コーヒー豆の保存方法ってどんなのがあるの?
コーヒー豆の保存期間も気になるね…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒー豆の鮮度を保つおすすめの保存方法
- 保存期間はどのくらいか
- おすすめの保存容器
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
続きはこちら
コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒー豆の保存方法で気をつけるべき4つのこと
コーヒー豆の見た目が乾物のように思われがちです。
しかし実際は、保存環境の影響が味にも表れてしまうとてもデリケートな食品なんです。
コーヒー豆は生鮮食品としても知られているね。
せっかく買ったコーヒーを最後まで美味しく飲みきるためには、鮮度を保つことがポイント。
コーヒー豆の美味しさを保つために、気を付けたいポイントを4つ解説していきます。
- 酸素
- 温度
- 日光
- 湿度
1つ1つ解説していきます。
1. 酸素になるべく触れないようにする
空気に含まれる酸素とコーヒー豆が触れると、コーヒー豆の「酸化」がすぐに進んでしまいます。
コーヒー豆が酸化してしまうと、苦みや風味が落ちてしまうとともに、本来の味が損なわれてしまいます。
2. 紫外線・日光をなるべく避ける
コーヒー豆は紫外線によっても影響を受けます。
それによって劣化するのです。
また電灯による光にも弱い性質があるため、遮光性のあるコーヒー豆の容器などで対応していく必要があります。
3. 高温で保存しない
コーヒー豆は温度が高温になればなるほど、酸化のスピードが早まります。
これは生鮮食品だからです。
他の食べ物と同様に、高温の場合腐敗する危険性は高まります。
気温の高い夏場は特に注意が必要ですね。
4. 多湿を避けて保存する
水分に触れるとコーヒー豆の品質は急激に落ちます。
それによって雑味を引き出す原因になります。
湿度の高い場所はカビの原因にもなるので、注意してください。
カビについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
挽いているコーヒー豆の保存期間は約2〜3週間
挽いているコーヒー豆の保存期間は約2〜3週間だとされています。
挽いてないコーヒー豆は約3年と長持ちしますが、一度挽いてしまった豆は意外にもすぐに酸化をし始めます。
より詳しく賞味期限を見たい方は「コーヒー豆の賞味期限はどのくらい?適切な保存期間と保存方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
また実はコーヒー豆は保存期間によって、最適な保存方法が違うのを知っていましたか?
今回は3つの期間に分けて保存方法を買えていきます。
- 焙煎後5日間
- 焙煎後2週間
- 焙煎後1ヶ月
1つ1つ解説していきます。
【焙煎後5日間】コーヒー豆を常温×缶で保存
最初は焙煎から5日間コーヒーを保存する方法。
焙煎後5日目はガスの放出も落ち着いており、味もしっかりと出るので、1番の飲みごろとされています。
1週間以内に飲み切ってしまう場合は、一般的なコーヒーの保存缶・キャニスターで保存してOKです。
遮光性があり、密閉性のある容器で常温保存が良いでしょう。
また1週間程度で飲みきってしまうのであれば、高温になる場所だけ避ければ、冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存する必要はありません。
【焙煎後2週間】コーヒー豆を冷蔵庫×ジップロックで保存
続いては焙煎から2週間コーヒー豆を保存する方法です。
大半の方が購入したコーヒー豆を飲み切るか瀬戸際であるこの2週間。
結論として2週間程度で飲み切るという人の場合には、完全密閉できる容器・ジップロックなどで、できるだけ空気を抜きつつ、冷蔵庫での保存がおすすめです。
また冬場などの低音の季節の場合はそのまま室内でもOKです。
しかし室内が高温になる夏場などは、冷蔵庫の方が良いでしょう。
コーヒー豆を冷蔵庫で保存しようと考えている場合は、こちらの記事もチェック!
