
ブラックでも甘いコーヒー豆ってあるの?おすすめも知りたい…。



甘いコーヒー豆には、どんな種類や特徴があるのかな?
砂糖を入れないブラックコーヒーでも甘く感じるのは、豆に糖が残っているからではありません。焙煎で生まれるカラメルのような甘い香りと、苦味・酸味の穏やかさが甘さの印象をつくります。選ぶ目安はナチュラル精製・中煎り〜中深煎り・アラビカ種の3点で、産地ならエチオピアとブラジルが代表格です。
本記事では、文部科学省の食品成分データや日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)の基準をもとに甘さの正体を整理し、ブラックでも甘さを感じやすい豆・粉のおすすめ7選と、甘さを引き出す淹れ方まで紹介します。
- ブラックコーヒー100gの利用可能炭水化物は(0)g。甘さは香りと味のバランスで感じる
- 豆は「ナチュラル精製」「中煎り〜中深煎り」「アラビカ種」を目安に選ぶ
- 迷ったら完熟豆をナチュラル精製した「ラボカフェ ブラジル 完熟」
- 湯温85〜90℃・やや粗めの挽き目で淹れると、甘さを感じやすくなる


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甘いコーヒーとは?ブラックで甘く感じる3つの理由


「甘いコーヒー」には、砂糖やミルクで甘くしたコーヒーと、ブラックのまま甘さを感じるコーヒーの2種類があります。本記事で中心に扱うのは後者です。同じブラックでも、豆の選び方と淹れ方で甘さの感じ方は大きく変わります。
ブラックコーヒーに糖はほとんど残っていない
文部科学省の食品成分データベースでは、コーヒー浸出液100gあたりのエネルギーは4kcal、利用可能炭水化物は(0)gです。舌が甘味として受け取る糖は、抽出したコーヒーにはほぼ含まれていません。
焙煎前の生豆には糖があります。アラビカ種の生豆を調べた研究(Selmarら、2008年)では、主な糖であるショ糖が乾燥重量100gあたり約7.5g含まれていました。このショ糖の大半が焙煎の熱で分解され、色や香りのもとに変わります。つまり、生豆の糖は「甘味」ではなく「甘い香り」としてカップに残ります。
焙煎で生まれるカラメルのような香り
甘さの印象をつくる主役は香りです。焙煎した豆の香り成分は700種類以上あり、なかでもフラネオールはカラメル様の香りを持つ成分として知られています。アラビカ種とロブスタ種の香りを比べた研究(Blankら、1991年)では、「カラメル様・甘い焙煎香」を持つ成分はアラビカ種で多く、ロブスタ種では土っぽい香りやスパイシーな香りが目立ちました。
香りは口に含んだときに鼻へ抜け、味と一体になって感じられます。カラメルやはちみつ、熟した果物を思わせる香りが強い一杯ほど、砂糖を入れていなくても甘く感じるわけです。
苦味・酸味が穏やかで甘さを邪魔しない
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)は、カップ評価の基準で甘さを次のように説明しています。
甘さとは、焙煎されたコーヒーに含まれる糖分の量が絶対的なものではなく、甘さの印象度を創造する他の成分・要素との結合にも依存する。
又、糖分が高くても、甘さを感じることを阻害する要因―辛さのある苦味、刺激的な酸味、強い汚れ、渋み等が有ると甘さを感じづらくなる。
SCAJ「スペシャルティコーヒーの定義」
同じ基準が甘さに直接関係する要素として挙げるのは、収穫時のコーヒーチェリーの熟度とその均一さです。未熟な実が混ざると渋みや青臭さが出て、せっかくの甘い香りが隠れます。完熟した実だけを選んで精製した豆ほど、甘さを感じやすくなるわけです。



甘さは砂糖の量ではなく、香り・熟度・味のバランスで決まるんだね。
甘いコーヒー豆の選び方4つのポイント


甘さを感じやすい豆は、精製方法・焙煎度・産地・品種の4点で絞り込めます。どれもパッケージや商品ページの表記で見分けられる項目です。
1. 精製方法はナチュラル(非水洗式)を選ぶ
ナチュラルは、収穫した実を果肉ごと天日で乾燥させてから種を取り出す精製方法です。乾燥中に果肉の風味が種へ移り、フルーツやはちみつを思わせる甘い香りが出やすくなります。
UCCの産地解説でも、ブラジルの非水洗式アラビカは「甘みを伴った、やわらかな苦味と適度な酸味」、エチオピアの非水洗式アラビカは「フルーティーな甘い香りと柔らかな酸味とコク」と表現されています。水洗式(ウォッシュト)は酸味がすっきりと際立つ傾向があるため、甘さを優先するならナチュラルが最初の目印です。
フルーティーな甘さの豆をさらに探したい方は、以下の記事も参考にしてください。


