コーヒーの栄養ってどのくらいあるの?コーヒーって体に良さそうだけど、よくわからない。
コーヒーって実際どのくらいの効果があるの?コーヒー豆をそのまま食べると良いことあるのかな?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒーの主な栄養素・成分
- コーヒー豆の栄養素・成分
- コーヒー豆をそのまま食べた時の栄養素・成分
- コーヒーを飲むおすすめの時間帯
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーの栄養素のほとんどは水
結論、コーヒーの栄養素のほとんどは水です。
豊かなコクと苦味、そして芳醇な香りのコーヒーには非常に多くの成分で作られているように感じられますが、実際はそうでもありません。
意外かもしれないですが、コーヒーの主成分のほとんどが水なのです。
98%以上が水分で作られていて、コーヒーの独特の味と香りを作り出している成分・栄養素は、全体の2%にも満たしません。
以下の表は、文部科学省の「日本食品標準成分表」で公開されているコーヒーの主な成分になります。
コーヒーに含まれる主な成分
成分 | 所有量 |
---|---|
水分 | 98.6g |
炭水化物 | 0.7g |
タンパク質 | 0.2g |
灰分 | 0.2g |
カリウム | 65mg |
リン | 7mg |
カルシウム | 2mg |
ナトリウム | 1mg |
ナイアシン | 0.8mg |
ビタミンB2 | 0.01mg |
脂質 | 微量 |
鉄 | 微量 |
コーヒーに含まれる栄養素・成分の主な効果
コーヒーに含まれる栄養素・成分の効果はたくさんあります。
そのため、まずはコーヒーに含まれる主な栄養素をまとめました。そのなかで効果を解説していきます。
- カフェイン
- クロロゲン酸
一つ一つ解説していきます。
カフェイン
一番有名な栄養素として挙げられるが、この「カフェイン」ではないでしょうか?
カフェインには脳を活性化させ、大きな覚醒効果をもたらしてくれます。
そのため、集中力を高めてくれるのです。
よくエナジードリンクを飲む方がいますが、実際はパフォーマンスを上げてくれません。
それであれば、コーヒーを飲むことをおすすめします。
また胃酸の分泌を促進して消化を助けてくれ、利尿作用で老廃物を排出しやすくするといった効果も認められています。
仕事に集中できないときは是非コーヒーを飲んでみてはいかがでしょうか?
ダイエット効果が期待できる
そしてコーヒーの効果について一番興味をそそられるのが、ダイエット効果ではないでしょうか。
コーヒーに含まれているカフェインには、脂肪分解酵素の働きを活発にする効果があります。
また同様に、コーヒーに含まれているクロロゲン酸にも、脂肪の分解を促進する効果があります。
この2つの栄養の効果により、ダイエットにおすすめな飲み物と言っても過言ではないでしょう。
コーヒーの栄養や成分を理解して、コーヒーをダイエットに役立てみましょう。
コーヒーダイエットに関しては「コーヒーダイエットとは?その驚くべき効果と飲むべきタイミング【最新】」の記事をチェック!
クロロゲン酸
クロロゲン酸は、あまり聞き慣れない言葉ですがコーヒーに多く含まれる栄養になります。
クロロゲン酸と聞くと何を思い浮かべますか?
コーヒーだけでなく、お茶などにも多く含まれている栄養成分です。
健康向上効果が期待できる
コーヒーには薬効成分が含まれており、その主な栄養成分が「クロロゲン酸」です。
クロロゲン酸には、糖尿病、がん、動脈硬化などを予防してくれるという研究結果も出ています。
そのため、コーヒーの健康効果は今注目を集めているのです。
コーヒーは抗酸化作用があり、コーヒーが好きな方には肝臓ガンが少ないことも研究結果で出ています。
毎日のコーヒーで、ダイエットや健康向上効果があるというのは、非常に素晴らしいことです。
病気になってからでは遅いため、毎日の予防が大切なのです。
コーヒーに含まれる栄養は、驚きの効果をもたらします。
クロロゲン酸に関しては「コーヒーに含まれるクロロゲン酸の効果とは?含有量から飲み方まで解説」の記事で詳しく解説しています。
コーヒー独特の香り
これも一種のコーヒーから享受出来る大きな栄養です。
コーヒーのあの独特の香りは、人間に非常に大きな効果を与えます。
リラックス効果が期待できる
コーヒーの香りには、大きなリラックス効果があるとされています。
皆さんは一度はカフェに行ったことがると思います。
そこで、コーヒーの匂いが心地よく感じたことはありませんか?
