カフェラテを飲みたい!
カフェラテに合う豆を知りたい!
このような疑問や要望にお答えをしていきます。
カフェラテに合うコーヒー豆については知っていますか?
今回はカフェラテに合う豆について、豆の特徴やおすすめのコーヒー豆まで解説をしていきます!カフェラテを作りたい際に参考にしてみてください!
- カフェラテとはエスプレッソにミルクを加えたもの
- カフェラテに合った豆は「生産国」「焙煎度合い」「粉の挽き方」の3つ
- おすすめは「スターバックスコーヒージャパン エスプレッソロースト」など
- カフェラテに合った豆はミルクに負けず味わいと香りを楽しむことができる
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年、専門家として活動しています。運営する国内最大級のコーヒー情報サイト「コーヒー豆研究所」(月間60万PV)は多くの読者に支持され、テレビ番組『ZIP!』をはじめ各種メディアにも出演。自社ブランド「ラボカフェ」では、厳選したコーヒー豆を販売しています。
カフェラテとは?
カフェラテとはエスプレッソにミルクを加えた飲み物です。
カフェラテはイタリア発祥の飲み物のことでイタリア語でミルク入りコーヒー。
正式名称はカフェ・ラッテでカフェがコーヒーでラッテがミルクと呼ばれます。
また、イタリアでカフェを表すのは基本的にエスプレッソのことを指します。
エスプレッソは細かく挽いたコーヒー粉に圧力をかけて一気に抽出。
強い苦味とコクが特徴です。
カフェラテはエスプレッソとスチームミルクで温めて、エスプレッソ2:スチームミルク8の割合です。
短時間で抽出することができるため余計な雑味は抽出されずうまみやコクを存分に味わうことができます。
カフェラテと似ているカフェオレ・カプチーノの違い
カフェラテとよく似ている「カフェオレ」や「カプチーノ」の違いはどこでしょうか?
割合や発祥が違います。それぞれの飲み物の違いについて詳しく解説をします。
カフェラテとカフェオレの違い
カフェオレはフランス発祥で「牛乳入りのコーヒー」のことです。
カフェラテはエスプレッソとスチームミルクで温めて、エスプレッソ2:スチームミルク8の割合です。
カフェラテとはコーヒーの抽出方法やミルクに違いがあります。
発祥の地として、カフェラテはイタリア発祥でカフェオレはフランス発祥です。
カフェラテとカプチーノの違い
カプチーノはカフェラテと非常に似ています。
カプチーノはエスプレッソ3割:スチームミルク7割という割合に対して、カフェラテはエスプレッソ2割:スチームミルク8割です。
エスプレッソの割合がカプチーノの方がカフェラテより多いため、ビターな味わいを楽しむことができます。
カフェラテに合うコーヒー豆の選び方
カフェラテはエスプレッソから作られるため、エスプレッソ用のコーヒー豆や中深煎り~深煎りのコーヒー豆を選ぶとよいでしょう。
エスプレッソは圧力をかけて抽出をするため、豆の持つ濃厚な味わいを楽しめます。
焙煎度合い
コーヒー豆は同じ豆でも焙煎度合いで味わいが変わってきます。
カフェラテに適しているのは中深煎り~極深煎りのコーヒー豆です。
- 中深煎り:シティロースト
- 深煎り:フルシティロースト
- 極深煎り:フレンチロースト・イタリアンロースト
中深煎り以下の焙煎度でもカフェラテを飲むことはできますが、焙煎が浅いと渋みが目立ってしまうため中深煎り以上がおすすめです。
ライトローストとシナモンローストは、浅煎りの焙煎度合いになります。
黄色から茶色へと変化する程度の焙煎度合いです。
コーヒーの風味はかなり弱い状態。
中煎りはミディアムローストとハイローストです。
この状態では茶褐色とまだ色は薄いものの、軽やかな風味を楽しめます。
特にハイローストは深煎りに近いため、コクと若干の苦味がありながら飲みやすいのが特徴です。
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
以上の順番で焙煎度合いは増していきます。
シティローストは最も人気な焙煎度合い。
苦みやコク、甘みのバランスが丁度よいのが特徴で、カフェで提供されるコーヒーもシティローストが多いです。
イタリアンローストになると、コーヒー豆の見た目はほぼ真っ黒です。
味もかなり濃く、味わいも濃厚になります。
粉の挽き方
コーヒー豆には挽き方があり、挽いた豆の細かさによって風味や味わいが全然違います。
コーヒー豆は細かく挽くとコーヒー成分が抽出されて苦味が強く、濃い味わいのコーヒーになります。
エスプレッソに適した引き目は極細挽き~細挽きです。
細挽きをすることでエスプレッソのコーヒーの成分を味わうことができます。
カフェラテに合うおすすめ人気コーヒー豆11選!通販でも買える
先ほど紹介したカフェラテの合う豆の選び方をもとに、おすすめのコーヒー豆を11種類紹介をします。
No | 商品名 | 商品画像 | 焙煎度合い | 価格(目安) | 味の傾向 | 苦味 | 酸味 | ミルク相性 | おすすめ用途 | 豆/粉 | 特徴(短評) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | スターバックスコーヒージャパン エスプレッソ ロースト | 深煎り | 3,450円 | 濃厚・カラメル・スモーキー | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ラテ/カプチーノ | 豆(粉あり) | ミルクと相性抜群で安定感。 | |
2 | クラシカルコーヒーロースター スペシャル エスプレッソ ブレンド | 深煎り | 2,590円 | ビター&チョコ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ラテ/マキアート | 豆 | 直焙煎の力強いコク。 | |