発酵工程で甘い香りを強めた新しい精製方法については、以下の記事で解説しています。


2. 焙煎度は中煎り〜中深煎りを軸にする
焙煎度が変わると、甘さの質も変わるのがポイントです。中煎りのハイローストは、酸味とともにやわらかい苦味や甘味を感じやすい焙煎度です。
| 焙煎度 | 甘さの感じ方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 浅煎り | 柑橘のような甘酸っぱさ | 果実のような酸味が好き |
| 中煎り〜中深煎り | 酸味と苦味の間に甘さが出る | 初めて甘い豆を探す |
| 深煎り | カラメルや黒糖のような甘さ(苦味も強い) | 苦味とコクも楽しみたい |
浅煎りは柑橘系、深煎りはチョコレートやカラメル、黒糖のような甘さになる傾向があります。深煎りは苦味も強まるため、苦味が苦手なら中煎り〜中深煎りから試すのが近道です。
浅煎りの酸味が強すぎて甘さを感じにくい場合の対処は、以下の記事にまとめています。


3. 産地はエチオピア(モカ)とブラジルが代表格
エチオピアは、ナチュラル精製の豆に熟した果実を思わせる甘い香りが出やすい産地です。「モカ・ハラー」「モカ・シダモ」のように「モカ」の名で流通します。モカはイエメンの港町モカに由来する呼び名で、エチオピア産とイエメン産の両方に使われます。
ブラジルは、果肉ごと乾燥させるナチュラル精製の豆が多い産地です。ナッツやブラウンシュガーを思わせるやわらかな甘さと、穏やかな酸味が持ち味です。
マンデリン(インドネシア・スマトラ島)は苦味とコクが強く、深煎りにするとビターチョコのような甘さが出ます。苦味込みの甘さが好きな方向けの豆です。
- エチオピア(モカ):果実のような甘い香り
- ブラジル:ナッツやブラウンシュガーのような甘さ
- マンデリン:深煎りのビターな甘さ
産地ごとの特徴をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!






4. 品種はアラビカ種を選ぶ
コーヒー豆は、主にアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ)に分かれます。前述の研究のとおり、カラメル様の甘い香りを持つ成分はアラビカ種で多く検出されています。甘さを求めるならアラビカ種が基本です。
スペシャルティコーヒーや単一産地のストレートは、ほとんどがアラビカ種です。ブレンドにはカネフォラ種が使われる場合もあります。ベトナムの栽培品種はカネフォラ種で、主にブレンド用やインスタントコーヒーの原料に使われます。ブレンドを選ぶときは生豆生産国の欄もあわせて見ておきましょう。
甘いコーヒー豆・粉のおすすめ7選
ここまでの4つのポイントをもとに、ブラックでも甘さを感じやすいコーヒー豆・粉を7つ選びました。選定基準は、選び方の4条件(精製・焙煎度・産地・品種)のうち2つ以上に当てはまるか、メーカーが甘さや甘い香りを特徴に挙げていることです。
価格・容量・産地・焙煎度は各社公式ページの税込表示で、1杯あたりの価格は粉10gで1杯として当サイトが計算した目安になります。
| 商品名 | タイプ | 産地 | 焙煎度 | 甘さの特徴 | 価格(2026/9時点) | 1杯あたり |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ラボカフェ ブラジル 完熟 | 豆・粉 | ブラジル | 深煎り | 完熟豆のコクのある甘み | 100g 1,900円 | 約190円 |
| 珈琲きゃろっと お試しセット | 豆・粉 | グアテマラ・コスタリカ | 中深煎り・中煎り | 2銘柄の甘さを比べられる | 400g 2,138円(送料込) | 約53円 |
| 土居珈琲「小さな焙煎」おためしセット | 豆・粉 | グァテマラ・エルサルバドル | フルシティロースト | 中深煎りの甘さとコク | 200g 2,545円+送料299円 | 約142円 |
| 小川珈琲店 有機珈琲オリジナルブレンド | 粉 | ペルー・エチオピアほか | 記載なし | 芳醇な香り | 140g 1,209円 | 約86円 |
| UCC ゴールドスペシャル スペシャルブレンド | 粉 | ブラジル・ベトナム | 記載なし | 甘い香りと豊かなコク | 240g 985円 | 約41円 |
| UCC 職人の珈琲 あまい香りのリッチブレンド | ドリップバッグ | ブラジル・ベトナム | 2種焙煎の組み合わせ | あまい香りと豊かな風味 | オープン価格(7g×16杯) | — |
| ロイヤルコナ バニラマカダミアナッツ | 粉 | ハワイ・コナ10%ほか | 記載による | バニラの甘い香り(香料) | 227g 2,592円(希望小売) | 約114円 |
1. 樹上で完熟させた甘みとコクのコーヒー豆「ラボカフェ ブラジル 完熟」


