コーヒーの雑味ってどんな味?
コーヒーの雑味が出る理由が知りたい!
こういった疑問や要望にお応えします!
淹れたコーヒーがおいしくないとき「雑味がある」と表現されるのをよく聞きますよね。
本記事では、コーヒーの雑味が出る理由と抑えるポイントを完全解説します!
- コーヒーの雑味は「えぐみ」と「渋み」をさす
- 雑味の感じ方には個人差がある
- 味の好みを知ると雑味を抑えておいしく飲む対策が取りやすい
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
コーヒーの雑味は「えぐみ」と「渋み」をさす
コーヒー以外にもさまざまな飲み物で使われる「雑味」とは、総じて「おいしくない味」の表現です。
コーヒーにおける雑味とは、多くの場合で「えぐみ」と「渋み」をさしています。
本来の味わいを邪魔するほど、苦みまたは酸味が過度に出てしまう場合「雑味が出ている」と表現されるのです。
浅煎りの豆で出やすい渋みとは?
浅煎り豆で出やすい雑味は「渋み」といわれています。
焙煎時間の短い浅煎り豆の味わいは、フルーティーな酸味が引き立つスッキリした味わいが特徴です。
酸味が際立って過剰に抽出された場合、渋みとして感じるようになってしまいます。
口の中の粘膜が、キュッと収縮するような、濃縮された嫌な酸っぱさが「渋み」と表現されるのです。
深煎りの豆で出やすいえぐみとは?
深煎り豆で出やすい雑味は「えぐみ」といわれています。
長時間かけてしっかりと焙煎した深煎り豆は、香ばしさとともに苦みが引き立つ、コクのある味わいが特徴です。
苦みが際立って過剰に抽出された場合、アクの強いえぐみとなって、後味がきつくなります。
舌にまとわりついて残るような、濃すぎる嫌な苦みを「えぐみ」と表現します。
コーヒーに雑味が出る9つの理由
コーヒーに雑味が出る理由を、以下9項目にまとめました。
- お湯の温度が高すぎる
- コーヒー豆の鮮度が低い
- コーヒー豆の焙煎日が不明
- コーヒー豆の挽き目が細かすぎる
- コーヒー豆の薄皮が混ざっている
- 不良豆が含まれている
- コーヒーの灰汁が出ている
- 保温機能を長時間使用している
- 自分の好みを知らない
1つずつ解説しますので、自分の淹れたコーヒーに出る雑味の原因を探りましょう。
1. お湯の温度が高すぎる
コーヒーを淹れるために使うお湯は、一般的に90℃前後がベストとされています。
沸騰したお湯をそのまま使うなど、温度が高すぎるお湯で抽出した場合、溶け出す成分が多く抽出され、雑味のある味になってしまいます。
熱すぎるお湯を使用するのは、雑味の原因になるだけでなく、コーヒー本来の味も損なうので避けるべきです。
2. コーヒー豆の鮮度が低い
コーヒー豆の鮮度が低い場合、空気に触れる時間が長くなり、酸化が進んでいる可能性が高いです。
酸化している鮮度の低いコーヒー豆を使って淹れた場合、渋みが出てしまうでしょう。
コーヒー豆は焙煎日から1ヶ月以上、挽いた状態であれば開封から2週間以上経過していると、鮮度は低いといえるでしょう。
コーヒー豆は生鮮食品なので、鮮度が低いとおいしさを損ない、雑味が出やすいのです。
コーヒー豆の鮮度については、以下の記事でまとめています。
3. コーヒー豆の焙煎日が不明
購入した豆の焙煎された日がわからなければ、雑味が出る可能性は高いでしょう。
一般的な生鮮食品は、たとえ開封していなかったとしても、消費期限がありますよね。
コーヒー豆も生鮮食品なので、開封・未開封に関係なく、鮮度は次第に失われて雑味が出ます。
焙煎日の分からない豆を使っている時点で、雑味が出やすいコーヒーであるかもしれません。
4. コーヒー豆の挽き目が細かすぎる
コーヒー豆は細挽きであるほど、苦味の強いコーヒーになる特徴があります。
