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泥水のようなコーヒーとは?美味しいコーヒーとの違いを徹底解説!

コーヒーを「泥水」って言ってる人がいるけど、そんなにまずいコーヒーってあるの?

美味しいコーヒーの見分け方を知りたい!

こういった疑問や要望にお答えしていきます。

コーヒーを「泥水」と揶揄するセリフをゲームや小説で目にしたことがあるかもしれません。

実は古くから言われる表現なんです。

本記事では、言葉の歴史的な背景や、本当にまずいコーヒーは作れるのか徹底検証!

まずいコーヒーを知れば、美味しいコーヒーも分かります。

この記事の結論
  • 歴史的な背景や品質の問題から、コーヒーが泥水と呼ばれた時代がある
  • コーヒーをまずくする原因は、欠点豆・経年劣化・微粉の多さ・体調不良の4つが考えられる
  • 美味しいコーヒーを淹れるコツは豆の品質・挽き方・コーヒー豆の鮮度・お湯の温度に注意すること
  • 美味しいコーヒーを選ぶポイントは、焙煎度・精選方法・産地・グレード・価格・鮮度の6つ
本記事を監修する専門家
コーヒー豆研究所 げんた
柏倉元太

日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。

続きはこちら

コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。

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コーヒーが「泥水」と言われる歴史的な背景

コーヒーが「泥水」と言われる歴史的な背景

コーヒーを「泥水」と表現する言葉は、ゲームや小説などで目にすることがあります。

また、マンガ「ポプテピピック」のコラボカフェでは、「泥水コーヒー」なるメニューが登場しました。

コーヒー好きな人からすると、過激な表現に思えるかもしれません。

しかし、実は歴史ある言い回しなのを知っていますか?

コーヒーが泥水と呼ばれた起源

コーヒーのことを「泥水」と表現したのは1900年代で、英国の狂信的な紅茶好きの人がコーヒーを揶揄したのが最初だと言われています。

もちろん、現代の英国にはコーヒー好きな人がたくさんいますし、美味しいコーヒーを出すカフェも豊富です。

カフェのはじまりと言われる「コーヒーハウス」も、英国から生まれました。

昔の日本人にとってもコーヒーは美味しくなかった

昔の日本人にとってもコーヒーは美味しくなかった

江戸時代、日本人で初めてコーヒーの感想を記したとされる「大田南畝(蜀山人)」は、以下のような言葉を残しています。

「豆を黒く炒りて粉にし、白糖を和したるものなり、焦げくさくて味ふるに堪えず」

「焦げ臭くて飲めたもんじゃない」というわけです。

コーヒー専門家

さんざんな言いようですね

ちなみに、大田南畝(蜀山人)は江戸時代の幕臣で、日本初のグルメ小説も書いた多才な人物です。

馴染みのない人にとって、コーヒーは美味しい飲み物ではなかったようです。

泥水のようなまずいコーヒーは本当にある?

泥水のようなまずいコーヒーは本当にある?

コーヒーは嗜好品なので、好みによりまずいと感じることはあるでしょう。

しかし、現代のコーヒーは昔と違い品質管理が徹底されています。

現代のコーヒーの品質管理
  • 高品質なコーヒー豆の生産
  • 輸送環境の向上
  • 保存環境の改善
  • 焙煎や抽出技術の向上

安価な大量生産のコーヒーでも、充分に美味しいコーヒーが楽しめます。

もちろん好き嫌いはあるでしょうが、「泥水」とまで言えるほどまずいコーヒーにはまず出会わないと思います。

泥水のようなまずいコーヒーの正体!コーヒーがまずくなる3つの原因

泥水のようなまずいコーヒーの正体!コーヒーがまずくなる3つの原因

そもそも、「泥水のようにまずい」コーヒーとはどのようなものでしょうか。

言葉のイメージから考えて、以下のような特徴があるコーヒーだと思われます。

泥水のようなコーヒーの特徴
  • 苦味が強い
  • 嫌な香りがする
  • 後味がザラザラする
  • 渋い

このようになってしまう原因は、大きく4つ考えられます。

コーヒーがまずくなる4つの原因
  • 欠点豆が多い
  • 経年劣化が激しい
  • 微粉がとても多い
  • 自身の体調不良

順番に解説します。

欠点豆が多い

欠点豆が多い

コーヒーは、生豆の品質で味の大部分が決まります。

味が悪くなる最大の原因は、「欠点豆」と呼ばれる美味しくない豆が含まれることです。

味への影響が大きい代表的な欠点豆をいくつか紹介します。

欠点豆の名称味への影響原因
発酵豆・黒豆刺激的な酸味・異臭過度の発酵
未成熟豆渋み・味が薄くなる未熟な豆の混入
カビ豆えぐみ・異臭カビ
虫食い豆雑味害虫
リオ薬品臭細菌
ポテト臭ジャガイモのような異臭害虫

