デンマークのコーヒー文化について知りたい!
デンマークのコーヒーの味は?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
あなたはデンマークと聞いてどんなものを想像しますか?
多くの人はコペンハーゲンや人魚姫といったものを連想すると思いますが、実はコーヒーも有名なんです!
今回は、そんなデンマークのコーヒー文化やおすすめコーヒーについて、実飲をもとに解説します!
- デンマークを含め、北欧のコーヒー消費量は世界一
- ヒュッゲというおしゃべりの時間にコーヒーが飲まれる
- おしゃれなカフェが多く、スペシャルティコーヒーの有名店もある
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
デンマークってどんな国?コーヒー文化に触れる前におさらいしよう
デンマークは北ヨーロッパに位置する国です。
北国なので基本的には気温が低く、また一日中日が沈まない白夜が起きることもあります。
童話作家のアンデルセンや、高級磁器メーカーロイヤルコペンハーゲンなどで有名。
絵本のようなかわいらしい街並みで、観光客にも人気の高い国の一つです。
もちろんコーヒー文化もあり、首都のコペンハーゲンには様々なカフェがあります。
デンマークのコーヒー文化
デンマークは浅煎りコーヒーが主流です。
酸味が強く、さわやかな後味が特徴の浅煎りコーヒーが好まれます。
また、一日に何杯もコーヒーを飲むという特徴があり、それも相まってあっさり目のコーヒーが好まれます。
そして、ケーキ類よりもパンなどの軽食と共に飲まれるのも特徴です。
世界中のバリスタから注目される焙煎所「The Coffee Collective」があり、焙煎技術が高い国としても有名。
飲み方
デンマークには、ヒュッゲ(Hygge)という考え方があります。
これは、デンマーク語で「心地が良い空間」という意味があり、デンマーク人はコーヒーを飲みながらおしゃべりをすることをヒュッゲとしています。
世界的に見ても高水準なデンマークの幸福度には、このヒュッゲとコーヒーが関係しているのです。
またヒュッゲという考えは北欧全体を通しても同じことが言えます。
北欧コーヒーの文化については、以下の記事で詳しく解説しています。
スーパーにもたくさんのコーヒーが売られている
デンマークはコーヒー消費量が多いことも有り、スーパーにはたくさんのコーヒーが売られています。
上の写真は日本でも比較的有名なコーヒーブランドです。
豆からドリップバッグまで幅広く販売されているので、コーヒー好きなのが伺えますね。
【現地レポート】実際にデンマークのコーヒーを飲んでみた感想・レビュー
デンマークのコーヒーは浅煎りのものが多く、普段から濃いめのコーヒーを飲んでいる私には少し物足りなさを感じてしまいました。
しかし、コーヒー独自の香りや後味が鮮明に感じられたので、そういったコーヒーが飲みたいという方にはおすすめです。
コーヒーの質は非常に高く、浅煎りで飲むからこそ、こだわりがあるのかもしれません。
デンマークのコーヒーをおすすめしたい人は以下の人たちです。
- 苦いコーヒーが苦手な人
- 後味がスッキリしているコーヒーが好きな人
- コーヒー本来の味や香りを楽しみたい人
セブンイレブンのコーヒーも楽しめる
実はデンマークはセブンイレブンが普及しており、簡単にコーヒーを購入することができます。
店内は日本と違って品揃えも異なりますが、コーヒーは種類豊富です。
上の写真を見ても分かる通り、かなり本格的なコーヒーマシンが置かれています。
カフェラテは本格的
今回はセブンイレブンのカフェラテを注文。
非常に本格的な味わいでクリーミーな味わいが楽しめます。
かなり日本のカフェラテと似ていますが、エスプレッソ抽出が異なるため、味も若干違います。
ただほとんど味わいは一緒なので、セブンイレブン好きの方はデンマークはおすすめです。
セブンイレブンで手軽に買えるコーヒーだからこそ、ヨーロッパ特有の街並みを楽しむにはもってこいです。
コーヒーを片手に散策するのは最高ですね。
ぜひコーヒー好きでデンマークが訪れることがあったら、ぜひセブンイレブンに立ち寄ってみてください。
値段は日本2倍程度です。
エスプレッソラテは甘い
今回はセブンイレブンやスーパーで売られている、エスプレッソラテについても実飲してみました。
結論、アラビカ100%を使用しているので非常にコーヒー感が強く、コクのある味わいです。
ただその分、甘みも強いため、ブラックコーヒー好きの方はしつこく感じてしまうでしょう。
