コーヒー豆の酸味が少ない理由について知りたい!
酸味が少ないのって何があるのかな?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒー豆の酸味とは?
- コーヒー豆の酸味が少ない理由
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
続きはこちら
コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
そもそもコーヒー豆の酸味とは?
コーヒー豆は、「コーヒーチェリー」という果実の種をロースト(焙煎)したものです。
果実であるため、リンゴやミカンと同様に、クエン酸などの酸味の元となる成分を含んでいます。
この成分がローストしたあとも残っているので、コーヒーには独特の酸味があります。
逆に言えば、まったく酸味のないコーヒー豆は存在しないでしょう。
しかし、酸味の強さはコーヒーチェリーの種類によって違っており、同じ種類でも挽き方やローストの度合いによって異なってきます。
酸味はコーヒー豆の美味しさの鍵
酸味はコーヒーの風味の中でも、特に好き嫌いの分かれるポイントです。
酸味が原因で、コーヒーが苦手になってしまうこともよくあります。
コーヒー豆の味は、酸味がなくなってはせっかくの風味がなくなってしまいます。
そのため、より私達は慎重にコーヒー豆を選んでいく必要があります。
酸化すると酸味も変わってくる
「コーヒーチェリー」が本来持っている、フルーティーな酸味を引き出したコーヒーは、とても爽やかで、美味しく感じられるでしょう。
ですが、コーヒー豆は酸化しやすく、酸化した豆でコーヒーを淹れると、思わず顔をしかめてしまうようなえぐみを伴った酸っぱい味がすることが多々あります。
この味は、コーヒーチェリー由来の酸味とはまったくの別物と言えます。
このような独特の酸っぱいコーヒーを飲んだ経験から、コーヒーに苦手意識を持ってしまう方が多いのです。
コーヒー豆はロースト直後から酸化が進むので、購入後は密閉容器に保管して、新鮮なうちに飲み切ることが重要です。
正しいコーヒー豆の保存方法について知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
酸味が少ないコーヒー豆の理由
では、酸味が少ないコーヒー豆の理由について解説していきます。
結論として、2つの理由があります。
- コーヒー豆の焙煎度合いによる違い
- そもそものコーヒー豆の種類による違い
以上の2つになります。
一つ一つ解説していきます。
焙煎によってもコーヒー豆の酸味の少なさって違いが出るんだね!
コーヒー豆の焙煎度合いによる違い
コーヒー豆の焙煎度合いで、ある程度の酸味と苦味のバランスを予想出来ます。
基準は少し曖昧ですが、分かりやすく区別できるようにそのローストの加減を名前付けて下のように区分しているところが多いです。
浅い方から順に、「ミディアム(浅煎り)→ハイ(中煎り)→シティ(中深煎り)→フルシティ(中深煎り)→フレンチ(深煎り)→イタリアン(深煎り)」となります。
浅煎りは酸味が強く、深煎りは苦味が強くなります。
つまり、まとめるとこんな感じです。
ローストの度合は深い順に、大きく『深煎り』『中煎り』『浅煎り』の3段階で表され、コーヒー豆はローストすると、最初に酸味が出てきます。
ローストの度合いが深まるほど苦みが増し、酸味は弱くなります。
つまり、一番酸味が少ないのは深煎りのコーヒー。
深煎りでローストすると、酸味の少ない豆はさらにマイルドになり、酸味の強いコーヒー豆も、スッキリとした味わいに変わります。
酸味が苦手な方には、最適なロースト度合いと言えるでしょう。
深煎りのコーヒーは、コクのあるビターな味わいが特徴です。
カフェオレにするのもおすすめです。
コーヒー豆の種類によって酸味が少ないかどうか決まる
酸味が少なくなる理由は2つ目は、そもそものコーヒー豆の種類による違いです。
今回は、主要なコーヒー豆の種類を国ごとにまとめました。
メキシコ産
酸味と香りともにバランスがよく、やわらかい上品な味が特徴的です。
酸味が強すぎるということもなく、香りも程よく豊かでリラックス出来ます。
ブルーマウンテン産
すべてのコーヒーの良さをあわせ持つと言われる、バランスの良いコーヒーです。
誰でも飲みやすいと評判のコーヒー豆です。
こちらはジャマイカで生産されています。
価格が高いのですが、一度は飲んでみたいコーヒー豆です。
クリスタルマウンテン産
こちらは南米キューバで採れるコーヒー豆です。
酸味&苦みのバランスがとれた上品な味が人気で、最高級品です。
ブルーマウンテンと比較すると、酸味・苦味がハッキリ感じられます。
バランスが良くとても飲みやすいでしょう。
コロンビア産
甘い香りとまるい酸味と、まろやかなコクがあります。
酸味が多少ありますが、丸みのある酸味で非常に飲みやすいです。
酸味が好きではないという方でも、飲みやすい酸味となっています。
ブラジル・サントス産
香りが高く丁度いい酸味と苦味があります。
口に含んだときに、苦味を強く感じますが、後味で程よい酸味が癖になります。
キリマンジャロ産
強い酸味と甘い香り&豊かなコクがあります。
あっさりとした飲み口で、重くないのが特徴です。
一方で、コクもしっかりしているため、軽くなりすぎることもなくほどよい味わいです。
より大きな地域ごとの特徴をタブでまとめています。クリックすると詳細が見れます
苦みと深いコクが特徴。いつもと違うコーヒーを飲みたい方におすすめです。
代表的な銘柄はインドネシアの「マンデリン」。
苦みが強く、深いコクが感じられます。また香辛料のような独特な香りも魅力でしょう。
そのため、少しクセのあるコーヒーを試したい際や、普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる方などの甘党の方にもおすすめです。
酸味が少ないコーヒー豆は2つの要因で決まる
いかがでしたでしょうか?
「コーヒー豆の酸味が少ない理由とは?自分好みのコーヒーを味わおう」というテーマでお伝えしました。
まとめると、酸味が少ないコーヒー豆は2つの要因で決まります。
- コーヒー豆の焙煎度合いによる違い
- そもそものコーヒー豆の種類による違い
特に焙煎度合いによって酸味が少ないか多いかが決めれるのでぜひ購入する際に気にしてみてください。
保存方法にも気を使って鮮度を保つことも大切です。