【焙煎後1ヶ月】コーヒー豆を冷凍庫×アルミバッグで保存
最後は焙煎度1ヶ月以上保存する方法。
1ヶ月以上の長期間、コーヒー豆を保存する場合には完全密閉できる容器で空気を抜きつつ、冷凍庫での保存がおすすめ。
冷凍庫に保存することで、完全に凍らせて酸化を防ぎます。
またこれは当たり前でもありますが、保存期間が長くなればなるほど、香りや甘さが減少します。
是非買う量だけをその都度買うように心がけてください。
冷凍保存については「【最新】コーヒー豆の冷凍保存とは?その保存方法から期間まで完全解説」の記事をチェック
生のコーヒー豆(生豆)の保存方法は簡単
生のコーヒー豆(生豆)の保存方法についても気になる方は一定数いるはずです。
しかし意外にも生豆の保存は簡単。
焙煎した後のコーヒー豆の保存方法&保存場所については、湿度・気温・射日光など色々な条件が存在しますが、コーヒー生豆に関してはそこまで気を使う必要はありません。
直射日光が当たる場所や湿度が高い場所は避けた方が良いですが、それ以上にそこまで条件が必要というわけではありません。
コーヒー生豆を買うと、基本的には麻袋に入ってコーヒー生豆は届きます。
そのため、その麻袋を使い続けて保存するのがおすすめ。
少量しかコーヒー生豆を買わない場合には、麻袋がついて来ない場合もありますが、そのときにはネット上で買うことも出来ます。
麻袋がない場合には、通気性の良さそうな布で出来た袋などでもコーヒー生豆を保存することが可能です。
そして、風通しの良いところで保存しておけば、特にコーヒー生豆の保存方法に気を使う必要はないです。
生のコーヒー豆(生豆)の保存期間
生のコーヒー豆の場合には数年間の保存が可能です。
コーヒー生豆の状態や保存方法によって微妙に違ってくるため、一概に何年間保存できるとは言いにくいのです。
しかし、日光&湿度を避けて風通しの良い場所に保管すれば、一般的に3年間ほどは美味しい生豆の状態で保存することが出来ます。
生のコーヒー豆(生豆)は保存期間に応じてその呼び名が変わるのをご存知でしょうか?
まとめると以下の通りです。
- ニュークロップ:その年に収穫された新しいコーヒー豆
- パーストクロップ:1年前に収穫されたコーヒー豆
- オールドクロップ:2年以上前に収穫されたコーヒー豆
基本的に新しいコーヒー生豆は、コーヒー豆それぞれの個性を感じることが可能ですが、まろやかさは感じにくいでしょう。
一方で、古いコーヒー生豆は味がまろやかですが、コーヒー豆本来の香りや個性が失われてしまいます。
ワインにも似ている
例を挙げるとワインがそうでしょう。
ワインを寝かせてから飲むように、生のコーヒー豆(生豆)を寝かせてから飲んで、まろやかにするという考え方もありますが、近年ではサードウェーブコーヒーの影響により、コーヒー豆の個性を重要視する方向性があります。
そのため、カフェなどでは収穫されたばかりのコーヒー生豆が使われることが増加しています。
このように、生のコーヒー生豆は焙煎した後のコーヒー豆ほど厳重に保存方法に対して気を使う必要はないということですね。
コーヒー豆の鮮度を保つおすすめの保存容器
ではここでおすすめの保存容器をいくつか紹介していきます。
合わせて2つ。以下の通りです。
- ハリオ 珈琲キャニスターM
- 江東堂高橋製作所 茶筒生地缶 平缶150g
1つ1つ解説します。
1. シンプルで定番のコーヒー豆保存容器「ハリオ 珈琲キャニスターM」
耐熱ガラスを使用しているため、熱湯や食洗機で何回も使うことができます。
シンプルなデザインで置く場所を選びません。
透明なガラス容器のため、コーヒー豆の残量を確認しやすいのも嬉しいポイント。
つまみを押し下げればしっかりと密閉できる機能性の高さが特徴的ですね。
価格も¥673と比較的安く、コスパも抜群!
コーヒー豆200g出来るMサイズ、300g保管できるLサイズもあります。
是非購入してみてください。
2. スチール缶のコーヒー豆保存容器「江東堂高橋製作所 茶筒生地缶 平缶150g」
続いては「江東堂高橋製作所 茶筒生地缶 平缶150g」。
光を通さずにおい移りのしにくい、シンプルなスチール缶のキャニスター(入れ物)です。
中蓋がついていて湿気や酸化も防いでくれるため、機能面も充実していますよ。
150g分という手頃なサイズ感で使い勝手の良い保存容器。
- 外形寸法 直径8.3cm 高さ9.2cm
- 重量 99g
- 材質 スチール
- 値段 ¥1,100
よりおすすめの保存容器が知りたい方は「コーヒーキャニスターおすすめ7選!コーヒー豆の入れ物はこれ【決定版】」の記事を参考にしてみてください。
コーヒー豆の保存方法を守って美味しいコーヒーを飲もう!
いかがでしたでしょうか?
保存期間別にコーヒー豆の保存方法について解説しました!
コーヒー豆の保存方法はやはり期間ごとに分けるのがおすすめ。
期間ごとに保存方法を変えることでよりコーヒーを美味しく、長持ちさせることができます。
コツとしては、なるべく1週間ほどで飲める量を買いつつ、適切な保存方法で美味しいコーヒーを飲みましょう。
是非今回紹介した方法を参考にしながら、美味しいコーヒーを飲みましょう!
また保存方法は分かっていても美味しいコーヒー豆がないと始まりません。
おすすめのコーヒー豆通販店が知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください!