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【徹底比較】エナジードリンクとコーヒーのカフェイン量はどのくらい?

コーヒーとエナジードリンクの違いは?体に悪いの?

コーヒーとエナジードリンクのカフェイン含有量はどのくらい?

こういった疑問や要望にお答えしていきます。

エナジードリンクとコーヒーは「運転中の眠気を吹き飛ばしたい」「仕事中の能率をあげたい」「気分転換をしたい」時など、様々なシチュエーションで飲まれますが、その作用のもとである「カフェイン」の量が気になりますよね。

「カフェイン」が多いほど効きそうな気もしますが、取り過ぎにも気をつけなければなりません。

そのため、1回当たりの目安量や、1日あたりの目安量にもふれていきます。

さらに、エナジードリンク、コーヒーと他の飲料の「カフェイン」含有量を比較しながら、どちらが眠気覚ましに適しているかなど、健康面も含めて詳しく解説します。

この記事の結論
  • エナジードリンクは製品ごとに大きな差があるため、成分表示でカフェイン量を確かめた方が良い
  • 健康な成人であれば400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)以下が1日のカフェイン摂取量目安
    • カナダ保健省(HC)の基準による
  • 効率良く眠気覚ましができるのはコーヒー
本記事を監修する専門家
コーヒー豆研究所 げんた
柏倉元太

日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。

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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。

それでは早速見ていきましょう!

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コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインとは?

コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインとは?

コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインとは、苦味成分があり、コーヒーの味わいを美味しくする成分です。

また、カフェインはアルカロイド(alkaloid)という化合物の仲間でもあります。

アルカロイドは「医薬品」としても使われています。

カフェインの効果まとめ
  • 集中力アップ
  • 覚醒効果
  • 頭痛を軽減する
  • 心筋の働きを高める
  • 利尿作用効果
  • 記憶力の向上
  • 気分の改善
  • 運動機能の向上
  • 脂肪の分解

以上のように様々な効果が期待できます。

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コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェイン量

下記がコーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインの量です。

ドリップコーヒー

コーヒー豆の粉末10gを熱湯150mlで浸出した場合は、約60mg/100ml(一杯150mlとすると、約90mg)が含まれます。

インスタントコーヒー(顆粒製品)

2g使用した場合、57 mg/100 ml(1杯150mlあたり85.5mg)が含まれます。

カフェインレスコーヒー

公正競争規約 で「カフェインを90パーセント以上除去したコーヒーをいう。」と定められているので、「カフェインレスコーヒー」に関しては、1杯に約8〜9mg以下のカフェインが含まれていることになります。

エナジードリンク

32〜300 mg/100 mL(製品1本当たりでは、36〜150 mg)と製品によって差があります。

コーヒー1杯に含まれるカフェインの量は、豆から挽くコーヒーやレギュラーコーヒー、インスタントコーヒーで大差はないようです。

参照:食品安全委員会|食品中のカフェインコーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則(2019.08)

エナジードリンクは製品ごとに大きな差があるようなので、成分表示でカフェイン量を確かめた方がよさそうです。

後で製品のカフェイン量の多い順にランキングした表を紹介します。

1日のカフェイン摂取量目安

個人差が大きいので、日本ではこれといった基準はないのが現状です。

カナダ保健省(HC)の基準では、1日あたりのカフェイン摂取量は下記のようになっています。

  • 4~6 歳児 :45 mg 以下
  • 7~9 歳児 :62.5 mg 以下
  • 10~12 歳児 :85 mg 以下
  • 13 歳以上の青少年 :2.5 mg/kg( 体重1kg当たりの量) 以下
  • 健康な成人 :400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)以下
  • 妊婦や授乳中、妊娠を予定している女性 :300mg(コーヒーをマグカップで約2杯)以下

妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は、カフェインの影響がより大きいので、健康な成人より1日量が100mg少なくなっています。

ちなみに、1回当たりの目安は200mg(体重 70 kg の成人の場合:約 3 mg/kg 体重)以下であれば急性毒性の心配はありません。

参照:食品安全委員会|食品中のカフェイン

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コーヒーを含めたエナジードリンク、栄養ドリンク、お茶のカフェイン含有量

