苦いコーヒーにはどんなものがある?
コーヒーの種類において苦い順番で知りたい
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
多くの人を虜にしている「コーヒーの苦み」。
実は色々な要素によって、その苦みにも違いがでます。
そこで今回は苦みが特徴のコーヒーの種類について、品種や焙煎度、産地などを徹底解説します!
おすすめの商品も紹介するので、ぜひ購入の参考にしてください。
- 苦味が特徴のコーヒーに関わる要素は2つある
- 焙煎度(抽出方法)による苦味
- 豆の個性による苦味
- 苦味が特徴的なコーヒー豆を苦い順に並べるとロブスタ種が最も苦い
- 苦味が特徴のコーヒーを美味しく淹れるポイントは、お湯の温度と2投目の湯量
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
苦みが特徴的なコーヒーの要素
苦味が特徴的なコーヒーと言っても、そのコーヒーが持つ要素によってやや違いがあります。
ここでは、コーヒーの苦味に影響する要素を焙煎度と豆の個性に分けて解説します。
焙煎度(抽出方法)による苦味
コーヒー豆の焙煎度とは、コーヒーの生豆に火を通す(焙煎)度合いのことです。
つまり、コーヒー豆に火が通るほど香ばしい焼き具合になっていくので、苦味が増します。
一般的なコーヒー豆の焙煎度合いをまとめると以下の通り。
ライトローストとシナモンローストは、浅煎りの焙煎度合いになります。
黄色から茶色へと変化する程度の焙煎度合いです。
コーヒーの風味はかなり弱い状態。
中煎りはミディアムローストとハイローストです。
この状態では茶褐色とまだ色は薄いものの、軽やかな風味を楽しめます。
特にハイローストは深煎りに近いため、コクと若干の苦味がありながら飲みやすいのが特徴です。
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
以上の順番で焙煎度合いは増していきます。
シティローストは最も人気な焙煎度合い。
苦みやコク、甘みのバランスが丁度よいのが特徴で、カフェで提供されるコーヒーもシティローストが多いです。
イタリアンローストになると、コーヒー豆の見た目はほぼ真っ黒です。
味もかなり濃く、味わいも濃厚になります。
そのため、しっかりとした苦味が欲しい人は深煎りのコーヒー豆を選ぶと良いでしょう。
また、エスプレッソを抽出する際には短時間でしっかり味を出せる、かつ特徴的な苦味を出すため深煎りの豆を使っていることが多いです。
コーヒー豆の個性による苦味
焙煎度以外にコーヒー豆はその豆が元々持つ要素によっても苦味が変わります。
特にコーヒー豆の二代品種の1つ「ロブスタ種」のコーヒー豆は、一方のアラビカ種に比べて苦味に直結するカフェインやクロロゲン酸を多く含みます。
そのため、一般的にロブスタ種のコーヒー豆は焦げたような強い苦味が特徴です。
産地による違い
強い苦味が特徴のロブスタ種の主な産地はベトナムやインドネシアです。
インドネシアはアラビカ種の生産も行っており、ややロブスタ種よりも風味は豊かになりますが同様にしっかりとした苦味を持ちます。
これは産地の特徴として特有の精製方法を行う地域であり、深めの焙煎が必要になるためです。
深煎りによる香ばしい苦味と、インドネシアのコーヒー豆が持つ特有のハーバル感が特徴的な苦味を感じさせます。
より大きな地域ごとの特徴をタブでまとめています。クリックすると詳細が見れます
苦みと深いコクが特徴。いつもと違うコーヒーを飲みたい方におすすめです。
代表的な銘柄はインドネシアの「マンデリン」。
苦みが強く、深いコクが感じられます。また香辛料のような独特な香りも魅力でしょう。
そのため、少しクセのあるコーヒーを試したい際や、普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる方などの甘党の方にもおすすめです。
苦味が特徴的なコーヒーの種類一覧!苦い順におすすめも紹介
ここでは実際に苦味が特徴的なコーヒーを苦い順に紹介します。
苦味の要素の解説やおすすめ商品も紹介しているので、購入の参考にしてください!