詳しく解説します。

発酵豆・黒豆

過度に発酵した豆で、刺激的な酸味や異臭があります。

あくまでも発酵しすぎた場合に問題があり、適度な発酵であればフルーティーな香りや酸味など良い影響があります。

発酵時間が長すぎたり、適切に管理されていない場合に発生します。

未成熟豆

完熟する前に収穫された豆で、青臭い風味や味が薄くなる原因になります。

最もよく見かける欠点豆で、グレードの低いナチュラルプロセスの豆に多く見られます。

焙煎しても色が付かず、見た目の色が薄く分かりやすいので、気になる方は淹れる前に取り除くと良いでしょう。

カビ豆

カビによるダメージを受けたものでえぐみや異臭の原因になります。

生豆の状態で見ると部分的に緑色なのでよく分かりますが、焙煎してしまうと見分けづらい豆です。

生豆の状態で取り除くことが重要です。

虫食い豆

ベリーボーラーと呼ばれる虫に喰われて穴が空いてしまった豆です。

カビが発生する場合もあり、えぐみや雑味の原因になります。

ハワイで甚大な被害を与えたことで有名です。

リオ

ブラジルの土壌菌が原因で薬品のような匂いがついてしまった欠点豆です。

見た目では普通の豆と区別がつかないので厄介です。

日本で流通することはまずありませんが、中東の一部には好んで買う人がいるようです。

ポテト臭

ルワンダやブルンジ産の一部で見られ、生のジャガイモやゴボウのような匂いがあります。

現地に生息するカメムシに喰われることが原因と考えられています。

こちらも見た目では区別がつかないため取り除くのが難しい欠点豆です。

輸出・輸入・焙煎前後の段階で除去される

通常、これらの欠点豆は輸出・輸入・焙煎前後の各段階で徹底的に取り除かれます。

この過程は「選別」と呼ばれ、非常に大事な作業です。

ロースターでも大変な労力をかけて手作業で取り除きますが、これは「ハンドピック」と呼ばれます。

多くの人の努力により、私たちのもとに届くころには、欠点豆はかなり少なくなっています。

経年劣化が激しい

どんなに美味しいコーヒー豆も、鮮度が落ちれば味が悪くなってしまいます。

コーヒー豆よりも、コーヒー粉のほうが劣化が早くなります。

保存環境によりますが、粉に挽いて半年以上常温で放置するとかなり風味が落ちます。

コーヒー豆が劣化しやすい環境は以下のような場所です。

コーヒーが劣化しやすい環境
  • 湿度が高い
  • 温度が高い
  • 紫外線が当たる

このような環境を避けて保存することが重要です。

長期保存する場合は、密閉して冷凍庫で保存するのがおすすめです。

微粉がとても多い

微粉とは、コーヒーを挽いたときに発生する細かくなりすぎたコーヒー粉のことです。

微粉が多いと、雑味や渋みが出やすくなってしまいます。

また、フレンチプレスや金属フィルターなどの目が粗い抽出器具の場合、抽出液にこの微粉が入ることによってザラザラした口当たりになります。

後ほど紹介するように、茶漉しでふるうことである程度取り除くことができます。

自身の体調不良

普段は美味しいコーヒーでも、体調が良くないとまずく感じることがあります。

コーヒーは香りが主体の飲み物なので、鼻が詰まっているだけで美味しさは激減してしまいます。

普段飲んでいるコーヒーの味が違うなら、体調不良を疑ったほうが良いかもしれません。

泥水のようなまずいコーヒーを作ってしまう5つの手順

泥水のようなまずいコーヒーを作ってしまう5つの手順

個人の感想ではなく、誰が飲んでも「泥水のように」まずいコーヒーは作れるのでしょうか?

