ネパールのコーヒーってあまり知らないけど日本人の口に合うかな?
美味しいコーヒー豆があったら買ってみたいかも。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- ネパールのコーヒーは甘味があってコクが濃厚
- ネパールのコーヒー栽培を支えたのは日本人の池島英総さん
- おすすめの商品は「FARMERS PASSION ハニー×ミディアム150g」
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
そもそもネパールとは?コーヒーの前に知っておこう
ネパールはインドとチベットの間にある国です。
数多くの寺院が存在する多民族国家であり、カーストや部族の関係が複雑に絡み合っています。
世界最高峰の山・エベレストを有するヒマラヤ山脈が有名です。
農林業を中心に近年は卸売業・通信業も発展しています。
ネパールコーヒーの特徴
ネパールはコーヒーの産地としてあまり有名ではありませんが、近年目覚ましい成長を遂げています。
どのような特徴があるのか調べてまとめました。
味・風味
酸味は控えめで、苦味と甘味のバランスが良くブラックでも飲みやすいコーヒーです。
コク深さはありますが後味はさっぱりしているのでしつこさはありません。
カカオやナッツのような香ばしいフレーバーが感じられます。
日本人にも合う?
日本人は酸味が少なく、後味がすっきりしたマイルドなコーヒーを好む傾向があります。
日本には古くからお茶の文化があるので、「飲み物は食後にゆっくり飲みたい」という考えが根強く残っています。
コクはあってもクセがなく、口の中がさっぱりするようなコーヒーは食後に飲むのにぴったりです。
しっかりしたコクと甘味が感じられ、香り高く後味はしつこくないという特徴があるネパールのコーヒーは、日本人の好みに合っていると言えるでしょう。
ぜひ1度味わってみたいな。
ネパールコーヒーの歴史
ネパールでコーヒーが作られるようになったのはおよそ30年前のことです。
国の新しい名産品にしようと思い、雨季と乾季がはっきり分かれ多くの山々が立ち並ぶ高地に小規模のコーヒー農園を作りました。
本格的にコーヒー栽培が盛んになっていったのはさらにここ5~10年ほどで、ミャンマーから持ち込まれたと言われているアラビカ種が数多く植えられています。
ネパールコーヒーを栽培した日本人・池島英総さん
ネパールは資源が乏しく技術もしっかり伝わっていなかったため、コーヒー栽培を始めた当初は質の良いコーヒーを生み出せず市場価値が低いものとして扱われていました。
そんなネパールコーヒーの栽培環境を整え、品質向上のために動いていたのが日本人の池島英総さんです。
ネパールの自然環境がコーヒー豆の栽培に適していることに気が付いた池島さんは、2008年に現地の農家180人とグループを組んでネパールでのコーヒー栽培を開始しました。
荒れ地を開拓し、無農薬栽培にこだわって試行錯誤した池島さんは、コーヒーだけを単独で栽培するのではなくバナナやオレンジなどと間作を行い、生育環境を整える森林農法にたどり着きます。
これが功を奏してネパールコーヒーの品質は飛躍的に上がりました。
今ではグループも3,000人を超える大規模な集団になりましたが、池島さんは向上心を持って日々農園運営と農業技術の指導に力を注いでいます。
ネパールのコーヒー農園
ネパールのコーヒー農園は標高の高い山間部にあります。
主な地域はカトマンズやポカラ、カスキ、グルミ、シャンジャ、ラムジュンなどです。
主な収穫期は12~3月で、他の農作物を栽培しない期間を利用して利益をあげています。
ネパールのコーヒーがおすすめな人・そうでない人
ネパールのコーヒーは以下のような人におすすめです。
- 甘いコーヒーが好きな人
- コーヒーの酸味が苦手な人
- さっぱりした後味のコーヒーが好きな人
ネパールのコーヒーはしっかりした甘味が感じられるので、ブラックで飲んでも苦味が強くありません。
少し苦めに作ったカフェオレのような飲みやすさがあります。
また、酸味は控えめで後味がしつこくなくさっぱりしているので、いつまでもコーヒーの風味が口の中に残るのが苦手という人にも味わって欲しいです。
ブラックでも美味しく飲めるコーヒーを探している方は、ぜひネパールのコーヒーを手に取ってください。
また、以下のような人にはあまりおすすめできません。
- コーヒーに酸味を求めている人
- コーヒーに苦味を求めている人
コーヒーを選ぶ基準が酸味や苦味の強さだという人には、ネパールのコーヒーを飲んでも物足りなく感じてしまう可能性があります。
飲みやすく作られているため、クセが強い味を求めている人はご注意ください。
ネパールコーヒーと似ているコーヒー
ネパールのコーヒーは酸味が弱く、濃厚な甘味とコクが特徴的です。
似たような味わいのコーヒーとして、インドネシアとコロンビアのコーヒーがあげられます。
インドネシアのマンデリンはコクが深く、ネパールよりも少し独特な苦味が目立ちます。