- 樹上完熟×ナチュラル精製で甘さが出やすい
- 100g〜1kgの5容量から選べる
- 豆のまま・3種類の挽き目から選べる
- 焙煎度は深煎りのみ
- 4,400円未満の注文は送料がかかる
ラボカフェは、当サイト(コーヒー豆研究所)を運営する株式会社オークスのコーヒーブランドです。ブラジル 完熟は、サンパウロ州モジアナ地区の標高1,050〜1,200mで育ったコーヒーチェリーを、樹上で赤ワイン色になるまで熟させてから収穫しています。天日で乾燥させたあと、果実のまま45日以上倉庫で寝かせて甘味を豆に染み込ませるのが特徴です。
選び方で紹介した「完熟」「ナチュラル精製」「アラビカ種」の3条件がそろった豆です。深煎りなので、口に含むと香ばしいほろ苦さが先に立ち、後味にかけて黒糖のような甘みと厚いコクが残ります。ミルクを合わせても甘さが負けにくく、カフェオレにも向いています。
| 商品名 | ラボカフェ ブラジル 完熟 |
|---|---|
| 産地 | ブラジル サンパウロ州 モジアナ地区 |
| 精製方法 | ナチュラル |
| 焙煎度 | 深煎り |
| 品種 | アラビカ種 |
| 容量・価格 | 100g 1,900円/200g 3,200円/300g 4,100円/400g 5,300円/1kg 12,600円 |
| 挽き方 | 豆のまま・中細挽き・極細挽き・粗挽き |
| 送料 | 4,400円以上で原則無料 |
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2. 2銘柄の甘さを飲み比べられる「珈琲きゃろっと 初回限定お試しセット」


- 2銘柄計400gを送料込み2,138円で試せる
- 中深煎りと中煎りで甘さの違いを比べられる
- 豆のまま・3種類の挽き目から選べる
- 初めての利用者につき1セットまで
- ギフト包装・熨斗には対応していない
※以下は過去に掲載した2銘柄の味覚グラフです。現時点では、申込先のお試しセットとは銘柄が異なります。
珈琲きゃろっとは、注文を受けてから焙煎するスペシャルティコーヒーの専門店です。店主は2009年にSCAJ「エスプレッソ・ブレンド・チャンピオンシップ」で優勝した焙煎士です。お試しセットは400gで約40杯分になり、1杯あたり約53円と7選のなかで2番目に安く試せます。
中深煎りのグアテマラは、チョコレートを思わせるコクのある甘さ。中煎りのコスタリカは、酸味が軽やかで後味にほんのり甘さが残るタイプです。焙煎度の違う2銘柄を同じ淹れ方で飲み比べると、自分がどちらの甘さを好むかがはっきり分かります。
| 商品名 | 珈琲きゃろっと 初回限定お試しセット |
|---|---|
| 内容 | グアテマラ・ラ・クプラ農園200g(中深煎り)/コスタリカ モンテ・コペイ エル・エンシノ農園200g(中煎り) |
| 価格 | カード決済 2,138円(送料込)/代引き 2,468円(手数料330円込) |
| 挽き方 | 豆のまま・中細挽き・極細挽き・粗挽き |
| 条件 | 初めての利用者につき1セット・ギフト対応なし |


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3. 小さな釜で焙煎した甘さとコク「土居珈琲「小さな焙煎」おためしセット」


- 中米2銘柄を100gずつ飲み比べられる
- 出荷当日に焙煎する
- 豆のまま・4種類の挽き目から選べる
- 焙煎度は選べない(フルシティロースト固定)
- 返品は受け付けていない