先ほど紹介した原因を踏まえて、以下の方法をとればかなりまずいコーヒーになると思われます。

まずいコーヒーを作る手順
  • できる限り品質の低い豆を購入する
  • できる限り性能が低いミルで細かめに挽く
  • 1年くらい常温で放置する
  • 少なめのコーヒー粉を使い、熱いお湯で長時間抽出して雑味を出す
  • 冷めて香りが飛んだ状態で飲む

試したいところですが、現代では最初の「品質の低い豆」を購入することが困難です。

コーヒー生産国では品質の低い豆は国内消費に回され、輸出されることはほとんどないからです。

幸いなことに、現代で泥水のようなコーヒーに出会うことはあまりありません。

【美味しいコーヒーを作るコツ】まずいコーヒーを避けるためのポイント

【美味しいコーヒーを作るコツ】まずいコーヒーを避けるためのポイント

結論、上記と反対のことをすれば「とても美味しいコーヒー」になります。

美味しいコーヒーを作る手順
  • できる限り品質の高い豆を購入する
  • 均一に挽ける高性能なミルで適切な細かさで挽く
  • 挽きたての豆を使う
  • 適量の粉を使い、80〜90度のお湯で手早く抽出する
  • 香りがなくなる前に味わう

順番に解説します。

STEP
できる限り品質の高いコーヒー豆を購入する

コーヒーの専門店やネットショップでは、品質の高い豆が購入できます。

品質が高い豆は、以下のようなものです。

品質の高いコーヒー豆の特徴
  • 欠点豆が少ない
  • 適切に管理されている
  • 焙煎されたばかりの新鮮な豆

詳しい選び方は後ほど解説しますが、焙煎したばかりのスペシャリティコーヒーが買える専門店であれば、新鮮で高い品質のコーヒーが期待できます。

STEP
均一に挽ける高性能なミルで適切な細かさで挽く

コーヒーミルにも、性能に差があります。

プロが使う業務用の高性能なミルは、均一に挽くことができ、味を損なう微粉の発生も少なくなります。

コーヒーミルは、構造の違いにより4種類に分けられます。

性能が高い順に並べると以下の通りです。

コーヒーミルの分類
  • ロールグラインダー:主に工場で使われ最も均一
  • フラットカッター:家庭用ミルでは高価なものに多く比較的均一
  • コニカルカッター:比較的均一でエスプレッソ用など細かく挽ける
  • ブレードグラインダー:最も安価だが均一性に欠け微粉も多い

おすすめのコーヒーミルは「カリタ コーヒーミル ナイスカットG」。

フラットカッター式で喫茶店でも使われています。

お値段は高めですが、均一に挽けるので微粉が少なくなります。

また、使用する抽出器具により、適した挽き目が変わります。

抽出器具による挽き目の違い
  • フレンチプレス:粗挽き
  • 金属フィルター、ネルドリップ:中粗挽き
  • ペーパードリップ:中挽き
  • 水出しコーヒー:中細挽き
  • エスプレッソ:細挽き

性能の高いミルほど、挽き目を細かく調整できるので、上記を参考に好みの挽き目を見つけてみましょう。

STEP
挽きたてのコーヒー豆を使う

コーヒーは鮮度が命です。

できれば豆のまま購入し、挽きたてを使うのがおすすめです。

新鮮な豆を使うことで、適度な炭酸ガスが発生し、抽出もしやすくなります。

コーヒー豆
コーヒー粉
  • 新鮮で美味しい
  • 結果的に経済的にコーヒーを味わえる
  • 時短で忙しい人におすすめ
  • ミルなどの道具を用意しなくて済む
STEP
適量の粉を使い、80〜90度のお湯で手早く抽出する

コーヒーの粉は、必ず量りましょう。

できれば、スケールを使ってグラム単位で量ると同じ味が再現できます。

どのくらいが適量かは、好みや挽き具合で変わりますが、一般的には10〜15gくらいがちょうど良いとされています。

杯数に応じた粉の目安は以下の通りです。(※ペーパードリップの場合)

杯数お湯の量(cc)豆の量(g)
112010
224018
336025
448030

また、コーヒーを淹れるのに適した温度は85度〜95度くらいです。

沸騰したての熱いお湯を使うと、苦味や雑味が強く出てしまいます。

冬など豆や器具が冷えている場合は、抽出する前にドリッパーなどをよく温めるのがポイントです。

抽出の時間は、豆の種類や挽き目にもよりますが、およそ2分〜3分が目安になります。

これ以上時間をかけてしまうと、雑味が出てしまいやすくなります。

STEP
香りがなくなる前に味わう

高品質なコーヒー豆ほど、冷めても美味しい状態が長く続きます。

温度の変化による味わいの変化を楽しむのも、コーヒーの醍醐味といえます。

しかし、品質があまり高くないコーヒーは、冷めると香りがなくなったり、雑味が出やすくなるため、温かいうちに楽しむことをおすすめします。

美味しい淹れ方については下記の記事でも詳しく解説しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

美味しいコーヒーの見分け方

美味しいコーヒーの見分け方

「とてもまずいコーヒー」はあまり見かけることはありません。

しかし、「美味しいコーヒー」は好みによるため、まだ出会っていないという方も多いでしょう。

美味しいコーヒーを探すときは、以下のポイントを意識してみてください。

美味しいコーヒーを見つけるポイント
  • 自分の好みを知る
  • 焙煎度
  • 精選方法
  • コーヒー豆の産地
  • コーヒー豆のグレード
  • コーヒー豆の価格
  • コーヒー豆の鮮度

