
マンデリンが好きな人ってどんなタイプが多い?

マンデリン好きの特徴が知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
どっしりしたコクと苦味が特徴で、多くのファンがいるマンデリン。
コーヒー好きへのプレゼントにマンデリンの豆を検討する人もいるでしょう。でも、マンデリンを好んで飲む人のタイプは知っておきたいですよね。
本記事では、マンデリンが好きな人はどんなタイプの人なのかを解説します。マンデリン好きの傾向を知れば、プレゼントやギフトにおすすめできるかどうかもわかりますよ。
- マンデリンが好きな人のタイプ
- 軽やかなコーヒーよりも飲みごたえを重視する
- 甘い焼き菓子などと一緒に味わいたい
- カフェオレ好き
- 華やか・軽やかな味わいを好む人や独特のスパイス感が嫌な人は苦手な傾向
それでは早速見ていきましょう!
マンデリンの特徴

まずはマンデリンの特徴についておさらいしておきましょう。
マンデリンの特徴を知っておけば、マンデリンが好きな人のタイプも体系的に理解しやすくなるはずです。
由来
マンデリンコーヒーという名前は、インドネシア・スマトラ島に住む民族の名前に由来しています。
ロブスタ種の栽培が多いインドネシアですが、元々はアラビカ種も多く栽培していました。
ですが、さび病の流行によって、アラビカ種のコーヒーが大打撃を受けてしまいます。
コーヒーさび病菌が付着して発生する病気。葉を侵食して光合成できなくさせて、いずれ木自体を枯れさせる。黄色い斑点が表れるのが特徴。
そんな中、病害に生き残ったアラビカ種を元にして改めて栽培を進める動きもありました。
その栽培を行ったのが「マンデリン族」だったことから、コーヒーもマンデリンと呼ばれるようになったと言われています。
現在ではマンデリンも地域によってブランド化され、生産量は少ないながらも世界的な評価を得るまでになりました。

味わい
マンデリンの味わいには、一度飲めば誰でも分かるユニークなキャラクターがあります。
焙煎度にもよりますが、酸味は控えめでしっかりとした苦味、深みのあるコクが特徴で、「重厚」という言葉がぴったりな印象です。
深煎りにしても個性が失われにくく、シナモンやハーブのような香りが残るのも魅力のひとつです。
エグみも出にくく、香りとコクのバランスが取れた、満足感の高いコーヒーを求める人に好まれる豆といえます。

グレード
マンデリンには品質によって大きく2つのグレードがあります。
ひとつは最高品質の「SG(スーパーグレード)」、もうひとつは自家焙煎店でよく見る「スタンダードグレード」です。

SGはスマトラ島北部のアチェ地区やタケンゴン地区といった標高1,400〜1,900mの高原地帯で栽培された豆にのみ与えられる特別な格付けです。
風味のバランスや香りの豊かさが群を抜いています。
一方、スタンダードグレードは欠点豆の数によって格付けされます。
グレード1から5までの5段階に分かれ、欠点豆が0〜3個のものが最上級の「G1」です。
スーパーグレードは高品質ですが、希少で値段も高いため、日常的に飲むコーヒーにコスパを求める人はG1のマンデリンを選ぶのがおすすめです。
マンデリンについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

マンデリンが好きな人のタイプ

マンデリンが好きな人は以下のようなタイプが多いです。
- 飲みごたえを重視する人
- 食後にゆっくり楽しみたい人
- 甘いスイーツと合わせたい人
- カフェオレが好きな人
マンデリンは酸味が少なく、しっかりとした苦味があるため、軽やかなコーヒーよりも飲みごたえを重視するタイプにぴったりです。
特に食後にゆっくりコーヒーを楽しみたい人や、甘いケーキ・焼き菓子と一緒に味わうのが好きな人に人気があるように思います。
また、カフェオレのようにミルクを加えて飲む方にも好まれやすいです。
深みのある苦味がミルクの甘みと調和し、まろやかで上品な味わいを生み出します。
酸味の強い豆が苦手な人や、コーヒーの余韻をじっくり楽しみたい方には、マンデリンが理想的な一杯といえるでしょう。

マンデリンが苦手な人のタイプ

一方でマンデリンが苦手な人もいます。
- 明るい酸味系が好きな人
- スパイス感が苦手な人
マンデリンは独特の深みとスパイシーな香りを持つコーヒーです。
そのため、軽やかで爽やかな酸味のあるコーヒーを好む人には、やや重たく感じられることがあります。
果実のような明るい風味やすっきりとした後味を求める方には、マンデリン特有の濃厚さが強すぎると感じるかもしれません。
また、シナモンやハーブを思わせるスパイス感があるのも特徴です。
この独特の香りが苦手な人には、少し飲みにくく感じられる傾向があります。
華やかで透明感のある香りを楽しみたい人や、軽い口当たりを重視する人には、エチオピアやケニアのような、明るい酸味を持つ豆の方が合うでしょう。

