朝のバタバタする時間や、仕事・家事の休憩時間。 「ちょっと一息つきたいけれど、カフェに行く時間もドリップする余裕もない…」 そんな時に、手軽に美味しいカフェオレが飲めたら嬉しいですよね。
しかし、インスタントで作るとこんな悩みはありませんか?

インスタントだと味が薄くて物足りない



牛乳で作ると、コーヒーの風味が消える気がする
実は、インスタントカフェオレは「溶かし方」と「比率」を少し変えるだけで、驚くほど濃厚で本格的な味わいに変わります。
この記事では、インスタントカフェオレを牛乳で濃厚に作る基本のコツと、練乳やフォームミルク、アイス用黄金比など5つの簡単アレンジを解説します。 3分で作れて1杯約50円と経済的。どれもすぐに始められるテクニックばかりですので、ぜひ試してみてください。
- 濃厚にする最大のコツは「少量のお湯」 いきなり牛乳を注がず、大さじ2杯程度の熱湯でコーヒーを溶かし、「濃い原液」を作ってから牛乳と混ぜるのがポイント。
- 牛乳の甘みを引き出す温度は「60℃前後」 沸騰させると風味が落ちるため、レンジで温める際は60〜70℃を目安にすると、砂糖なしでも甘みを感じられる。
- 1杯50円で本格カフェ気分 基本をマスターしたら、練乳、フォームミルク、スパイスなどのアレンジを加えることで、飽きずに毎日楽しめる。


日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年、専門家として活動しています。運営する国内最大級のコーヒー情報サイト「コーヒー豆研究所」(月間60万PV)は多くの読者に支持され、テレビ番組『ZIP!』をはじめ各種メディアにも出演。自社ブランド「ラボカフェ」では、厳選したコーヒー豆を販売しています。
それでは早速見ていきましょう!
インスタントカフェオレの基本の作り方


まずは、失敗しない基本の作り方をマスターしましょう。 濃厚にするポイントは「コーヒーをお湯で溶かしてから、たっぷりの牛乳を加える」ことです。
必要な材料(1杯分)
一般的なレシピよりもお湯を極力減らし、牛乳を多めに設定することで「水っぽさ」をなくします。
- インスタントコーヒー:ティースプーン山盛り1杯(約2g)
- お湯:30ml(大さじ2程度)※コーヒーを溶かす用
- 牛乳:120~140ml
- 砂糖:お好みで
基本の手順(ホットの場合)
1. インスタントコーヒーを「少量のお湯」で溶かす
カップにインスタントコーヒーと砂糖(お好み)を入れます。 沸騰させたお湯(30ml)だけを注ぎ、完全に溶かします。
コツ: いきなり牛乳を入れるのはNG。まずは少量のお湯で「濃いコーヒー原液」を作るイメージです。
2. 牛乳を温める
牛乳を耐熱容器に入れ、電子レンジ(600W)で40秒〜1分程度温めます。
コツ: 目標温度は60〜70℃。温めすぎると牛乳の風味が落ち、表面に膜が張ってしまうため、様子を見ながら加熱してください。


3. 注いで混ぜる
溶かしたコーヒーに温めた牛乳を注ぎ、軽く混ぜれば完成です。
簡単!インスタントカフェオレを濃厚にする5つのアレンジ


基本をマスターしたら、さらにリッチな味わいを楽しむアレンジに挑戦してみましょう。どれもスーパーや100均のアイテムで再現可能です。
1:特濃!「コーヒー2倍」の濃厚カフェオレ
カフェオレが薄くなる一番の原因は、インスタントコーヒーの量が少ないこと。「とにかく濃い味が好き!」という方は、コーヒーの量を倍にして、牛乳のコクに負けないパンチのある味に仕上げましょう。
- インスタントコーヒー:ティースプーン山盛り2杯(約4g)
- お湯:30ml
- 牛乳:150ml
- 砂糖:お好みで
- 通常の2倍量のコーヒーをお湯30mlでしっかり溶かし、濃厚な原液を作ります。
- 温めた牛乳を注ぎ、よく混ぜて完成。
苦味とコクがガツンと感じられる、重厚な一杯。朝の目覚めや、仕事に集中したい時に最適です。


