コルタードってよく聞くけど、どんな特徴があるの?
コルタードの作り方がわからない…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
コルタードと聞くとちょっと耳馴染みのない名前かもしれませんが、エスプレッソ好きにはぜひ試してもらいたいドリンクです。
そこで本記事は、コルタードの味わいや作り方、飲めるお店に至るまでを徹底的に解説していきます!
- コルタードとはスペイン発祥の飲み方で、エスプレッソに同量・もしくは半分ほどの少なめのスチームミルクを入れる
- コーヒーが濃厚で、ミルクが加わりややまろやかな味わいが特徴
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
コルタードとは?
コルタードとは、エスプレッソに少量の温めた牛乳を加えるスペイン発祥の飲み方です。
牛乳とエスプレッソの比率は1:1もしくは1:2という割合で、濃厚でややまろやかな味わいが特徴。
エスプレッソの味がしっかりと感じられる飲み方であることから、近年こだわりのコーヒーを提供するカフェでも見られるようになってきたメニューです。
そんなコルタードについて詳しくみていきましょう!
コルタードの由来
コルタード(cortado)とはスペイン語で「切る」「細かく刻む」といった意味合いがあります。
エスプレッソを牛乳で割って飲むことからこの名前がついたのだそう。
ちなみにスペインではコーヒーはエスプレッソで抽出されることが多く、エスプレッソは「カフェ・ソロ」と呼ばれています。
しかし店でカフェ・ソロが注文されることはあまり無く、多くの人が今回紹介しているコルタードか、後述するカフェ・コン・レチェを頼むそうです。
国によって呼び方が違う
コルタードには国や地域によって様々な呼び方が存在します。
そこで、それぞれの地域ごとの呼び方について以下の表にまとめました。
カタルーニャ | Tallat |
バスク | Ebaki |
ポルトガル | Pingo、Garoto |
フランス | noisette |
キューバ | cortadito |
アメリカ(西海岸) | Gibraltar |
コルタードの別称として特に有名なGibraltar(ジブラルタル)という呼び名は、サンフランシスコが発祥です。
ブルーボトルを始めとした焙煎所がジブラルタルというグラスでコルタードの提供を始めたことから、西海岸周辺ではコルタードをジブラルタルと呼ぶようになりました。
コルタードの味わい
コルタードはエスプレッソの濃厚な味わいや苦味はありつつも、それを少量のミルクがまろやかにしてくれており、コーヒーとミルクの味わいがしっかりと感じられます。
特にミルクの温度にこだわることで、ミルクからの甘みがしっかりと感じられるようになりチョコレートを食べているかのような味わいになります。
またスペイン現地では、店でコルタードを注文する際に好みのミルクの温度も一緒にオーダーすることが多いのだそうです。
一般的にミルクが1番甘みが1番強く感じられるのは43〜57度と言われているよ!
コルタードはその他のコーヒーと比べてもエスプレッソの割合が多く、豆の味わいや風味を感じやすい飲み方であるため、ぜひともコーヒー豆にはこだわりたい飲み方でもあります。
ミルクチョコのフレーバーを持つようなコーヒー豆でコルタードを作るのも良いかも知れませんね!
コルタードの作り方
コルタードの作り方は、エスプレッソに同量もしくは半分程度のスチームミルクを注げば完成です。
しかし、家で本格的なエスプレッソマシンを用意するのは中々難しいですよね。
そんなときはマキネッタと100円ショップでも買えるようなミルクフローサーを準備しましょう。
温めた牛乳をミルクフローサーで少しだけ泡だて、マキネッタで抽出したエスプレッソに注げば自宅でもコルタードが楽しめます。
口当りやまろやかさが加わるため、ミルクはぜひ泡立てて注ぎましょう!
でもあんまり泡立てすぎるとカプチーノになってしまうから注意!
そもそものエスプレッソの作り方から知りたい方は、以下の記事をチェック!
コルタードに似たドリンクとその違い
ここまでコルタードについて解説してきましたが、中には「あれ?あのドリンクに似てる…」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
事実、コルタードには似ているドリンクが多数存在しています。
そのためここでは、コルタードと似ているドリンクの違いについて詳しく解説していきます!
