コーヒーと動悸の関係とは?
コーヒーで動悸になったときの対処方法は?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
いつもコーヒーを飲んでいるのに突然、動悸がするようになったことはありませんか。
本記事では、コーヒーと動悸の関係や対処方法を紹介します。
さらに、1日のカフェイン上限量や、カフェインと自律神経の関係も解説!1日に何杯も飲む方は必見です。
- コーヒーを飲んだ時の動悸は、カフェインが原因の可能性がある
- コーヒーで動悸が起きた時は、水分を摂り安静にする
- コーヒーは1日にコーヒーカップ4〜5杯までにするのが好ましい
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
そもそも動悸とは?コーヒーとの関係を知る前に見ておこう
動悸とは、普段では感じない心臓の拍動が自覚できる敏感な状態になって、違和感を感じることを言います。
心臓の動きが早くても遅くても、心臓の音が大きく聞こえたり拍動を感じたりする状態のことです。
自律神経が乱れている時や、強いストレスを感じている時にも動悸が起きる場合があります。
コーヒーと関係のないところで心当たりがある場合、医師に相談しましょう。
この記事では、コーヒーと動悸の関係を中心に、原因や対処方法を解説します。
コーヒーを飲んで動悸がするのはカフェインが原因
コーヒーを飲んだあとに動悸がするのは、カフェインが原因の可能性があります。
それは「カフェインが自律神経を興奮させる作用を持っているから」だと言われています。
全日本コーヒー協会によると、カフェインは摂取から30分後に脳に到達します。
カフェインは、摂取後、血流にのり約30分で脳に到達します。計算力や記憶力の向上、疲労の抑制、運動能力の向上に役立つという研究がありますが、これらはカフェインの作用と考えられています。また、カフェインは交感神経を刺激する作用があり、コーヒーを飲むと体脂肪の燃焼が促進することが知られています。
コーヒーの成分 | COFFEE TIMES | 全日本コーヒー協会
そのため、一時的な覚醒効果が見込まれます。
カフェインの覚醒作用や血管拡張作用により、動悸が起きてしまうことがあるというのです。
カフェイン効果については「コーヒーに含まれるカフェイン効果とは?摂取量の目安からおすすめまで」の記事をチェック!
飲み過ぎに注意!カフェイン中毒で動悸になる場合もある
実は、カフェイン中毒はたびたびテレビで報道されるほど、深刻な問題です。
公益財団法⼈⽇本中毒情報センターによると、カフェインの摂取量によっては嘔吐や動悸、痙攣などで医療機関に救急搬送され、⼊院が必要となることもあるというのです。
しかし、コーヒーだけではカフェイン中毒の症状が出現する可能性は低く、海外製のサプリメントやエナジードリンクを多用してしまった際に、特に注意が必要です。
⼀般的なコーヒー、緑茶、紅茶、⽸・ペットボトル飲料などでは、数百ml程度でカフェインによる中毒
症状が出現する可能性は低いと考えられます。しかし、眠気覚ましを謳った清涼飲料⽔やエナジードリンク、インターネットで販売されている海外の健康⾷品といったカフェインを多く含む⾷品もあり、短期間に⼤量に飲んだり、カフェインを含む医薬品を併⽤したりした場合は注意が必要です。
公益財団法⼈⽇本中毒情報センター「カフェインを含む⾷品や眠気防⽌薬の過量摂取に注意しましょう」2020年2⽉
コーヒーだけでカフェイン中毒になる可能性は低いけれど、眠気覚ましサプリやエナジードリンクの飲み合わせは避けるべきだね。
コーヒーの飲み過ぎに関しては「【最新】コーヒーの飲み過ぎは危険?その症状と具体的な対処方法を紹介」の記事を参考にしてください。
コーヒーを飲んで動悸がした時の対処方法!自宅でできる治し方も解説
眠気覚ましのサプリメントや、エナジードリンクとコーヒーを併用していなくても、動悸が起きてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
結論、医師に相談するのがベストです。
通院するほどではない程度の動悸が気になるようでしたら、水分を摂ったり安静にしたりして、休息を図りましょう。
コーヒーを飲んで動悸がした時の対処方法をまとめると、以下のとおりです。
- 水分を摂る
- 安静にする
- 医師に相談する
水分を摂る
コーヒーに含まれるカフェインには、利尿作用があります。
さらに動悸が悪化したり、脱水症状や水分不足になることを防ぐために、水分を体に取り入れるようにしましょう。
- 覚醒作用
- 血管拡張作用
- 交感神経刺激(基礎代謝促進)
- 胃酸分泌促進作用
- 利尿作用
安静にする
動悸を悪化させないよう、安静にすることを心がけましょう。
コーヒーのカフェインによる作用の場合、動悸は一時的であることが多いですが、動悸が続いたり長引いたりする場合、医療機関の受診を検討しましょう。
医師に相談する
動悸が長時間続く場合は、医師に相談しましょう。
場合によってはアレルギー検査や生活習慣のヒアリングなどを、受けられるようです。
動悸を防ぐために!1日に飲んで良いコーヒーの目安量
コーヒーだけでカフェイン中毒の重篤な症状が出る可能性は低いと言われているものの、実際の目安量を知った上で安心してコーヒーを楽しみたいですよね。
米国食品医薬品局(FDA)は、健康な大人では1日当たり400 mgまでであれば、カフェインによる健康への危険な悪影響はないとしています。
これは、小さなコーヒーカップ4〜5カップ程度です。
For healthy adults, the FDA has cited 400 milligrams a day—that’s about four or five cups of coffee—as an amount not generally associated with dangerous, negative effects.
