
欠点豆ってそもそもなに?どうして取り除くの?



欠点豆の種類と、焙煎前後での見分け方を知りたい。
コーヒーの欠点豆とは、黒く変色した豆や発酵した豆、虫食い豆、未成熟豆、割れ豆など、風味や焙煎の仕上がりを損なう不良豆と異物の総称です。SCA(スペシャルティコーヒー協会)の評価フォームでは、350gの生豆を対象にCategory 1の6項目とCategory 2の10項目、計16項目を数えます。焙煎後は、周りより色が薄く焼け残った豆(クエーカー)を取り除くのが見分け方の基本です。
生豆の段階で黒豆・カビ・虫食い・異物を取り除き、焙煎後に色の薄い豆を拾う2段階のハンドピックで、発酵臭や渋みの原因を減らせます。16項目それぞれの原因と風味への影響から、白いトレイを使った選別手順まで順に紹介します。
- 欠点豆はSCAの評価フォームでCategory 1が6項目、Category 2が10項目の計16項目
- 黒豆・サワー豆は発酵臭、未成熟豆は渋みやえぐみ、貝殻豆・割れ豆は焼きムラの原因になる
- 焙煎前は黒豆・カビ・虫食い・異物を優先して取り除く
- 焙煎後は色が薄く焼け残った豆(クエーカー)を探して取り除く
- カビや異臭のある豆は焙煎しても安全にならないため、飲用にも再利用にも使わない


コーヒー豆研究所の運営者、げんた(@topcoffeelab)のプロフィールです。
運営サイトについて
コーヒー情報サイト「コーヒー豆研究所」を運営しています。各記事の情報源や検証内容は本文をご確認ください。コーヒー豆のブランド「ラボカフェ」の情報も公開しています。
コーヒーの欠点豆とは?


欠点豆(ディフェクト)は、精製・乾燥・保管の過程で傷んだり、育ちきらなかったりした豆と、豆に紛れた異物をまとめた呼び名です。黒く変色した豆、酸っぱい発酵臭を持つ豆、虫が穴を開けた豆、完熟前に収穫された未成熟豆、割れや欠けのある豆がその代表で、見た目の違いは風味や焙煎の仕上がりにそのまま表れます。
欠点豆や小石・木片を手作業で取り除く工程がハンドピックです。生産国では選別機や手作業で取り除いてから出荷し、自家焙煎する人や焙煎店は焙煎の前後にもう一度選別して、雑味の少ない一杯に仕上げます。



見た目の違いが、そのまま味や焼き上がりの差になるんだね。
スペシャルティグレードは350gあたりの欠点数で決まる
欠点豆の数は、生豆の等級を決める基準そのものです。SCAは2004年のプロトコルで、350gの生豆にCategory 1が0個、Category 2がフル欠点換算で5個以下であることをスペシャルティグレードの条件に定めました。
フル欠点換算は、項目ごとに決まった個数を欠点1個として数える方法です。換算比から、スペシャルティグレードに収まる上限の粒数を計算して表にまとめました。
| 350gに含まれる欠点の種類 | フル欠点5個に達する粒数 |
|---|---|
| 部分的な黒豆・部分的なサワー豆(3:1) | 15粒 |
| 割れ・欠け、未成熟豆、貝殻豆など(5:1) | 25粒 |
| 軽度の虫害(10:1) | 50粒 |
| 黒豆・サワー豆などCategory 1 | 1粒も認められない |
上の表は1種類だけが混ざった場合の上限で、実際の格付けでは複数の欠点を合算した数で判定する仕組みです。SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)の定義でも、スペシャルティコーヒーには「欠点豆の混入が極めて少ない生豆」と「欠点豆の混入が見られない焙煎豆」が求められています。
欠点豆が混ざるとどんな味になるのか
欠点豆による味の変化は、種類ごとに次の3タイプです。
- 発酵臭・腐敗臭:黒豆やサワー豆が混ざると、酢のようにとがった酸味や、湿った土やカビを思わせる重い後味がカップに残る
- 渋み・えぐみ:未成熟豆は糖が少なく、焙煎しても香ばしさが育たないため、舌に貼りつく渋みや青臭さ、焦げたポップコーンのような苦みの原因
- 焦げ・生焼け:貝殻豆や割れ豆、萎縮豆は正常豆より薄く軽いため先に焦げ、煙っぽい苦みと焼きムラにつながる
なかでも黒豆とサワー豆は、1粒でカップ全体の印象を変えるほど影響が強いため、Category 1として1粒単位で数えます。割れ豆や軽度の虫害のように影響が小さい欠点は、3〜10粒をまとめて欠点1個と数えるCategory 2の扱いです。
コーヒーの欠点豆一覧!SCAの16項目と原因・風味への影響