土居珈琲は大阪府堺市の焙煎所で、創業者の焙煎技術を受け継ぎ、小さな焙煎釜で出荷当日に生豆から焙煎しています。同店の「甘いブレンド」はジャパン・フード・セレクションでグランプリを受賞しており、甘さにこだわる焙煎所として知られています。
おためしセットは中米の2銘柄で、どちらもフルシティローストの中深煎りです。口当たりはなめらかで、苦味の角が取れた奥からキャラメルのような甘さが顔を出します。1杯10gで20杯分、送料込みで1杯あたり約142円です。
| 商品名 | 土居珈琲「小さな焙煎」おためしセット |
|---|---|
| 内容 | グァテマラ カペティロ農園100g/エルサルバドル ラ・レフォルマ農園100g |
| 焙煎度 | フルシティロースト(選択不可) |
| 価格 | 2,545円+ネコポス送料299円 |
| 挽き方 | 豆のまま・細挽き・中挽き・粗挽き・極細挽き |
| 支払い | カード決済は手数料無料/代引き・NP後払いは330円 |






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4. 有機栽培豆の芳醇な香り「小川珈琲店 有機珈琲オリジナルブレンド」


- 有機JAS認証の豆だけを使っている
- 香り・苦味・酸味・コクがそろったバランス型
- 中細挽きの粉でドリップしやすい
- 粉タイプのため挽き目は変えられない
- 送料無料は5,400円以上
小川珈琲は1952年に京都で創業したロースターです。有機珈琲オリジナルブレンドには、ペルー・エチオピア・メキシコ・ホンジュラス・ウガンダの有機栽培豆が使われています。豆ごとに焙煎してから配合する「アフターミックス製法」で、それぞれの持ち味を引き出しています。
公式の味わい表示では香り・苦味・酸味・コクの4項目がいずれも中間の評価で、どれかが突出しないバランス型です。エチオピア産由来のやわらかな甘い香りが立ち、苦味や酸味が甘さを邪魔しないため、毎日飲む1杯に向いています。
| 商品名 | 小川珈琲店 有機珈琲オリジナルブレンド(粉) |
|---|---|
| 生豆生産国 | ペルー・エチオピア・メキシコ・ホンジュラス・ウガンダ |
| 容量・価格 | 140g 1,209円 |
| 挽き方 | 中細挽き |
| 認証 | 有機JAS |
| 賞味期間 | 製造から12か月 |


5. スーパーで買える甘い香りの定番「UCC ゴールドスペシャル スペシャルブレンド」


- 1杯あたり約41円で毎日飲みやすい
- 240g・1000gなど容量を選べる
- スーパーでも手に入りやすい
- ベトナム産豆を含むブレンド
- 粉タイプのため挽き目は変えられない
ゴールドスペシャルは、UCC上島珈琲のレギュラーコーヒーの定番シリーズです。スペシャルブレンドはメーカーが「甘い香りと風味豊かなコク」を特徴に挙げており、ブラジル産の豆がやわらかな甘さの土台になっています。
ベトナム産の豆も配合されているため、スペシャルティコーヒーの完熟豆ほどの華やかな甘さではありません。そのぶんコクがしっかりしていて、ミルクや砂糖を足しても味がぼやけにくい1杯です。1000gの大袋なら4,022円(UCC公式ストア)で、さらに割安になります。
| 商品名 | UCC ゴールドスペシャル スペシャルブレンド |
|---|---|
| 生豆生産国 | ブラジル・ベトナム |
| 容量・価格 | 240g 985円/1000g 4,022円(UCC公式ストア) |
| タイプ | 粉 |
| 賞味期限 | 13か月 |
6. 1杯ずつ甘い香りを楽しめる「UCC 職人の珈琲 あまい香りのリッチブレンド」


- ナチュラル精選豆を50%以上使用
- カップに掛けてお湯を注ぐだけ
- 16・18・36杯など容量を選べる
- ベトナム産豆を含むブレンド
- 使用済みバッグの処分が必要
職人の珈琲は、UCC上島珈琲のドリップバッグ・レギュラーコーヒーのシリーズです。あまい香りのリッチブレンドは、ナチュラル精選豆を50%以上使い、「コク専用」と「香り専用」の2種類の焙煎豆を組み合わせたWロースト製法でつくられています。
袋を開けてお湯を注ぐと、ナチュラル精製らしい甘い香りがふわりと立ちます。ミルで豆を挽く手間がなく、職場や旅先でも1杯ずつ甘い香りのブラックを楽しめるのが強みです。1杯7g・140mlの抽出で、100mlあたり2kcal(メーカー分析値)と軽い飲み口です。
| 商品名 | UCC 職人の珈琲 ドリップコーヒー あまい香りのリッチブレンド |
|---|---|
| 生豆生産国 | ブラジル・ベトナム |
| 製法 | ナチュラル精選豆50%以上・Wロースト製法 |
| 容量 | 7g×16杯ほか |
| 価格 | オープン価格 |
| 賞味期限 | 13か月 |
\ 杯数違いのセットを比べて選べる /
7. バニラの甘い香りで気分を変える「ロイヤルコナ バニラマカダミアナッツ」


