コーヒー豆って食べれるのかな…その効果やメリットを教えてほしい
コーヒー豆を食べることの抵抗を感じるけどどうなのかな…
今回はこういった疑問にお答えしていきたいと思います。
- 結論コーヒー豆をそのまま食べることができる
- コーヒー豆をそのまま食べることで摂取できる栄養素
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
では早速解説していきます。
結論:コーヒー豆をそのまま食べることが可能
コーヒーミルで豆を砕き、香り高いコーヒーとして飲むということは日常的に行われています。
そのコーヒー豆をそのまま食べることが出来たとしたらあなたはどうしますか?
結論として、コーヒー豆は食べることが可能です。
コーヒー豆をそのまま食べるということは、驚きかもしれませんが食べることが出来ます。
現在のように飲用するまでは、人間はコーヒー豆を食べることをしていたのです。
つまり、コーヒー豆はエネルギー源となっていたのです。
チョコレートでコーティングしてあるコーヒー豆ならお土産で見たことがある方もいるでしょう。
しかし、そのようになっていないコーヒー豆でも食べることが可能です。
コーヒー豆をそのままでも食べることが出来ますし、挽いたコーヒー豆も食べることは可能です。
また、挽いたコーヒーは肥料などにも出来るため、以外にも使い道はあります。
より詳しいコーヒー豆の使い道について知りたいという方は「【厳選】コーヒー豆のおすすめ活用法8選!かすを上手く再利用しよう」の記事をチェック。
コーヒー豆はそのまま食べても害はない
でも、コーヒー豆をそのまま食べて、害はないの?
たぶんこのような意見があると思います。
そのままコーヒー豆も食べることが出来るのか気になるところですが、結論から言うと「生豆」も問題なく食べることが出来ます。
味は好まない方が多いでしょうが、食べることは可能で、害はありません。
当然のことながら、焙煎された後のコーヒー豆の方が、生豆よりもはるかに食べやすいです。
また、生豆のままだと噛みにくいというデメリットもあります。
コーヒー豆は植物であるため「農薬」が気になる方がいるのではないでしょうか。
- 残留農薬があるかないか
- オーガニックかどうか
そのような事によってコーヒー豆を食べたがらない方もいるでしょう。
しかし、コーヒー豆が害が無いとは言うもの、食べすぎも要注意です。
これはどの食べ物にも言えることですが、食べ過ぎは、高コレステロールになる可能性はあります。
いずれにしろコーヒー豆には意外な効能があります。
まずはコーヒーに含まれている栄養成分を見ていきましょう。
コーヒー豆をそのまま食べることで摂取できる栄養素
では続いて、コーヒー豆をそのまま食べることで摂取できる栄養素について見ていきます。
全日本コーヒー協会というHPをチェックするとコーヒー豆の成分を見ることが可能です。
以下の通りです。
まとめるとこんな感じです。多い順に並べると以下の通りです。
- 全多糖類
- 少糖類
- 脂質
- 遊離アミノ酸
- タンパク質
- ポリフェノール
- カフェイン
- トリゴネリン
- 脂肪族酸
- 無機成分
全多糖類が多い
そのグラフによると、コーヒー豆に含まれる成分で一番大きいのは、全多糖類という成分になります。
これは生豆と、焙煎後でかなり成分に違いがあります。
全多糖類は生豆の際は、焙煎後の2倍の量があります。
同様に、糖質である少糖類は、生豆の際には6%ほどで、これも焙煎後に半分以下になります。
脂質は、焙煎後の方にかけて増える栄養素で14.5%ほどあるものが、生豆の場合は12%ほどで2%前後減ります。
タンパク質も生豆の方が低く、2%前後下がります。
コーヒーといえば、カフェインと成分としてすぐに思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
しかし、生豆に含まれるかフェインの量は、約0.9%〜1.2%と言われています。
この量は、焙煎後もあまり変化がなく1.0%程度存在します。
美容などアンチエイジングに良いとされるポリフェノールの成分は、生豆のほうが多く含まれている。
生豆の状態である場合、5.5%〜8%含まれています。
しかし、焙煎された後のコーヒー豆には、1.2%~1.3%ほどしかありません。
コーヒー豆には多くの栄養素があるんだね!特にカフェインはあまり含まれていなかったね…
コーヒー豆をそのまま食べることのメリット
アメリカ人の大人は、2人に1人はコーヒーを毎日飲んでいるといわれています。
つまり、50%のアメリカ人の方は毎日コーヒーを飲んでいることになります。
※アメリカの「National Coffee Association」の研究調査に基づく
また、世界的に見てもコーヒーは、多く国々で水の次に飲まれているのが多い飲料という統計も出ています。
それだけ愛されているコーヒー、コーヒー豆が体に良いのであれば嬉しいことでしょう。
前述したように、コーヒー豆が生豆の状態or焙煎かによって成分に違いが出てきます。
まとめると以下の通りです。
- 覚醒効果
- 抗酸化作用
- 胃腸疾患予防
- うつ病予防
- 利尿作用効果によるむくみ改善
一つ一つ解説していきます。
覚醒効果
コーヒーに含まれているカフェインは、体によくない思われがちですが、健康のために良い面もあります。
カフェインが色々な疾患から守ってくれる働きがあります。
そうとはいえ、やはりカフェインの摂取のしすぎは良くないため、1日400mgが良いとされています。
つまり、コーヒーを一日カップに1杯飲む程度は全く問題ありません。
そして、一番大きな効果としてあるのは覚醒効果です。
集中したい際や朝の目覚めなどにおすすめです。
抗酸化作用
コーヒーには、抗酸化作用があります。
抗酸化作用の秘密は、ポリフェノールにあります。
ポリフェノールを多く摂取したい場合は、生豆の状態で食べるほうが良いでしょう。
ポリフェノールには、一般的に抗酸化作用があるといわれています。
コーヒーに含まれるポリフェノールの効果・効能ですが、ポリフェノールはクロロゲン酸とも呼ばれ酸味もあります。
生豆の状態の方がポリフェノールは多く摂取出来ますが、酸味が強いというのがデメリットです。
コーヒーに含まれているポリフェノールは、天然系抗酸化剤であり、血圧改善したり血糖値の上昇を抑えたりする効果があります。
胃腸疾患予防
コーヒー豆には、胃腸疾患予防効果があります。
コーヒーに含まれている成分には、健康を改善する効能があるとされています。
糖尿病の予防になったり、喘息、胃腸疾患、神経系疾患などにも効果があると言われています。
うつ病予防
コーヒー豆には、うつ病予防効果もあります。
その他にもガン予防、心臓、気分障害などにも良いとされています。
コーヒーを飲むと落ち着くというのも気分が優れない際には良いでしょう。
その一杯をコーヒー豆をかじることに変えてみてはいかがでしょうか。
利尿作用効果によるむくみ改善
コーヒー豆には、利尿作用効果があります。
つまり、余計な水分を排出する効果があるため、むくみ予防に効果があります。
もちろんポリフェノールの他にも、コーヒーにはビタミンB2、カリウムなどが含有されています。
カリウムは、むくみの解消になるといわれている成分です。
利尿作用があるのでむくみが自然ととれます。
コーヒー豆をそのまま食べることのデメリット
では、コーヒー豆をそのまま食べることのデメリットについて見ていきます。
まとめるとこんな感じです。
- 農薬の危険性
- 悪玉コレステロールを含んでいる
一つ一つ解説していきます。
農薬の危険性
これはコーヒー豆に限らず言えることですが、輸入されているものの中には、農薬が使用されて作られたものがあります。
これはコーヒー豆についても言えます。
そのままコーヒー豆を食べてしまうことで、残留農薬が体内に入り、体に害になってしまう危険性があります。
残留農薬を気にするのであれば、無農薬のコーヒー豆を選択して食べれば安全なので、品種には十分注意して食べるようにしましょう。
悪玉コレステロールを含んでいる
コーヒー豆の表面には油脂が多く含まれており、そのままコーヒー豆を摂取することが原因で、逆に悪玉コレステロールを体内で増やしてしまう危険性があります。
食べすぎると悪玉コレステロールが増加してしまい、血液がドロドロになって体に害になるため、コーヒー豆の状態では食べる量はしっかり考えましょう。
コーヒー豆をそのまま食べることにもデメリットは2つあるんだね!
まとめ:コーヒー豆はそのまま食べることが出来る
いかがでしたでしょうか?
「コーヒー豆はそのまま食べることが可能。メリットやデメリットも解説!」というテーマでお伝えしました。
結論からまとめると、コーヒー豆はそのまま食べることが出来ます。
メリットが多いですが注意点も存在します。
しっかり自分で考えた上でコーヒー豆をそのまま食べてみましょう。