SCAの物理評価フォーム(Alpha V1.1、2025年5月)は、350gの生豆からCategory 1の6項目とCategory 2の10項目を数えて記録します。黒豆とサワー豆は「全体」と「部分的」、虫害は「重度」と「軽度」に分けて扱うのが特徴です。16項目の見た目・原因・風味への影響を一覧にまとめました。
| 欠点豆(SCAの項目名) | 区分・換算比 | 見た目 | 主な原因 | 風味・焙煎への影響 |
|---|---|---|---|---|
| 黒豆(Full Black) | Category 1・1:1 | 豆の半分以上が黒い | 過熟・落果・発酵の行き過ぎ | 発酵臭・カビ臭・汚れた後味 |
| サワー豆(Full Sour) | Category 1・1:1 | 黄色〜赤茶色 | 精製中の過発酵・収穫後の放置 | 酢のような酸味・発酵臭 |
| 乾燥チェリー(Dried Cherry) | Category 1・1:1 | 果肉と外皮が付いたまま | 脱穀・選別の不備 | 発酵臭・焦げた雑味 |
| 菌類被害(Fungus Damage) | Category 1・1:1 | 黄色〜赤茶色の斑点・カビ | 乾燥不足・高湿度での保管 | カビ臭・カビ毒の懸念 |
| 異物(Foreign Matter) | Category 1・1:1 | 小石・木片など | 乾燥場や輸送での混入 | ミルや焙煎機の故障 |
| 重度の虫害(Severe Insect Damage) | Category 1・5:1 | 複数の穴・食害痕 | コーヒーノミキクイムシ | 汚れた風味・カビの入り口 |
| 部分的な黒豆(Partial Black) | Category 2・3:1 | 一部だけ黒い | 黒豆と同じ | 黒豆より弱い発酵臭 |
| 部分的なサワー豆(Partial Sour) | Category 2・3:1 | 一部だけ黄〜赤茶色 | サワー豆と同じ | サワー豆より弱い酸臭 |
| パーチメント(Parchment) | Category 2・5:1 | 内果皮が残る | 脱穀不足 | 焙煎中に燃え、焦げ臭 |
| 浮き豆(Floater) | Category 2・5:1 | 白っぽく軽い | 乾燥・保管の不良 | 香りが乏しく焼きムラ |
| 未成熟豆(Immature / Unripe) | Category 2・5:1 | 小ぶりで薄い緑色 | 完熟前の収穫 | 渋み・青臭さ、焙煎後にクエーカー |
| 萎縮豆(Withered) | Category 2・5:1 | しわが寄り軽い | 生育中の水不足 | 焦げやすく青臭い |
| 貝殻豆(Shell) | Category 2・5:1 | 中が空洞の貝殻状 | 遺伝的な形の異常 | 薄いため先に焦げる |
| 割れ・欠け(Broken / Chipped / Cut) | Category 2・5:1 | 割れ・欠け・切れ目 | 脱穀機の調整不良・輸送 | 断面から焦げ、焼きムラ |
| 外皮・殻(Hull / Husk) | Category 2・5:1 | 乾いた果皮の破片 | 脱穀・選別の不備 | 焦げた雑味 |
| 軽度の虫害(Slight Insect Damage) | Category 2・10:1 | 小さな穴 | コーヒーノミキクイムシ | 数が増えると汚れた風味 |
Category 1:風味を大きく損なう6項目


黒豆は、木の上で熟しすぎた果実や地面に落ちた果実、発酵が進みすぎた豆が黒く変色したものです。抽出液に混ざると、湿った土やカビを思わせる重い臭いが加わり、後味が濁ります。サワー豆は精製槽での発酵が長すぎたり、収穫した果実を放置したりして内部まで発酵した豆で、黄色から赤茶色に変色し、酢のようにとがった酸味を出します。
乾燥チェリーは果肉と外皮が付いたまま乾いた実、菌類被害は乾燥不足や湿った倉庫での保管でカビが付いた豆です。重度の虫害は、コーヒーノミキクイムシが果実に入り込んで豆に複数の穴を開けたもので、穴からカビが入りやすくなります。小石や木片などの異物は味以前に、ミルの刃や焙煎機を傷めるため、生豆の段階で必ず取り除いておきたいものです。


