ドミニカ共和国産コーヒー豆って美味しいの?
ドミニカ共和国のおすすめコーヒーが知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
カリブ海の国で、ビーチやリゾート、ゴルフなどで有名なドミニカ共和国はコーヒーの生産地でもあります。
そこで本記事では、ドミニカ共和国産コーヒー豆の味わいからおすすめの豆・粉まで幅広く紹介!
- ドミニカ共和国産のコーヒー豆は、大粒で香りが良いのが特徴
- 控えめな酸味とフルーティーな香り
- 種類は大きく4つある
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
ドミニカ共和国産コーヒー豆の特徴
カリブ海に浮かぶ島のひとつ、イスパニョーラ島の3分の2を占めているのがドミニカ共和国です。
北海道より少し小さな国土を持つドミニカ共和国では、サトウキビ、カカオ、タバコ、そしてコーヒー栽培が盛んです。
小規模農園が多いため、栽培から収穫まですべて手作業で行われています。
それによって品質が良いコーヒーが誕生しました。
ドミニカ共和国産のコーヒー豆は、大粒で香りが良いのが特徴的です。
味わい
味わいを簡潔に表現すると、控えめな酸味とフルーティーな香りが特徴です。
クセがほとんどなく飲みやすいです。
ナッツの様な香り、りんごやぶどうのようなフルーティーで苦みはあまりなく、甘く飲みやすいのも魅力。
主な精製方法
ほとんどがウォシュッドで精製されているため、ドミニカ共和国産のコーヒー豆は欠点豆が少ないのが特徴です。
ナチュラル製法のひとつであるワイニープロセスという希少な精製方法も採用されてるので紹介します。
ワイニープロセス
ナチュラル製法の過程で、ワインのような風味が出るように精製していく方法がワイニープロセスです。
特徴は「完熟したコーヒーチェリーのみを使用」すること、中南米で行われている難易度の高い製法になります。
ナチュラル精製と同様、天日にさらし1~2週間かけて乾燥させます。
コーヒーチェリーをそのまま乾燥させるため果実の香りや味の特徴が顕著に表れます。
ワインに似た風味になる
すでに完熟しているコーヒーチェリーを使用するため、湿度が高い中での乾燥工程は腐るリスクが高いです。
また乾季雨季があるため、乾燥中にも雨が降るリスクがあります。
高い技術を要しますが、完熟したフルーツのような風味、つまりワインに似た風味が作り出されます。
このワイニープロセスで作られたコーヒー豆は、チーズケーキと相性が抜群です。
ドミニカ共和国産コーヒー豆の種類
ドミニカ共和国産コーヒー豆の種類は、大きく4つあります。まとめると以下の通りです。
- カリビアンモカ
- プリンセサ
- フェリースカフェ
- バラオナESP
カリビアンモカ
ドミニカ共和国農務省が品質を保証した高級コーヒー。
イスパニョーラ島北部のモカ地区で栽培されており、香り高く豊かな酸味を持つコーヒーです。
ティピカ種を使用していることからもブルーマウンテンに似た味わいで、ブルーマウンテンの代替品として喫茶店で使用されることもあります。
オーガニック栽培されており、生産量のほとんどがヨーロッパに輸出。
プリンセサ
ドミニカ共和国中部、ハラバコア地域にあるアルフレド・ディアス農園で栽培され、ナチュラル製法で精製されたコーヒー。
プリンセサとはスペイン語で王女を表します。
カトゥーラ、ティピカを使用。2007年のドミニカコーヒー協会の品評会で準優勝を獲得したコーヒー。
ワインのような香り、余韻がずっと残る
フェリースカフェ
トロピカルフルーツのような味わいが特徴です。
バルデシア地区の標高850~1300mで栽培され「幸せ」の意味を持ちます。
バラオナESP
バラオナ地区600mから1300mで栽培されており、ティピカ種に属します。
バニラやライチのような風味が特徴でカカオに似た甘い後味が特徴です。
ドミニカコーヒーの歴史・文化
1492年にコロンブスがイスパニョーラ島を発見しました。
コロンブスの弟が現在の首都、サント・ドミンゴを建設。
1735年頃に隣国であるハイチからティピカ種が伝わったのがはじまりと言われています。
長い間スペインに占領され、1821年に独立するも、ハイチに占領、そしてやっと1844年に独立し、本格的に栽培がはじまりました。
1872年頃にコーヒー輸出開始
ドミニカ共和国でコーヒーの栽培が開始されたのは1975年のことであり、小規模農家にとって非常に重要な作物でした。
またコーヒーの輸出は1872年頃に開始されました。
20世紀初頭には、コーヒーはシバオを中心としたプエルトプラタ州での栽培が始まります。
ドミニカ共和国産コーヒー豆の生産状況
ドミニカ共和国では、古くからティピカ(Typica)が栽培されてきました。
しかし、コーヒーさび病菌の流行により、2005/06年から2014/2015年の10年間に、コーヒーの輸出量が84.22%減少しました。
そのため、ドミニカコーヒー評議会(CODOCAFE)によって、コーヒーさび病菌に耐性のある品種が配布されました。
年間生産量は60万~70万袋
ドミニカ共和国の年間のコーヒー豆生産量は60万~70万袋となっています。