3 | キンボ(KIMBO) エスプレッソ ナポリ | 深煎り | 1,689円 | 濃厚ビター、南イタリア系 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | リストレット/ラテ | 粉 | クラシックなイタリアンの苦味。 | |
4 | パオコーヒー コロンビア サン・アグスティン | 中深煎り | 2,178円 | ナッツ&チョコ、バランス型 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | エスプレッソ/アメリカーノ | 豆 | シングルオリジンの飲みやすさ。 | |
5 | 成城石井 フレンチロースト | 深煎り | 2,171円 | スモーキーで力強い | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ラテ/アイスコーヒー | 豆(粉あり) | 入手性○、日常使いに。 | |
6 | 神戸ファクトリーナコーヒー リッチタンザニア | 中深煎り | 1,620円 | キレのあるビター | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | エスプレッソ/ドリップ兼用 | 豆 | タンザニア系のすっきりした後味。 | |
7 | 藤田珈琲 プレミアムラオスブレンド | 中深煎り | 4,050円 | マイルドビター | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | 日常使い/アメリカーノ | 豆 | 大容量でコスパ重視に。 | |
8 | イリー(illy) エスプレッソ ダークロースト インテンソ | 深煎り | 1,562円 | チョコ/ナッツ、滑らか | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ショット/ラテ両用 | 豆(粉あり) | 世界的ブランドの安定品質。 | |
9 | 土井珈琲 家庭で楽しむエスプレッソ イタリアンロースト | 極深煎り | 2,360円 | 強いロースト感とコク | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | カフェオレ/ラテ | 豆 | 家庭用マシンでもしっかり苦味。 | |
10 | やなか珈琲店 アロマブレンド | 深煎り | 1,650円 | 香ばしくコク深い | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | エスプレッソ/ドリップ | 豆 | 街のロースター系の飲みごたえ。 | |
11 | bears coffee マンデリン アチェ | 中深煎り | 880円 | ハーブ/スパイス感、重厚 | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ブラック/アメリカーノ | 豆 | マンデリン特有の個性派。 |
詳しい調査・検証内容
検証項目
コーヒー豆研究所では、コーヒーの美味しさを以下の5つと定義し、各商品をレビュー・判断(スコアリング)しています。
- 苦味
- 酸味
- コク
- 香り
- 甘み
週に3回以上コーヒーを飲む「コーヒー好き」なモニターが、上記の5項目についてそれぞれ「とても満足:5」〜「とても不満:1」の5段階で評価しました。
各項目の評価平均(小数点を含む)をもとに、以下の計算式で100点満点のスコアに換算しています。
最終スコア(100点満点)= 各モニターの5項目の合計点 ÷ 最大点(25点) × 100
たとえば、モニター1名の評価が「苦味:4」「酸味:4」「コク:5」「香り:4」「甘み:5」だった場合、5項目合計は 22点/25点 となり、22 ÷ 25 × 100 = 88点となります。
このようにして、モニター全員分のスコアを平均し、最終スコアを算出しています。
編集部・代表による主観評価
味のスコアだけでは伝えきれない「体験価値」や「ブランド性」なども考慮するため、編集部および代表による主観的なブラインド評価も実施しています。
以下の5つの観点をもとに、編集部3名が5段階で採点。合計点(最大25点)を100点満点に換算し、平均値を「編集部スコア」として算出します。
- 香りの複雑さ
- 飲みやすさ
- 余韻(後味)
- パッケージの工夫
- ブランドのストーリー性
編集部3名による5項目の採点(最大25点)をそれぞれ×4倍し、100点満点に換算。その平均スコアが「編集部スコア」となり、総合スコアの5%として反映されます。
ユーザー評価に加えて、ブランド体験や設計の工夫まで含めた多角的な評価を実現しています。
追加で確認している項目
以下の項目についても、コーヒーの美味しさを左右する要素として重要であると考え、検証時に合わせて確認しています。
- コーヒー豆の鮮度
- 焙煎度合い・技術
- 産地
- 欠点豆の割合
ただし、これらはスコアの算出には含めておらず、参考情報として扱っています。
検証器具
今回使用したコーヒー器具は全自動コーヒーマシンとして人気の「Panasonic NC-A57」。
コーヒー豆を約20g(2カップ分)使い、リッチモードでホットコーヒーのマグカップ1杯分(134ml)を抽出。
味のレビューにおける公平性を保つため、抽出方法の統一に努めています。
より詳細な商品レビューポリシーは、下記のページに記載しているのでご参照ください。
1. ラテでも風味が残る定番ベース「スターバックスコーヒージャパン エスプレッソロースト」
スターバックスでエスプレッソのベースとなっているエスプレッソロースト。
アロマを感じさせる香りとほのかな酸味がカフェラテで飲む時に甘さと深みを引き出すことができます。


