コーヒー豆にあるアラビカ種って何?
アラビカ種の特徴とか種類について知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- アラビカ種の種類と特徴
- 他の種類の特徴
- アラビカ種のおすすめのコーヒー豆
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒー豆の3大原種の1つであるアラビカ種
現在では、約200種類を超えるとも言われているコーヒー豆のですが、元をたどっていくと3つの原種から出来ていたことを知っていましたか?
コーヒー豆には大きく分けて以下の3つの種類があります。
- アラビカ種
- ロブスタ種
- リベリカ種
一般的に飲用として飲まれているコーヒーの大多数を占めると言われるのが「アラビカ種」。
インスタントコーヒーや缶コーヒーなどに多く入っているのが「ロブスタ種(カネフォラ種)」。
生産量が全体の約1%にも満たない「リベリカ種」。
これらがコーヒー豆の3大原種と呼ばれています。
以下で詳しく3つの種類について見ていきましょう。
コーヒー豆・アラビカ種の特徴
アラビカ種は風味と味わいに優れています。
花のような香りを持ち、酸味が強いのが特徴的。
原産地は、アフリカのエチオピアが大半とされています。
しかし、こんなアラビカ種にも弱点があります。
それは病気に弱く、収穫量が少ないことです。
そ霜、乾燥、病害虫などに特に弱く、栽培が難しい品種。
標高約1000~2000mの熱帯高地での栽培に適しており、大変な手間が掛かることで有名です。
現在では品種改良が進み、コーヒー豆のシェア率の6割はこのアラビカ種が占めています。
アラビカ種の中でも最も原種に近い「ティピカ」
アラビカ種の中でも最も原種に近いと言われるのがこの「ティピカ」。
コーヒー豆の多くの品種はティピカの品種改良や突然変異によって生まれたものになります。
形状はやや細長く、先端が少し尖っているのが特徴。
昔は多くの地域で栽培されていましたが、病気に弱く生産性が低いので、より生産性が高い品種への植え替えが行われました。
ですが、上質な酸味と風味を持っており今でも一部の地域で栽培されています。
ティピカ種については「コーヒーの人気品種「ティピカ」とは?特徴からおすすめまで完全解説」の記事を参考にしてください。
アラビカ種100%は通常よりも品質が高いコーヒー
その名の通り、アラビカ100%とはアラビカという品種の豆だけで作ったコーヒーのことを指します。
アラビカ種は風味と味わいに優れているため、アラビカ100%ということは通常よりも品質が高いコーヒーになるわけです。
是非アラビカ種100%のコーヒーを試してみて下さい。
コーヒー豆・ロブスタ種の特徴
続いてはロブスタ種の特徴です。
ロブスタ種は酸味がほとんどなく苦味が強くて、渋みがあります。
さらに「ロブ臭」と呼ばれるような麦茶っぽい独特な香りを放つので、そのまま飲まれることはあまりありません。
コーヒー生産全体の約4割を占めており、高温多湿な環境にも適応しています。
また耐病性に優れ、アラビカ種よりも1度に多く収穫することが可能。
このような理由から収穫量が多く比較的安価なので、缶コーヒーやインスタントコーヒー、ブレンド用に使われることが多いです。
コーヒー豆・リベリカ種の特徴
続いてはリベリカ種の特徴を見ていきましょう。
リベリカ種の味はアラビカ種とは全く違い、酸味が少なく苦みが多いため、濃くて美味しいとされています。
しかし全く口に合わないなどと飲んだ方によって評価が分かれるようです。
リベリカ種の原産国は、主にアフリカ西海岸のリベリア共和国。
豆の形は菱形なのが大きな特徴的。
標高200m以下の平地や低地に弱く、品質もアラビカ種より劣るとされています。
生産量は全体の1%にも満たしていないため、栽培地域内のみで生産・消費されています。
私達の市場に出回ることはないため、かなりレアな種類ですね。
アラビカ種のおすすめコーヒー豆2選
アラビカ種のことについて解説してきましたが、同じアラビカ種でも産地などの違いで味も変わってきます。
そこで今回はアラビカ種の中でもおすすめのコーヒー豆を2つ紹介します。
以下の通りです。
- ブルーマウンテン
- キリマンジャロ
1つ1つ解説していきます。
1. 強い酸味とコクが特徴のコーヒー豆「キリマンジャロ」
最初に紹介するのは「キリマンジャロ」。
どこかでこの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
生産国はタンザニア。
強い酸味とコク、甘い香りを併せ持つことから”野性味あふれる味”とも表現されることもあります。
2. 調和のとれた味わいのコーヒー豆「ブルーマウンテン」
続いて紹介するのは「ブルーマウンテン」。
これも聞いたことがありますね。
生産国はジャマイカ。
調和のとれた味わいと滑らかなのどごしが特徴的なコーヒーとなっています。
香りが立っており、全てのコーヒーの良さを合わせ持つことから”コーヒーの王様”と言われることも。
酸味とコクのバランスが絶妙!
アラビカ種の具体的なおすすめコーヒーが知りたい方は、以下の記事をチェック!
コーヒー豆・アラビカ種の特徴を理解して自分に合ったコーヒーを楽しもう
いかがでしたでしょうか?
コーヒー豆のアラビカ種について、特徴や種類の違いについて徹底比較しました。
コーヒー豆の種類はたくさんありますが、もとを辿れば実は3つ。
その中でもアラビカ種は一番市場に出回っていて身近な種類というわけです。
フローラルのような甘い味わいが特徴的なアラビカ種。
是非コーヒー豆・アラビカ種の特徴を理解して自分に合ったコーヒーを楽しんでください!
今回はアラビカ種について紹介しましたが、全品種まとめて知りたい方は、以下の記事をチェック!