しかしそのほとんどは、ドミニカ共和国産のコーヒー豆の需要が高いヨーロッパに向けて輸出されています。
それに加え、コーヒー豆の生産量が下がってきている中で、国内消費が増加しているため、輸出量自体も減少傾向にあります。
そのため日本への輸出は年間2,000~3,000袋ほどであり、日本でドミニカ共和国産のコーヒー豆は手に入れるのは非常に難しいでしょう。
ドミニカ共和国産コーヒー豆の栽培方法
人口の70%が農業に従事しており、主にアラビカ種の栽培しています。
ロブスタ種は1%程度です。
ティピカ種がほとんど、ブルーマウンテンの原種でもあります。
産地・農園
有名なコーヒーの栽培地域は7つに分類されます。
- ノロエステ
- シバオ
- シオラオクシデンタル
- シエラセントラル
- シエラスール
- ネイバ
- バラオナ
※各産地によって等級の基準の設け方が異なります。等級・格付けについては後ほど、解説します。
栽培環境の面から地域によって味わいや品質は異なりますが、ドミニカ共和国南西部のバラオナ地区で生産されたコーヒー豆は品質が良いと言われています。
栽培環境
ドミニカ共和国には、標高2000mを越える山がたくさんあります。
その中で、コーヒー栽培が行われているのは標高700m~1500mのエリアです。
年間平均気温25℃と温暖で、1日を通して寒暖の差が激しいのが特徴。
カリブ海の湿った空気が上昇し、雲ができ、それがうまく日照量をコントロールし適度な温度や湿度を保っています。
石灰岩質の土壌を腐葉土が覆っていて、それを栄養分としてコーヒーノキが育ちます。
ドミニカ共和国産コーヒー豆の等級・格付け
結論、スクリーンサイズ(コーヒー豆の大きさ)で決まります。
スクリーンサイズは大きい順に、AAA、AA、A、AB、Bと表記されますが、このスクリーンサイズの基準は生産地域よって異なるため、AAと同じ表記でも品質が同じとは限りません。
また、大きさの数値については不明です。
ドミニカ共和国産コーヒー豆・粉おすすめ3選
ここではドミニカ共和国産コーヒーのおすすめを3選紹介します!
まとめると以下の通りです。
- bears coffee コーヒー豆ドミニカ バラオナ カリビアンクィーンAAA
- ドミニカ共和国 ハラバコア モロンタ農園 500g
- コーヒー豆 ドミニカ AA 500g
1. 焙煎具合・挽き具合を選べる ばいせん工房珈琲俱楽部 「bears coffee コーヒー豆ドミニカ バラオナ カリビアンクィーンAAA」
コクがあり、苦みと酸味がバランスとれたドミニカ共和国のコーヒー豆。
焙煎や挽き具合をオーダーメイドできます。
熱風焙煎で250度以上で素早く焙煎し美味しさを閉じ込め、その日のうちに発送するので新鮮さが特徴です。
商品スペック
価格 | 770円(税込) |
内容量 | 100g |
焙煎度合 | 選べる |
挽き具合 | 選べる |
2. ブラックでもカフェオレにしても美味しい「ドミニカ共和国 ハラバコア モロンタ農園 500g」
ドミニカ共和国の中部、ハラバコア地区で栽培されたカトゥーラ種のコーヒー豆。
ハラバコアとはタイノ族の言葉で「水の流れる場所」を表し、3つの川が流れる水源地帯です。
苦みが少なく、甘い香りのある優しい味わいです。
ブラックでも、甘くしても、ミルクを入れても、カフェオレにしても美味しく飲めます。
商品スペック
価格 | 3,000円(税込) |
内容量 | 500g |
焙煎度合 | 中煎り(ハイロースト) |
挽き具合 | 選べる |
3. 甘味際立つシルキーテイスト「コーヒー豆 ドミニカ AA 500g」
なめらかな舌触りでしっかりとした甘味が特徴のコーヒー豆。
深い味わいやや深めのローストがおすすめです。
商品スペック
価格 | 5,220円(税込) |
内容量 | 500g |
焙煎度合 | やや深め(10段階中5段) |
挽き具合 | 選べる |
ドミニカ共和国産コーヒーのおすすめの飲み方
ドミニカ共和国産コーヒーのおすすめの飲み方を焙煎度合いと淹れ方の2つに分けて紹介します。
おすすめの焙煎
上の写真の通りですが、そのロースト段階によって、ドミニカ産コーヒー豆の味も変わってきます。
自分が飲みたい段階で購入するのがベストでしょう。
- 浅煎り:ナッツ感、フルーティーな味わい
- 中煎り:香ばしさ バランスが良い
- 中深煎り:苦みに甘味を感じる すっきりした印象
おすすめの抽出方法・淹れ方
現地ではマネキッタを使ってエスプレッソとして飲まれています。
砂糖をスプーン1杯ほど入れ良くかき混ぜるのが主流です。
ただエスプレッソではなくとも、ドリップして飲むのも全然ありでしょう。
ドミニカ共和国のコーヒーから世界を知ろう!
いかがでしたでしょうか?
ドミニカ共和国産のコーヒー豆について徹底解説しました!
本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- ドミニカ共和国産のコーヒー豆は、大粒で香りが良い
- 味わいとして控えめな酸味とフルーティーな香りが特徴
- 種類は大きく分けて4つある
ぜひ今回紹介した商品を参考にしながら、ドミニカ共和国のコーヒーから世界を知っていきましょう!