2. ミルクに負けないビター感「クラシカルコーヒーロースター スペシャルエスプレッソブレンド」
エスプレッソコーヒーによく合い、ビターで香ばしく酸味の少ないボディのテイスト。
香ばしい苦味を感じるため、ミルクに負けないカフェラテを作ることが可能です。


3. 濃厚でクレマが厚いナポリ式「キンボ(KIMBO) エスプレッソ ナポリ」
上質な甘みとコクを感じさせる味わいに仕上がっています。
濃厚なフルボディでアロマやチョコとレートのような風味を感じさせる。
カフェラテだけでなく、エスプレッソやドリップコーヒー・アイスコーヒー・アフォーガードなども様々な淹れ方を楽しむことができます。


4. 香り高くまろやかな酸味「パオコーヒー コロンビア サン・アグスティン」
「サン・アグスティン」と呼ばれる世界遺産で有名な地域から届いたこだわりのコーヒー。
コロンビア産のコーヒー豆の中でも最上級の品種でフルシティローストに仕上がっています。
まろやかな酸味と香り高い味わいが特徴でカフェラテだと香り高さが際立ちます。
5. 深煎りの強い苦味と香ばしさ「成城石井 フレンチロースト」
お馴染みの成城石井の豆の中で、最も深く焙煎されています。
大容量のため、毎日欠かさずコーヒーを飲む方はオススメです。
芳醇な味わいと洗練された深いコクはカフェラテのミルクに負けないで楽しむことができます。
6. 芳醇で輪郭が崩れない中深煎り「神戸ファクトリーナコーヒー リッチ タンザニア」
中深煎りに仕上がっています。。
芳醇な香りとしっかりとした味わいが特徴です。
酸味が控えめではっきりとした苦味はミルクとの相性も抜群で幅広い飲み方を楽しむことができます。


7. ブレンドで整えたコク深さ「藤田珈琲 プレミアムラオスブレンド」
コーヒー豆の個性を活かすために焙煎後にブレンドをする「アフターミックス製法」を採用しています。
中深煎りのコーヒー豆で、あっさりとした酸味のあとから、カフェラテだとやわらかい苦味と濃厚な甘みを楽しめます。


8. ココアノートの濃厚ダークロースト「イリー(illy) エスプレッソ ダークロースト インテンソ」
オリジナルレシピでブレンドした豆をダークローストしてます。
力強いコクのある濃厚な味わいに仕上がっています。深い味わいで牛乳の甘みとも非常によく合います。