豆の粒子が小さいほど、お湯に触れる面積が増えるため、抽出される成分が多くなるのです。
特に、苦みが苦手な方にとっては、細挽きであるほど、えぐみを感じやすくなるでしょう。
5. コーヒー豆の薄皮が混ざっている
コーヒーの生豆は薄皮が包まれており、焙煎をおこなう過程で自然と剥がてしまいますが、まれに残っている場合があります。
大きな影響はないとされていますが、残った薄皮からも、渋みが出るのです。
挽いた豆の中に、薄い色の皮があれば薄皮なので、気になる場合は軽く息を吹きかけて飛ばせます。
なお、すべて取り除く必要はありません。
6. 不良豆が含まれている
コーヒー豆には、味を損ねる不良豆が混入している可能性があります。
不良豆とは、変色・しわ・虫食い・カビ・発育不良などがみられる豆です。
最近では生産国の技術が向上し、不良豆自体が少なくなりましたが、ゼロではないでしょう。
不良豆が混入していると、味や香りが悪くなり、雑味が出る原因となります。
7. コーヒーの灰汁が出ている
コーヒーの灰汁とは、ドリップフィルターにつく細かい泡です。
フィルターに注いだお湯をすべて抽出してしまうと、灰汁も一緒に混ざってしまい、雑味の原因となります。
もったいないと思って最後の1滴まで落としている場合は、灰汁が混ざっているため、雑味の原因となっている可能性が高いです。
8. 保温機能を長時間使用している
コーヒーを温かいまま保温してくれる、便利な性能を持つ器具がありますが、保温しすぎは雑味の原因になるため注意が必要です。
保温は、低温であっても熱を加え続けるため、水分が蒸発したり、コーヒーの劣化を招いたりして雑味が出ます。
雑味が出にくい保温時間は、30分以内といわれているので、保温しすぎないよう気をつけましょう。
9. 自分の好みの味を知らない
自分の好みの味を知らないと、雑味を感じやすく、おいしく淹れる対策も取りにくいでしょう。
雑味は、苦みと酸味が過剰に抽出された結果、えぐみと渋みに変化すると解説しました。
つまり、苦みが苦手な人にとってはえぐみを感じやすく、酸味が苦手な人には渋みを感じやすいといえるのです。
自分の好みの味を知っていれば、雑味を抑えておいしく飲む対策が取りやすくなりますよ。
コーヒーの雑味を抑える7つのポイント
雑味を抑え、おいしいコーヒーを淹れるための、7つのポイントを紹介します。
- ドリップポットに移して温度を調整する
- 新鮮で良質な豆を選ぶ
- 焙煎日から日数が経ちすぎていない豆を使う
- 豆の挽き目に気をつける
- 注いだお湯を最後まで落としきらない
- 自分の好みの味を知る
- コーヒー豆を買うときは店員に相談する
雑味の原因を改善するための、参考にしてくださいね。
1. ドリップポットに移して温度を調整する
前章で、ドリップに使うお湯の温度が高すぎると、雑味が出やすいと解説しました。
ドリップで抽出する前に、ドリップポットにお湯を移し、温度を調整しましょう。
沸騰させたお湯をポットに移したら、1〜2分待ちます。
水道水はカルキ臭を含むため、必ず沸騰させてから少し冷ますのが大切です。
ちょっとした工夫ですが、お湯の温度が原因であれば、これだけで雑味を抑えられる可能性があります。
また、使用する豆の焙煎度によっても、多少の適温差があります。
深煎り豆は90℃前後で抽出するのが一般的ですが、浅煎り豆の場合は、やや高めの95℃前後で抽出するのがよいとする場合があるようです。
コーヒー豆を専門店で購入する場合は、ドリップの適温について確認するとよいでしょう。
2. 新鮮で良質な豆を選ぶ
コーヒー豆の鮮度は、おいしいコーヒーを淹れるために欠かせません。
焙煎日の確認をし、できればハンドピックされた豆を選びましょう。
新鮮な豆を使用するだけで、おいしさは格段に変わります!
