コーヒーソーサーってどんな時に使うの?役割が知りたい!
おすすめのコーヒーソーサーが知りたい!人気なものはどれかな?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒーソーサーの役割・意味
- 正しい使い方・マナー
- コーヒーソーサーを選ぶ時のポイント
- おすすめのコーヒーソーサー5選
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーソーサーとは?
ソーサーとは受け皿のことです。
カップや茶碗の下に敷くものを受け皿と言います。つまり、コーヒーソーサーとはコーヒーカップの受け皿のことです。
洋食器では、受け皿のことをソーサーと呼びます。この呼び名が日本でも定着してこのような呼び方になりました。
コーヒーソーサーの役割・意味
コーヒーを美しく飲むアイテムの一つです。
食事やティータイムを楽しむ中の一つに「作法」があるからです。
ヨーロッパでは食事を美味しく楽しむためにはテーブルマナーが大事な一つの要素と捉えています。
フランスをはじめとするヨーロッパの食事には、必ず最後にティータイムがあります。
食事時間はティータイムも含まれたものなので、ティータイムにも、もちろんマナーがあります。
コーヒーソーサーの歴史
イギリスでは、紅茶をたしなむ文化が古くから根付いており、食事とは別にティータイムを優雅な時間として、貴族や王族を中心に愉しまれてきました。
そんな中で、ティータイムの作法が歴史と共に変化を遂げていきました。
お茶を飲む器は中国からお茶と一緒にヨーロッパに輸入されました。
17世紀ごろには磁器が伝わり、お茶を飲む器が磁器で作られるようになりました。
ちょうどその頃、コーヒーもヨーロッパに伝わったと言われています。
当時は紅茶もコーヒーもお高いものでした。
なので、少量ずつ飲むためにカップは小さく、中国茶を飲む器のように取っ手がないお椀形をしていました。
お茶の作法を最も重視する英国の貴族や王族たちが、カップから直接飲むのは作法が良くないと考え、カップとソーサーのセットを作りました。
これがソーサーの始まりです。
当初の使い方
当初の使い方は、紅茶をかなり熱いお湯で淹れたので、熱すぎる紅茶を冷ますためにソーサーへ紅茶をわざわざ移し変えて、冷ましながらソーサーに口をつけて飲んでいたそうです。
なので、当時のソーサーはカップみたいに深さがあるものでした。
それから時代は変化し、カップに取っ手が付き、ソーサーに移し替えて飲むという作法がなくなり、ソーサーは平らになりました。
ソーサーの役割が変化したのです。
現在では、ソーサーはコーヒーを美しく飲むための受け皿として使われるようになりました。
コーヒーソーサーの正しい使い方・マナー
ソーサーは椅子に座る時は手に持たず、立食の時は手に持ちましょう。
座っている時は、手に持たない方が美しく、立ってコーヒーを飲む場合は、ソーサーを手に持つことにより、美しく飲めるからです。
ティータイムのテーブルマナーでは、着席時にソーサーは手に持ちません。
ソーサーはテーブルに置きましょう。
絵柄が付いたカップとソーサーの場合
絵柄が付いたカップとソーサーの場合、絵柄を自分側に向けましょう。
ソーサーはコーヒーを美味しく飲むアイテムを乗せるものとして利用されます。
またソーサーにスプーンや砂糖、ミルクなどが添えられていることがあります。
お砂糖やミルクが添えられている時も、必ず最初の一口目はブラックで飲みます。
なので、取っ手を右側にしてカップを置きます。
添えるスプーンはソーサーの手前に置き、柄は右側にしましょう。
飲んだ後の正しい所作
ブラックで一口飲んだ後に、ミルクやお砂糖を入れる場合は、取っ手を左側に置きます。
そして、お砂糖やミルクを入れてスプーンでかき混ぜます。
かき混ぜ終えたら、スプーンの柄を右側にして手前に置き、取っ手を右側に回して持ち上げて飲みます。
立食の場合は、ソーサーを左手に持ち、カップを右手に持つようにしましょう。
コーヒーソーサーをこのように使う事により、マナーをしっかりと守ることができます。
コーヒーソーサーを選ぶときのポイント
コーヒーソーサーを選ぶ際は、機能を重視しましょう。
機能を重視することにより、ソーサーを最大限に活用することができます。
今回は機能の中でもこれだけはおさえておきたいポイントを6つにまとめました。
- 持ちやすいものを選ぶ
- 重ねられるものを選ぶ
- 他のお皿として使用できるものを選ぶ
- 割れても使いまわせるものを選ぶ
- カップが滑りにくいものを選ぶ
- 添えるものが置きやすいものを選ぶ
順番に解説します。
持ちやすいものを選ぶ
カップに注がれたコーヒーをソーサーごと持ち運ぶためには持ちやすいことがポイントです。
手に挟みやすくて安定して持てる大きさや厚さを考えて選びましょう。
重ねられるものを選ぶ
何客かカップとソーサーを揃える場合は、綺麗に重ねられるものを選びましょう。
重ねられることにより、収納スペースが小さくて済みます。
また、数人にコーヒーをサーブする際に、トレーにソーサーを重ねて運ぶと一度に人数分のコーヒーを運ぶことができます。
効率的に使用できるので、重ねることができるソーサーを選びましょう。
他のお皿として使用できるものを選ぶ