9. 家庭向けに飲みやすく調整「土井珈琲 家庭で楽しむエスプレッソ イタリアンロースト」
自宅で美味しく飲めるようにカスタマイズされているエスプレッソ用のコーヒー豆です。家庭のエスプレッソマシンでは抽出時の圧力が弱く、エグみを強調してしまいます。
味わいは苦味とコクを抑えており、エスプレッソ用のコーヒー豆の中でも飲みやすさを誇っています。
カフェラテで味わうとマイルドな仕上がりになります。


10. 重厚な香りと滑らかな苦味「やなか珈琲店 アロマブレンド」
コロンビアとブラジルのブレンドでマイルドな風味を感じさせます。
非常に重厚感のある味わいとマイルドな風味が特徴的です。
香りとコクはカフェラテとマッチをしています。


11. 低酸味で厚いコクのマンデリン「bears coffee マンデリン アチェ」
コーヒーの酸味が苦手な人にオススメなのがマンデリン アチェです。
直火焙煎と焙煎士のお墨付きの最高グレードのマンデリンは、コーヒー好きにはたまらない一杯になるでしょう。
カフェラテだとクリアな苦味と豊かなコクを楽しむことができます。


コーヒー豆から作るカフェラテの美味しい淹れ方
家で本格的なカフェラテを作るには、以下の手順でやることがおすすめです。
材料
- コーヒー豆15g
- ミルク 240ml
カフェラテを作る場合でも豆は、15g用意しましょう。
作り方
- 容量360mlのマグカップにエスプレッソを淹れる
- 牛乳を温める。ピッチャーに牛乳を注ぐ。ピッチャーを少し価値向け、傾けた低い方にスチームワンドを垂直にセットし、スイッチをオンにする
- 60~65℃の温度になったらスイッチをオフにする(ピッチャーが熱すぎず、3秒程度素手で持つことができたらOK)
- フォームミルクの気泡がはじけて均一になるよう、キッチンカウンターの上でピッチャーを軽く叩く。
- エスプレッソを入れたカップに、ゆっくり少しずつ4を注ぎ入れる。上部に厚み2cmほどの泡ができたら完成。
エスプレッソやカプチーノに合うコーヒー豆
エスプレッソやカプチーノに合うコーヒー豆も1種類ずつ紹介をしていきます。
1. しっかりした苦味とコクが特徴「カルディコーヒーファーム 焙煎珈琲 エスプレッソブレンド」
- まろやかで深い苦味
- コクがありミルクとも合う
- 苦味が好きでない人には不向き
エスプレッソに合う豆であり深煎りのコーヒー豆で力強い苦味が強調されています。
苦いだけではなく、芳醇なアロマを楽しむこことができます。
香りが強く、重厚な味わいを楽しみたい人にオススメです。
2. 力強いボディが特徴「チャオッペ エスプレッソブレンド 中深煎りフルシティロースト」
- クレマが厚く見た目・口当たりの満足度が高い
- 甘味と苦味のバランスが取りやすい
- ミルクとの相性が良い
- ドリップで飲むとやや重く/苦く出やすい
- 酸味寄りが好みの人には不向き
- ロブスタ比率による「雑味」を感じる人がいる
カプチーノに合う豆としておすすめです。
コロンビア・グアテマラ・インドネシアのブレンドで力強いボディに仕上がっています。
エスプレッソ用のブレンドですが、味わいがしっかりしていてカプチーノにも適しています。
カフェラテに合う豆を見つけて楽しいコーヒーライフを送ろう!
いかかでしょうか。
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- カフェラテは「エスプレッソ+ミルク」。濃縮したエスプレッソにミルクを合わせる飲み物で、豆はミルクに負けない味わいが重要。
- カフェラテ向きの豆は「生産国」「焙煎度合い」「粉の挽き方」の3点で選ぶと良い(これが味の決め手)。
- 実例として、香りとコクが強い豆(例:スターバックス エスプレッソロースト/ラボカフェのブレンド等)を選ぶとミルクと相性が良い。
自宅でカフェラテを淹れられるとコーヒーを楽しむ幅が広がります。重厚で苦味の強い深煎りがカフェラテを楽しむことができます。
ブレンドや産地によって風味が変わっていきますのでチェックしてみてください。自分の好みに合う豆を探してみてください。