- バニラとナッツの甘い香りが強い
- ハワイ・コナ産の豆を10%配合
- 140gの小容量もある
- 香料による香り付けで豆本来の風味とは別物
- コナ100%の商品ではない
ロイヤルコナは、ハワイ島コナ地区の豆を扱うブランドです。バニラマカダミアナッツは、コナコーヒー10%と他産地の豆90%をブレンドし、バニラとマカダミアナッツの香りを付けたフレーバーコーヒーです。国内では227g(希望小売価格2,592円)と140g(1,706円)が販売されています。
袋を開けた瞬間からバニラの甘い香りが広がり、ブラックのままでもお菓子のような雰囲気を楽しめるのが魅力です。7選のなかで唯一の香料入りなので、豆本来の甘さを探したい方より、手軽に甘い香りで気分を変えたい方に向いています。
| 商品名 | ロイヤルコナ バニラマカダミアナッツ |
|---|---|
| 配合 | コナコーヒー10%・他産地90% |
| 容量・価格 | 227g 2,592円/140g 1,706円(希望小売価格) |
| タイプ | 粉(フレーバーコーヒー) |
| 甘さの由来 | バニラ・マカダミアナッツの香料(砂糖不使用) |
市販で手軽に甘いコーヒーを飲むなら加糖・微糖タイプ
はっきりとした甘味が欲しいなら、砂糖入りのボトルコーヒーやカフェモカが近道です。カフェモカは、エスプレッソにチョコレートシロップとミルクを加えた飲み物で、豆の呼び名の「モカ」とは別物です。
砂糖入りのコーヒーは、甘さひかえめの表示でも糖類を含みます。たとえばUCC ゴールドスペシャル 甘さひかえめ(1000ml)は100mlあたり20kcal・糖類4.4gで、コップ1杯200mlなら糖類8.8gになります。ブラック(100gあたり4kcal)との差は、この糖類の分です。
| 種類 | 100mlあたりの熱量 | 甘さの由来 |
|---|---|---|
| ブラックコーヒー(浸出液) | 4kcal(100gあたり) | 香り・苦味と酸味のバランス |
| 甘さひかえめのボトルコーヒー | 20kcal(UCC ゴールドスペシャル 甘さひかえめ) | 砂糖などの糖類 |
番外編. ほのかな甘さの微糖ボトル「ブレンディ ボトルコーヒー 微糖」


- 注ぐだけで甘いアイスコーヒーが飲める
- 無糖・微糖・低糖から甘さを選べる
- 950mlの大容量
- 砂糖を含むためブラックよりカロリーが高い
- 開栓後は冷蔵して早めに飲み切る
ブレンディ ボトルコーヒーは、2022年4月からサントリーが950mlで製造・販売している商品です。微糖は「豊かなコクと香り、ほのかな甘さとまろやかな後味」をうたうタイプで、無糖と低糖の間の甘さです。
豆を挽いたり淹れたりする手間がなく、冷蔵庫から出してすぐに甘いアイスコーヒーを飲めます。牛乳で割るとカフェオレ風になり、甘さがさらにまろやかになります。
| 商品名 | ブレンディ ボトルコーヒー 微糖 |
|---|---|
| 容量 | 950ml |
| ラインナップ | 無糖・微糖・低糖 |
| 製造・販売 | サントリー(2022年4月〜) |
市販の甘いコーヒーをランキングで比べたい方は、以下の記事をチェック!