Category 2:焼きムラや渋みにつながる10項目
未成熟豆は完熟前に収穫された小ぶりで薄い緑色の豆で、表面に銀皮(シルバースキン)が貼りついたままのものもあります。焙煎しても色づきが悪く、渋みと青臭さの原因になる豆です。萎縮豆は生育中の水不足でしわが寄った軽い豆で、水分が少ないぶん焙煎で先に焦げます。
貝殻豆は中が空洞になった貝殻状の豆、割れ・欠けは脱穀や輸送の衝撃で割れた豆です。どちらも正常豆より薄いため、同じ火力でも先に焦げて焼きムラを作ります。パーチメントは内果皮が残った豆、外皮・殻は乾いた果皮の破片で、焙煎中に燃えて焦げ臭を出します。浮き豆は乾燥や保管の不良で密度が下がった白っぽい豆で、水に浮くことから名付けられました。
部分的な黒豆・部分的なサワー豆・軽度の虫害は、Category 1の欠点と原因が同じで影響が小さいものです。数粒なら味への影響はわずかでも、まとまって混ざると黒豆やサワー豆と同じ方向の雑味が出ます。



貝殻のように中が空洞の形は、慣れると一目で見分けられるね。
焙煎前と焙煎後で変わる欠点豆の見分け方


家庭で自家焙煎する場合は、焙煎前の生豆と焙煎後の豆の2回で欠点豆を探します。生豆は色の差が小さく種類も多いため、色・形・においを手がかりに優先度の高い豆から取り除くのが効率的です。焙煎後は色の差がはっきり出るので、周りより明るい豆と黒すぎる豆を探す作業に絞れます。
| 着眼点 | 焙煎前(生豆) | 焙煎後(焙煎豆) |
|---|---|---|
| 主な手がかり | 色・形・におい | 色の濃淡 |
| 色のサイン | 黒変・黄〜赤茶色・カビの斑点 | 周りより明るい/黒すぎる |
| 形のサイン | 欠け・しわ・貝殻状・穴 | 膨らみが足りず小さい |
| 見つけやすい欠点 | 黒豆・サワー豆・カビ・虫食い・異物 | 未成熟豆(クエーカー)・焦げた割れ豆 |
| 選別の優先順位 | Category 1と異物を最優先 | 色の薄い豆をすべて除く |
焙煎前は黒豆・カビ・虫食い・異物を優先して取り除く
生豆の段階で最初に取り除くのは、黒豆・サワー豆・カビの付いた豆・虫食い豆・異物です。いずれも風味への影響が大きく、異物は焙煎機やミルを傷めるため、焙煎前に済ませておくと後の作業が楽になります。生豆は正常豆と欠点豆の色の差が小さいので、白いトレイの上で黒・黄・赤茶色の豆と穴のある豆を先に探し、次に欠けやしわなど形の違いを見ます。
袋を開けた時点でカビ臭や酸っぱい刺激臭がする場合は、豆の一部ではなく保管状態に問題があるサインです。その袋の豆は選別せずに使用をやめ、購入先に連絡します。



生豆では、色の濃い豆と穴のある豆から探すと見落としが減るよ。
焙煎後は色の薄い豆(クエーカー)を取り除く
焙煎後のハンドピックは、周りより色が薄く焼け残った豆を探して取り除くのが基本です。この豆はクエーカー(Quaker)と呼ばれ、未成熟豆が焙煎で色づかずに残ったものです。未成熟豆はアミノ酸が多く糖が少ないため、焙煎中の褐色化(メイラード反応)が十分に進まず、黄色っぽいままカップに渋みと苦みを持ち込みます。
2020年のSensory Summitで紹介された研究では、色の薄いクエーカーが豆全体の約9%を占めたときに、渋みと苦みの増加がはっきり感じ取れました。旧SCAAの格付けでは、スペシャルティグレードにクエーカーを1粒も認めていません。
焙煎後に色の薄い豆として見つかるのは、主に次の2つです。
- 完熟前に収穫された未成熟豆(クエーカー)
- 生育の途中で育ちが止まり、焙煎しても白っぽいまま残る豆(日本のハンドピックでは死豆と呼ぶこともある)
どちらも焙煎豆の中では黄色〜薄茶色に浮いて見えるため、生豆で取りこぼしても焙煎後にまとめて拾えます。反対に、丸い形のピーベリー(丸豆)は1つの果実に種が1粒だけ育った正常な豆で、欠点豆ではありません。形が丸いだけで色が周りと同じなら、そのまま使えます。
欠点豆のハンドピック手順とコツ