小皿として使用できるソーサーを選びましょう。
カップにあわせたくぼみがないソーサーだと、小皿としても使用しやすいです。
ソーサーとしての用途だけではなく、小皿として使用できれば、活用の幅が広がり一度で二度楽しめますよね。
小皿としても使えるようなソーサーを選びましょう。
割れても使いまわせるものを選ぶ
カップが割れてしまっても、他のカップと組み合わせられるようなソーサーを選びましょう。
陶器のカップは洗ったり、運んだりしているうちに割れてしまうことも多いですよね。
カップとソーサーはペアで購入することが多いので、カップが割れてしまった場合、ソーサーの使い道がなくなってしまいがちです。
そこで、どんなカップにでも合うようなソーサーを選ぶことによって、カップが割れてしまっても、ソーサーだけ使いまわすことができます。
そうすると、取り残されたソーサーが無駄になることがなくなります。
使いまわせるようにシンプルなソーサーを選びましょう。
カップが滑りにくいものを選ぶ
ソーサーにカップを載せた時に滑りにくいものを選びましょう。
コーヒーをカップに入れ、ソーサーに載せて、お気に入りの場所まで運んで、そこでコーヒータイムを楽しむことが多いと思います。
ソーサーはコーヒーを運ぶときにとても役立ちますよね。
その時に、カップが動いてしまうと、ソーサーとして使いにくいので、カップが滑りにくいソーサーを選びましょう。
添えるものが置きやすいものを選ぶ
コーヒーを飲む時に添えるものが置きやすい大きさのソーサーを選びましょう。
コーヒーを飲む時に、お砂糖やミルクを入れる方も多いと思います。
そんな時、ソーサーは役に立ちますよね。
ソーサーの上にお砂糖もミルクも乗せてしまえば、一度に運ぶことが可能です。
お菓子をのせる
また、コーヒーのお供のお菓子などをのせてもいいでしょう。
ソーサーが小皿代わりになって、便利です。
このように、カップと一緒にソーサーに他の物も載せられるように、カップを置いても余白がある大きめのソーサーを選ぶようにしましょう。
このように、ソーサーは機能的に使えるものを選ぶことがポイントになります。
おしゃれで高級感溢れるおすすめのコーヒーソーサー5選
ここではおしゃれで高級感溢れるおすすめのコーヒーソーサーを5つ紹介していきます。
まとめると以下の通り。
- KINTO SEPIA ノンスリップソーサー
- 佐藤金属工業SALUSステンレスソーサー
- デュラレックスソーサージゴン
- Bormioli Rocco イージーバーカプチーノソーサー
- iittala TEEMAコーヒーカップ&ソーサー
順番に解説します。
1. 天然の木で作られた「KINTO SEPIA ノンスリップソーサー」
天然の木で作られたソーサーはウレタン塗装されており、レトロモダンでおしゃれです。
カップが滑りにくく、運びやすい機能性抜群のソーサーです。
陶器やステンレス、ガラスなど、どんな素材のカップとも相性抜群です。
2. 耐熱ガラスのカップと相性が良い「佐藤金属興業 SALUS ステンレスソーサー」
ステンレスで作られた珍しいソーサーです。
割れることもなく、耐熱ガラスのカップと相性がとてもいいです。
シルバーの輝きが高級感を演出してくれます。
モダンなテーブルコーディネートにピッタリのソーサーです。
3. 機能性抜群のコーヒーソーサー「デュラレックス ソーサー ジゴン」
業務用として使われていることが多いデュラレックスのカップやグラスはとても丈夫でシンプルです。
機能性も抜群で、使いやすいことが特徴です。
ガラス製のソーサーに陶器のカップなど、あえて外した組み合わせで個性的なテーブルコーディネートを楽しんではいかがでしょうか。
4. シンプルでおしゃれ「Bormioli Rocco イージーバーカプチーノソーサー」
スペインで作られているソーサーはシンプルですが、おしゃれな感じが素敵です。
強化ガラスなので、割れにくく、使い勝手が良いです。
ステンレスのカップやプラスチックのカップなどを合わせて、ポップでキュートなテーブルコーディネートはいかがでしょう?
5. 高級感溢れる北欧のコーヒーカップセット「iittala TEEMAコーヒーカップ&ソーサー」
北欧フィンランドのメーカーのソーサーはシンプルで使いやすい上に、デザイン性に優れています。
くぼみがないので、小皿としても使いやすく、用途が広がります。
品があるデザインは高級感を醸し出してくれます。
コーヒーソーサーを使って優雅に楽しもう!
いかがでしたでしょうか?
今回の記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- コーヒーソーサーとはコーヒーカップの受け皿のこと
- 役割は、食事やティータイムを楽しむ中の「作法」を守るため
- コーヒーソーサーは椅子に座る時は手に持たず、立食の時は手に持つようにする
脇役のソーサーですが、実はとても重要な役割を担っています。
カップとソーサーのコーディネートを楽しむことで、コーヒータイムをさらに充実させてみてはいかがでしょうか。
是非今回紹介したおすすめを参考にしながら、コーヒーソーサーを使って優雅に楽しみましょう!
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