おいしさも期待できるので、コーヒー専門店での購入がおすすめです。
おすすめのコーヒー豆が知りたい方は、以下の記事をチェック!
3. 焙煎日から日数が経ちすぎていない豆を使う
焙煎された豆は、20日前後で使い切ると良いでしょう。
1ヶ月以上経過している場合は、雑味の原因となります。
挽いた豆を購入するのであれば、開封から14日以内に飲み切りましょう。
コーヒー豆は、飲みきれる量を購入するのも大切です。
4. コーヒー豆の挽き目に気をつける
コーヒー豆の挽き目は、細挽きになるほど、苦味や酸味が強く出ます。
手挽きで楽しみたい人は、いつもより少し粗めに挽いてみましょう。
自分の好みに合わせて挽き目を調整するのも、コーヒーを楽しむ醍醐味です。
また、粗挽きし過ぎると味が薄くなるので注意しましょう。
5. 注いだお湯を最後まで落としきらない
ドリップで注いだお湯を、最後まですべて落とすと、灰汁が混ざって雑味になります。
お湯を注いでる途中であっても、落としきらないようにお湯を注ぐ必要があるのです。
最終的にお湯を注ぎ終えたら、最後の1滴まで落としきろうとせずに、ある程度残した状態でフィルターを外しましょう。
6. 自分の好みの味を知る
自分の好みを知ると、好みに合わせた淹れ方だけでなく、雑味を抑える淹れ方もわかります。
実は、個人で味の好みが違うように、雑味の感じ方も個人差があるのです。
万人にとって雑味となる場合もありますが、多くの場合、味覚の個人差で雑味も変わるといわれています。
たとえば、コーヒーの苦みが好きな人もいれば、苦みが苦手な人もいますよね。
苦みが苦手な人にとって、濃いめの苦いコーヒーでは、えぐみを感じやすいといえます。
一方で、フルーティーな酸味の強いコーヒーが苦手な人は、渋みに反応しやすいでしょう。
つまり、同じコーヒーを飲んでも、好みであればおいしく感じ、苦手であれば雑味ととらえるのです。
自分の好みの味になるようにコーヒーを淹れるだけで、雑味を感じなくなる可能性があります。
7. コーヒー豆を買うときは店員に相談する
豆の選び方・焙煎日・挽き目など、自分ひとりでは分からないという人は多いでしょう。
コーヒーのことは、コーヒーの専門家に聞くのがおすすめです。
自分の好みがよくわからない人も、専門店で相談すれば、好みの味に出会えるでしょう。
雑味が少ないおすすめコーヒー豆・粉3選!
雑味の少ないコーヒー豆・粉のおすすめ3選を紹介します!
- ラボカフェ 定期便
- 珈琲きゃろっと 初回お試しセット
- 土居珈琲 「小さな焙煎」おためしセット
コーヒーのおいしさに欠かせない、新鮮な状態の豆が購入できますよ!