ここで紹介するおすすめ商品一覧は以下の通り。
- ロブスタ種
- ベトナム珈琲豆屋 ロブスタ ピュア
- Fine’sFine ジャバロブスター
- インドネシア産
- コーヒー豆 自家焙煎コーヒーマウンテン マンデリン タブー
- odeオーガニックコーヒー シングルオリジン トラジャ
- ブラジル産
- コーヒー豆 博多ローストコーヒー ブラジル【焙煎】深煎り イタリアンロースト
- 深煎り(シティ〜イタリアン)
- Goridou Coffee Factory 中深煎り(フルシティロースト)コーヒー豆 エチオピア
- 受注焙煎!400g タイ サイアム レッドムーン コーヒー豆 大山珈琲 自家焙煎
1つずつみていきます!
ロブスタ種
現在流通しているコーヒー豆の品種は主にアラビカ種とロブスタ種の2種類です。
繊細で豊富な風味を持つアラビカ種に比べ、ロブスタ種は生育しやすく強い苦味が特徴。
特有の香味にハマる人も多く、アラビカ種では感じられないパンチのある苦味が楽しめます。
甘みを加えて楽しむのがおすすめ「ベトナム珈琲豆屋 ロブスタ ピュア」
ロブスタ種の中でも品質の高い、ファインロブスタ100%のコーヒー豆です。
ロブスタ特有の苦味もありつつ、クリーンな後味なので初めてロブスタ種を飲むという人にもおすすめ。
コンデンスミルクを加えて楽しむベトナムコーヒーにも最適です。
商品名 | ベトナム珈琲豆屋 ロブスタ ピュア |
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内容量 | 200g |
価格 | 1,400円(税込) |
産地/品種 | ベトナム/ロブスタ |
焙煎度 | フレンチに近いダークロースト |
野生的な苦味を堪能するなら「Fine’sFine ジャバロブスター」
とにかく力強い苦味が欲しい時におすすめのコーヒー豆です。
インドネシアのジャワ島で栽培されたロブスタ種はしっかりとしたコクがあり、飲みごたえも抜群。
ロブスタ種独特な香りもしっかり堪能できます。
商品名 | Fine’sFine ジャバロブスター |
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内容量 | 200g |
価格 | 1,442円(税込) |
産地/品種 | インドネシア/ロブスタ |
焙煎度 | ダークロースト |
インドネシア産
コーヒーの苦味好きな人の中にもファンが多い産地です。
生産されているコーヒー豆はほとんどがロブスタ種ですが「マンデリン」や「トラジャ」という上質なアラビカ種の産地としても知られます。
一般的には野生的な苦味と香味、深いコクを持ちます。
苦いコーヒー好きには欠かせない「コーヒー豆 自家焙煎コーヒーマウンテン マンデリン タブー」
苦味が特徴的なコーヒー代表格のインドネシアのマンデリン100%のコーヒー豆です。
入念なハンドピックをはじめとした品質管理によって、マンデリン特有のハーバルな風味とコクを堪能できます。
ぜひハンドドリップで香りを楽しみながら味わいたいコーヒー豆です。
商品名 | コーヒー豆 自家焙煎コーヒーマウンテン マンデリン タブー |
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内容量 | 250g |
価格 | 1,780円(税込) |
産地/品種 | インドネシア/アラビカ |
焙煎度 | 中深煎り |
上品さを持った苦味が好きなら「odeオーガニックコーヒー シングルオリジン トラジャ」
しっかりとしたボディ感が魅力のインドネシアのコーヒー豆です。
ダークチョコレートを思わせる甘みとコク。
苦味だけではない豊かな風味が特徴です。
商品名 | odeオーガニックコーヒー シングルオリジン トラジャ |
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内容量 | 200g |
価格 | 2,140円(税込) |
産地/品種 | インドネシア/アラビカ |
焙煎度 | フルシティ |
