミルクに比べ、栽培に大量の温室効果ガスが排出されないことや土地の利用面積が比較的小さく済む※のが利点です。
しかし、同じ植物性ミルクのアーモンドミルクでは、栽培に多くの水を使用します。
オーツミルクでは、そうした水資源への負荷も極めて少なく牛乳の1/15、アーモンドミルクの1/8の量で栽培する※ことができ、植物性ミルクの中でも特に環境に優しいミルクと言えます。
※参考:2018年Science誌論文
オーツミルクとコーヒーの相性
様々な特徴を持つオーツミルクですが、実はコーヒーとの相性は抜群です。
ここからは主にコーヒーとオーツミルクの相性に注目してお話していきます。
他の植物性ミルクとの違い
他の植物性ミルクと比較した味わいの特徴は以下の通りです。
- オーツミルク
-
オーツ麦の甘みがあるがすっきりとしてクセが少なく、比較的牛乳に近いクリーミーさがある
- ソイミルク
-
大豆の特徴的な風味があり、牛乳ほどのコクは無いがクリーミー
- アーモンドミルク
-
アーモンドの香ばしさが際立つが、ソイミルクほどのクセはなく、そのままでも飲みやすい
オーツミルクの味わいは植物性ミルクの中で比較的クセがなく、すっきりとしています。
また、オーツ麦自体に甘みがあり適度な甘さもあります。
牛乳に近いクリーミーさやコクも楽しめるため、初めてコーヒーと植物性ミルクを合わせて飲む方にもおすすめです。
コーヒーと合わせる際のメリット・デメリット
家庭で市販のオーツミルクをコーヒーと合わせて飲む際に、知っておきたいメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
〇牛乳に匹敵するクリーミーさがある 〇オーツ麦の自然な甘みと合う 〇温めても分離しにくい | △風味が強いものや甘みが強いものがあり、コーヒーの風味が負けてしまう △牛乳のような泡立ちはしにくい △比較的価格が高い |
最近では、オーツミルクがスーパーや通販で簡単に購入できるようになりましたが、商品によって風味や味の違いが大きく、コーヒーと合わせるよりもそのまま飲むことに適している商品もあります。
そのまま飲むことに適している商品には、オーツミルクを使用したミックス飲料やオーツ麦本来の甘さを特別な方法で引き出し、風味が強くなっているものがあります。
有機JAS認証のマークを知っておこう
また、有機JAS認証※がされていると化学物質を全く含まない(オーガニックである)ため、自然な美味しさを楽しめる1つの指標になるでしょう。
- 有機JAS認証とは、農林水産省が認める農薬や化学肥料などの化学物質に頼らず、自然界の力で作られたものにされる認証で以下のようなマークが付けられています。
オーツミルク商品の違い
上記のメリット、デメリットを踏まえ、コーヒーと合わせる際に押さえたいオーツミルク商品ごとの違いは以下の3つです。
- ミックス飲料でない、砂糖不使用のもの
- バリスタ用の商品
- 価格
ミックス飲料でない、砂糖不使用のもの
コーヒーと合わせる場合、具体的な基準としてミックス飲料でない、砂糖不使用のものを選ぶと良いでしょう。
オーツミルク商品の中には、そのまま飲むことに適したミックス飲料があり、そうした商品には野菜や果物がミックスされているため、コーヒーの風味とぶつかってしまう恐れがあります。
また、砂糖不使用を選ぶことをおすすめする理由は、記載のないものに比べると比較的自然な甘みを楽しむことができるためです。
オーツ麦自体が甘みを持つため、甘みが引き出されている商品よりも自然な甘みを楽しめる商品の方がコーヒーとの相性が良いです。
バリスタ用の商品
商品名にバリスタ用と入っている商品などのバリスタが使うよう作られているオーツミルクは、そうでないものに比べ、ミルクの泡立ちが比較的しやすいです。
牛乳ほどの泡立ちは期待できませんが、ラテアートで使うことも考えて作られているので、少しでもふわふわの泡を楽しみたいという方は押さえたいポイントです。
価格
家庭でオーツミルクを飲む際にネックとなる価格ですが、オーツミルクの相場は1000mlのパック1本あたり¥350~700のため、およその中間である¥500未満/1本が1つの基準になります。
牛乳の1000mlのパック1本あたりの相場は¥200ほどなので、やはり牛乳の代替品と考えると高価です。
特にバリスタ用や外国の商品ではより高価になっているため、価格には注意が必要です。
オーツミルクコーヒーおすすめの作り方
オーツミルクとコーヒーの相性や商品を選ぶ際のポイントをお話ししましたが、実際オーツミルクコーヒーはどの割合が良いのでしょうか?
