コーヒーに含まれているトリゴネリンってなに?
効果や正しい飲み方が知りたい!
このような疑問や要望にお答えします。
- コーヒーに含まれているトリゴネリンには認知症や脳の老化に効果がある
- トリゴネリンはコーヒーに多く含まれている
- コーヒーの飲みすぎには注意!
- コーヒーでトリゴネリンを摂取するなら浅煎りを選択しよう
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
では早速見ていきましょう。
トリゴネリンとは?
コーヒーには、「トリゴネリン」という成分が含まれていると言われています。
ですがトリゴネリンとは、どのような成分なのかよくわからないという方もいるでしょう。
また、コーヒーには、カフェインやポリフェノールが含まれていることはよく知られていますが、トリゴネリンも含まれているということを知っている方は少ないでしょう。
このトリゴネリンは、認知症や脳の老化に効くと言われている成分と言われています。
カフェインと同じくらいの量が入っており、コーヒーに含まれているトリゴネリンは、神経細胞を活性化させて新しい情報伝達回路を作るという働きをしています。
タコやウニ、セロリなどいろいろな食材にも含まれて入るのですが、中でもコーヒーには特に多く含まれているので、食品から自然にトリゴネリンを摂りたいのであればコーヒーを飲むことをおすすめします。
今注目されている血管機能改善成分
血管機能改善成分としてトリゴネリンは、今日本だけではなく世界でも注目されています。
トリゴネリンには、認知症予防や脳の老化に効くと言われていることはわかっていました。
ですが、その他にもトリゴネリンが血管内で血管を保つために必要な産生を促してくれることがわかったためです。
we found for the first time that TGN penetrates the brain and may activate CKB, leading to axonal formation. This study shows the potential of TGN as a new drug candidate, and a new target molecule, CKB, in memory recovery signalling.
TGNが脳に浸透し、CKBを活性化し、軸索形成につながる可能性があることを初めて発見しました。本研究は、TGNの新薬候補としての可能性と、記憶回復シグナルにおける新たな標的分子CKBの存在を示しています。
Trigonelline recovers memory function in Alzheimer’s disease model mice: evidence of brain penetration and target molecule
つまりトリゴネリンには、記憶力向上作用の他にも下記のような作用が期待できます。
- 血糖降下作用
- 神経保護作用
- 抗片頭痛
- 鎮静作用
- 抗菌作用
- 抗ウイルス作用
- 抗腫瘍作用
糖尿病性聴覚神経障害や血小板凝集を抑制することがわかってきています。
トリゴネリンの効果・メリット
コーヒーの生豆に多く含まれているトリゴネリンには、認知症予防やアルツハイマーの予防効果などがあると期待されています。
- 認知症予防
- アルツハイマーの予防
この他にも、誰にでも起こるふとした時にわからなくなる物忘れにも効果があると言われています。
認知症予防
物忘れは誰にでもあることなのですが、以下のような物忘れが酷くなってしまうと、「認知症」という認知障害を引き起こす総称が疑われます。
- 最近ひどく物忘れをするようになった
- 人の名前が思い出せなくなった
そうなる前に、自分で予防ができます。
それがコーヒーを飲むことです。
コーヒーに含まれている集中力・記憶力を高めてくれるカフェインをはじめ、ポリフェノールなどありますが中でも注目されているのが「トリゴネリン」。
トリゴネリンの効果によって、脳神経の活性化が期待できるので認知症の予防になる言われています。
アルツハイマー予防
認知症とアルツハイマーは同じように思われるかもしれませんが、アルツハイマーは認知症の原因となる1つです。
認知機能が低下して、一度進行してしまうと元には戻らない病気になってしまいます。
このアルツハイマーを予防するのにも、コーヒーに含まれているトリゴネリンは期待されています。
この他コーヒーの効果について知りたい方は、こちらの「驚くべきコーヒーの効果とは?メリット・デメリットを含めて完全解説」記事をチェック。
トリゴネリンのデメリット
トリゴネリンは、メリットがある一方でデメリットがあります。
それはトリゴネリンの摂りすぎ。
トリゴネリンは多く摂取することで、嘔吐や下痢・腹痛などが起こるので注意が必要です。
トリゴネリンではなくとも、コーヒー自体の飲みすぎは禁物です。
コーヒーにはカフェインも含まれているため、胃もたれや不眠なども引き起こしかねません。
厚生労働省によると、1日の限界摂取量は5mg/kgと研究結果が出ています。
つまり、1杯あたりカフェイン138mgで考えると、1回あたり約1.5杯、1日あたり約3杯までなら飲んでも体に悪影響はないということになります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
コーヒーにはトリゴネリンが含まれている
コーヒーにはトリゴネリンが含まれていると言われていますが、実際どのくらいの量含まれているのか知りたいですよね。
ただ、どのコーヒーにも含まれているわけではないので、全てのコーヒーに同じ量と考えないようにする必要があります。
含有量
コーヒーの生豆のときのトリゴネリンの含有量は、豆によっても違います。
