コーヒーってニキビの原因になるの?その理由は?
コーヒーは好きだけど、ニキビは発生させたくない…。対処法も知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
一度はコーヒーを飲むとニキビができるという説を聞いたことがあるかと思います。
気になるところにできたらなおさら嫌ですよね。
そこで今回は、本当にコーヒーがニキビの原因になるのかや改善方法を紹介します。
- コーヒーがニキビの原因になる理由
- ニキビができないようするコーヒーの飲み方
- コーヒーの効果
- コーヒーの効果を最大限に活かす方法
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーはニキビの原因になる
コーヒーはニキビの原因になる場合もあります。
ただニキビの原因は人それぞれで一つというわけではありません。
様々な要因が複雑に絡み合ってニキビと言う不具合を起こしています。
原因や要因は個々に違うのです。人の身体は人それぞれ違いますよね。
同じ成分でも反応する人としない人がいるのです。
アレルギーの例に近い
アレルギーを例に取るとわかりやすいですね。
卵を食べても何も起こらない人と、アレルギー反応が出てしまう人といます。
心身の感受性は人によって違うということです。
コーヒーの成分がネガティブな反応として現れる人がいるのも事実になります。
ただし、コーヒーだけが原因になるということはありません。
身体がコーヒーの成分をネガティブに受け取ってしまうのには、他にも様々な要因があるからです。
ニキビができてしまうのには色々なことが起因していると考えましょう。
コーヒーは一要因でしかないということだね。
コーヒーがニキビの原因になる理由
コーヒーを飲むことで、神経を興奮させてしまうことがニキビの原因になる主な理由です。
コーヒーにはカフェインとクロロゲン酸という中枢神経を刺激する成分が入っています。
この成分が神経を興奮させることにより、自律神経のバランスが崩れてしまい、ニキビという形になって現れてしまう人がいるのです。
自律神経が影響を受けるんだね。
ニキビとは、毛穴の炎症のことを言います。
正式な疾患名は「尋常性痤瘡」と言い、毛包脂腺系の慢性炎症性疾患です。
※日本香粧品学会誌 ニキビ,赤ら顔に迫る~脂腺を取り巻く最新科学~参照
クロロゲン酸に関しては「コーヒーに含まれるクロロゲン酸の効果とは?含有量から飲み方まで解説」の記事で詳しく解説しています。
ニキビができるまでの流れ
- 毛穴が詰まる
- 詰まった毛穴に皮脂が溜まる
- 溜まった皮脂に細菌が繁殖して炎症が起こる
これがニキビのメカニズムになります。
毛穴を詰まらせるのは角栓です。角栓の主成分はタンパク質になります。
これは角質という皮膚の一番外側にある皮です。
それが皮脂と合わさって毛穴の出入り口をふさぐ栓になります。
皮脂の過剰分泌が原因
この角栓は皮脂の過剰分泌が原因で作られるのです。
つまり、ニキビができる一番の原因は「皮脂の過剰分泌」になります。
思春期に誰もがニキビで悩むのは人生の中で皮脂の分泌が一番盛んだからです。
皮脂とは皮膚をバリアしてくれる大事な分泌物になります。
※皮表脂質の生理的役割参照
皮脂の生理的働き
皮脂の生理的働きは以下のようなのもがあります。
- 保護作用
- 柔軟作用
- 緩衝作用
- 殺菌作用
- 排せつ作用
- 乳化作用
- エモリエント作用
このように皮脂は、私たちにとってはなくてはならないものです。
通常、皮脂は程よく分泌されていると、お肌を美しく保ってくれるありがたいものになりますが、過剰に分泌されてしまうと、毛穴を詰まらせてしまい、そこからニキビへと変化していきます。
皮脂の分泌のメカニズム
- 体内で脂質滴が生成される
- 十分な脂質滴ができて肥大化したら細胞壁が崩壊する
- 皮脂腺を通って表皮に脂質が分泌される
※「メークアップ化粧料における皮脂コントロールの重要性とその対策」参照
このような仕組みで皮脂は分泌されているのです。
そしてこのメカニズムは全て自律神経によってコントロールされています。
つまり、自律神経が正常であれば正常な皮脂分泌がされて、自律神経が乱れていると、皮脂分泌も乱れるということです。
皮脂が過剰に分泌されてしまうのは、自律神経が正常に働いていないということになります。
皮脂分泌に大きく関与しているのが男性ホルモンであるテストステロンです。
このホルモンは興奮するホルモンなので、若くて代謝が良く、活動的であればあるほど分泌が多くなると言えます。
つまり、神経が興奮している状態です。
身体が活性化することが過剰な皮脂分泌につながっているんだね!