ハンドピックは、豆が重ならない量を明るい場所で広げ、色→形の順に見ていくと見落としが減ります。白いトレイと照明を用意したら、次の5つの手順で進めましょう。
白い平皿やバットに、豆が重ならない量を広げます。白い背景は黒豆や変色豆とのコントラストが強く、色の違いを見つけやすくなります。トレイに収まらない量は数回に分けましょう。
窓際の自然光か、昼白色のLEDで手元を照らします。オレンジがかった電球色の光は豆の色の差を目立たなくするため、色で選別する工程には向きません。
黒豆・サワー豆・カビの斑点がある豆・穴の開いた豆・小石や木片など、Category 1にあたるものを最初に抜きます。焙煎後の豆なら、この段階で色の薄いクエーカーと黒く焦げた豆も拾っておきましょう。
割れ・欠け、貝殻状の豆、しわの寄った豆、内果皮が残った豆を探します。豆を数粒ずつ指で手前に寄せながら確認すると、裏側の欠けや穴も見落としません。
取り除いた豆は飲用の豆と混ざらない容器に分けます。選別前の総重量と取り除いた豆の重量を量り、取り除いた重量÷選別前の総重量×100で除去率を出しておくと、豆の銘柄や購入先ごとの品質を比べられます。たとえば200gから12gを取り除いた場合、除去率は6%です。
集中力が続く範囲で区切るのもコツです。トレイ1枚分を終えたら豆を入れ替え、目が慣れて色の差を見落としやすくなる前に休憩を挟みましょう。
自家焙煎なら焙煎前と焙煎後の2回で仕上げる


自家焙煎では、生豆の選別から焙煎後の仕上げまでを自分の手で行えます。焙煎前に黒豆・カビ・虫食い・異物を抜き、焙煎後にクエーカーを拾う2段階にすると、生豆では見分けにくい未成熟豆も取りこぼしません。フライパンや手網、焙煎機など道具によって一度に焼ける量が変わるため、選別する量も道具に合わせると作業がスムーズです。道具選びや焙煎方法は、次の記事で紹介しています。






欠点豆を取り除く理由と安全面の注意


欠点豆を取り除く理由は、風味・焙煎・安全の3つです。発酵した豆や未成熟豆は発酵臭や渋みをカップに持ち込み、薄い豆や割れた豆は焙煎で先に焦げて焼きムラを作ります。そしてカビの付いた豆は、風味の問題にとどまらず、カビ毒という安全面の問題を抱えています。
カビや異臭のある豆は焙煎しても使わない
ハンドピックは外観の異常を見つける工程で、カビ毒を検査するものではありません。農林水産省のカビ毒の解説では、コーヒー豆を汚染するカビ毒としてオクラトキシンAを挙げ、カビ毒の中には熱に強く通常の加工・調理では十分に減らないものがあると説明しています。焙煎や抽出で安全になるわけではないため、カビの斑点やカビ臭のある豆は焙煎せずに廃棄してください。
農林水産省の食中毒予防の案内でも、カビの部分を取り除いても目に見える部分がなくなっただけなので、カビの生えた食品は捨てるよう呼びかけています。袋の中の一部にカビが見つかった場合は、残りの豆も含めて使用をやめましょう。
見た目の欠点と風味の関係はSCAで研究が進む
欠点豆の換算比は、長年の経験をもとに決められてきました。SCAの研究紹介(2024年10月)は、目に見える欠点がカップ品質に与える影響について科学的に検証された情報が少ないことを課題に挙げ、訓練を受けたパネルが欠点を感知できる濃度(感覚閾値)を調べる研究を進めています。
同じ記事が指摘するのは、フェノール臭やポテト臭、カビ臭のように影響の大きい欠点の一部が、肉眼では見えない点です。ハンドピックで減らせるのは目に見える欠点までで、見えない欠点はカップに注いだ香りと味で気づくことになります。抽出したコーヒーから薬品のような臭いや生のじゃがいものような臭いがしたら、その豆の使用をやめましょう。
外観だけの欠点豆は消臭剤に再利用できる


