挽いたコーヒー豆ってみんな捨てちゃってると思うんだけど、なにか活用する方法はないのかな?
コーヒー豆をそのまま捨てないで活用するアイデアがほしい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
コーヒー豆のかすを上手に再利用するおすすめの活用法を14選紹介していきます。
賞味期限切れなどの古いコーヒー豆だと捨ててしまいがちですが、実は効率的にかすを活用する方法があります。
捨てるのがもったいないと悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
- コーヒー豆のかすとは賞味期限切れや飲めなくなった古い豆、挽く際に出たいらない豆や欠点豆などのこと
- コーヒー豆かすの活用法は「消臭剤」「脱臭剤」「虫よけ」などさまざまな方法がある
- ドリップ後のコーヒーかすを使う場合はしっかりと乾燥させることが大切
- 乾燥方法には「天日干し」「電子レンジで加熱」「フライパンで乾煎り」などがある
- コーヒーかすは冷蔵庫に保存しておくとカビの発生防止や冷蔵庫の消臭効果が期待できる
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒー豆のかすとは?
コーヒー豆のかすとは、賞味期限切れや飲めなくなった古い豆、挽く際に出たいらない豆や欠点豆などを指します。
賞味期限切れでも飲めないことはありませんが、鮮度がおちて劣化した豆で淹れるコーヒーは、美味しくないうえに身体にもよくありません。
また、コーヒー豆を購入したときに割れ豆や欠け豆などを丁寧に取り除いている方は、その「かす」となってしまった豆をどうしていますか?
焙煎所や自家焙煎を行っている方であれば、その量も少なくないでしょう。
ドリップコーヒーを抽出した時にも、かすは必ず出ます。
どの場合も、そのまま捨てることがほとんどかもしれませんが、実はコーヒー豆のかすには様々な活用法が存在します。
以下で、詳しい活用法について見ていきましょう。
賞味期限切れなどの古いコーヒー豆かすの活用法14選!
賞味期限切れなどの古いコーヒー豆かすの活用法は合わせて14選あります。
まとめると以下のとおりです。
- 消臭剤&除湿剤
- 靴の消臭
- 魚焼きグリルの脱臭
- 肥料
- 虫よけ
- タバコの灰皿消臭
- ピンクッションとして活用
- ボディソープとして活用
- 入浴剤として活用
- 食器洗剤として活用
- 塗料・染料として活用
- 金属磨きや靴磨きとして活用
- 除草剤として活用
- スモークチップとして活用
一つ一つ解説していきます。
1. 消臭剤・除湿剤として活用
コーヒー豆に含まれる効果は計り知れません。
有名なところとして、カフェインやクロロゲン酸などの成分はみなさんに知られていることでしょう。
しかし、コーヒー豆には驚くべき秘めた効果があります。
それが消臭効果なのです。
アンモニア吸収効果がある
コーヒーの抽出で出る粉やカスは臭いを吸着します。
活性炭よりもアンモニアの脱臭効果が優れているとの研究結果が出ているほどです。
消臭剤・除湿剤として使う方法
コーヒー豆を粗く砕いて、湿っている場合は日光浴などでしっかりと乾燥させます。
通気性のある容器や袋に入れて玄関や靴箱、冷蔵庫など色々な場所に置いて活用出来ます。
2. 靴の脱臭として活用
砕いたコーヒー豆を消臭剤・除湿剤として使うことは上記でお伝えしましたが、靴の脱臭効果も期待できます。
日常的に靴箱に入れて環境を良くすることで、靴をより長く使うことが出来ます。
お手頃で簡単に活用出来るため、おすすめの活用方法です。
靴の脱臭剤として使う方法
湿気を含んでいないコーヒー豆を粗く砕きます。
コーヒー豆が湿っている場合は日光浴などでしっかりと乾燥させ、お茶パックのようなメッシュ袋に入れて脱臭したい靴の中に入れておきます。
3. 魚焼きグリルの脱臭
魚を家庭のグリルで焼くと、どうしても独特の生臭いにおいが残ってしまうことはありませんか?