- カプチーノ
- カフェマキアート
- カフェラテ
- カフェ・コン・レチェ
- フラットホワイト
カプチーノ
カプチーノもコルタードと同じくエスプレッソとミルクを合わせたドリンクですが、その違いはミルクの量とふわふわとしたフォームドミルクにあります。
カプチーノはエスプレッソに対してスチームミルク(液体)とフォームドミルク(泡)が同量入る飲み方です。
そのため飲み口は非常にまろやかで、コルタードよりも牛乳の風味が強く感じられるようになります。
カフェマキアート
カフェマキアートはその作り方や味わいも非常にコルタードによく似たレシピですが、コルタードよりも更にミルクの量が少なくなります。
もともとマキアートはイタリア語で「シミ」のことで、エスプレッソの上にミルクでシミをつけるといった意味合いでつけられた名前なのです。
そのため使用する牛乳も非常に少量。
また、提供も主にエスプレッソカップで行われます。
カフェラテ
カフェラテとコルタードの1番の違いは、エスプレッソとミルクの割合です。
カフェラテを作る際のミルクとエスプレッソの割合は1:9もしくは2:8と、ミルクの割合の方がかなり多めになっています。
そのため非常に飲みやすく、日本でも定番の飲み方です。
色もミルクの量が多いため、クリーム色に近い色合いとなります。
また、カフェラテはカプチーノともよく似ていますが、カプチーノよりもスチームミルクの割合が多めなのも特徴です。
カフェ・コン・レチェ
カフェ・コン・レチェとは、スペイン版のカフェオレのこと。
濃いめのコーヒー、もしくはエスプレッソに、同量程度のミルクを合わせたものがカフェ・コン・レチェと呼ばれます。
コルタードと比べると牛乳の割合が多く、カフェラテと比べるとややコーヒーが強めの味わいです。
スペインでは豆にこだわらない代わりに、ミルクの量や温度に対して非常にこだわりが強く、カフェ・コン・レチェも例外ではありません。
少しだけコーヒーが少なめのものをオーダーするときは「コルト・デ・カフェ」、少しだコーヒーが多めのものをオーダーするときは「ラルゴ・デ・カフェ」というのだそうです。
フラットホワイト
フラットホワイトはカフェラテとコルタードの中間くらいに位置します。
特徴としてはスチームミルクの割合が非常に多く、フォームドミルクはうっすらと乗るだけであること。
コルタードはミルクに対してエスプレッソの量は同量、もしくは倍量となりますが、フラットホワイトの場合はエスプレッソに対して牛乳の量が2倍ほどになります。
そのためカフェラテよりもコーヒーが強く、コルタードよりもミルクが強い味わいです。
フラットホワイトも近年スターバックスを始めとしたカフェで提供される機会が増えています。
どの飲み方が1番濃い?
提供されるお店によって多少の違いはあるものの、コルタードを含む上記で紹介したレシピは、おおよそ以下のような順番でコーヒーが強くなっています。
上記を参考にして、お好みの飲み方を見つけてみてくださいね!
こうして見るとエスプレッソには色んな楽しみ方があるんだね!
コルタードはスターバックス リザーブ ロースタリー トウキョウでも飲める
コルタードは近年コーヒースタンドなどのこだわりの店で提供されることが増えつつありますが、実はスターバックスでも飲むことが出来ます。
提供店舗は今の所スターバックス リザーブ ロースタリー トウキョウに限られていますが、今後増えていくと嬉しいですね!
商品情報
コルタード(HOT) | 748円(税込み) | 68cal(ミルクの場合) |
行く機会があったらぜひ試してみましょう!
コルタードでいつもと違うエスプレッソを楽しもう
いかがでしたでしょうか?
徐々に日本でも知られつつある、コルタードについて詳しく紹介致しました。
今回のまとめは以下のとおりとなります。
- コルタードとはスペイン発祥の飲み方
- コルタードは「切る」という意味合いがある
- エスプレッソに同量・もしくは半分ほどの少なめのスチームミルクを入れる
- 地域や国で呼び方が違う
- アメリカ西海岸では提供グラスにちなんで「ジブラルタル」と呼ばれる
- コーヒーが濃厚で、ミルクが加わりややまろやかな味わいとなる
- 似ているドリンクがいくつか存在する
- スターバックス リザーブ ロースタリー トウキョウでも提供されている
エスプレッソは牛乳の量や温度によって大きく味わいが変化します。
コルタードもそんなエスプレッソの魅力を味わえるレシピの1つ。
エスプレッソをしっかりと味わってみたいけど、そのままでは苦すぎるといった方にとってもおすすめの飲み方です。
あなたもコルタードで、新しいエスプレッソの魅力に触れてみませんか?
またエスプレッソと非常に親しみのあるスペインのコーヒー事情について知りたい方は、以下の記事をチェック!