割れ・欠けや未成熟豆、クエーカーなど、見た目や焼き色だけが問題の欠点豆は、焙煎したあと粗く挽き、通気性のある袋や小皿に入れれば靴箱や冷蔵庫の消臭剤として使えます。焙煎豆の多孔質な構造がにおいを吸着し、ほのかなコーヒーの香りも残る点が利点です。
カビ・腐敗・異臭のある豆は、室内に置く消臭剤にも使わず廃棄します。抽出後のコーヒーかすの活用法は、次の記事でまとめています。




コーヒーの欠点豆に関するよくある質問
- 欠点豆は全部で何種類ありますか。
-
SCAの物理評価フォーム(Alpha V1.1)では、Category 1が6項目、Category 2が10項目の計16項目です。黒豆とサワー豆は全体と部分的、虫害は重度と軽度に分けて数えるため、呼び名でまとめると黒豆・サワー豆・乾燥チェリー・菌類被害・異物・虫食い豆・パーチメント・浮き豆・未成熟豆・萎縮豆・貝殻豆・割れ豆・外皮の13種類になります。
- 欠点豆は生豆にどのくらい混ざっていますか。
-
混ざる量は産地・精製方法・等級で変わり、SCAの格付けがその目安になります。スペシャルティグレードの生豆は350gあたりCategory 1が0個、フル欠点換算で5個以下で、割れ豆だけなら25粒以内の計算です。等級の低い生豆ほど欠点豆が多くなるため、購入時に等級(グレード)の表示を見ておくと選別の手間を見積もれます。
- 焙煎前と焙煎後、どちらでハンドピックすべきですか。
-
両方で行うのが基本です。焙煎前は黒豆・カビ・虫食い・異物を、焙煎後は色の薄いクエーカーを取り除きます。1回にまとめるなら色の差で見分けやすい焙煎後が向いていますが、異物は焙煎機やミルを傷めるため、焙煎前に抜いておきましょう。
- クエーカーを取り除かないとどうなりますか。
-
クエーカーは未成熟豆が焙煎で色づかずに残ったもので、混ざると渋みや苦み、焦げたポップコーンのような風味が加わります。カビ豆とは違い風味の問題なので、焙煎後に白い皿へ広げ、色の薄い豆を挽く前に抜けば十分です。
- 死豆と未成熟豆の見分け方を教えてください。
-
どちらも焙煎後に色が薄く残るため、焙煎豆の段階で区別せず、色の薄い豆としてまとめて取り除けば問題ありません。生豆の段階では、未成熟豆は小ぶりで薄い緑色をしており、銀皮が貼りついたものが目立ちます。死豆は日本のハンドピックで使われる呼び名で、SCAの16項目には含まれていません。
- 市販の焙煎済みコーヒー豆にも欠点豆は入っていますか。
-
SCAJはスペシャルティコーヒーの条件に「欠点豆の混入が見られない焙煎豆」を挙げており、スペシャルティグレードの豆は焙煎後の選別まで済ませて販売するのが前提です。等級の低い豆を使った商品では色の薄い豆や欠け豆が混ざる場合があるため、白い皿に豆を広げ、色の薄い豆と黒い豆を抜いてから挽くと、雑味を減らせます。
まとめ:欠点豆を見分けて雑味の少ないコーヒーを淹れる


欠点豆の種類と影響の大きさは、SCAの16項目と換算比が目安です。焙煎前と焙煎後で見る点を変えれば、家庭でも雑味の原因を効率よく減らせます。
- 生豆を買うときは等級の表示を見て、スペシャルティグレードなら選別の手間が少ないと見込む
- 自家焙煎では、焙煎前に黒豆・カビ・虫食い・異物を抜いてから焼く
- 焙煎後は白いトレイに広げ、色の薄いクエーカーと黒く焦げた豆を抜く
- 除去率を記録して、銘柄や購入先ごとの品質を比べる
- カビや異臭のある豆は焙煎せず、再利用もせずに廃棄する
まずは手持ちの焙煎豆を白い皿に広げ、色の薄い豆を探すところから始めてみてください。数粒抜くだけでも、渋みの少ないすっきりした後味の違いを感じられます。
\ 約1分でぴったりの1杯を見つけよう /
コーヒー豆研究所の記事を根拠に、関連情報と一緒に回答します。
この機能の利用にはJavaScriptが必要です。