気になっている方は、ぜひコーヒー豆かすの消臭効果を活用してみましょう。
コーヒー豆を活用することで簡単にグリルの臭いの悩みが解決され、気分も上がること間違いなしです。
魚焼きグリルの脱臭に使う方法
焼きグリルをきれいに洗って拭き、乾かしたコーヒー豆のカスを敷いておくだけで、臭いを消臭してくれます。
そのうえ、次回から魚を焼くときも臭いを吸着してくれるため、日常的に活用したい方法です。
また、トレーにグリル敷石を入れている家庭の場合は、その中にコーヒー豆のカスを混ぜて魚を焼くことで、魚から出た油の臭い消しにもなり、お手入れも圧倒的に楽になります。
ぜひ活用してみましょう。
4. 肥料
コーヒー豆のカスは活性炭に非常に似ています 。
表面に細かい空洞が存在していて、土に混ぜることで、通気性の改善や微生物のすみかとする効果があります。
プランターに土を準備する段階から、コーヒー豆のカスと土をしっかりと混ぜて、十分に発酵させることで、肥料として活用出来るのです。
また、脱臭剤やコーヒーの香りによって防虫対策としての効果も果たしてくれます。
肥料として使う方法
コーヒー豆のカスを乾燥させ、スプーンなどを使って芽や苗の間にまきます。
肥料や脱臭剤としての効果はそれほど長く持続しないため、1~2週間に一度は表面の土と中側の土とを混ぜ合わせ、さらに新しいものを追加してまいていくのがベストです。
5. 虫よけとして活用
コーヒーの香りが苦手な虫たちを、コーヒー豆かすを使って寄せつけないようにする方法もあります。
特に、キャンプ&ガーデンパーティーなどの屋外での活用がおすすめです。
虫よけとして使う方法
ドリップ後のコーヒー豆のかすを集めて、よく乾燥させてから暗い場所に置き、渇いたカスを小皿の上に広げ、火をつけ煙が上がるようにしましょう。
炎が立つほどには燃えず、お灸のように小さくじわじわと燃えていきます。
注意点としては、小さい子供やペットからは遠ざけてください。
6. タバコの灰皿消臭剤
タバコを吸っている方に朗報です。
コーヒー豆のかスは消臭効果があるため、タバコの灰皿に活用出来ます。
タバコの灰皿消臭剤として使う方法
乾燥したコーヒー豆のカスを灰皿の上に敷き詰めて、吸い殻のニオイを消臭します。
便利な活用方法で斬新です。
7. ピンクッションとして活用
ピンクッションとは、裁縫などをする際に針をその位置に留めておくものです。
簡単に言えば、針のためのクッションです。
ピンクッションとして使う方法
コーヒー豆のカスを乾燥させたものを布や袋に詰め流ことで、ピンクッションに再利用することが出来ます。
適度な油分が針を保護して布すべりが良くなり、錆防止の効果もあります。
自分が裁縫が好き&パートナーが好きだという方は、ぜひトライしてみましょう。
8. ボディソープとして活用
挽いたコーヒー豆の残りカスは、ボディーソープとしても活用出来ます。
これをうまく活用すればコーヒーの香りも楽しめるボディソープになります。
ボディソープとして使う方法
ハンドメイドで石鹸作りをする際に、細かめに挽いたコーヒー豆を混ぜるだけで完成です。
普段、石鹸作りをすることがある方は、ぜひ試してみてください。
9. 入浴剤として活用
コーヒーの香りを楽しみながらの入浴はいかがでしょうか?
癒し効果のあるコーヒーの香りが入浴時のリラックス効果をより高めてくれるでしょう。
入浴剤として使う方法
ストッキングやタイツにコーヒーかすをフィルターごと入れて、しっかり縛って口を閉じます。
破れてしまった時のことを考えて、フィルターも口を閉じておくと安心です。
またお茶パックにコーヒーかすを入れて作る方法でもよいでしょう。
この場合、お茶パックは小さいので3〜5個ほど用意した方がより香りを楽しめます。
どちらもそのまま湯船に投入すれば、コーヒー風呂の出来上がり!