焙煎で甘い香りが生まれる仕組み


生豆は青臭く、甘い香りはほとんどありません。焙煎の加熱で起こる3つの変化が、甘さの印象をつくる香りと色を生み出します。
メイラード反応
メイラード反応は、糖とアミノ酸が加熱されて起こる反応です。豆を茶色く色づけ、香ばしさやナッツのような香りを生み出します。パンの焼き色やステーキの焦げ目と同じ仕組みです。
カラメル化
カラメル化は、糖だけが加熱されて起こる変化で、180℃前後から進みます。茶色い物質や甘い香り、独特の苦味を持つ物質が生まれます。プリンのカラメルソースと同じ反応で、進みすぎると焦げて苦味が強まるのが特徴です。
成分の分解
焙煎が進むと、ショ糖やクロロゲン酸類が分解されて量が減ります。生豆で乾燥重量100gあたり約7.5gあったショ糖は、分解されて香りや色の成分に姿を変えます。浅煎りで酸味が、深煎りで苦味が目立つのは、この分解の進み具合が違うためです。
| 変化 | 主に生まれるもの | 甘さへの影響 |
|---|---|---|
| メイラード反応 | 褐色の色素・香ばしい香り | ナッツやパンのような甘い香り |
| カラメル化 | 甘い香り・苦味の成分 | カラメルのような甘い香り |
| 成分の分解 | ショ糖・クロロゲン酸類の減少 | 酸味と苦味のバランスが変わる |



焙煎が浅すぎても深すぎても甘さは隠れる。中煎り〜中深煎りが甘さを探しやすいのはこのためだよ。
甘さを引き出す淹れ方のコツ


同じ豆でも、淹れ方しだいで甘さの感じ方が変わります。ペーパードリップで試しやすいコツは次の3つです。
1. 湯温は85〜90℃にする
一般的なドリップの湯温は90〜95℃。甘みを引き出したいときは85℃前後まで下げると、苦味の出方が穏やかになります。95℃を超えると苦味が強く出て、甘さが隠れてしまうためです。
2. 挽き目はやや粗めにする
細かく挽くほど成分が多く溶け出し、苦味が強くなります。いつもより1段階粗く挽くと苦味が抑えられ、酸味や甘みが感じやすくなります。粉で買う場合は、中挽き〜中細挽きのドリップ用を選びましょう。
3. 条件は1つずつ変えて比べる
粉の量・お湯の量・挽き目・湯温・抽出時間を記録しておくと、前回の1杯と比べやすくなります。いくつも同時に変えると、どの条件で甘さが増えたのか分からなくなるため、1回に1つずつ変えましょう。
2種類の豆を並べて飲み比べる方法は、以下の記事で紹介しています。


基本の淹れ方を詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!


甘いコーヒーに関するよくある質問
- 砂糖なしで一番甘く感じるコーヒーはどれですか?
-
完熟した実をナチュラル精製した、中煎り〜中深煎りのアラビカ種です。産地ではエチオピア(モカ)とブラジルが代表格です。7選のなかでは、樹上完熟とナチュラル精製を組み合わせた「ラボカフェ ブラジル 完熟」が条件を最も多く満たしています。
- 甘く感じるブラックコーヒーは太りますか?
-
甘く感じても、ブラックコーヒーの糖はほぼゼロです。文部科学省の食品成分データベースでは、コーヒー浸出液100gあたり4kcal、利用可能炭水化物は(0)gです。1杯150mlなら約6kcalで、甘さは香りによるものなのでカロリーは増えません。
- 浅煎りと深煎りはどちらが甘いですか?
-
甘さの質が違います。浅煎りは柑橘のような甘酸っぱさ、深煎りはカラメルや黒糖のような甘さですが、深煎りは苦味も強まります。酸味と苦味のどちらも控えめで甘さが前に出やすいのは中煎り〜中深煎りです。
- 市販で手軽に甘いコーヒーを飲むには?
-
はっきりした甘味が欲しいなら、微糖や加糖のボトルコーヒーが手軽です。本記事では「ブレンディ ボトルコーヒー 微糖」を紹介しています。甘さひかえめの商品でも100mlあたり4g前後の糖類を含む場合があるため、甘さとカロリーの両方で選び分けましょう。
甘いコーヒーは豆選びと淹れ方で見つかる
ブラックコーヒーの甘さは、砂糖ではなく香りと味のバランスから生まれます。豆の選び方と淹れ方を少し変えるだけで、同じブラックでも甘さの感じ方は大きく変わります。
- まずは「ナチュラル精製・中煎り〜中深煎り・アラビカ種」の豆を1袋選ぶ
- 甘さの違いを知りたいなら、珈琲きゃろっとや土居珈琲のお試しセットで2銘柄を飲み比べる
- 毎日の1杯なら、1杯約41円のUCC ゴールドスペシャルや1杯ずつ淹れられるドリップバッグ
- 淹れるときは湯温85〜90℃・やや粗めの挽き目から試す
- はっきりした甘味が欲しい日は、微糖ボトルやカフェモカで砂糖入りを楽しむ
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