甘党の方や酸味が苦手な方にはもってこいのコーヒーです。
値段はデンマークの物価に応じて、日本と比べて約2倍です。
デンマークのコーヒーの歴史
デンマークにコーヒーが伝わったのは18世紀初頭。
当時はコーヒーの爆発的な人気から、隣国スウェーデンでコーヒー禁止令が発令され、デンマークもこの影響を受けました。
19世紀になるとヒュッゲの文化が生まれ、誰かと会話を楽しみながらコーヒーをのむという習慣が生まれました。
ヒュッゲの文化が広まり、一日に何度もコーヒーを飲むため浅煎りのさっぱりとしたコーヒーが好まれるようになったという背景があります。
デンマークのコーヒー消費量
国際コーヒー機関によると、デンマークのコーヒー消費量は8.60kgで、これは世界3位の消費量です。
これは、日本の消費量の約3倍に当たります。
世界の1人当たりのコーヒー消費量は日本3.64kg/1人/年、アメリカ4.84kg、EU4.96kg、ブラジル6.25kg、スイス6.33kg、ノルウェー8.83kgとなっています
コーヒーの消費量をおしえてください。:農林水産省
コーヒー消費量の多さのカギはヒュッゲ。
デンマーク人はヒュッゲの時間に必ずコーヒーを飲むので、自然と一日のコーヒー消費量も多くなります。
ちなみに、隣国のスウェーデンやフィンランドも消費量が多く、世界一コーヒーを消費する地域は北欧地域だといえます。
デンマークの有名コーヒーメーカー・ブランド3選!おすすめ商品も紹介
コーヒー消費量が多いデンマークですが、どのようなコーヒーメーカー、ブランドがあるのでしょうか。
ここでは、デンマークのおすすめコーヒーメーカー・ブランドと、おすすめ商品について紹介します。
まとめると以下の通りです。
- ザブリューカンパニー
- エバソロ
- ボダム
1. 特殊なパッケージを使った紅茶やコーヒーが有名「ザブリューカンパニー」
ザブリューカンパニーは、パック入りのコーヒー・紅茶を販売しているブランドです。
パックにはコーヒー豆の粉末が入っており、お湯を注ぐだけでフレンチプレスのようなコーヒーが味わえます。
持ち運びに便利なので、旅行やアウトドアの時に便利。
どこでも淹れたてが飲める「COFFEE BREWER(コーヒーブリューワー) ブラジル」
お湯を注ぐだけで淹れたてのコーヒーが飲めるパック入りコーヒーです。
厳選した一つの農園からトレードしたシングルオリジンコーヒーを使用しており、ナッツやダークチョコレートといった味わいが楽しめます。
インスタントコーヒーとは違い、ちゃんとしたコーヒー豆から抽出するので、インスタントが口に合わない方でもおすすめです。
品ぞろえはブラジル、コロンビア、グアテマラの3銘柄。
商品名 | COFFEE BREWER(コーヒーブリューワー) ブラジル |
価格 | 1,210円 |
種類 | コーヒー |
個数 | 3袋 |
特徴 | お湯を注ぐだけでどこでも淹れたてコーヒーが飲める |
2. スタイリッシュな見た目の日用品ブランド「エバソロ」
北欧を代表する日用品ブランドです。
フレンチプレス器具のカフェソロをはじめ、繰り返し使えるティーバッグやタンブラー等、主に飲料に関係する日用品を取り扱っています。
シンプルかつスタイリッシュなデザインで、ヨーロッパのデザイン賞を受賞。
フレンチプレスが楽しめる「カフェソロ」
普通のフレンチプレスとは大きく異なるデザインのコーヒー器具です。
コーヒーの粉とお湯を入れて3~4分待つだけで、誰でも簡単に本格的なコーヒーが楽しめます。
そのスタイリッシュなデザインから、プレゼントとしても人気が高いエバソロの定番商品。
商品名 | エバソロ カフェソロ |
価格 | 13,288円 |
種類 | コーヒー器具(フレンチプレス) |
特徴 | スタイリッシュで高級感のあふれるデザイン |
3. デンマーク生まれスイス育ちのコーヒー器具メーカー「ボダム」
ボダムはデンマーク生まれのコーヒー器具メーカーです。
グラインダーや電動サイフォンなどといったコーヒー器具の他に、ティーサーバーや断熱グラスなども販売しています。
シンプルなデザインのものが多く、無印良品の商品が好きな人と相性がよさそうです。
タンブラーとしても使えるフレンチプレス「ボダム トラベルプレス セット」
タンブラーとフレンチプレスが融合した画期的なコーヒー器具です。
フレンチプレス用の蓋を使えばコーヒー器具として、タンブラー用の蓋を使えばタンブラーとして使用できます。
ガラス部分は断熱性能の高い二重構造で、保温性も抜群!