10. 食器洗剤として活用
コーヒー豆かすは、食器洗剤としても活用できます。
多孔質構造のため油や匂いをよく吸着できるうえ、コーヒー粉の粒感があることで研磨材の役割を持ってます。
食器洗剤として使う方法
炒めものなどで油汚れがついたフライパンのなかにコーヒーかすを入れて、油とよく馴染ませてから拭きとると、汚れも匂いも気持ちよく落とすことができます。
また、洗剤を使わなくとも、コップやコップの汚れも、コーヒーかすを入れてスポンジでこするだけで手軽にきれいにすることが可能です。
11. 塗料・染料として活用
コーヒーの持つ色素を生かして、布や紐などを味わいのある茶色に染める方法を紹介しましょう。
- コーヒーかす
- 牛乳or
- 水
- ミョウバンか塩
- 染めたいもの(ここでは布)
- 染めたいもの(布)を浸けておく容器
塗料・染料として使う方法・手順
牛乳や豆乳を水と1:1の割合で割って牛乳液(豆乳液)を作り、布を浸した後、乾燥させます。
この工程は、省略することも可能ですが、布に牛乳(豆乳)を染み込ませることで、タンパク質の働きによりコーヒー色が定着しやすくなります。
ここでのポイントは、牛乳液(豆乳液)をしっかりと布全体に均一に浸透させることです。
浸かり方にムラがあると、染めムラができてしまうため注意しましょう。
大きめの鍋に35gほどのコーヒーかすと2Lの水を入れて煮出します。
色が濃くなったら、ザルのようなもので濾して抽出液を作り、布を入れて煮立たせない程度で火にかけながら10分ほど時間を置きます。
しっかりとすすぎます。
手すすぎをしてから洗濯機の「すすぎ」「脱水」を利用してもよいでしょう。
干して乾燥させると、濡れていたときは色が濃く見えるため薄い色に感じるかもしれません。
もう少し濃くしたい場合には2度染め、2度染めと繰り返すことでしっかりとした色に染まります。
また、布だけでなく、紙のコーヒー染めもおすすめです。
味わいのあるアンティークな雰囲気になり、プレゼントの包装紙やおしゃれな一工夫として使い道があるでしょう。
12. 金属磨きや靴磨きに使用
次に紹介するコーヒーかすのおすすめ再利用・活用方法は、金属磨きや靴磨きに使う方法です。
抽出後のコーヒー豆かすには油分が含まれていますが、金属や靴を磨くのににちょうどよい艶を出してくれます。
金属磨きや靴磨きに使う方法
コーヒーかすを乾燥させて布に包み、優しく拭くだけでOK!
簡単な活用方法なので試してみてください。
13. 除草剤として活用
コーヒー豆かすは、除草剤の効果もあります。
コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールといった物質は、雑草が生えてくるのを抑える働きがあります。
また、家庭菜園の害虫とされているナメクジにも有効。
コーヒーに含まれるカフェインが、毒のように働いてナメクジを退治してくれます。
除草剤として使う方法
細かく砕いたコーヒー豆を除草したい箇所に巻くだけです。
欠点豆だけでなく、毎日コーヒーを飲む人は、淹れた後のコーヒーかすを撒く方法でも雑草を抜く手間が省けて便利でしょう。
除草剤として活用できるだけでなく、害虫対策にもなるため、ガーデニングや菜園にぜひ活用しましょう。
14. スモークチップとして活用
次に紹介するコーヒーかすのおすすめ再利用・活用方法は、スモークチップとして使う方法です。
スモークチップと同じように使うことができ、さまざまな燻製料理を作ることができます。
ただし、よく乾燥させたコーヒーかすを使うことがポイント。
スモークチップとして使う方法
乾燥したコーヒー豆かすに火を付けて燻製することで、通常のスモークチップと同じように、美味しい燻製料理が完成します。
チーズやベーコン、ナッツなど、いろいろな材料で、お酒のおつまみにぴったりな料理を楽しめるでしょう。
そもそも古いコーヒーって何?という方は「【決定版】古いコーヒー豆の使い道とは?美味しく飲む方法も紹介」の記事は必読です!
