女性ひとりでカフェ開業は可能?
開業の流れや失敗例を知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
カフェ好きな女性にとって、カフェ開業は憧れですよね。
本記事では実際に女性ひとりでカフェを開業するまでの流れや基礎知識、失敗例について解説します。
- 女性ひとりでのカフェ開業は実現可能だが、入念な準備が必要
- 働き方を自分で決めることができるため、子育て中の主婦などにもおすすめ
- 芯がある人・聞き上手な人・現状分析ができる人がオーナーに向いている
- 開業までの流れは以下の7ステップ
- 情報収集・コンセプト固め
- 資金調達
- 開業に必要な届出申請
- 物件選び
- 什器・備品の準備
- メニュー作成
- 営業準備
- よくある失敗例は「資金の見込み誤り」「宣伝・PR不足」など
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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それでは早速見ていきましょう!
女性ひとりでカフェを開業することは可能か?
結論から言うと、女性ひとりでカフェを開業することは可能です。
ここでは開業にあたってのポイントを解説します。
実現可能だが入念な準備が必要不可欠
カフェの開業は女性ひとりでも十分に実現可能な目標です。
しかしながら、ある程度の開業資金や運営に関する知識などをあらかじめ準備しておく必要があります。
まずはいつまでに開業したいかを決め、それに向けて準備していくと良いでしょう。
主婦でも実現可能
ある程度の開業資金と明確なビジョンがあれば、主婦の方でもカフェ開業は可能です。
実際に趣味で行っていたお菓子作りや料理の経験を活かし、人気のカフェを経営している方も珍しくはありません。
働く時間や働き方を自分自身で決めることができる点も魅力的です。
必要な資格は?
必ず必要な資格は食品衛生責任者のみです。
各都道府県で実施している講習会に参加することで資格を取得できます。
なお調理師や栄養士などの免許を持っている場合は、講習を受けなくても自動的に取得できます。
女性ならではの強み
カフェを続けていくためには、多店舗との差別化や強みを持つことが必要不可欠です。
地域コミュニティへの溶け込みやすさや入りやすい店の雰囲気作りなど、女性ならではの強みは多くあります。
そのような意味でも、カフェ運営は明確なビジョンのある女性にとってピッタリの仕事と言えるでしょう。
女性ひとりでカフェ開業したい方必見!カフェのオーナーに向いている人
気軽にはじめることができるイメージの強いカフェですが、決して楽な仕事とは言えません。
ここではカフェのオーナーに向いている人について解説します。
芯がある人
カフェを運営していくと、お客様や取引先の相手方などから様々な要望や意見を頂戴することになります。
その都度ひとつひとつの意見に振り回されてしまうと、お店のコンセプトや雰囲気にまで影響が及んでしまい、結果として魅力が失われてしまう恐れがあります。
またカフェの仕事は地道にコツコツと積み上げていくものが多く、良くない時期でも自分を信じてやり抜く胆力が必要です。
そのような意味でも、明確なビジョンを持った芯のある人がカフェのオーナーに向いていると言えます。
聞き上手な人
カフェは単においしいコーヒーやフードを提供するだけのものではなく、充実した時間を楽しんでもらうための場所とも言えます。
そのためにはオーナー自身が魅力的な人物であることはもちろん、お客様と良い距離感でコミュニケーションをとることが肝要です。
多くの常連を抱えているカフェの多くは聞き上手なオーナーやスタッフがいる場合が多く、常連客獲得には大切な要素と言えるでしょう。
現状分析ができる人
カフェは立地や時期、気候などの外的条件により左右されやすい業態のひとつです。
年間を通してはもちろん、月や週などの短い単位でもでも波があるため、一喜一憂せずになぜそうなったのかを冷静に分析する必要があります。
現状分析をしっかりと行い、それらを運営に反映させることでより息の長い店舗運営につながっていきます。
女性一人でカフェ開業するまでの流れ
実際にカフェを開業するまでの流れについて紹介します。
流れとしては以下の通りです。
- 情報収集・コンセプト固め
- 資金調達
- 開業に必要な届出申請
- 物件選び
- 什器・備品の準備
- メニュー作成
- 営業準備
それでは見ていきましょう。
1. 情報収集・コンセプト固め
女性ひとりでカフェを開業したいという方は、どんな店にしたいかというイメージを持っているかと思います。
まずはそのイメージを形にするところから始めていきましょう。
しかしながら、漠然と持っているイメージを形にするのは案外難しいものです。
そこでおすすめなのが「5W2H」。この方法を使ってイメージを形にしてくのが良いでしょう。
- いつ(When)
- どこで(Where)
- なぜ(Why)
- 何を(What)
- 誰に(Who)
- どのように(How)
- いくらで(How much)
イメージを形にできたら、次はその実現に向けて何をすべきか情報収集をしましょう。
開業をゴールとして逆算し、何をすべきかを徹底的に調べ上げておくと安心です。
