ギリシャコーヒーってどんなもの?特徴は何があるのかな?
作り方とか美味しい飲み方ってあるのかな?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- ギリシャコーヒーは濃厚な味わいが特徴
- コーヒー豆を粉状にしたもの・水・砂糖で作る
- ギリシャコーヒーのおかげでギリシャ・イカリア島の住民は長生きだと言われている
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは詳しく見ていきましょう!
ギリシャコーヒーとは?
ギリシャコーヒーは、ギリシャで古くから飲まれているコーヒーです。
ギリシャにはイカリア島という島があり、そこに住んでいる人の90歳以上の割合は他の国に比べてとても多いです。
長寿の秘訣は、住民が毎日コーヒーを飲むことだと言われています。
ギリシャコーヒーは現地の言葉で「エリニコ・カフェ」と呼ばれています。
通常のコーヒーよりカフェインの量が少なく、ポリフェノールの量が多いです。
味の特徴
ギリシャコーヒーは、とても濃厚でコクが深いという特徴があります。
これだけだとエスプレッソに近いかと思うかもしれませんが、フィルターを通さないため実際に飲んでみるとその違いが分かりますよ。
後味は思いのほかすっきりしていて、飲みやすい仕上がりになっています。
少し粉っぽく、味が濃いので加える砂糖の量によって甘さを調節してください。
ギリシャコーヒーの歴史
ギリシャコーヒーと似たような飲み物に、トルココーヒーがあります。
呼び方が異なる理由は、ギリシャとトルコに長く続く深い確執があるからです。
両国は紀元前から「犬猿の仲」と呼ばれるほど、ずっと戦争を繰り返してきました。
差別化を図るためにギリシャコーヒーという名称が生まれたという訳ですね。
ギリシャで「トルココーヒーをください」と言うと、そんなものはありませんと注文を断られてしまったという話があります。
逆もまた然りで、トルコではギリシャコーヒーの名前を出さない方が良いでしょう。
ギリシャでは古代からコーヒーを食用として利用していたなど、とても古い歴史があります。
今でも最もポピュラーかつ安価に飲めるドリンクとして、国民に親しまれていますよ。
トルココーヒーについては「【決定版】トルココーヒーとは?作り方から美味しいおすすめの豆まで紹介」の記事を参考にしてください。
ギリシャコーヒーの効果・メリット
ギリシャコーヒーを飲むことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
ギリシャコーヒーはフィルターを使わず細かく挽いたコーヒー豆を直接入れるため、含まれるポリフェノールの量が多く、カフェインの量は少なくなります。
これによって得られる効果・メリットは、以下の通りです。
- 消化促進
- 脂肪燃焼効果
- 抗酸化作用
- アンチエイジング
- 睡眠の邪魔になりにくい
順番に説明していきます。
1. 消化促進
ポリフェノールには、消化を促進する効果があります。
食後にギリシャコーヒーを飲むことで血糖値の上昇を抑え、食べ過ぎを防いでくれます。
糖尿病などの生活習慣病の予防にも繋がります。
2. 脂肪燃焼効果
ポリフェノールによって脂肪の燃焼が促され、痩せやすく太りにくい体質へと導いてくれます。
運動や筋トレの30~60分前にギリシャコーヒーを飲むことで、よりその恩恵を受けやすくなりますよ。
ダイエットにぴったりの飲み物です。
3. 抗酸化作用
体内では酸素によってエネルギーを作り出しますが、これによって活性酸素という物質が生まれます。
この活性酸素は細胞を傷つけ、体を錆びさせる(酸化させる)原因になります。
この活性酸素による参加を防ぐ働きを抗酸化作用と言い、がんや生活習慣病を予防する効果が期待できますよ。
4. アンチエイジング
ポリフェノールは、シミやしわ・そばかすなどを防ぐ働きがあります。
老化防止や美肌を目指せるため、アンチエイジングに最適です。
ダイエット効果と合わせて、女性に嬉しい飲み物と言って良いでしょう。
5. 睡眠の邪魔になりにくい
カフェインには興奮・覚醒作用があります。
このため、飲み過ぎると動悸がしたり、夜眠れなくなってしまったりすることも。
ギリシャコーヒーに含まれているカフェインの量は少ないため、睡眠の妨げになりにくいと言えるでしょう。
同じコーヒーでも、種類によって効果やメリットが違うんだね。
ギリシャコーヒーの副作用・デメリット
ギリシャコーヒーを飲む際に気をつけることは、2つあります。
- カフェインのメリットを受けにくい
- ミネラルの吸収を阻害する
順番に説明していきます。
1. カフェインのメリットを受けにくい
含まれているカフェインの量が少ないのが、ギリシャコーヒーの特徴です。
そのため、眠気を覚ます、集中力を高めるという効果は、通常のコーヒーより弱くなってしまいます。
2. ミネラルの吸収を阻害する
ポリフェノールを大量に摂取することで、ミネラルの吸収を阻害してしまいます。
ミネラルは人の体にとって重要な栄養素なので、注意してください。
とはいえ、ポリフェノールを大量に摂取するには、コーヒーも大量に飲む必要があります。
1日2~3杯のコーヒーを飲む程度なら問題ありません。
ギリシャコーヒーの作り方
ギリシャコーヒーは、普通のコーヒーとは作り方が違います。
- 深煎りのコーヒー豆を用意
- コーヒー豆を粉末状にしたもの、水、砂糖を加え弱火にかける
- 沸騰直前で1度火を消し、冷ます
- 冷めたらまた火にかけ、沸騰直前で火を消すという工程を3回ほど繰り返す
- カップに注ぎ粉が沈むのを1~2分待って完成
粉末にしたコーヒー豆と水を一緒に鍋に駆けるので、フィルターを使用しません。
コーヒーの底にコーヒー豆の粉がそのまま入っているというイメージです。
そして、作る際に砂糖を入れて甘さを調節します。
この時砂糖を入れる量によって、3種類に分かれます。
- ケスト:入れる砂糖の量が少ない
- メトリオ:通常の量の砂糖を入れる
- グリコ:入れる砂糖の量が多い
ギリシャコーヒーの飲み方
ギリシャコーヒーの底には、コーヒーの粉が溜まっています。
コーヒーの上澄みを飲むようにしましょう。
この時かき混ぜてしまうと、コーヒーの粉も一緒に飲んでしまい粉っぽさが強くなってしまいます。
また、カップを一気に傾けることで底にあるコーヒーの粉も流れ込んでしまう可能性があります。
ゆっくり味わって飲んでください。
また、ギリシャではギリシャコーヒーを飲み終わった後、底にたまったコーヒーの粉で占いをするという文化があります。
おすすめのギリシャコーヒー2選
ギリシャコーヒーのおすすめは、以下の2つです。
- BRAVO ギリシャコーヒー16オンス
- ネスカフェ クラシックインスタントギリシャコーヒー
1つずつ紹介します。
1. 本場ギリシャの味わいを感じられる「BRAVO ギリシャコーヒー16オンス」
ギリシャで1922年に開業した老舗コーヒー店・MOKKAが販売している「BRAVO ギリシャコーヒー16オンス」
各商店やスーパーなどに置かれ、ギリシャで最もポピュラーなコーヒーの1つです。
ぜひギリシャコーヒーの淹れ方に則って、その濃厚な味わいを堪能してください。
商品スペック
商品名 | ギリシャコーヒー16オンス |
---|---|
販売元 | BRAVO |
容量 | 16オンス(約453g) |
価格 | 3,046円 |
2. 手軽に楽しめる「ネスカフェ クラシックインスタントギリシャコーヒー」
ネスカフェから販売されている「ネスカフェ クラシックインスタントギリシャコーