コーヒーのクレマって美味しいの?
どうしたらクレマを作れるの?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
コーヒー好きな方はクレマという言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
ドリップコーヒーやエスプレッソなどさまざまなコーヒーがある中で、クレマとは一体何のことを指すのでしょうか。
今回はコーヒーのクレマについて、その特徴や作り方を紹介していきます!
- エスプレッソを抽出した際にできるクレマは、一番上のきめ細かい泡のこと
- 実はハンドドリップした際には、クレマは出来ない
- クレマの作り方は大きく3パターンある
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
ハンドドリップした際にできるコーヒーのクレマとは?
結論、実はハンドドリップした際には、クレマは出来ません。
クレマはエスプレッソというコーヒーに浮かんでいる泡の部分を指します。
しかし、ハンドドリップでもコーヒー豆にお湯が触れたとき、細かな泡が出ることがあるかと思います。
この泡がハンドドリップで淹れた際にできるクレマのようなものと言えるでしょう。
クレマは本来エスプレッソを抽出するエスプレッソマシンで作られるものですが、その成分にはコーヒーの炭酸ガスが含まれています。
ハンドドリップで抽出している時にふわっと白っぽく膨らむ泡は、クレマの成分と同じコーヒーに含まれる炭酸ガス。
実際に飲むときはペーパーフィルターやネルフィルターに濾されて泡がなくなってしまいますが、コーヒーをドリップしながらもこもことした泡を見るのはとても楽しいものです。
できる仕組み
泡ができる仕組みは、コーヒーに含まれた炭酸ガスが抽出時に外に放出されていくためです。
泡だけでなく、コーヒー全体が膨らんでいくかと思います。
コーヒー豆が新鮮な証
また、この泡は豆が新鮮な証としても考えられます。
泡が多く出るコーヒーはより新鮮であるということが分かるのです。
反対に焙煎から時間が経ちすぎてしまったものは、泡が出にくくなってしまいます。
新鮮なコーヒー豆は毎回泡立ちが違いますよ
エスプレッソを抽出した際にできるコーヒーのクレマとは?
エスプレッソを抽出した際にできるクレマは、一番上のきめ細かい泡のことです。
イタリア語でクリームという意味合いもあり、その名の通りクリームのようななめらかな口触りが特徴。
また良質なクレマは、焙煎度合いで少々左右されるとしてもキャラメル色をしており、混ぜてもすぐに消えてしまわないものです。
エスプレッソにできるクレマは、コーヒーの口触りに影響するだけでなく、コーヒーの魅力であるアロマ(香り)をカップの中にとどめておくという役割も持っています。
クレマができる仕組み
クレマができる仕組みは、細かく挽いたコーヒー豆を高い圧力のかかったお湯で抽出することで、逃げ場を失った炭酸ガスがそのまま溶けだして抽出されます。
エスプレッソの一番上にある、ということも炭酸ガスが外へ出ようと浮き上がっているためと言えます。
また、ハンドドリップと同じくクレマの状態から豆の鮮度がわかるのです。
バランスのとれた厚みのクレマが出来れば新鮮であるということが分かり、反対に焙煎から時間が経ちすぎてしまったものは、クレマが薄くなり出にくくなってしまいます。
コーヒークレマの作り方
コーヒーのクレマについて紹介してきましたが、実際にクレマを作るにはどのような方法があるのでしょうか。
ここからはクレマの作り方を3パターン紹介していきます。
まとめると以下の通りです。
- ドリップ編
- エスプレッソ編
- インスタントコーヒー編
自宅で挑戦できるものもあるので、ぜひチェックしてみてください。
ドリップ編
ドリップで泡を作るのに必要なものは以下の通りです。
- 新鮮なコーヒー豆
- 好みのフィルター
- コーヒーミル
- サーバ
- ポット
- お湯を沸かすやかんや大きめのポット
- はかり
温度計があるとなお良いでしょう。
コーヒー豆は焙煎してから日が経ちすぎていないものを選びましょう。
また泡を楽しむのであれば、焙煎度合いも深めのものを選ぶと作りやすいと言えます。
具体的な作り方
コーヒー豆を中挽きにし、フィルターにセット。
沸かしておいたお湯をポットに移し替えて注いでいきます。
83°~92°が目安となりますが、温度計がない方はポットに移し替えてすぐ注いでも良いでしょう。
低すぎない温度であれば泡はできるはずです。
その後の手順は通常のドリップと同じでOKです。
適量注いで蒸らしを行い、数回に分けて丁寧に円を描くように注いでいくと、ふわふわの泡と出会えますよ。
ハンドドリップについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!
エスプレッソ編
エスプレッソでクレマを作るのに必要なものは以下の通りです。
- 新鮮なコーヒー豆
- エスプレッソマシン
- 豆を詰めるためのタンパー
- コーヒーミル
エスプレッソの豆も焙煎してから日が経ちすぎていないもの、焙煎が深いものを選びましょう。
具体的な作り方
コーヒー豆は細かい目盛で挽き、ホルダーにセット。
コーヒーはタンパーを使って程よい力で押し固めます。そして適切な圧力と時間で抽出。
なめらかなクレマが上に乗ったエスプレッソの出来上がりです。
手順は少なく手早く完成するコーヒーとも言えます。
ですがエスプレッソは分量の調整、豆を押し固める技術などが必要となってくるので、慣れるまではやや難しいかもしれません。
エスプレッソについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!
インスタントコーヒー編
インスタンドコーヒーでクレマ風にするのに必要なものは以下の通りです。
- インスタントコーヒー
- お湯
- 砂糖
- 茶こし
- ミキサー
具体的な作り方
全てカップもしくは容器に入れ、しっかりと混ぜ合わせます。
混ぜ合わさったら泡立てる容器に茶こしで濾しながら移します。
そしてハンドミキサーでしっかり泡立ててきめ細かな泡になったら完成です。
色味や口触りがまるでクレマのよう。
ミルクに浮かべておしゃれなドリンクを作っても良いですし、自宅で手軽にコーヒーのクレマ風にしたドリンクが楽しめる方法となっています。
インスタントコーヒーの美味しい淹れ方、注意点については、以下の記事で詳しく解説しています!
コーヒーのクレマを忠実に再現するならエスプレッソマシンがおすすめ
クレマの作り方を3パターン紹介しましたが、やはり忠実にクレマを作るのならばエスプレッソマシンがおすすめです。
自宅で使えるエスプレッソマシンには種類があり代表的なもので以下の3つがあります。
- 電動式
- カプセル式
- 直火式
それぞれ一体何が違うのか、解説していきましょう。
電動式
電動式は業務用を小型にしたようなデザインとなっており、クレマの作り方エスプレッソ編で紹介した方法と同じ使い方でクレマも忠実に再現。
スチーム機能も搭載されているものが多いため、お店で見るようなクレマとミルクのコントラストが美しいカプチーノにも挑戦できます。
電動式のおすすめエスプレッソマシンは、以下の記事で詳しく解説しています!
カプセル式
カプセル式は好みのコーヒー豆を使うことはできません。
しかし、いくつか種類のある専用カプセルから好きなものを入れてボタンを押すだけでクレマのあるコーヒーが完成するため、手軽にクレマを楽しめるマシンと言えるでしょう。
カプセル式のおすすめコーヒーマシンは、以下の記事で詳しく解説しています!
直火式
直火式はクレマがかなり控えめとなってしまいますが、水とコーヒーの粉をセットして、火にかけるだけで完成するため、電動式よりも簡単にエスプレッソを楽しめるエスプレッソマシンと言えます。
直火式のおすすめエスプレッソマシンは、以下の記事で詳しく解説しています!
以上のことから、エスプレッソマシンの中でもクレマをより忠実に作るのには電動式がおすすめです。
クレマ独特の口触りや、口に含んだ時に感じるアロマは他には代えられない魅力があります。
クレマを忠実に再現したい方はエスプレッソマシンを検討してみてはいかがでしょうか。
全タイプのおすすめエスプレッソマシンを知りたい方は、以下の記事をチェック!
クレマを作って美味しいコーヒーを飲もう!
いかがでしたでしょうか。
クレマがあるということは香り豊かで新鮮、つまり美味しいコーヒーの証です。
実際に自宅でクレマを忠実に作るにはエスプレッソマシンがおすすめですが、エスプレッソマシンがなくてもコーヒーのクレマ風ドリンクを作ったり、ハンドドリップの泡を見て楽しむことは可能です。
クレマや泡の正体が分かればいつものコーヒータイムももっと楽しくなるのではないでしょうか?
ぜひ自宅でできる範囲で、クレマを作って楽しく美味しいコーヒーを味わってみてくださいね。
クレマと似たコーヒーの泡についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!