2:練乳で濃厚&甘め「ベトナム風」アレンジ
ベトナムで「カフェ・スア」と呼ばれている、練乳を使ったコーヒーのアレンジです。練乳の濃厚な甘さが、コーヒーの苦味をまろやかに包み込みます。
- インスタントコーヒー:ティースプーン山盛り1.5杯(約3g)
- お湯:30ml
- 牛乳:120ml
- 練乳:小さじ2〜大さじ1(お好みで調整)
- 練乳を入れる: 先にカップの底に練乳を入れておきます。
- コーヒーを溶かす: 別の容器かカップの中で、コーヒーをお湯で濃いめに溶かします。
- 混ぜ合わせる: 練乳、コーヒー、温めた牛乳をすべて合わせ、底からしっかり混ぜます。
疲れた脳に染み渡るような、デザート感覚の一杯。練乳のミルキーなコクは、午後のリラックスタイムにぴったりです。
3:100均グッズで「ふわふわフォームミルク」
カフェラテのような、きめ細かい泡(フォームミルク)もおうちで作れます。100円ショップで手に入る「ミルクフォーマー」があれば簡単です。
基本のカフェオレ材料一式
- ベースを作る: 基本の手順通り、カップに濃いめのコーヒーを作っておきます。
- 牛乳を泡立てる: 別の容器で温めた牛乳にミルクフォーマーを差し込み、スイッチを入れます。※重要※ スイッチを入れてから牛乳に入れると周囲に飛び散ります。必ず先端を牛乳の中に入れてからスイッチをONにしてください。
- 注ぐ: 20〜30秒ほど泡立ててカサが増したら、コーヒーの上に優しく注ぎます。スプーンで泡を押さえながら液体を注ぎ、最後に泡を乗せると綺麗に仕上がります。
口当たりが驚くほどまろやかに。ふわふわの泡が唇に当たる感覚は、まさにお店で飲むカプチーノです。


4:氷で薄まらない!アイスカフェオレの黄金比
「氷が溶けて水っぽくなる…」「氷を入れないとぬるい…」 そんな悩みを解決するポイントは、ホット以上に「濃縮液」を濃く作ることです。
- インスタントコーヒー:ティースプーン山盛り2〜3杯(約4〜6g)
- お湯:30〜40ml
- 冷たい牛乳:120〜150ml
- 氷:グラスいっぱい
- ガムシロップ:お好みで
- 濃縮液を作る: コーヒー2〜3杯を、わずか30〜40mlのお湯で溶かします。甘くしたい場合はここで砂糖も溶かしておきます。
- 牛乳を注ぐ: 氷をたっぷり入れたグラスに、冷たい牛乳を注ぎます。
- コーヒーを注ぐ: 氷に当てるようにして、上からゆっくりと1の濃縮液を注ぎます。
カフェのような綺麗な2層(ツートンコーヒー)も作りやすい方法です。時間が経って氷が溶けてもコーヒー感がしっかり残る、夏に最高の一杯です。


5:香りで癒やされる「シナモン&ココア」アレンジ
スパイスやパウダーをひと振りするだけで、いつものカフェオレが特別な一杯に変わります。
シナモン
仕上げにシナモンパウダーを2〜3振り(小さじ1/4程度)かけます。
スパイシーでエキゾチックな香り。体を内側から温めるような気分になれるので、冷え込む日におすすめです。
ココア
インスタントコーヒーと一緒に、純ココア(小さじ1)と砂糖を加えてお湯で溶かします。
「カフェモカ」風の味わいに。ココアの芳醇な香りとコーヒーのコクが相まって、贅沢な気分に浸れます。


インスタントカフェオレのよくある質問
- カフェオレとカフェラテ、コーヒー牛乳の違いは?
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以下が代表的な違いです。
- カフェオレ: ドリップコーヒーと牛乳を「1:1」程度で合わせたもの(フランス語)。
- カフェラテ: エスプレッソと牛乳を「1:4」程度で合わせたもの(イタリア語)。
- コーヒー牛乳: 一般的な通称。なお、法律上「牛乳」と表記できるのは生乳100%の商品に限られるため、市販の甘いコーヒー入り乳飲料は「カフェオレ」「ミルクコーヒー」等の名称で販売されています。
- インスタントコーヒーの保存方法は?
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湿気は大敵です。開封後は内ブタを完全に剥がすか、密閉容器に移し替えましょう。
- 賞味期限: 開封後は1ヶ月を目安に使い切るのがベスト。
- 保管場所: 直射日光を避けた常温の冷暗所が基本です。冷蔵庫は出し入れの温度差で結露し、逆に湿気る原因になることがあるため注意が必要です。
- 牛乳の種類によって味は変わりますか?
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大きく変わります。好みに合わせて使い分けてみてください。
- 成分無調整牛乳: 最もコクがあり、濃厚で甘みを感じます。
- 低脂肪乳: さっぱりした味わい。カロリーを抑えたい方に。
- 豆乳・オーツミルク: 独特の風味があり、ヘルシー志向の方におすすめ。分離しやすいので温めすぎに注意しましょう。
- 1杯あたりのコストは?
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自宅で作ると非常に経済的です。
- インスタントコーヒー(2g):約10〜20円
- 牛乳(140ml):約30〜40円 合計:約40〜60円
カフェで飲むと400〜500円することもあるため、毎日飲むなら年間で数万円単位の節約になります。
まとめ:今日からインスタントカフェオレでおうちがカフェになる


いかがでしょうか?
インスタントコーヒーでも、ちょっとしたコツで驚くほど美味しいカフェオレが作れます。
- 少量の熱湯でしっかり溶かす(ダマ防止&香り出し)
- 牛乳の温度は60℃前後(甘みを引き出す)
- 濃いめに作る(牛乳に負けないコクを出す)
特別な道具は必要ありません。まずは今日の休憩時間に、基本の「濃厚カフェオレ」から試してみませんか? いつものコーヒータイムが、もっと豊かで楽しい時間になるはずです。