マンデリン好きにおすすめのコーヒー豆5選
ここからはマンデリン好きにおすすめのコーヒー豆を紹介します。
| 商品名 | 価格 | 内容量 | 1杯の価格 | 焙煎度 | コーヒータイプ |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京コーヒー オーガニック コーヒー スマトラ | 1,000円 | 100g | 100円 | 中深煎り | 豆のまま |
| LJA JAPAN マンデリンG1 | 1,999円 | 400g | 49.57円 | 深煎り | 豆のまま・粉 |
| くるや珈琲 インドネシア・マンデリン・アチェ | 1,260円 | 200g | 63円 | 深煎り | 極細挽き・豆のまま |
| 大山珈琲 インドネシア マンデリン ビンタンリマ | 2,654円 | 400g | 66.54円 | – | 豆のまま |
| bearscoffee マンデリンリントン | 880円 | 100g | 88円 | 浅煎り | 細挽き・中挽き・粗挽き・豆のまま |
詳しい調査・検証内容
検証項目
コーヒー豆研究所では、コーヒーの美味しさを以下の5つと定義し、各商品をレビュー・判断(スコアリング)しています。
- 苦味
- 酸味
- コク
- 香り
- 甘み
週に3回以上コーヒーを飲む「コーヒー好き」なモニターが、上記の5項目についてそれぞれ「とても満足:5」〜「とても不満:1」の5段階で評価しました。
各項目の評価平均(小数点を含む)をもとに、以下の計算式で100点満点のスコアに換算しています。
最終スコア(100点満点)= 各モニターの5項目の合計点 ÷ 最大点(25点) × 100
たとえば、モニター1名の評価が「苦味:4」「酸味:4」「コク:5」「香り:4」「甘み:5」だった場合、5項目合計は 22点/25点 となり、22 ÷ 25 × 100 = 88点となります。
このようにして、モニター全員分のスコアを平均し、最終スコアを算出しています。
編集部・代表による主観評価
味のスコアだけでは伝えきれない「体験価値」や「ブランド性」なども考慮するため、編集部および代表による主観的なブラインド評価も実施しています。
以下の5つの観点をもとに、編集部3名が5段階で採点。合計点(最大25点)を100点満点に換算し、平均値を「編集部スコア」として算出します。
- 香りの複雑さ
- 飲みやすさ
- 余韻(後味)
- パッケージの工夫
- ブランドのストーリー性
編集部3名による5項目の採点(最大25点)をそれぞれ×4倍し、100点満点に換算。その平均スコアが「編集部スコア」となり、総合スコアの5%として反映されます。
ユーザー評価に加えて、ブランド体験や設計の工夫まで含めた多角的な評価を実現しています。
追加で確認している項目
以下の項目についても、コーヒーの美味しさを左右する要素として重要であると考え、検証時に合わせて確認しています。
- コーヒー豆の鮮度
- 焙煎度合い・技術
- 産地
- 欠点豆の割合
ただし、これらはスコアの算出には含めておらず、参考情報として扱っています。
検証器具


今回使用したコーヒー器具は全自動コーヒーマシンとして人気の「Panasonic NC-A57」。
コーヒー豆を約20g(2カップ分)使い、リッチモードでホットコーヒーのマグカップ1杯分(134ml)を抽出。
味のレビューにおける公平性を保つため、抽出方法の統一に努めています。
より詳細な商品レビューポリシーは、下記のページに記載しているのでご参照ください。
順番に解説します。
1. JAS認証の自家焙煎コーヒー「東京コーヒー オーガニック コーヒー スマトラ」

- JAS認証の有機栽培豆100%使用
- フェアトレード認証も取得
- 中深煎りで幅広い淹れ方に対応できる
- 粉に挽いてもらうことはできない
- 1杯あたりの価格が高価
東京コーヒーの「オーガニック コーヒー スマトラ」は、マンデリン好きにぴったりの力強い味わいを持つコーヒーです。
中深煎りの焙煎で苦味とコクを最大限に引き出していて、濃厚で奥行きのある風味が特徴。
スマトラ産のマンデリン豆らしい重厚なボディと、ほんのりとした甘みの絶妙なバランスが楽しめるでしょう。
100%JAS認証のオーガニック豆を使用していて、安心して味わえるのも魅力です。
環境と味、どちらにもこだわりたい方におすすめです。
| 商品名 | オーガニック コーヒー スマトラ |
|---|---|
| 価格 | 1,000円 |
| 内容量 | 100g |
| 1杯の価格 | 100円 |
| 焙煎度 | 中深煎り |
| コーヒータイプ | 豆のまま |