ブラジル産
古くから日本でも人気の産地です。
ナッツのような甘味が特徴で、中煎り〜深煎りと幅広い焙煎度で楽しめます。
深煎りでは、ローストしたナッツのような心地よい香ばしさと甘みを堪能できます。
ブレンドコーヒーにも使われることが多く、比較的飲みやすくマイルドな味わいです。
万人受けする香ばしさ「コーヒー豆 博多ローストコーヒー ブラジル【焙煎】深煎り イタリアンロースト」
香ばしい苦味とナッツのような甘みを持ったコーヒー豆です。
日本でも人気の高いコーヒー豆の1つ、ブラジルらしい深煎りの落ち着いた風味を楽しめます。
しっかりとキレのある苦味があるので、ミルクを加えるのもおすすめです。
商品名 | コーヒー豆 博多ローストコーヒー ブラジル【焙煎】深煎り イタリアンロースト |
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内容量 | 200g |
価格 | 1,420円(税込) |
産地/品種 | ブラジル/アラビカ |
焙煎度 | イタリアン |
深煎り(シティ〜イタリアン)
苦味が特徴のコーヒーを探す際に、最もわかりやすい要素となるのが焙煎度合いです。
焙煎度合いの表記は様々ですが、「深煎り(シティ〜イタリアン)」の表記のものを選ぶと焙煎度合いによる苦味を感じられますよ!
すっきとした飲み口と甘い余韻「Goridou Coffee Factory 中深煎り(フルシティロースト)コーヒー豆 エチオピア」
やや酸味のあるフルーティーな印象が強い人もいるかもしれませんが、エチオピアのコーヒー豆は深煎りでもフルーティーな苦味を味わうことができます。
そのため酸味が少ない、フルーティーなコーヒー豆を探している人におすすめです!
深煎りにすることで、さらに上品なフローラルさも感じられるようになりますよ。
商品名 | Goridou Coffee Factory 中深煎り(フルシティロースト)コーヒー豆 エチオピア |
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内容量 | 150g |
価格 | 1,460円(税込) |
産地/品種 | エチオピア/アラビカ |
焙煎度 | 中深煎り(フルシティロースト) |
まろやかな苦味と甘み「400g タイ サイアム レッドムーン コーヒー豆 大山珈琲 自家焙煎」
浅煎り〜深煎りまで楽しめる、タイのコーヒー豆です。
深煎りにすると特に甘みが感じられるようになり、飲みやすい口当たりで楽しめます。
近年市場で見られるようになった、新生タイコーヒーの魅力が詰まった味わいです。
商品名 | 受注焙煎!400g タイ サイアム レッドムーン コーヒー豆 大山珈琲 自家焙煎 |
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内容量 | 400g |
価格 | 1,660円(税込) |
産地/品種 | タイ/アラビカ |
焙煎度 | ダークロースト |
苦味の強いコーヒーをランキングで知りたい方は、以下の記事をチェック!
苦味が特徴的なコーヒーの美味しい淹れ方
ここでは、苦味が特徴のコーヒー豆をより楽しむ方法を紹介します。
ハンドドリップで淹れる際のポイント
ハンドドリップで淹れる際には、お湯の温度と湯量によって味わいをコントロールすることができます。
豆本来の苦味をしっかりと堪能するために、今回紹介するポイントは以下の2点です。
- お湯の温度はやや低め
- 1投目の湯量は少なく入れる
それぞれ解説します。
お湯の温度はやや低め
コーヒーを淹れる際の推奨温度は92〜96℃(UCC公式参照)です。
特に焙煎度合いがイタリアン〜フレンチローストのしっかり苦味系のコーヒーをバランスよく淹れたい場合には、89〜92℃のお湯で抽出するのがおすすめ。
一般的に温度を高めで抽出すると苦味や甘み、低めにすると酸味を引き出すことができます。
そのため、しっかり苦味を引き出したい時にはやや高め、程よい苦味と雑味の少ないバランスの良さを楽しみたい時にはやや低めに設定すると良いです!