コロンビアのコーヒーは酸味が弱く、マイルドなコクと苦み、濃厚な甘味が感じられます。
それぞれ比較して飲み比べるのも楽しそうだね。
ネパールのコーヒー豆&粉おすすめ3選
ネパールのコーヒー豆またはコーヒー粉で、おすすめの商品は3つあります。
まとめると以下の通りです。
- FARMERS PASSION ハニー×ミディアム150g
- 手作り珈琲専門樹の香 ネパール100g
- ヒマラヤンコーヒー Himalayan スペシャルティコーヒー
特徴を解説していきます。
1. 苦味とフルーツ感のバランスを重視「FARMERS PASSION ハニー×ミディアム150g」
ネパールのコーヒー栽培に力を注いだ池島英総さんが運営しているFARMERS PASSIONのコーヒー豆です。
コーヒーチェリーの甘味をより引き出すために天日にじっくりさらす「ハニープロセス製法」を採用して作られました。
焙煎度は苦味と甘味のバランスがとれたミディアムローストです。
豊かな味わいで、飽きが来ないので毎日飲みたくなるようなコーヒーに仕上がっています。
商品詳細
名称 | ハニー×ミディアム150g |
販売店 | FARMERS PASSION |
容量 | 150g |
価格 | 1,134円 |
商品の状態 | 豆/粉 |
2. 安心・安全栽培「手作り珈琲専門樹の香 ネパール100g」
直火式焙煎機で毎日コーヒー豆を焙煎している樹の香のコーヒー豆です。
有機栽培で作られたコーヒー豆は、ナッツの香りがより際立ち自然豊かな香りが感じられます。
強い苦味や酸味がないので、コーヒーに苦手意識がある方でも美味しく飲めるようになっています。
商品詳細
名称 | ネパール100g |
販売元 | 手作り珈琲専門店 樹の香 |
容量 | 100g |
価格 | 778円 |
商品の状態 | 豆のまま/エスプレッソ挽き/ペーパーフィルター用/粗挽き |
URL | 手作り珈琲専門樹の香 ネパール100g |
3. オーガニック栽培された「ヒマラヤンコーヒー Himalayan スペシャルティコーヒー」
ヒマラヤ山脈の標高1,200~1,600mのところで、オーガニック栽培によって作られた「Himalayan スペシャルティコーヒー」
甘い香ばしさと穏やかな酸味、滑らかな口当たりで何杯でも飲みたくなるほど上質な味に仕上がっています。
ネパールのスペシャルティコーヒーを味わいたいという方はこちらがおすすめです。
9月から定期便もスタート
スペシャルティコーヒーの評価を受けたこちらのコーヒーは、9月から定期便もスタートしています。
定期便で買うことでよりお得に買うことができるので、はじめに1つ購入してみてから、定期便をはじめてみるのがおすすめです。
また個人的にはやはり粉を買うよりも豆から購入するのをおすすめします。
焙煎されたコーヒー豆をミルで挽くその瞬間が、コーヒーのみにとっては最高のひと時と言えます。
世界最高クラスの薫り高いスペシャルティコーヒーをぜひ自宅でお楽しみください。
商品詳細
名称 | Himalayan スペシャルティコーヒー |
販売元 | ヒマラヤンコーヒー |
容量 | 100g |
価格 | 1,000円 |
商品の状態 | 豆/粉 |
URL | ヒマラヤンコーヒー Himalayan スペシャルティコーヒー |
濃厚な甘味とコクを味わってね。
ネパールコーヒーの美味しい淹れ方
ネパールのコーヒーはどのような焙煎度合いでも美味しく飲むことができます。
浅煎りならより苦味が抑えられ、フルーツ感が強くなります。
深煎りは苦味が増してチョコレートのような濃厚なコクと風味が際立ちます。
中煎りはちょうどその間の味わいになるので、バランスが取れたコーヒーが飲みたい方におすすめです。
ネパールコーヒーの良さをより引き出すためには、ハンドドリップで時間をかけて丁寧に抽出しましょう。
コーヒーを淹れる時のポイントは以下の通りです。
- 沸騰したお湯で使う器具を温めておく
- コーヒーを淹れる時のお湯の温度は90度
- 少量のお湯を「の」の字を書くように回しながら入れて蒸らす
- 1度にお湯を入れるのではなく3~4回に分ける
早く美味しいコーヒーが飲みたいと思うかもしれませんが、焦りは禁物です。
蒸らしを行うことで雑味が抜け、風味豊かなコーヒーになるのでぜひお試しください。
珍しいネパールのコーヒーを味わおう!
いかがでしたでしょうか?
ネパールコーヒーの特徴について、栽培方法からおすすめまで紹介しました。
本記事の内容で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- ネパールのコーヒーは甘味があってコクが濃厚なのが特徴
- ネパールのコーヒーに似ているコーヒーとしては、コロンビアやインドネシアがある
- おすすめの商品は「FARMERS PASSION ハニー×ミディアム150g」
あまりみないネパールのコーヒーですが、是非一度試しみて異文化を感じてみてはいかがでしょうか?