コーヒーに含まれるタンニンって何?
タンニンの含有量ってどのくらいなの?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒーに含まれるタンニンは、苦味や渋味をもたらす成分で、ポリフェノールの一種。紅茶やワインにも含まれる。
- タンニンには抗酸化作用があり、健康に良い一面もあるが、過剰摂取は鉄分吸収を妨げる可能性がある。
- 焙煎の深さや抽出方法でタンニンの影響が変化。渋味が苦手な場合は深煎りや長時間抽出を避けると良い。
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーに含まれるタンニンとは?
コーヒーに含まれるタンニンは、コーヒーの渋み成分のもととなっています。
タンニンはコーヒーだけでなくお茶や紅茶、ウーロン茶にも入っています。
しかし実はその中でもコーヒーに含まれているタンニンの量は圧倒的に多いのです。
そこで以下で一般的な飲料とコーヒーに入っているタンニン含有量を比較してみました。
タンニンの含有量一覧
飲料(100ml) | タンニン(mg) |
---|---|
コーヒー | 110 |
インスタントコーヒー | 52 |
紅茶 | 37 |
お茶 | 18 |
ウーロン茶 | 30 |
コーヒー一杯が150mlだとすると、タンニンは165mg含まれています。
コーヒーはカフェインだけでなく、タンニンも多く含まれているね
コーヒーに含まれるタンニンによって貧血や腹痛が起こる
コーヒーを飲むと貧血や便秘になるといわれる原因は、タンニンの性質が大きく関係していると言われています。
タンニンの性質は大きく分けて以下の2つにわけられます。
- 鉄分の吸収を妨げる
- 腸の粘膜で起こる痙攣を抑える
1つ1つ解説します。
鉄分の吸収を妨げる
タンニンには鉄分の吸収を妨げる特性があります。
この成分は、鉄イオンと結びつく特徴を持っているので、鉄分を含む食べ物を一緒に摂取したとしても鉄分は体内で吸収されにくくなるのです。
これによって鉄分が不足すると、貧血を起こす場合があります。
慢性的な貧血を持っている人は、コーヒーのタンニンの摂取量を考えながら飲むことをおすすめします。
腸の粘膜で起こる痙攣を抑える
タンニンには収斂(しゅうれん)作用があるので、腸の粘膜で起こる痙攣(けいれん)を抑える働きがあります。
そのためコーヒーを飲みすぎると、便秘や腹痛になる可能性があります。
腸に働きかけて柔らかい便を固くするため、お腹の調子が良くない際に摂取すると下痢を緩和してくれる効果もあります。
タンニンは適度にとることが大事です。
コーヒーを便秘になる方は「【決定版】コーヒーと便秘の関係とは?便秘解消を期待できるのか解説」の記事をチェック!
コーヒーのタンニンは歯を茶色にする
普段飲んでいるコーヒーのタンニンは、歯を茶色にしてしまいます。
この着色汚れには、歯の表面にある「ペリクル」という薄い膜が関係しています。
ペクリルはタンパク質でできており、以下の働きを持ちます。
- 歯の表面のエナメル質を保護する
- 虫歯菌がつくる酸によって歯が負ったダメージを「再石灰化」で修復する
しかしコーヒーや紅茶を飲んだ際に、「ペリクル」に「ステイン」というものが付着します。
これによって、歯に着色汚れがつくようになります。
これが習慣的に繰り返されることによって、徐々に目に見えるステイン汚れになっていき、歯磨きでは落とすことが困難になります。
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コーヒーのタンニンは美容や健康効果が期待できる
貧血や腹痛の原因にもなりうるタンニンですが、悪いことだけでなく良い面も実は存在します。
その働きは美肌・美白効果やアンチエイジング、生活習慣病を防ぐなど様々な点で役に立ってきます。
美肌・美白効果
タンニンが持つ収斂(しゅうれん)作用の働きによって、肌の毛穴や皮脂腺が引きしまります。
それが美肌につながるのです。
その他にもメラニンの繁殖を抑え、シミやくすみを防ぐなどの美白効果も期待出来ます。
メラニンは女性の天敵ですね
コーヒーと美容の関係については「コーヒーの美容効果はウソ?ホント?正しい飲み方や活用法を徹底解説」の記事を参考にしてください。
老化防止
タンニンの抗酸化作用が含まれており、老化の原因になる「活性化炭素」の働きを防いでくれるため、コーヒーを飲むことが老化予防にも繋がることになるのです。
老化防止に美白効果なんてタンニンは優秀だね。
生活習慣病を防ぐ
タンニンに含まれる抗酸化作用には、コレステロールの酸化も防いでくれます。
それによってコレステロールの酸化が原因で起こる動脈硬化にもなりにくくあるのです。
その他にも心筋梗塞、くも膜下出血、脳出血などの生活習慣病も防止してくれる効果が期待出来ます。
これらの効果を得るためのおすすめの時間帯はあまり決まっていないよ!好きな時間にコーヒーを楽しもう。
コーヒー全体の効果・メリットが知りたい方は「驚くべきコーヒーの効果とは?メリット・デメリットを含めて完全解説」の記事をチェック!
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最後にタンニンがあまり含まれていないおすすめのコーヒー豆を紹介。
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またカフェインレスコーヒーについてもっと知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
コーヒーのタンニンと上手に付き合おう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーのタンニンとは何かということから、摂取するメリットとデメリットを解説しました。
以下本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- タンニンの特徴:コーヒーに含まれるタンニンは、苦味や渋味をもたらす成分で、ポリフェノールの一種。紅茶やワインにも含まれる。
- 健康への影響:タンニンには抗酸化作用があり、健康に良い一面もあるが、過剰摂取は鉄分吸収を妨げる可能性がある。
- タンニンを含むコーヒーの選び方:焙煎の深さや抽出方法でタンニンの影響が変化。渋味が苦手な場合は深煎りや長時間抽出を避けると良い。
コーヒーに含まれるタンニンは貧血、腹痛を引き起こしたりするなどのデメリットがありますが、美白効果やアンチエイジング効果が期待できるなどのメリットもあります。
適度にタンニンを摂取して、上手に付き合っていくことが大切なのです。
是非今回お伝えしたおすすめのコーヒー豆を参考にしながら、タンニンがあまり含まれていないコーヒーも試してみてください!