自分の好みを知る

どんなに高品質なコーヒーも、好みに合っていなければまずく感じます。

特に最近はコーヒーの味わいが多様化しているため、好みとは真逆のコーヒーを選んでしまう可能性もあります。

自分の好みが分からない場合は、まず両極端のコーヒーを飲み比べてみるのがおすすめです。

両極端のコーヒー
  • 焙煎度:深煎りと浅煎り
  • 精選方法:ウォッシュドとナチュラル
  • 産地:ブラジルとアフリカ系
柏倉元太

特に大きいのは、焙煎度による違いです

焙煎度

コーヒー豆 焙煎度合い
※焙煎(ロースト)8段階
焙煎レベル
浅煎り:ライトロースト・シナモンロースト

ライトローストとシナモンローストは、浅煎りの焙煎度合いになります。

黄色から茶色へと変化する程度の焙煎度合いです。

コーヒーの風味はかなり弱い状態。

焙煎レベル
中煎り:ミディアム・ハイロースト

中煎りはミディアムローストとハイローストです。

この状態では茶褐色とまだ色は薄いものの、軽やかな風味を楽しめます。

特にハイローストは深煎りに近いため、コクと若干の苦味がありながら飲みやすいのが特徴です。

焙煎レベル
深煎り:シティ〜イタリアンロースト
  1. シティロースト
  2. フルシティロースト
  3. フレンチロースト
  4. イタリアンロースト

以上の順番で焙煎度合いは増していきます。

シティローストは最も人気な焙煎度合い。

苦みやコク、甘みのバランスが丁度よいのが特徴で、カフェで提供されるコーヒーもシティローストが多いです。

イタリアンローストになると、コーヒー豆の見た目はほぼ真っ黒です。

味もかなり濃く、味わいも濃厚になります。 

焙煎度により、味わいは大きく変わります。

あくまでも傾向ですが、酸味が好きなら浅煎り、苦味が好きなら深煎り、どちらもほどほどなら中煎りを選びましょう。

焙煎度が選べるお店なら、好みの焙煎で焼いてもらえるのでおすすめです。

精選方法

コーヒーチェリーを生豆に加工する方法を、精選と呼びます。

コーヒー豆は、コーヒーの木になっているコーヒーチェリーの中の種を取り出し、焙煎したものです。

この種を取り出す過程をどのように行うかで、味わいが変わります。

伝統的な精選方法と味わいの違いは以下の通りです。

伝統的な4つの精選方法
  • ナチュラル:まろやかで個性的
  • ウォッシュド:スッキリしてクリーンな後味
  • パルプドナチュラル/ハニー:ナチュラルとウォッシュドの中間的な味わい
  • スマトラ式(ウェットハル):強いコクと個性的な風味

また、近年では以下のような様々な精選や加工が登場しています。

新しい精選方法や加工法
  • アナエロビックファーメンテーション:酸素のない状態で発酵
  • カーボニックマセレーション:上記の方法に二酸化炭素を追加して発酵
  • バレルエイジド:お酒の樽にコーヒーの生豆を入れて熟成
  • インフューズド:生豆と共にフルーツやハーブを漬け込んで発酵

スッキリした味わいが好きならウォッシュド、まろやかな味やフルーティーな香りが好きならナチュラルがおすすめです。

個性的な味が欲しいなら、アナエロビックやバレルエイジドに挑戦してみましょう。

コーヒー豆の産地

国・銘柄別の味わい分布
国・銘柄別の味わい分布

より大きな地域ごとの特徴をタブでまとめています。クリックすると詳細が見れます

苦みと深いコクが特徴。いつもと違うコーヒーを飲みたい方におすすめです。

代表的な銘柄はインドネシアの「マンデリン」。

苦みが強く、深いコクが感じられます。また香辛料のような独特な香りも魅力でしょう。

そのため、少しクセのあるコーヒーを試したい際や、普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる方などの甘党の方にもおすすめです。