2. 資金調達
一般に必要なカフェの開業資金は300~1,000万円程度と言われています。
ただし規模や設備、立地などで必要な資金は大きく変わってくることから、自身のコンセプトに合ったカフェではどの程度のコストがかかるかを見ておきましょう。
また資金は自己資金からの持ち出しや銀行、日本政策金融公庫からの借入金が考えられます。
多くの場合は、一定の自己資金を元金に借入金を借りるケースが見受けられ、自己資金比率は30~50%と言われています。
つまり開業資金全体として1000万円が必要な場合、自己資金は300~500万円必要という計算です。
また借入金以外にも出資やクラウドファンディング、助成金・補助金の活用等が考えられます。
3. 開業に必要な資格・届出申請
カフェの開業にあたっては、資格の取得や届出申請を行う必要があります。
以下は必要な資格・届出の一覧です。
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
(収容人数30名以上の場合)
- 飲食店営業許可申請
- 菓子製造業許可申請
(テイクアウトで菓子などを提供する場合) - 開業(廃業)等届出書
それではひとつずつ確認していきましょう。
食品衛生責任者
飲食店を開業するならば必ず取得しておかなくてはならない資格です。
1店舗につき1名以上の「食品衛生責任者」を置くことが法律で定められており、保健所にお店の営業許可申請をする際にも必要となります。
内容は食品の管理方法や調理器具の扱い方、衛生管理などの知識の習得など。
各都道府県の食品衛生協会が開催している講習を受講すれば取得可能です。
防火管理者
こちらは収容人数が30名以上の飲食店を開業する場合に取得が必要となる資格です。
日本防火・防災協会、または、管轄の消防署が行っている講習を受講することで、資格を取得することができます。
飲食店営業許可申請
飲食店を営業する場合は必ず「飲食店営業許可申請」を保健所に提出する必要があります。
店舗設備に関する細かい決まりがあるため、着工前に所轄の保健所に相談に行くことをおすすめします。
申請期限や保健所の施設検査までの期間は自治体によって異なるため、必要書類と合わせて確認しておきましょう。
菓子製造業許可申請
菓子やパンなどのテイクアウトを中心に営業する場合は「菓子製造業許可申請」が必要となります。
該当する場合は店舗設計自体が通常のカフェと異なってくる可能性があります。
通常のカフェとしてパンや菓子の提供をする場合は、菓子製造業に該当しない場合も多いことから、事前に所轄の保健所に確認すると良いでしょう。
開業(廃業)等届出書
個人でカフェを開業する場合には、開業日より1ヵ月以内に「開業(廃業)等届」を税務署に提出する必要があります。提出先は管轄の税務署です。
確定申告の際には、この開業届と青色申告承認申請書を提出する必要があります。
4. 物件選び
必要な資格・届出の準備が整ったら、いよいよ物件選びに取り掛かりましょう。
コンセプトに沿った立地・内装をイメージし、それらを踏まえ物件を選ぶと良いでしょう。
また物件には大きく分けて「スケルトン物件」と「居抜き物件」があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の希望と照らし合わせたうえで慎重に選びましょう。
柱や天井などの構造がむき出しの状態になっている店舗
- メリット:好きなようにデザインできる
- デメリット:コストがかかる
前の飲食店の内装や設備、造作物などがそのままの状態になっている店舗
- メリット:コストを抑えられる
- デメリット:アレンジが難しい
続いて、物件が決まったら内装デザインを考えていきましょう。
内装デザインを依頼する場合は物件が決まってから動き始めるのではなく、事前にリサーチしたうえである程度固めておくと、スムーズに話を進められますよ。
5. 什器・備品の準備
物件や内装が大まかに決まったら、什器や備品の準備に取り掛かりましょう。
棚のような大型什器や冷蔵庫などはそれらを含めて内装デザインを検討する必要があるため、前の段階で決めておくとよいでしょう。
エスプレッソマシンなどは納品までに時間がかかる場合も多いため、早めに契約することをおすすめします。
6. メニュー作成
いよいよ憧れのカフェ開業が見えてきました。
どのようなメニュー・価格で提供するかというのも、差別化を図るために重要なポイントです。
自身のコンセプトを軸として、それに沿ったメニューを考案しましょう。
かといって最初から攻めた価格設定をしたり、ラインナップを増やしすぎると運営の維持が困難になる可能もあります。
始めは無理のない範囲でメニューを作成し、徐々に変えていくのも良いでしょう。
7. 営業準備
最後は営業開始に向けた準備です。
細かい備品や消耗品類に不足はないか、何度もシミュレーションをして確認しましょう。備えあれば憂いなしです。
また余裕があれば、SNSでのPRや近隣店舗や住民等へのあいさつなども積極的に行うことをおすすめします。
特にカフェのような飲食店は近隣のリピーターに支えられることも少なくはありません。より良い関係を築いていけるよう心がけましょう。
より詳しくカフェ開業のステップを知りたい方は、以下の記事をチェック!
