二日酔いで頭が痛い!何とかしたい…。
コーヒーが二日酔いに効くって本当?
よく二日酔い防止として、コーヒーに含まれているカフェインが効くと言われていますよね。
しかし、単純にコーヒーやカフェイン飲料を飲めばいいというわけでもないようです。
今回はコーヒーが働く効果や飲み方、その即効性について解説していきます。
- そもそも二日酔いはアルコールの分解が追い付かないことが原因
- 二日酔いにはコーヒーのカフェインが効く
- コーヒーは朝食後にホットで飲むのがおすすめ
- カフェインレスコーヒーやお茶、エナジードリンクも効果的
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
続きはこちら
コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
そもそも二日酔いの原因とは?コーヒーとの関係性の前に知っておこう
二日酔いとコーヒーの関係を知る前に、まずはなぜ二日酔いが起きるのかを知っておきましょう。
二日酔いは肝臓がアルコールに含まれる毒素アセトアルデヒドを分解しきれないことで起こります。
このアセトアルデヒドが二日酔いの症状である吐き気や頭痛を引き起こします。
アセトアルデヒドの分解力には個人差があり、お酒に強い人ほど分解力があります。
特に日本人にはこの分解力が低い人が多く、約40%の人がお酒に弱い人だといわれています。
また、分解力がある人でも寝不足や体調不良によって肝機能が悪くなり、いつもなら平気な量でも二日酔いになってしまうこともあります。
二日酔いにはコーヒーが効果的!その理由とは?
コーヒーは二日酔いに効果があると期待されています。
そこでなぜコーヒーが二日酔いに効くのか解説していきます。
二日酔いのメカニズム
先ほども書いた通り、二日酔いの原因はアセトアルデヒドを分解しきれないことが原因です。
アルコールが体内に入ると肝臓の酵素によって水と酢酸に分解され、毒素が取り除かれます。
個人差がありますが、缶ビール1本の場合約2~3時間でアルコールが抜けるといわれています。
しかし、肝臓の分解が追い付けないほどアルコールを摂取してしまうと、毒素であるアセトアルデヒドが蓄積されます。
そして、アセトアルデヒドには血管を拡張させる作用があります。
二日酔いの頭痛は、このアセトアルデヒドが脳の血管を拡張していることが原因です。
また、アセトアルデヒドの分解力は肝機能に依存するので、肝臓が弱っているときや肝機能が悪い人はアルコールを避けましょう。
カフェインが及ぼす影響
カフェインには血管を収縮させる効果があります。
そのため、アセトアルデヒドによって拡張された血管がカフェインによって収縮されることで頭痛が和らぎます。
また、カフェインには利尿作用があり、体内にたまった毒素を体外に排出させる働きもあります。
しかし、アルコールにも利尿作用があるので、カフェインの取りすぎによる脱水症状には十分気を付けてください。
カフェインにはストレスを緩和させる効果もあるので、二日酔いで弱っているときには最適です。
カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが広く知られていますが、このほかにも「自律神経の働きを高める」 「集中力を高め作業能力を向上させる」 「運動能力を向上させる」など、様々な効果が明らかになっています。
コーヒーの成分 | 全日本コーヒー協会
コーヒーの効果については「驚くべきコーヒーの効果とは?メリット・デメリットを含めて完全解説」の記事をチェック!
コーヒーの香りにはリラックス効果も期待できる
コーヒーの香りにはリラックス効果があります。
杏林大学の研究によると、コーヒーの香りをかぐと脳のα波(リラックスしたときの脳波)が大幅に増えることが分かりました。
ちなみに、浅煎りの豆よりも香りの強い深煎りの豆のほうが効果があるそうです。
緊張やストレスを感じているときはコーヒーの香りをかいで落ち着きましょう。
コーヒーのリラックス効果については「コーヒーにはリラックス効果がある?落ち着く理由からおすすめまで」の記事で詳しく解説しています。
二日酔いに効くコーヒーの飲み方
コーヒーが二日酔いに効くといっても、飲み方次第ではかえって逆効果になってしまうこともあります。
二日酔いに効くコーヒーの飲み方のポイントは2つ紹介。
- タイミングは朝
- ホットで飲む
コーヒーを飲むタイミング
二日酔いを軽減したい場合、朝に飲むのが一番効果的です。
しかし、朝食を食べずにコーヒーだけを飲むと、胃を刺激してしまい胃酸過多や胃潰瘍になる可能性があります。
朝にコーヒを飲む場合、朝食を食べてから飲むようにしましょう。
牛乳や豆乳を入れてもGOOD
また、ブラックで飲むのではなく、牛乳や豆乳を入れて飲むことで胃への刺激を抑えることができます。
砂糖を入れることで肝機能を高めることもできます。
アイスかホット、どちらが効果的?