2. たっぷり入ってコスパ抜群「LJA JAPAN マンデリンG1」

- 安価でコストパフォーマンスが高い
- 内容量を細かく選択できる
- 粉の挽き目は選べない
LJA JAPANの「マンデリンG1」は、コスパの高さと味のバランスを両立したマンデリンコーヒーです。
容量が400gとたっぷり入っていて、1杯あたり約50円で楽しめるのが魅力。
毎日飲みたい人や、家族でコーヒーを楽しむ方にも向いています。
豆は深煎りの焙煎で、マンデリンらしいコクとマイルドな苦味が楽しめるでしょう。
コーヒーの状態は豆・粉の両タイプが選べ、100g〜500gまでサイズ展開も豊富。
自宅で日常的にマンデリンのコーヒーを堪能したい方にぴったりです。
| 商品名 | マンデリンG1 |
|---|---|
| 価格 | 1,999円 |
| 内容量 | 400g |
| 1杯の価格 | 49.97円 |
| 焙煎度 | 深煎り |
| コーヒータイプ | 豆のまま・粉 |

3. シルキーな口当たり「くるや珈琲 インドネシア・マンデリン・アチェ」

- 焙煎日から3日以内の新鮮な状態で発送されるため挽きたての香りを楽しめる
- 挽き目を細かく選べるため好みの抽出方法に合わせやすい
- 生産地や格付け(G1)が明記されていてトレーサビリティが高い
- 粉は極細挽きしか選べない
くるや珈琲が販売している「インドネシア・マンデリン・アチェ」は、シルキーな口当たりと深みのあるコクが特徴の豆です。
スマトラ島べネル・ムリア県のBahtera農協で生産された最高等級G1の豆を使用し、フルシティローストで丁寧に焙煎。
豊かな苦味に加えて、スパイシーでアーシー(大地のような)風味が重なり、複雑ながらもマイルドな味わいを作り出しています。
徳島の自然豊かな環境で焙煎を行う「くるや珈琲」は、焙煎から3日以内に発送し、鮮度にも徹底。
生豆の状態で再度水洗い・乾燥を行う再精選や、焙煎後にもハンドピックする仕上げで、雑味のないクリアな風味を実現しています。
職人の情熱と繊細な焙煎技術が感じられるでしょう。
| 商品名 | インドネシア・マンデリン・アチェ |
|---|---|
| 価格 | 1,260円 |
| 内容量 | 200g |
| 1杯の価格 | 63円 |
| 焙煎度 | 深煎り |
| コーヒータイプ | 極細挽き・豆のまま |

4. クリーンで長く続く余韻「大山珈琲 インドネシア マンデリン ビンタンリマ」

- 受注焙煎で新鮮
- たっぷり入っていてこまめな購入が不要
- 生豆の状態での重量なので焙煎後は少し減っている
- 豆のままの販売のみ
大山珈琲の「インドネシア マンデリン ビンタンリマ」は、クリーンで雑味のない味わいと、長く続く余韻が特徴の豆です。
スマトラ島北部リントン・二・フタやパランギナンで栽培された豆を使っていて、マンデリンらしい重厚感が楽しめるでしょう。
焙煎度を選べる点も特徴で、浅煎りではグレープフルーツやマンゴーのような明るい酸味が楽しめます。
中煎りにすると柑橘系の酸味とカラメルの甘味が調和し、トロピカルで華やかな風味に。
深煎りではビターチョコのようなコクが加わり、まろやかな口当たりを味わえるでしょう。
比較的リーズナブルな価格で、香味の変化を楽しめる贅沢なマンデリンです。
| 商品名 | インドネシア マンデリン ビンタンリマ |
|---|---|
| 価格 | 2,654円 |
| 内容量 | 400g |
| 1杯の価格 | 66.54円 |
| 焙煎度 | – |
| コーヒータイプ | 豆のまま |