女性ひとりで経営するカフェのよくある失敗例
ここからは女性ひとりで経営するカフェのよくある失敗例について紹介します。
先人たちの失敗例を確認し、事前の対策を心掛けましょう。
資金の見込みを誤る
家賃、借入金の返済、水道光熱費、原材料費など、店舗運営には多くのコストがかかります。
それらのコストを甘く見積もり、必要以上に豪華な設備・内装にした結果、資金繰りがショートしやむなく閉店… といったケースも珍しくはありません。
まずは無理のない範囲でスモールスタートし、徐々に変えていくというのもひとつの手です。
看板メニューが作れない
人気の店舗や常連客の多い店は、この店といえばこれ!という看板メニューがあります。
看板メニューは単に新規顧客を呼び寄せるのみならず、リピーターを獲得するうえで不可欠と言えます。
特に女性ひとりで運営するような地域密着型のカフェの場合、このリピーターの存在が非常に重要となるでしょう。
ひとりよがりな運営をしてしまう
コンセプトを大切にしたカフェ運営は大切ですが、我を貫き通すあまりお客様やスタッフに見限られてしまうケースも散見されます。
カフェは共に働くスタッフやお客様あって初めて成立するもの。オーナーのひとりよがりな態度は必ず不協和音をもたらします。
苦しい状況だとしても、常に周りへのリスペクトを忘れないことが大切です。
ロケーションが不適切
駅に近いカフェと郊外にあるカフェでは、客層やニーズが全く異なります。
駅の近くではある程度のスピード感が求められますし、郊外ではゆったりとした時間を楽しみたいお客様が多いでしょう。
自身のコンセプトとこれらのニーズが合致しないと、高いクオリティがあったとしてもうまく運営が続かない可能性も考えられます。
コンセプトに沿った立地条件を熟慮し、選ぶよう心掛けましょう。
宣伝・PR不足
どんなに良いメニューやサービスを提供したとしても、お客様が来ないことには始まりません。
下積みを経て高いクオリティの商品を提供するオーナーが満を持してカフェやレストランを開店したものの、宣伝不足でお客様が来ないまま閉店に追い込まれた、というケースもよく聞く話です。
最近ではSNSなどをうまく活用すれば、コストをかけずに宣伝を行うことができます。
開店前から積極的に宣伝やPRを行っていきましょう。
入念な計画と柔軟なアイデアで女性一人でもカフェ開業を実現しよう!
いかがでしたか?
女性ひとりでカフェ開業を方に目指す方に向けて、準備や流れ、失敗例などを紹介しました。
本記事の要点をまとめると次のとおりです。
- 女性ひとりでのカフェ開業は実現可能だが、入念な準備が必要
- 働き方を自分で決めることができるため、子育て中の主婦などにもおすすめ
- 芯がある人・聞き上手な人・現状分析ができる人がオーナーに向いている
- 開業までの流れは以下の7ステップ
- 情報収集・コンセプト固め
- 資金調達
- 開業に必要な届出申請
- 物件選び
- 什器・備品の準備
- メニュー作成
- 営業準備
- よくある失敗例は「資金の見込み誤り」「宣伝・PR不足」など
ひとりでのカフェ開業は大変なことも多いですが、やりきったときの感慨はひとしおです。
本記事を参考に、憧れのカフェ開業を現実のものにしましょう!