商品名 | ボダム トラベルプレス セット |
価格 | 3,061円 |
種類 | コーヒー器具・タンブラー |
特徴 | タンブラーとしてもフレンチプレスとしても使える |
デンマークに行ったら押さえておきたいおすすめカフェ2選!
デンマークには魅力的なカフェがたくさんあります。
特に首都のコペンハーゲンにはおしゃれなカフェが並んでいます。
ここでは、デンマークに行ったら絶対に行くべきカフェを2選を紹介します。
まとめると以下の通りです。
- Atelier September(アトリエ・セプテンバー)
- Big Apple ApS(ビッグ・アップル・エーピーエス)
1. 世界に認められた朝食「Atelier September(アトリエ・セプテンバー)」
Atelier September(アトリエ・セプテンバー)は首都コペンハーゲンのKongens Nytorv駅の近くにあるカフェです。
イギリスのアパレル通販サイトmr porterの記事で、「世界で一番いい朝食が食べられるカフェ7選」に選ばれ、世界に名前を轟かせました。
また、コペンハーゲンで最もおしゃれなカフェと言われるほど魅力的な内装をしています。
過去には日本のカフェでアトリエ・セプテンバーのメニューが提供されたこともあり、日本での知名度もそこそこ。
コーヒーの質に関しても申し分なし!
2. ナチュラルテイストのカフェ「Big Apple ApS(ビッグ・アップル・エーピーエス)」
自然を基調としたナチュラルテイストのカフェです。
特に野菜や果物をふんだんに使ったジュースが有名で、コーヒーが苦手な人でも立ち寄ってほしいおすすめカフェ。
また、半地下ということもあり、コペンハーゲンの人ごみに疲れた体を癒してくれるつくりになっています。
緑が好きな方はぜひ訪れてみてください!
デンマーク発のスペシャルティコーヒー専門店「Coffee Collective」とは?
Coffee Collective(コーヒークリエイティブ)は、デンマークのスペシャルティコーヒー専門カフェです。
世界を代表するバリスタたちが2007年に創設し、スペシャルティコーヒー界をけん引してきました。
バリスタとロースターの実力が世界レベルなので、世界で最もクオリティの高いカフェと言っても良いくらいすごいカフェです。
また、日本向けのオンラインショップもあり、コーヒークリエイティブのコーヒーを飲んだことがある日本人も少なくありません。
デンマークらしい浅煎りのコーヒーが飲みたい方や、スペシャルティコーヒーを飲んでみたいという方は、ぜひ公式オンラインストアをチェック!
デンマークのコーヒーを飲んでみよう!
いかがでしたでしょうか?
デンマークのコーヒー文化、特徴について紹介しました。
本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- デンマークはコーヒーの消費量が日本の3倍!
- ヒュッゲという考え方があり、コーヒーを飲みながらおしゃべりをする習慣がある
- デンマークにはおすすめカフェがたくさん!
デンマークは風景の美しさから観光でも人気なので、興味がある方はぜひ行ってみてください!
きっと素晴らしいコーヒーとの出会いがあるです。
デンマークだけではなく、ヨーロッパ全体のコーヒー文化が気になる方は、以下の記事をチェック!