実際に試した結果をお話ししていきます!
おすすめはコーヒーとオーツミルクを2:3の割合で作る
コーヒーをオーツミルクで割る際には、牛乳でカフェオレを作る割合と同様で問題ありませんが、初めて作る際には目安があると分かりやすいかと思います。
そこで今回おすすめする割合はコーヒー :オーツミルク=2:3です。
濃いめに淹れたコーヒーより少し多めにオーツミルクを入れると甘みとコーヒーの香りをどちらも楽しめます。
この作り方を参考にしながら、お好きな割合にアレンジし楽しんでみてください!
甘みが物足りない場合には、ハチミツで甘さをプラスするのもおすすめです。
料理にも使える
オーツミルクの特徴として、牛乳に近いクリーミーさとクセの少なさがあります。
そのため、牛乳の代わりとして料理に使用するのもおすすめです!
また、甘みも適度にあるのでお菓子づくりでの使用にも適しています。
【コーヒーと相性抜群】オーツミルクのおすすめ商品8選!通販でも買える
ここからはコーヒーと合わせて飲みたいおすすめのオーツミルク商品を紹介します!
今回紹介するおすすめオーツミルク8選は以下の商品です。
- MINOR FIGURES(マイナーフィギュアズ) 有機バリスタオーツミルク
- Earth MILK OAT MILK BASE
- アリノール プリマベーナ オーツミルク バリスタ
- ダノンジャパン アルプロ たっぷり食物繊維 オーツミルク 砂糖不使用
- マルサンアイ オーツミルククラフト
- ブリッジ オーガニックオーツドリンク
- コカ・コーラ ゴーグッド おいしいオーツ麦ミルク なめらかプレーン
- OATLY(オートリー)オーツミルク オリジナル(砂糖不使用)
ここから詳しくみていきます!
1. コーヒーのために作られたオーツミルク「MINOR FIGURES(マイナーフィギュアズ) 有機バリスタオーツミルク」
イタリア発のコーヒー専門会社であるMINOR FIGURESの商品。
コーヒーのために作られた商品ということもあり、ブルーボトルコーヒーなどのコーヒー店でも取り扱いがあります。
メーカー | MINOR FIGURES(マイナーフィギュアズ) |
商品名 | 有機バリスタオーツミルク |
価格 | ¥2,218(1本あたり¥739) |
容量 | 1000ml×3本 |
原材料 | 有機オーツ麦、有機植物油脂、食塩/炭酸K |
特徴 | コーヒーを美味しく飲むために作られていおり、きめ細やかな泡を作ることも可能 クセのないコクのある味わい 有機JAS認証付き |
2. 素材はオーツ麦と酵素のみで安心!粉から作る「Earth MILK OAT MILK BASE」
酵素がオーツ麦の自然な甘みを引き出す、保存料・香料・乳化剤・砂糖不使用の商品(オーガニックタイプも有り)。
粉末をお湯に混ぜて作るため、粉の量を調節しコーヒーに合う最適な濃さにカスタマイズできるのも嬉しいポイント。
販売者 | 株式会社Relic |
商品名 | Earth MILK OAT MILK BASE |
価格 | ¥1,180/1パック *粉末24gで200mlのオーツミルクを作ることができる |
容量 | 1パックあたり250g入り |
原材料 | オートミール(オーストラリア産オーツ麦)、酵素 |
特徴 | 保存料や香料、砂糖不使用で酵素によって引き立つ自然な甘さ 溶かすお湯の量によって濃さを調節できるカスタマイズ性 粉末で水分を含まないため容器のゴミや輸送時の環境負荷を抑えられる |
3. ふわふわのミルク泡が欲しいなら「アリノール プリマベーナ オーツミルク バリスタ」
世界各国で愛されているイタリア発アリノール社の商品で、オーツミルクでは難しいふわふわの泡を作ることができます。
メーカー | アリノール |
商品名 | プリマベーナ オーツミルク バリスタ |
価格 | ¥3880(1本あたり¥647) |
容量 | 1000ml×6本 |
原材料 | 有機オーツ麦(固形分12%)、有機ひまわり油、食塩 |
特徴 | 一番の特徴はふわふわの泡が作れる点で、オーツ麦の自然な甘みが楽しめる 有機JAS認証付き |