1. 春夏秋冬の味が楽しめる「ラボカフェ 定期便」
「ラボカフェ 定期便」は、毎月違った味が届き、季節などに合わせてコーヒーを楽しめるようブレンドされています。
ラボカフェでは、厳選した豆を注文を受けてから焙煎し、1番美味しいとされる焙煎後3日から1週間以内に発送してくれるため、常に新鮮です。
研究(ラボ)×コーヒーをコンセプトに、美味しさに追求した新気鋭のコーヒーブランドです。
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1. スペシャルブレンド
スペシャルブレンドはブラジル50%、エチオピア30%、タンザニア20%をブレンドされています。
口に含んだ瞬間、コクと柔らかな苦味の中にほどよい酸味が後から追いかけてきます。
こちらはガス焙煎になります。
2. 月替りコーヒー
10月
- 秋の奥ゆかしさを感じる味わい
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秋といえば収穫の時期。それを表現するためにタンザニアの豆を配合。柔らかな苦味・コクでミルクや砂糖との相性は抜群。
- 配合豆(シティーロースト)
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- ブラジル
- コロンビア
- インドネシア
- タンザニア
11月
- 濃厚で際立つ香り
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冬が始まる11月。寒い冬を感じ始めるこの季節には、濃厚で際立つ香りを表現するために、マンデリンを配合。ほどよい苦味も特徴。
- 配合豆(ハイロースト)
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- ブラジル
- コロンビア
- マンデリン
- モカ・マタリ
- インドネシア
12月
- 力強いコクと甘み
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中米を代表する生産国、グアテマラを配合し、甘い香りと力強いコクを表現。寒い冬にはスイートとコーヒーが合います。
- 配合豆(フルシティロースト)
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- ブラジル
- インドネシア
- マンデリン
- グアテマラ
ラインナップは以上の通りです。
毎月違った味をコンセプトをもとにお届けし、季節の楽しみや憂鬱に合わせて、コーヒーの時間を楽しめるようにブレンドされています。
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挽き目・お届け間隔・コースは販売サイトで変更可能
定期便以外にも単品で販売されている
ラボカフェは、定期便以外にも単品で様々な種類のコーヒーが販売されています。
生豆の厳選から、ピッキング・焙煎・ブレンドまでていねいに行い、高品質なコーヒーに仕上げているのです。
2. コスパ抜群「珈琲きゃろっと 初回お試しセット」
「珈琲きゃろっと」は、北海道にある小さなコーヒー専門店です。
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優秀な実績がある
珈琲きゃろっとは、2012年に「日本ローストマスターズ」で優勝したこともある超人気通販店です。
その他にも、様々な優れた経歴があります。以下の通りです。
- ネットショップ大賞 全国銘柄店賞で金賞
- エスプレッソブレンドチャンピオンシップで第1位
- ネットショップ大賞 ドリンク部門で第1位
「初回お試しセット」は2つの銘柄を堪能できる
そんな超人気な珈琲きゃろっとの商品の中でも「初回お試しセット」がおすすめです。
こちらのセットは、以下の2つの銘柄を楽しめます。
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- コスタリカ・モンテ・コペイ農園:ミルクチョコレートやブラウンシュガーのような甘さが心地よい
どちらの銘柄も後味がほんのり甘いのが特徴です。
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「土居珈琲」は、創業者である土居博司氏の揺るぎない理想とこだわりで、上質なコーヒー豆だけを扱っている自家焙煎スペシャルティコーヒー専門店です。
1度に少量しか焙煎ができない、小さな焙煎機6台を使っています。
磨き抜かれた技術と知識を持つ熟練焙煎士が、ていねいに見極めながらコーヒー作りをしています。
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ビターチョコレートのような芳醇な甘みと、キレのある苦みのバランスが飲んだ瞬間に味わえます。
程よい酸味もあるので、「整ったコーヒー」とも言うべき商品です。
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雑味を抑えた好みの味でコーヒーを楽しもう!
コーヒーの雑味が出る理由と、抑えるポイントを解説しました。
本記事のポイントは、以下のとおりです。
- コーヒーの雑味は「えぐみ」と「渋み」をさす
- コーヒーの雑味が出る9つの理由を知って原因を解明する
- コーヒーの雑味は7つのポイントで抑えて改善する
- 雑味の少ないおすすめコーヒー豆・粉を紹介
雑味が出る理由や抑える方法を知ると、自分の好みの味にも出会えるかもしれません。
雑味を抑えた好みの味で、おいしいコーヒーを楽しみましょう!