コーヒーをついつい飲み過ぎてしまうけど、何か影響があるのかな?
コーヒーの飲み過ぎによる具体的な症状が知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒーの飲み過ぎによる症状
- どれくらいで飲み過ぎになるのか
- コーヒーを飲むことのメリット・デメリット
- コーヒーを飲み過ぎた後の対処方法
- カフェインの摂取量を減らす方法
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
今回の内容はYouTubeでも解説しています。
コーヒーの飲み過ぎによる症状【副作用】
飲み過ぎによる副作用は、個人差があるので一概には言えませんが、大まかに表れる症状をまとめました。
※データは農林水産省のサイトから参照しています。
コーヒーの飲み過ぎによる症状は以下の通りです。
つまり、コーヒーの飲み過ぎによる症状の原因は2つに分けられます。
- 中枢神経へのダメージ
- 消化器官へのダメージ
コーヒーを飲む際はその量に気をつけたいね。
カフェインが原因
またこのような症状の主な原因は、コーヒーに含まれる「カフェイン」によるものだとされています。
この「カフェイン」は適量であれば健康への問題はありません。
ですが長期に過剰摂取してしまうと、人によっては高血圧リスクが高くなるとされています。
また妊婦が高濃度のカフェインを摂取したケースでは、胎児の発育を阻害して低体重となってしまう危険性もあるそう。
コーヒーはどれくらいで飲み過ぎになるのか
ではコーヒーはどれくらいで飲み過ぎになるのか気になりますよね。
結論、1日の限界摂取量は5mg/kgと研究結果が出ています。
※厚生労働省から参照。
つまり、体重が60kgの人は、5mg×60kg=300mgということになります。
これはドリップコーヒー(1杯あたりカフェイン138mg)で考えると、1回あたり約1.5杯、1日あたり約3杯までなら飲んでも体に悪影響はないということです。
事実として、日本ではコーヒーの飲みすぎとなる明確な値は定められていません。
しかし各国ではきちんと定められていることが多いです。
子供はより注意が必要
特に小さい子供はカフェインの影響を受けやすいため、注意が必要です。
カナダ保健省では1日のカフェイン摂取量の目安を、4~6歳は45mg未満、7~9歳は62.5mg未満、10~12歳は85mgと定めています。
※厚生労働省から参照。
コーヒーの飲み過ぎは病気のリスクに繋がる可能性もある
これは意外かもしれませんが、コーヒーの飲み過ぎは病気のリスクに繋がる可能性もあります。
具体的な病気は以下の通りです。
- 高血圧
- 骨粗鬆症
- 肝疾患
- 腎機能の低下
1つ1つ解説します。
高血圧
コーヒーを長期間過剰摂り続けてしまうと、肝臓の機能が低下している方は高血圧の危険性が上がるという研究結果があります。
気をつけたいところです。
骨粗鬆症
カルシウムの摂取量が少ない方は、カフェインの利尿作用によって骨粗鬆症になる可能性もあります。
これはカルシウムの排泄促進によるものです。
肝疾患
米国栄養学会の発表では、コーヒーを1日3杯以上飲む方は肝疾患のリスクが下がることが分かっています。
しかし適度な量を飲むというのが重要であり、飲めば飲むほどリスクが下がるというわけではありません。
また飲み過ぎでも何らかの原因で肝疾患を引き起こしてしまうことがあります。
腎機能の低下
健康な人がコーヒーを飲む分には大丈夫ですが、腎臓の機能が低下している場合は負担が大きくなります。
これによって腎機能が低下してしまいます。
コーヒーにはカリウムが含まれていることによって起こります。
インスタントコーヒーはカリウムが多いから注意したいね。
コーヒーには良い効果もある!飲み過ぎには注意しよう
ここまでコーヒーの飲み過ぎによるデメリット、副作用を解説してきましたが、コーヒーには良い効果・メリットがたくさんあります。
あくまで飲み過ぎは良くなく、適量はたくさんのメリットを享受できます。
まとめると以下の通り。
- 覚醒効果
- 頭痛を軽減する効果
- 心筋の働きを高める効果
- 脂肪の分解効果
- 利尿作用効果
- リラックス効果
飲み過ぎによって頭痛が起こるとされていますが、適量の場合は軽減する効果があります。
その他にも心筋の働きを高めてくれたり、脂肪の分解効果があると期待されています。
詳しくは「コーヒーに含まれるカフェイン効果とは?摂取量の目安からおすすめまで」の記事をチェック!
コーヒーによる飲み過ぎだけじゃない!カフェインが含まれる飲み物
実は、コーヒーだけでなくコーラやウーロン茶などにもカフェインは含まれています。
またエナジードリンクにはより多くのカフェインが含まれています。
そのため、子供に積極的に与えるのはあまり良くありません。
「コーヒーを減らしたから大丈夫」という油断は禁物です。
知らず識らずにカフェインを摂取してしまっているかもしれません。
100mlあたりのカフェイン含有量
飲料名(抽出液) | カフェイン量(100mlあたり) |
---|---|
ドリップコーヒー | 40~70mg |
エスプレッソ | 156~213mg |
玉露 | 160mg |
エナジードリンク | 11~69mg |
純ココア | 60mg |
紅茶 | 30mg |
煎茶 | 20mg |
ウーロン茶 | 20mg |
コーラ | 10~19mg |
※文部科学省/日本食品標準成分表を参照。
コーヒーを飲み過ぎた後の対処方法
ではコーヒーを飲み過ぎた後はどうしたら良いのでしょか?
対処方法は以下の2つです。
- 水を飲む
- 医療機関(内科)を受診
正直この2つに限ります。
手軽な方法としては水を飲むことです。
水を飲むことで体内に含まれるカフェインなどの成分を中和します。
これによって働きを抑えるようにします。
またコーヒーではありませんが、エナジードリンクを大量に飲んだことでカフェインの過剰摂取となり、死亡したという報告があります。
つまりカフェインが含まれるコーヒーを飲みすぎた場合、死につながる可能が全くないとは言い切れません。
症状がひどい場合は、医療機関(内科)を受診するようにしましょう。
コーヒーの飲み過ぎによる大きな原因「カフェイン」の摂取量を減らす方法
コーヒーの飲み過ぎによる大きな原因「カフェイン」の摂取量を減らす方法は以下の3つです。
- カフェインレスのコーヒーに変える
- 紅茶を緑茶に変える
- 食事の際のウーロン茶を水に変える
この3つの方法はすぐにできる方法であり、非常に簡単です。
おすすめのカフェインレスコーヒーは「カフェインレスコーヒーのおすすめ11選!基礎知識も踏まえて徹底比較」の記事をチェック!
コーヒーの飲み過ぎによる症状の根本原因である、カフェインを減らすことができます。
また先述した、カフェインを多く含むドリンクをなるべく飲まないようにすることも重要です。
なるべく習慣化していきたいね。コーヒーは適量に!
不調を感じたらコーヒーを飲むのは控えて飲み過ぎを防ごう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーの飲み過ぎは危険なのかについて、その症状と具体的な対処方法を紹介しました。
結論、不調を感じたらコーヒーを飲むのは控えて飲み過ぎを防ぎましょう。
これは当たり前のことですが、症状が出始めてから対処したのでは遅いとされています。
やはり事前に飲み過ぎを防ぐような対策をしておくことが重要です。
コーヒーの適量は1日約3杯。
適量は良いメリットがたくさんあるので、今回紹介した方法で気をつけていきましょう!