二日酔いにはホットコーヒーがおすすめです。
コーヒーだけに限らず、二日酔いで弱った胃に冷たい飲み物を流し込むとさらにダメージを受けてしまいます。
二日酔いの時は、できるだけ冷たい飲み物を避けるようにしましょう。
二日酔いに効くにはコーヒーをどのくらい飲めば良いのか
いくら二日酔いにコーヒーが効くといっても、飲みすぎには注意が必要です。
コーヒーは一日3~3杯が適量といわれています。
コーヒーを飲みすぎるとカフェイン中毒になったり、カフェインによって脱水症状になる可能性があるので注意が必要です。
また、カフェインの効果には個人差があります。二日酔いが治らないからといってコーヒーを飲みすぎるのはNGです。
コーヒーの適量については「【最新】コーヒーのカフェイン量はどのくらい?その効果と副作用も解説」の記事をチェック!
コーヒー以外のカフェイン入りの飲み物に期待できる効果
コーヒー以外にもカフェインを含む飲み物はあります。その中でも効果的な飲み物をいくつか紹介します。
まとめると以下のとおり。
名前 | おすすめ度 |
---|---|
カフェインレスやデカフェ | |
お茶や紅茶 | |
エナジードリンク |
カフェインレスやデカフェ
おすすめ度は星1つです。
カフェインレスコーヒーは、カフェインの含有量が極めて少ないコーヒーのことです。
そのため、血管拡張効果や利尿作用には期待できませんが、コーヒーの香りでストレスを緩和する効果は十分あります。
カフェインをとりたくないという人はぜひ試してみてください。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
紅茶やお茶
おすすめ度は星3つです。
紅茶やお茶にもカフェインが含まれています。
カフェインだけではなく、緑茶やお茶にはビタミンCも含まれており、このビタミンCはアルコールの分解を促進する効果があります。
さらに、お茶や紅茶にはカフェインのほかにカテキンも含まれています。このカテキンには消臭効果があり、二日酔いの口臭をケアしてくれます。
コーヒーが苦手という方はお茶や紅茶もおすすめです。
エナジードリンク
おすすめ度は星2つです
エナジードリンクは手軽にカフェインを摂取する手段の一つです。
アルコールの分解には糖が必要なので、砂糖を多く含んでいるエナジードリンクは二日酔いに効果的だといえます。
しかし、コンビニなどで売られているエナジードリンクはキンキンに冷えており炭酸も強いので、胃にあまり優しくありません。
エナジードリンクは効果的ですが、飲みすぎには注意です。
正しい知識で二日酔い対策にコーヒーを取り入れよう
いかがでしたでしょうか?
コーヒーが二日酔いに効く理由と二日酔いに効く飲み物について解説しました!
コーヒーに含まれるカフェインには、二日酔いを和らげる効果があります。
そのため、二日酔いの朝に一杯のコーヒーをのむことで一日を集中して過ごせるかもしれません。
本記事で重要なポイントをまとめると以下のとおりです。
- 二日酔いはアルコールの分解が追い付かないことが原因
- コーヒーに含まれるカフェインが二日酔いに効く
- 二日酔いの朝は、コーヒーを朝食後にホットで飲むのがおすすめ
- カフェインレスやお茶、エナジードリンクも効果的
二日酔いの朝にはぜひコーヒーを飲んでみてください。