コーヒー、エナジードリンク、栄養ドリンク、お茶のカフェイン含有量

コーヒーやエナジードリンクに入っているカフェインの量が気になりますが、他にも、栄養ドリンクやお茶などでの含有量も気になるところです。

というのも、カフェインの1日の目安量が400mgと分かったので、なるべく、目安量の範囲内に収めたいところですよね。

また、1回当たりの目安量も200mgと分かったので、一回当たりの飲む量が目安量を下回っているかも確認が必要です。

さまざまな飲み物のカフェインの含有量を知っておくと、複数のドリンクを飲む場合でも、自分が1日トータルでどの程度、カフェインをとっているか分かるようになるので、摂取量が適切であるか確かめることができます。

エナジードリンクと栄養ドリンクは似ているように思えますが、全く違います。

エナジードリンクは清涼飲料水なので効果効能はうたえませんが、栄養ドリンクは医薬部外品に分類されるので、効果効能をアピールできます。

カフェイン量ランキング

わかりやすいように、カフェインの含有量をランキング形式で表にまとめました。

スクロールできます
順位商品名1本あたりの量(ml)カフェイン量(mg)/100mlカフェイン量(mg)/1本
1玉露150160240
2レッドブル(473ml)47332151
3ZONE50030150
4強強打破50300150
5モンスターエナジー35540142
6眠眠打破50240120
7レッドブル(355ml)35532113.6
8レッドブル(330ml)33032105.6
9メガシャキ100100100
10豆から挽いた・レギュラーコーヒー1506090
11インスタントコーヒー1505785.5
12レッドブル(250ml)2503280
13ライフガードX2503075
14リポビタンD1005050
15エスカップ1005050
16アリナミンV5010050
17ユンケル黄帝液3016750
18紅茶1503045
19せん茶1502030
20ウーロン茶1502030
21オロナミンC1201518
22カフェインレスコーヒー150913.5
ドリンクのカフェ飲料ランキング

意外に、1杯当たりでは、玉露が1番カフェインを含んでいて、240mgと、1回の目安量の200mgを軽くオーバーしています

一回に飲む量を控えるなど注意が必要です。

他のドリンクは200mg以内に収まっています。

2位のレッドブル(473ml)は、一本、151mgと1回の目安量を下回っていますが、3本飲むと1日の目安量の400mgを上回ってしまいます。

豆から挽いた・レギュラーコーヒーやインスタントコーヒーは、1回の目安量の1/3以下で、4杯までは1日の目安量の400mg以下になります。

リポビタンD、エスカップ、アリナミンVなどの栄養ドリンクは、1回の目安量の1/4以下で、カフェインの量だけで言うと、1日に8本まで飲める計算になります。

22位の最下位はカフェインレスコーヒーになりました。妊婦や授乳婦の方で、どうしてもコーヒーが飲みたい時はカフェインレスコーヒーがおすすめです。

コーヒーとエナジードリンクはどちらが眠気覚ましに良いか

コーヒーとエナジードリンクはどちらが眠気覚ましに良いか

結論から言うと、効率良く眠気覚ましができるのはコーヒーです。

というのは、コーヒーの100mlあたりのカフェイン量の60mgに対して、エナジードリンクは30〜40mgと低めです。

そのため、同じ量を飲む場合は、カフェインの量でまさるコーヒーの方が、眠気覚ましの効果を期待できます。

ただし、眠眠打破、強強打破などの、眠気覚ましに特化したようなネーミングの清涼飲料水は、50mlと少量で120~150mgのカフェインを含み、一般的なエナジードリンクより眠気覚ましに向いています。

カフェインは利尿作用があるので、水分を多く取るとそれだけ、トイレが近くなりがちです。

眠気がさめても、頻繁にトイレに行きたくなっては困ります。

たとえば、300ml〜500ml程度の大容量のエナジードリンクを飲んで、眠気が覚めても、運転の途中や仕事の途中、勉強の途中で頻繁にトイレに行きたくなったら大変ですよね。