5. 小農家のこだわり豆「bearscoffee マンデリンリントン」

- 浅煎りマンデリンという珍しい焙煎度合いで一般的なマンデリンとは異なる風味を楽しめる
- 挽き目が細かく選べる
- 焙煎一筋のロースターによる製造で技術に信頼が持てる
- マンデリンの一般的な特徴である深い苦味とコクを求める人には不向き
- 1杯の価格が比較的高価
bearscoffeeの「マンデリンリントン」は、小農家の情熱が詰まった希少なマンデリンです。
インドネシア・リントン地区で育まれた豆を使っていて、定温保管や比重・サイズ選別、手選別まで徹底。
そんなこだわりの豆を、創業から40年弱培ってきた焙煎技術によって、豆の個性を最大限に引き出しています。
豆は浅煎りの焙煎で、フルーティーで華やかな香りと軽やかな苦味のバランスを感じられるでしょう。
豆のままでも買えますし、粉に挽く場合は細挽きから粗挽きまで対応してくれるので、好みの抽出方法で香味の変化を楽しめるのも魅力。
手間を惜しまない職人技を堪能できます。
| 商品名 | マンデリンリントン |
|---|---|
| 価格 | 880円 |
| 内容量 | 100g |
| 1杯の価格 | 88円 |
| 焙煎度 | 浅煎り |
| コーヒータイプ | 細挽き・中挽き・粗挽き・豆のまま |

マンデリンのおすすめをもっと知りたい方は、以下の記事をチェック!

マンデリンの美味しい淹れ方

マンデリンの深いコクと香りを引き出すには、低温でじっくり淹れるのがポイントです。
- 湯温は83~85度
- 最初に少しお湯を注いで蒸らす
- 抽出は3~5回に分ける
- 最初の注ぎから2分半~3分ほどで終える
お湯の温度は83〜85度ほどに設定し、豆の苦味やえぐみが強く出ないように調整します。
最初に少量のお湯を注ぎ、40秒ほど蒸らすことで、味わいがしっかり引き出せます。
抽出は3〜5回に分けて行い、最初の注ぎから数えて2分半から3分ほどで終えるのが理想です。
勢いよく注がずに、中心から円を描くようにゆっくり注ぎましょう。
ちなみに、ドリッパーは円錐型よりも穴の小さい台形タイプの方が、お湯が長く粉に触れて風味を引き出しやすいです。

マンデリンに関するよくある質問
- マンデリンのカフェイン量は多い?
-
カフェイン量は他のアラビカ種のコーヒーと同程度です。
あわせて読みたい【最新】コーヒーのカフェイン量はどのくらい?その効果と副作用も解説 コーヒーはカフェインで有名だけど、実際どんな効果があるの?でも強い効果があれば、その副作用も強そう。 コーヒーを飲むときのカフェイン量ってどのくらい? こうい… - マンデリンのコーヒーは健康にいい?
-
適度であればカフェインやクロロゲン酸といった含有成分の効果は期待できます。
ただし、飲み過ぎると身体に悪影響を及ぼすリスクがあるので、過剰摂取には注意しましょう。
あわせて読みたいコーヒーに含まれるカフェイン効果とは?摂取量の目安からおすすめまで コーヒーに含まれるカフェインは身体に良いの?1日にどれくらいの量を摂るのが安全なの? 妊娠・授乳中の人が安心して飲めるコーヒーの種類や量を教えてください。カフ… - マンデリンの豆の保存方法は?
-
密閉して、光を避けて涼しいところで保存しましょう。
また、焙煎後のコーヒー豆はどんどん劣化が進むので、1ヶ月を目途に早めに飲み切ることをおすすめします。
あわせて読みたいコーヒー豆の賞味期限はどのくらい?適切な保存期間と保存方法を解説 コーヒー豆って賞味期限あるの? 賞味期限があるとしたらどのくらいなの? こういった疑問や要望にお答えしていきます。 この記事から分かること コーヒー豆の賞味期限 … - マンデリンはどんな食べ物と合う?
-
マンデリンの重厚な風味は、ケーキやチョコレートといった甘いスイーツとの相性が非常に良いです。
美味しいマンデリンを飲んで、もっとマンデリンを好きになろう

本記事では、マンデリンが好きな人はどんな人なのかについて解説しました。
- マンデリンの特徴
- 酸味は控えめ
- しっかりとした苦味
- 深みのあるコク
- マンデリンが好きな人のタイプ
- 軽やかなコーヒーよりも飲みごたえを重視する
- 甘い焼き菓子などと一緒に味わいたい
- カフェオレ好き
- 華やか・軽やかな味わいを好む人や独特のスパイス感が嫌な人は苦手な傾向
深煎りにするとどっしりしたコクや苦味が楽しめるマンデリンは、コーヒーらしいコーヒーが好きな人や、甘いスイーツと一緒に楽しみたい人に人気です。
あなたもぜひ、マンデリンのコーヒーを飲んで、マンデリンの魅力を堪能してみてくださいね。

