- ジャワで547㎎/100g
- キリマンジャロで743㎎/100g
- ジャマイカで829㎎/100g
- ブラジル・サントスで991㎎/100g
このように生豆によっては多くのトリゴネリンが含まれていますが、200℃以上の熱を加えることで一気に減少します。
ということは、実際にコーヒーを飲むときの含有量ですが、市販のコーヒーであればほとんどトリゴネリンは含まれていません。
成分的には1%くらい。
独自の焙煎でトリゴネリンが含まれているというコーヒーでは、通常の2倍含まれていることが多いです。
トリゴネリンは熱に弱い
トリゴネリンは、生豆に多く含まれている成分です。
ですが、コーヒーを飲むためには焙煎されていますよね。
トリゴネリンは熱に弱いので200℃以上になると減少してしまいます。
つまり、深煎りされるとほとんどが失われてしまっているということです。
とは言え、失われるというよりは分解されて別の物質になってしまいます。
コーヒーからトリゴネリンを摂取したいのであれば、浅煎りを選びましょう。
浅煎りは苦手という場合には、焙煎前にトリゴネリンを生豆から抽出して、焙煎後のコーヒー豆に還元したコーヒー豆を選んだり、トリゴネリン入りと書かれたコーヒーを選んだりするといいですよ。
焙煎時に注意が必要
トリゴネリンは、焙煎時には注意が必要です。
熱に弱いトリゴネリンは、どのコーヒーにも含まれているというわけではありません。
そのため、トリゴネリンを失くさない焙煎をしなくてはいけません。
焙煎機内の温度や浅煎りにする焙煎時間、生豆に含まれるトリゴネリンを利用して焙煎後のコーヒー豆に還元するなど一般的なコーヒーよりも細かな注意が必要です。
トリゴネリンを摂るためにコーヒーを飲み過ぎるのは良くない
コーヒーにはトリゴネリンが多く含まれているのでたくさん飲めばいいと思われるかもしれません。
また、コーヒーの効果も健康によいと言われているので飲めば飲むだけいいと考えるかもしれません。
しかし上記でも軽く触れたように、コーヒーにも次のような副作用があります。
- 精神障害
- 心疾患
- 胃腸の障害
- 慢性疲労
- 薬との併用で障害
- 骨粗しょう症
- 貧血…etc.
必ずしも副作用が出るわけではないのですが、飲みすぎると健康に悪いこともあるということも知っておきましょう。
高齢者はカフェインレスコーヒーでトリゴネリンを摂取するのがおすすめ
年齢が経つにつれカフェインに対する免疫が落ちていくため、高齢者の方はできるだけカフェインは摂取し過ぎないようにした方がいいと言われています。
ですが、コーヒーの中に含まれているトリゴネリンは認知症予防のためには取り入れた方がいい。
どうしたらいいのか考えてしまいますよね。
そこで、高齢者が飲むのであれば、カフェインレスコーヒーをおすすめします。
カフェインレスであれば、カフェインがほとんど排除されておりトリゴネリンの成分は含まれているので理想的な飲み物です。
コーヒーが好きなのに、カフェインが入っていることで我慢してしまうというような必要はありません。
カフェインレスコーヒーで今まで通り、コーヒーを楽しみましょう。
おすすめのカフェインレスコーヒーについて知りたい方は、こちらの「【徹底比較】カフェインレスコーヒーのおすすめ人気ランキング13選」記事をチェック。
トリゴネリンがたっぷり入ったおすすめコーヒー3選
トリゴネリンは、どのコーヒーにも含まれてはいるのですが、焙煎の方法などによって少なくなってしまう場合があります。
なのでコーヒーでトリゴネリンを摂りたいのであれば、トリゴネリンが入っているコーヒーを選ぶ必要があります。
では、トリゴネリンがたっぷり入ったおすすめのコーヒーを3選紹介します。
- 澤井珈琲 トリゴネコーヒー
- 沖永良部島珈琲100%
- トリゴネージコーヒー スペシャルブレンド
順番に解説します。
1. 幅広い世代が楽しめるコーヒー「澤井珈琲 トリゴネコーヒー」
トリゴネリンが入っているコーヒーでおすすめなのは、澤井珈琲のトリゴネコーヒー。
カフェインレスなので、カフェインはカットされています。
トリゴネリンは通常の2倍!
コーヒーパッグになっているので、お湯を入れるだけと入れ方も簡単ですよ。
幅広い世代のコーヒー好きに楽しんでいただけるコーヒーです。
2. 特別な1杯が楽しめる「沖永良部島コーヒー100%」
トリゴネリンが多く含まれているコーヒーを探しているのであれば「沖永良部島コーヒー100%」。
特殊な焙煎方法でトリゴネリンをとどめることができるように研究しているノアコーヒーでおすすめしている1つ。
プレミアムな時間を楽しむことができますよ。
特別な日に特別な人たちと楽しむ1杯におすすめです。
3. 日常で楽しめる「トリゴネージコーヒー スペシャルブレンド」
日常で楽しめるコーヒーを探しているのなら「トリゴネージコーヒー スペシャルブレンド」。
知的栄養成分のトリゴネリン入りドリップバッグコーヒーです。
酸味がおさえられておりコクが強い味わいが楽しめます。
マイルドな口当たりで、普段のコーヒーを楽しむ時間におすすめです。
トリゴネリンのメリットを正しく理解しよう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーに含まれるトリゴネリンという成分について紹介しました。
最後にトリゴネリンについてまとめます。
- トリゴネリンはコーヒーに多く含まれている
- トリゴネリンには、認知症や脳の老化に効果が期待されている
- トリゴネリンは生豆に多く含まれている
- トリゴネリンを摂取するならコーヒーを飲む
- コーヒーの飲みすぎには注意する
- 高齢者にはカフェインレスがおすすめ
いつも楽しんでいるコーヒーで、気軽にトリゴネリンを摂っていきましょう。