4. 知名度NO.1「ダノンジャパン alpro(アルプロ) たっぷり食物繊維 オーツミルク 砂糖不使用」
スーパーなどでも売られていて、オーツミルクで有名なalproの砂糖不使用の商品です。
栄養素が添加されており、健康面にも気を遣いながら飲みたい場合に最適です。
メーカー | ダノンジャパン |
商品名 | alpro(アルプロ) たっぷり食物繊維 オーツミルク 砂糖不使用 |
価格 | ¥2,580(1本あたり¥430) |
容量 | 1000ml×6本 |
原材料 | オーツ麦濃縮物、食物繊維、ひまわり油、食塩/炭酸カルシウム、 増粘剤(ジェランガム)、ビタミンB2、ビタミンD2 |
特徴 | カルシウム、ビタミンB2、ビタミンD2の栄養素が強化されている クセが少なくあっさりしていて飲みやすい |
5. 独自の製法で飲みやすい「マルサンアイ オーツミルククラフト」
豆乳飲料でも有名なマルサンアイの商品。
独自の穀物さらさら製法により、オーツミルク製造時に出る粘性を抑えて作られています。
メーカー | マルサンアイ |
商品名 | オーツミルククラフト |
価格 | ¥5,680(1本あたり¥473) |
容量 | 1000ml×12本 |
原材料 | オーツミルク(国内製造)/安定剤(増粘多糖類) |
特徴 | 独自の穀物さらさら製法であっさりした味わい |
6. 水にもこだわった「ブリッジ オーガニックオーツドリンク」
製法、原材料すべてにこだわったオーガニックオーツミルクの商品。
使用する水にはイタリアのレッシーニ山の湧水を使用していて細部にまでこだわりが感じられます。
メーカー | ブリッジ |
商品名 | オーガニックオーツドリンク |
価格 | ¥1,296(1本あたり¥648) |
容量 | 1000ml×2本 |
原材料 | 有機オーツ麦、有機食用ひまわり油、有機食用紅花油、食塩 |
特徴 | 特許を取得した製法でまろやかな味わい 有機JAS認証付き |
7. そのままでも美味しい「コカ・コーラ ゴーグッド おいしいオーツ麦ミルク なめらかプレーン」
普段からコーヒーに合わせるだけでなく、そのまま飲む場合にもおすすめの商品。
口当たりはなめらかで、麦本来のうま味を感じることができます。
メーカー | コカ・コーラ |
商品名 | ゴーグッド おいしいオーツ麦ミルク なめらかプレーン |
価格 | ¥1,798(1本あたり¥300) |
容量 | 1000ml×6本 |
原材料 | オーツ麦濃縮液(国内製造)、オーツエキスパウダー、ひまわり油、食物繊維(イヌリン)、 食塩/乳化剤、リン酸塩(K、Ca)、安定剤(ジェランガム) |
特徴 | なめらかな口当たりでオーツ麦由来のやさしいうま味 そのままでも飲みやすい |
8. オーツミルクの生みの親「OATLY(オートリー)オーツミルク オリジナル(砂糖不使用)」
世界で初めてオーツミルクを開発した研究者によって設立されたスウェーデン発のメーカーOATLYの商品。
2022年9月に本格的に日本での販売がスタートしたため、一部のスーパーやコンビニでも購入できるようになりました。
メーカー | OATLY(オートリー) |
商品名 | オーツミルク オリジナル(砂糖不使用) |
価格 | ¥2500(1本あたり¥833) |
容量 | 1000ml×3本 |
原材料 | えん麦、菜種油、食塩 |
特徴 | 独自の製法で食物繊維(βグルカン)を豊富に含む オーツ麦の自然な甘さとうま味をダイレクトに感じられる |
オーツミルクでいつものコーヒーにプラスワンの美味しさを!
いかがだったでしょうか?
今回はオーツミルクとはどういうものか、そしてコーヒーとの相性を中心にお話してきました。
本記事で特に押さえたいポイントは以下の通りです。
- オーツミルクが注目される理由には効果・効能、植物性ミルクへの関心、環境に優しいことが関係している
- オーツミルクは牛乳の代替品にもなり、コーヒーとの相性は抜群
- おすすめのオーツミルクコーヒーの割合はコーヒーとオーツミルクを2:3で作る
紹介した商品なども参考にしながら、オーツミルクでコーヒーをさらに楽しみましょう!