コーヒーのほうが、エナジードリンクより少量のむだけで、眠気が覚めますから優れています。

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【体に悪い?】コーヒーとエナジードリンクの健康問題

【体に悪い?】コーヒーとエナジードリンクの健康問題

コーヒーやエナジードリンクを飲み過ぎると、カフェインや糖分の過剰摂取が健康上の問題となります。

しかし、この2点をあらかじめ防止できれば、むしろ健康によいでしょう。

というのは、糖分を取り過ぎると肥満傾向になったり、血糖値が上がり、糖尿病にかかりやすくなります。

また、カフェインを取り過ぎれば、悪心、嘔吐、不眠症、血圧の上昇、胃の不調、不整脈、腎障害が引き起こされることがあるので注意が必要です。

たとえば、コーヒーの場合は砂糖を控えめにするとか、エナジードリンクでは、ノンシュガータイプにすれば、糖分の過剰摂取は防げます。

カフェインについては、1回量を200mg以下にし、1日量を400mg以下に抑えるように注意すれば、健康上の問題を回避できますので心配ありません。

また、コーヒーの風味を楽しみたいけど、健康上の理由で、カフェインはいらないという方には、カフェインレスコーヒーがおすすめです。

カフェインレスコーヒーがおすすめ

UCC おいしいカフェインレスコーヒー

カフェインレスといえども、カフェインの量が文字通り0mgというわけではないので、注意が必要です。

エナジードリンクの大容量のタイプの、カフェイン量がどれも1本あたり約150mgなので、1回につき1本まで、1日につき2本程度まで飲めます。

また、コーヒーの場合は、1回につき2杯分まで、1日につき4杯程度までなら健康上の問題はありません。

カフェインレスコーヒーのおすすめを知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。

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コーヒーとエナジードリンクに関するよくある質問

ここではコーヒーとエナジードリンクに関するよくある質問とその回答を紹介します。

カフェイン抜きのメリットは?

カフェインを抜くことによるメリットはいくつかあります。

  • 睡眠の質向上: カフェインは覚醒効果があるため、寝る前に摂取すると睡眠を妨げる可能性があります。カフェインを抜くことでより良質な睡眠を得られる可能性があります。
  • リラクゼーション:カフェインは中枢神経を刺激し、緊張やストレスを感じやすくすることがあります。カフェインを抜くことでリラックスしやすくなります。
  • カフェイン依存症の防止: 長期間にわたってカフェインを多量に摂取し続けると、身体がカフェインに依存し、カフェインを摂取しないと頭痛やイライラ、疲労感等の離脱症状が起きることがあります。
  • 胃の健康: カフェインは胃酸の分泌を促進するため、胃に負担をかけることがあります。これを抑制するためにも、カフェインを抜くことが有効であると言われています。
  • 血圧上昇の防止: カフェインは一時的に血圧を上昇させる可能性があります。

ただし、こうしたメリットは個々の体質や生活習慣、摂取量により異なるので、カフェインの摂取については医療専門家とも相談することが重要です。

また、カフェインを急に抜くと離脱症状が出ることもあるため注意が必要です。

詳しくは「【論文付き】コーヒーをやめるとどうなる?メリットやデメリットを解説!」の記事をチェック!

エナジードリンクを1週間に1回飲むのは大丈夫?

エナジードリンクを適度に、適切なタイミングで摂取することにより、一時的にエネルギーを補給することができます。

エナジードリンクは、高量のカフェインや糖分を含んでいるものが多く、適度に摂取することが重要です。

あくまで一般的なガイドラインとしては、1週間に1回程度、かつ、適度な量(例えば、1回あたり250ml)であれば、大人であれば問題ないとされています。

ただし、これは健康状態、年齢、体質などを考慮していません。

カフェインを含むエナジードリンクは、特定の疾患や病状を持つ人、妊娠中、授乳中、または高齢者にとっては不適切な場合があります。

そのような人々は、医療専門家と相談した上で摂取を考えるべきでしょう。

また、エナジードリンクを摂取する際は、その他のカフェイン摂取源(コーヒー、紅茶、チョコレートなど)や、飲酒との組み合わせも考慮する必要があります。

疑問がある場合、または自分の具体的な状況について理解するためには、医療専門家と相談することをおすすめします。

コーヒーとエナジードリンクは適度に飲もう!

コーヒーとエナジードリンクは適度に飲もう!

いかがでしたでしょうか?

コーヒーとエナジードリンクのカフェイン量や違いについて徹底解説しました!

本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。

  • エナジードリンクは製品ごとに大きな差があるため、成分表示でカフェイン量を確かめた方が良い
  • 健康な成人であれば400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)以下が1日のカフェイン摂取量目安
  • 効率良く眠気覚ましができるのはコーヒー

ぜひ今回の記事を経て、コーヒーとエナジードリンクは適度に飲むようにしましょう!

【徹底比較】エナジードリンクとコーヒーのカフェイン量はどのくらい?

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この記事を書いた人

柏倉 元太のアバター 柏倉 元太 日本安全食料料理協会(JSFCA)認定コーヒーソムリエ/コーヒー専門家

日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ資格を取得し、現在はコーヒー専門家として活動。また独自のコーヒーブランド「ラボカフェ」も運営。

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