筆者は深煎りを大体90℃で抽出していますが、苦味による余韻の甘みや香味をバランスよく感じることができますよ!
2投目の湯量は少なく入れる
抽出する際には、蒸らしの後の2投目の湯量は少なくするのがおすすめです。
例えば、15gのコーヒー豆に対して蒸らし後3回に分けて240gのお湯を注ぐ場合には以下の量で注ぐと良いでしょう。
- 30gのお湯を全体に注いで蒸らす
- 2投目は中心から外側に60g注ぐ
- 3投目は少し太めに80g注ぐ
- 4投目は濃度調整のため、残りの湯量70gを勢いよく注ぐ
蒸らしの際には、コーヒー豆は豆量のおよそ2倍のお湯を吸収すると言われているので、最低でも豆量の2倍の湯量は注ぐようにします。
上記の流れは一例ですが、どの比率で淹れる場合にも深煎りの場合は2投目を控えめにし、3投目以降で甘みをしっかり抽出、その後濃度を調整するという流れになります!
苦味を堪能するならエスプレッソが最適
とにかくガツンとした苦味を堪能したいなら、抽出方法はエスプレッソを選ぶと良いでしょう。
エスプレッソはドリップよりも少ない湯量で勢いよく濃いめに抽出されるので、より苦みを感じやすくなります。
蒸気圧を利用することによってできる、コーヒーの上のクレマという層は苦味好きにはたまらない凝縮した苦さを楽しめます!
苦味が特徴的なコーヒーのおすすめの楽しみ方
ここではただブラックやミルクを加えて楽しむだけではない、苦味が特徴のコーヒーの楽しみ方を紹介します。
コンデンスミルクでしっかり甘めに
コンデンスミルクとは、牛乳から水分を一部除去し、砂糖を加えた濃厚な甘いミルク製品です。
加糖練乳とも呼ばれます。通常、砂糖が約40-%-45%含まれていて、防腐剤として機能するため、開封前は長期保存が可能です。
一般的にロブスタ種を使った苦味が特徴のコーヒーにコンデンスミルクで甘みをつけたものをベトナムコーヒーと言います。
コンデンスミルクの甘さはロブスタ種の苦味はもちろん、深煎りのコーヒー豆の苦味とも相性抜群です。
通常のカフェオレのようなミルクを加えたアレンジとは違い、スイーツのような濃厚さも楽しむことができますよ!
コーヒーゼリーなどのお菓子作りにも最適
コーヒーをやや濃いめに抽出し、グラニュー糖とゼラチンを加えて冷蔵庫で冷やし固めれば簡単にコーヒーゼリーを作ることができます。
こうしたお菓子作りに使用する(甘みを加えて使う)場合にも、苦味が特徴のコーヒーを使うのがおすすめです!
砂糖を入れたり、他のものと組み合わせたりした場合にもしっかりコーヒーの風味を残してくれます。
種類や特徴を押さえて苦いコーヒーを堪能しよう!
いかがでしたか?
今回は苦味が特徴のコーヒーについて、苦味に関わる要素やおすすめの商品、美味しい淹れ方や楽しみ方を紹介しました。
本記事の結論をまとめると以下の通り。
- 苦味が特徴のコーヒーに関わる要素は主に焙煎度と豆の品種などの個性の2つある
- 苦味が特徴的なコーヒー豆を苦い順に並べるとロブスタ種が最も苦い
- ロブスタ種のコーヒー豆のおすすめは「ベトナム珈琲豆屋 ロブスタ ピュア」
- 苦味が特徴のコーヒーを美味しく淹れるには、お湯の温度はやや低めに、2投目の湯量を控えめにすると良い
- 深煎りのコーヒーはしっかりとした甘みのコンデンスミルクとも相性がよく、お菓子作りに使用するのも○
本記事を参考にして、コーヒーの特徴とも言える「苦味」を堪能しましょう!