米国食品医薬品局(FDA)「pilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?」
あくまでも、上記の数値は目安として自身の体調と相談しながら、コーヒーを楽しむようにしましょう。
コーヒーのカフェイン量については「【最新】コーヒーのカフェイン量はどのくらい?その効果と副作用も解説」の記事を参考にしてください。
コーヒーだと動悸がするのに紅茶は平気な理由
コーヒーも紅茶も同じように飲んでいるのに、コーヒーの時だけ動悸が起きることはありませんか?
コーヒーだと動悸がするのに紅茶は平気なのは、コーヒーと紅茶に含まれるカフェインの量の差が、関係している可能性があります。
コーヒー1杯(200ml)に含まれるカフェイン量は、以下のとおりです。
レギュラーコーヒー | 120mg/200ml |
インスタントコーヒー | 114mg/200ml |
ちなみにレッドブル・エナジードリンク250ml缶には、80mgのカフェインが含まれています。
次で、紅茶各種に含まれるカフェインの量を、見てみましょう。
紅茶に含まれるカフェイン量
カフェインといえば、コーヒーやエナジードリンクのイメージを持っている方が多いかと思います。
しかし、紅茶にもカフェインが含まれています。
まとめると以下のとおりです。
玉露 | 約320mg/200ml |
煎茶 | 約20mg/200ml |
紅茶 | 約30mg/200ml |
ウーロン茶 | 約20mg/200ml |
紅茶に含まれているカフェインの量は、コーヒーの半分の量なのです。
コーヒー以外に動悸を感じる可能性があるドリンク
コーヒーのカフェインが原因で動悸を感じた場合、他にも気をつけるべきドリンクがあります。
まとめると以下のとおりです。
- エナジードリンク
- コーラ
- 紅茶
特に、先ほど紹介した1日のカフェイン摂取量の目安を注意した上で、体調を見ながら飲み物を選択するようにしましょう。
特にエナジードリンクとコーヒーを両方飲むのは注意が必要だね。
コーヒーのカフェインが原因で動悸が起きてしまった場合、他のドリンクとの合わせ飲みで動悸に繋がってしまう場合があります。
エナジードリンク
眠気覚ましや徹夜の際によく用いられるエナジードリンクは、ここぞというときに飲みたくなってしまいますよね。
1日に何杯も飲んだり他のカフェイン飲料と合わせると、動悸の起きてしまう可能性があるため、飲み過ぎには注意しましょう。
コーラ
コーラには、コーヒーの6分の1のカフェインが含まれています。
コーラコップ1杯のカフェインは、約20mlです。
少量のコーヒーでも体調が変化する方は、コーラもコーヒー同様に体調を見ながら飲みましょう。
紅茶
紅茶に含まれるカフェインは、コップ1杯あたり約30mgです。
一般的な紅茶はコーヒーよりも少ないカフェイン量ですが、玉露の含まれたお茶を飲む際はカフェイン量に注意しましょう。
玉露は、高級茶として知られる日本茶の1種です。
コーヒーで動悸がするのは自律神経の乱れかも!飲むタイミングに注意
自律神経の乱れが起きる原因は、ストレスや生活習慣、ホルモンバランスが関係しています。
特に、カフェインの覚醒効果により習慣どおりの睡眠リズムが崩された場合にも、自律神経に影響を及ぼす可能性があります。
つまり、コーヒーとうまく付き合う必要があるのです。
2017年に発刊され全米No.1になった「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」では、カフェインが体で作用しなくなるには時間がかかるため、コーヒーは午後2時までにすることを推奨しています。
自律神経の乱れによる動悸を防ぐために、生活習慣を正したり、遅い時間のコーヒー摂取を見直したりしましょう。
是非購入して読んでみよう。かなり勉強になるはず。
コーヒーを飲むおすすめの時間帯については「コーヒーを飲む最適な時間とは?気になる効果から飲み方まで完全解説」の記事をチェック!
コーヒーとうまく付き合って動悸を起こさないようにしよう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーと動悸の関係や、コーヒーに含まれるカフェインの作用について紹介しました。
今回の記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- コーヒーで動悸が続く場合は医師に相談
- コーヒーを飲みすぎるとカフェインの作用で、動悸が起きることがある
- カフェインは紅茶やコーラにも含まれている
コーヒーを飲みすぎたり、体調の悪い時にたくさん飲んだりするのを避けて、コーヒーとうまく付き合いましょう。