確かにそうかもしれない!カフェっていい匂いするよね!
コーヒー豆を挽いてドリップすると、空間にコーヒーの香りが広がります。
コーヒーには、ダイエット効果が期待できる期待栄養成分が含まれていると言われていますが、コーヒーの「香り」成分も、精神的な面で良い効果があります。
コーヒーの香り成分(栄養)には、脳の血流を促進しα波を上昇させる効果があります。
このα波はリラックス効果をもたらします。
つまり、コーヒーの香りを嗅ぐと、自然とリラックス出来るのです。
コーヒーには疲労回復効果もあるため、空き時間や休憩時間にコーヒーは最適な飲み物でしょう。
コーヒーのリラックス効果については「コーヒーにはリラックス効果がある?落ち着く理由からおすすめまで」の記事で詳しく解説しています。
コーヒー豆に含まれる栄養素・成分
コーヒー豆は、その形状が豆のようであることから、呼び名に「豆」と付けられていますが、実はマメ科の植物ではありません。
アカネ科に属する被子植物で、その果実の種を取り出し、乾燥させたものを私達はコーヒー豆と呼んでいるのです。
当然のことながら、「種」には多くの栄養素が含まれています。
多くの生物にとって不可欠な「三大栄養素」とも呼ばれる炭水化物やタンパク質、脂質を多く含んでいます。
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂質
具体的な成分
成分 | 所有量 |
---|---|
全多糖類 | 50~55% |
少糖類 | 6~8% |
脂質 | 12~18% |
遊離アミノ酸 | 2% |
タンパク質 | 11~13% |
全クロロゲン酸類 | 5.5~8% |
カフェイン | 0.9~1.2% |
トリゴネン | 1~1.2% |
脂肪族酸 | 1.5~2% |
無機成分 | 3~4.2% |
先程の3つの栄養素をより詳しく解説したのが、上記の表になります。
コーヒー豆のまま食べることも可能!栄養成分も変わってくる
コーヒー豆はその抽出液を飲むだけでなく、豆のまま食べることも可能です。
コーヒー豆をチョコレートでコーティングしたお菓子や、砕いて生地に練り込んだケーキやクッキーなどが一般的です。
コーヒー豆をそのまま食べることによって、コーヒーの抽出液にはあまり含まれない以下の栄養成分が摂取できます。
- 炭水化物
- たんぱく質
- 食物繊維
- 脂質…etc.
味はコーヒーよりもかなり濃厚で、特に苦味&酸味が強く感じられるので、少し食べにくく感じる人も多いです。
コーヒー豆をそのまま食べることのメリット・デメリットをより詳しく書いた記事があるので「コーヒー豆をそのまま食べるとどうなるの?効果・効能と注意点を解説」を参考にしてみて下さい。
コーヒー豆の美味しい食べ方
コーヒー豆の美味しい食べ方としては、焙煎後の豆を砕いて甘いお菓子に混ぜる方法。
歯ごたえがよく、香ばしい風味もあるため食べやすいでしょう。
チョコレートにコーティングして食べるのもおすすめです。
またコーヒー豆に含まれるカフェインは、コーヒーを抽出する時、約80~90%が溶出されます。
しかしコーヒー豆のまま食べた場合、含まれるカフェインを全て摂取することになります。
気付かないうちにカフェインの過剰摂取になっていることもあるので、食べ過ぎには注意が必要。
おすすめのコーヒー豆チョコレートについては「【保存版】コーヒー豆チョコのおすすめ9選!香り立つ大人の贅沢おやつ」の記事をチェック!
コーヒーの栄養素を理解して適度に楽しく飲もう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーに含まれる栄養素について紹介しつつ、詳しい成分から効果まで解説しました!
今回の記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- コーヒーに含まれる主な栄養素は、カフェイン、クロロゲン酸、香り
- 98%以上が水分で作られていて、コーヒーの独特の味と香りを作り出している成分・栄養素は、全体の2%にも満たない
- コーヒー豆とコーヒーでは栄養素・成分は変わってくる
あなたが知らないような栄養素や効果がありましたか?
この他にも多くの栄養がコーヒー豆には含まれています。
昔は「悪魔の種」とみなされ、恐れられていたそうですが今ではどこにでも普及しています。
それだけのインパクトがあるということですね。
また現在では、コーヒーのカフェイン成分を使ったボディメイクコーヒーも誕生しています。
詳しくは以下の記事をチェック!