産地により、味の傾向が変わります。

しかし、最近は精選方法なども多様化し、同じ産地でも味わいの異なる豆が増えています。

迷ったら、同じ産地の中でも最もオーソドックスなものはどれか、店員さんに聞いて飲んでみるとその銘柄の特徴が分かります。

コーヒー豆のグレード

ブラジル レクレイオ農園の味わい

コーヒー豆のグレードは、主に3種類に分けられます。

グレードが高い順に並べると以下の通りです。

コーヒー豆のグレード
  • スペシャリティコーヒー
  • プレミアムコーヒー
  • コマーシャルコーヒー

農園までわかるトップクオリティのものがスペシャリティコーヒー、キリマンジャロやハワイコナなど銘柄で流通するものがプレミアムコーヒーです。

スーパーなどでで販売されている安価なコーヒーは、コマーシャルコーヒーと呼ばれます。

グレードが高いものほど価格も上がりますが、品質も高くなります。

コーヒー豆の価格

コーヒー豆の価格は、次のようなポイントで決まります。

コーヒー豆の価格が決まる要素
  • グレード
  • 品質
  • 希少性
  • 相場

グレードや品質の高さは、そのまま味に直結しますが、希少性や相場は、必ずしも味とは関係がありません。

高価だから美味しいとは限りませんが、あまりにも安価な豆は、欠点豆や低級のロブスタ種が多く含まれる場合があります。

コーヒー豆には様々な品種がある

コーヒー豆には大きく分けて2つの品種があります。

アラビカ種とロブスタ種です。

全てに当てはまるわけではありませんが、一般的にアラビカ種のほうが品質は高くなります。

ロブスタ種を多く生産している国は、ベトナムやインドネシアが有名です。

安価なコーヒーの中で産地に「ベトナム」や「インドネシア」と書かれていたら、ロブスタ種である可能性が高くなります。

グレードの低いロブスタ種は苦味や独特の香ばしさが強く、クセのある味になります。

コーヒー豆の鮮度

コーヒー豆は経時変化で苦味・コク・香りも変化する
※caffee Verdiより出典

コーヒーは焙煎してから時間が経つと風味が落ちてしまいます。

焙煎されてから3日~14日くらいが飲みごろになります。

購入するときは、賞味期限よりも「焙煎日」が書かれたコーヒーを選ぶと確実です。

コーヒーが泥水のようにまずくなる失敗例と対策

コーヒーが泥水のようにまずくなる失敗例と対策

ここでは、コーヒーを淹れる際に失敗しがちなこととその対策をまとめました。

一覧にすると下記の通りです。

失敗例対策
苦すぎるお湯の温度を下げる
酸っぱすぎる深煎りのコーヒー豆を使う
薄すぎる細かめに挽く
香りがしない新鮮なコーヒー豆を使う
香りが悪い産地や精選方法の違う豆を選ぶ
嫌な後味が残る抽出時間を短くする
粉っぽい粗挽きにして微粉を取る