コーヒーかすの乾燥方法
コーヒー豆かすの再利用をする際のポイントは、しっかりとコーヒーかすを乾燥させることです。
ドリップなどで使ったすぐのコーヒーかすは、多くの水分が含まれています。
そのためカビが発生する可能性があるので、しっかりと光に当てて乾燥させましょう。
コーヒーかすを乾燥させる方法は、光に当てて乾燥させる方法をはじめ、電子レンジを使う方法などもあります。
ここでは、3つの乾燥方法を具体的に紹介しましょう。
- 天日干し
- フライパンで乾煎り
- 電子レンジで加熱
1つずつ見ていきましょう。
天日干し
時間はかかりますが、一番手間がかからないのが天日干しです。
部屋の中の日当たりのよい場所でも良いですが、外に置いた方が風もあり短時間で乾燥させやすいです。
方法は、湿っているコーヒーかすを、新聞紙やバットのような容器に入れて、平らに広げて天日干しします。
季節や気候にもよりますが、半日から1日程度で乾燥させることができるでしょう。
ただ、風で飛ばされるデメリットもあるので、風が強い日には屋内に干したほうがよいでしょう。
フライパンで乾煎り
少なめの量のコーヒー粉を乾燥させる場合には、フライパンで煎る方法もあります。
フライパンに湿ったコーヒー粉を広げ、弱火で焦がさないように煎ります。
コーヒー粉の湿り気がなくなってサラサラな状態になれば完成です。
電子レンジで加熱
電子レンジで加熱して、乾燥させる方法もあります。
コーヒー豆かすを乾燥させる手順は次のとおりです。
- 耐熱容器にコーヒー粉を広げて入れたら電子レンジで1〜2分ほど加熱する
- 加熱を終えたら、スプーンやマドラーなどを使って全体をかき混ぜ、再び30秒加熱する
- 2.の作業を繰り返し、コーヒー粉がサラサラな状態で湿り気がなくなれば完成
作業を繰り返さなければならず手間がかかる方法ですが、電子レンジの匂いが気になっている場合には、一石二鳥の乾燥方法でしょう。
コーヒーかすの保存方法
コーヒー豆かすは、水分量が多いため、湿ったままにしておくとカビが生えてしまうことがあります。
すぐに乾燥させることができない場合には、冷蔵庫に入れておくことでカビの発生を防げるだけでなく、ある程度の自然乾燥も可能でしょう。
また、冷蔵庫の消臭効果も期待できるためおすすめです。
コーヒー豆を効率よく活用してエコに貢献しよう!
いかがでしたか?
コーヒー豆のおすすめ活用法について14選お伝えしました。
あなたはいくつの活用方法を知っていたでしょうか?
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- コーヒー豆のかすとは賞味期限切れや飲めなくなった古い豆、挽く際に出たいらない豆や欠点豆などのこと
- コーヒー豆かすの活用法は「消臭剤」「脱臭剤」「虫よけ」などさまざまな方法がある
- ドリップ後のコーヒーかすを使う場合はしっかりと乾燥させることが大切
- 乾燥方法には「天日干し」「電子レンジで加熱」「フライパンで乾煎り」などがある
- コーヒーかすは冷蔵庫に保存しておくとカビの発生防止や冷蔵庫の消臭効果が期待できる
コーヒー豆にはカフェイン効果だけではなく様々な効果があります。
そして、今は注目されていませんが今後は、エコな時代が突入するためこのような効果は注目されてくるでしょう。
ぜひ今回紹介したコーヒーのかすを上手な活用法を試して、エコに貢献しましょう!