焙煎したコーヒー豆の成分
- 糖類:全体の40%
- 脂質:20%
- タンパク質:15%
- クロロゲン酸:1%
- カフェイン:1%
- その他:23%
コーヒー豆の成分は、このような構成になっています。
この成分の中でクロロゲン酸とカフェインが神経を興奮させて、身体を活性化させるのです。
カフェインの主な身体に及ぼす作用
カフェインの主な身体に及ぼす作用としては以下のようなのもがあります。
- 覚醒
- 血管拡張
- 基礎代謝促進
- 胃酸分泌促進
- 利尿
クロロゲン酸の主な身体に及ぼす作用
クロロゲン酸の主な身体に及ぼす作用としては以下のようなのもがあります。
- 肝臓の機能向上
- 脂肪燃焼作用向上
このように体の機能を活性させます。
つまり、神経が興奮している状態です。
これがポジティブに受容すると良い働きになりますが、人によってはネガティブに働く場合があります。
そうなった時に自律神経の働きが乱されてしまい、皮脂コントロールが上手くいかないという結果につながってしまう人が出てきてしまうということです。
自律神経が肝だね。
ニキビの原因は内的要因が大きい
皮脂分泌に関しては、外的要因の影響は少ないと言います。
※「皮脂組成の季節変動と肌状態・肌質の関係」参照
つまり、ニキビの要因は、季節、食べ物などの外的な要因によるものではなく、個人個人の内的要因が大きいのです。
直接的にコーヒーがニキビの原因になるのではなく、コーヒーの中に入っている成分が、その人個人に対してどのような反応を起こすかということになります。
それがたまたまニキビという形になってしまったということです。
ニキビができないようするコーヒーの飲み方とは?【改善方法】
ニキビができないようにするには、適量を飲むということが必要になります。
この「適量」も個人で違うので、自分に合う量を自分で見つけましょう。
一般的にはコーヒーは一日3杯から5杯が適量と言われています。
ただし、個人によってカフェインの感受性が違いますので、1杯以上飲むと自律神経が乱れてしまうという場合もあり得るのです。
あくまでも目安として参考になさって下さい。
僕は一日3杯までのコーヒーしか飲まないと決めているよ。
コーヒーの適量摂取は美容効果が期待できる!ニキビの発生頻度を少なくしよう
コーヒーの適量摂取は美容効果が期待できるとされています。
コーヒーの美容効果をまとめると以下のとおりです。
- むくみ
- 美肌
- エイジングケア
クロロゲン酸は抗酸化作用があると言われており、身体の錆びを解消してくれます。
特にお肌のくすみやシワなど、加齢によるお肌の悩みには有効です。
コーヒーを適量取り入れてエイジングケアをしてはいかがでしょうか。
コーヒーと美容についてより詳しく知りたい方は「コーヒーの美容効果はウソ?ホント?正しい飲み方や活用法を徹底解説」の記事をチェック!
ダイエット効果も期待できる
コーヒーの適量摂取は、ダイエット効果も期待できるとして研究でも発表されています。
摂りすぎはだめですが、適切にコーヒーを飲むことでカフェインやクロロゲン酸の成分効果によって脂肪燃焼の促進効果があるとされています。
コーヒーとダイエットの関係性については「【最新】コーヒーダイエットとは?効果・口コミからおすすめまで解説」の記事をチェック!
コーヒーの効果を最大限に活かす方法とは?ニキビができるデメリットだけじゃない
コーヒーの効果を最大限に活かす方法をまとめると以下のとおりです。
- 適量飲む
- 14時以降は控える
コーヒーに含まれるカフェインとクロロゲン酸は私たちの身体にとってポジティブに作用してくれると、とても良い効果が現れます。
これらの成分をポジティブに作用させようとするには、上記2点を意識しましょう。
飲む時間帯に気をつける
適量はあなたの適量になります。
実際にどのくらい飲むのが心地いいかをご自分で感じながら適量を探しましょう。
カフェインは睡眠に影響を及ぼしてしまいます。
睡眠の質が低下すると、自律神経が乱れてしまう原因になるのです。
なるべく14時以降の摂取を控えることにより、睡眠への影響がなくなります。
これも、寝る時間が人によって違いますし、カフェインが身体に残留する時間も個人によって変わりますので、ご自分のベストな時間を見つけましょう。
自分に合う飲み方を探そう!
飲む時間帯については「コーヒーを飲む最適な時間とは?気になる効果から飲み方まで完全解説」の記事をチェック!
コーヒーの飲み方を工夫してニキビや肌あれなどの肌トラブルを改善しよう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーを飲むとニキビができるその理由と改善方法を紹介しました!
今回の記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- コーヒーを飲むことで、神経を興奮させてしまうことがニキビの原因になる主な理由
- ただニキビの原因は個人個人の内的要因が大きい
- コーヒーは飲む時間帯に気をつける
上記のことを知って、コーヒーの飲み方を工夫すればある程度のニキビや肌あれなどの肌トラブルを改善できるはずです。
是非この記事を参考にして、肌トラブルの無い生活を送っていきましょう!
ニキビだけではなく、肌荒れについて気になる方は「【決定版】コーヒーは肌荒れの原因になる?美肌を保つ飲み方を徹底解説」の記事をチェック!