詳しく解説します。

苦すぎる:お湯の温度を下げる

お湯の温度が熱すぎると、苦味や焦げた感じが強くなります。

コーヒーに含まれる成分が抽出されすぎてしまうためです。

沸騰したてのお湯ではなく、すこし冷ました状態で淹れましょう。

目安としては、85度〜95度くらいですが、苦すぎると感じるなら80度くらいの低い温度で淹れてみてください。

沸騰したお湯に水を少し足して温度を下げても問題ありません。

酸っぱすぎる:深煎りのコーヒー豆を使う

酸味は、抽出の方法でコントロールするのが難しい味です。

最も簡単なのは、使うコーヒー豆を深煎りに変えることです。

コーヒーの酸味は、浅煎りほど強く、深煎りほど弱くなります。

ただし、あまり深煎りすぎると今度は苦味が強くなるため、ホットで飲むなら中深煎りくらいがおすすめです。

薄すぎる:細かめに挽く

コーヒーが薄い場合、成分が上手く抽出されていない可能性があります。

対処法としては、次の3つがあります。

コーヒーが薄い場合の対策
  • お湯の温度を上げる
  • 粉の量を増やす
  • 細かく挽く

お湯の温度が極端に低かったり、粉の量が少ないのでなければ、挽き目を少し細かくしてみてください。

細かく挽くことで、成分が抽出されやすくなり、濃いコーヒーを淹れることができます。

あまり細かくすると雑味が出やすくなるので、中細挽きくらいが良いでしょう。

香りがしない:新鮮なコーヒー豆を使う

コーヒーの香りは、時間とともに弱くなります。

なるべく焙煎したばかりの、新鮮なコーヒー豆を使いましょう。

コーヒー豆の賞味期限の目安は以下の通りです。

コーヒー豆の賞味期限
  • 豆:1ヶ月
  • 粉:14日

密閉して冷凍すると、もう少し長く保存できます。

香りが悪い:産地や精選方法の違う豆を選ぶ

香りが弱いのではなく悪いと感じるなら、そもそも豆が自分の好みに合っていない可能性が高いです。

特に下記のような豆は特徴が強いため、人により好みがはっきり分かれます。

特徴の強いコーヒー
  • エチオピアナチュラル
  • アナエロビックファーメンテーション
  • バレルエイジド

香ばしい感じ、フルーティーな感じなど、自分の好みを店員さんに伝えて、産地や精選方法を選んでもらいましょう。

通販で買う場合は、豆の紹介ページに「チョコレート」「柑橘類」などフレーバーの例えが書いてあるので参考にしてみてください。

嫌な後味が残る:抽出時間を短くする

渋さや苦味を強く感じるなら、抽出を早めにするよう意識してみましょう。

目安としては、全体で2〜3分くらいです。

コーヒーの味は、酸味→甘味→苦味→雑味の順番で抽出されます。

最後の雑味が出てくる前に抽出を終えるのがポイントです。

コーヒー専門家

お店のおすすめの抽出レシピがある場合は、そちらも参考にしてみてください!

裏ワザ:湯温変更とバイパス抽出

上記の通り、コーヒーの嫌な味わいは、抽出の後半に出てきます。

さらに、お湯の温度が高いほど、雑味は出やすくなります。

湯温変更は、美味しい成分が出る前半は高い温度で、雑味が出やすい後半は差し水などで温度を下げてから抽出する方法です。

また、少なめのコーヒーを抽出したあとお湯で割る「バイパス抽出」というテクニックもあります。

こちらも、後半の雑味を出さないために、あえて前半部分だけ抽出する方法です。

粉っぽい:粗挽きにして微粉を取る

フレンチプレスや金属フィルターなど目が荒い抽出器具で淹れると、口当たりがざらっとすることがあります。

これはコーヒーに含まれる「微粉」と呼ばれる細かい粉が原因です。

このような場合は粉を少し粗めに挽き、茶漉しなどを使って微粉を取り除くことで、スッキリした口当たりになります。

「微粉セパレーター」という専門の器具を使うのもおすすめです。

目の粗いフレンチプレスや金属フィルターよりも、ペーパードリップで淹れたほうが粉や油分が入らないためスッキリした味わいになります。

泥水のようなまずいコーヒーを知れば美味しいコーヒーが分かる!

泥水のようなまずいコーヒーを知れば美味しいコーヒーが分かる!

いかがでしたでしょうか?

コーヒーが泥水と呼ばれる歴史的な背景や、まずいコーヒーを避けるポイント、美味しいコーヒーを淹れるコツを紹介しました。

本記事の要点をまとめると以下の通りです。

本記事のまとめ
  • 歴史的な背景や品質の問題から、コーヒーが泥水と呼ばれた時代がある
  • コーヒーをまずくする原因は、欠点豆・経年劣化・微粉の多さ・体調不良の4つが考えられる
  • 美味しいコーヒーを淹れるコツは豆の品質・挽き方・コーヒー豆の鮮度・お湯の温度に注意すること
  • 美味しいコーヒーを選ぶポイントは、焙煎度・精選方法・産地・グレード・価格・鮮度の6つ

まずいコーヒーを知れば、美味しいコーヒーの淹れ方も分かります。

本記事で紹介したポイントを参考にして、「泥水のようなコーヒー」ではなく「最高に美味しいコーヒー」を味わってください!

泥水のようなコーヒーとは?美味しいコーヒーとの違いを徹底解説!

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95
 酸味
50
苦味
50
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この記事を書いた人

果香(かか)のアバター 果香(かか) 自家焙煎豆の販売店勤務(6年)/JCQAコーヒーインストラクター1級

自家焙煎豆の販売店で勤務しています。コーヒーの奥深さに魅了され、プライベートでも家庭用の焙煎機を使って自家焙煎を楽しんでいます。

2022年にコーヒー インストラクター1級を取得しました。ますます多様化するコーヒーの世界を、皆様にお伝えできるよう頑張っていきます。

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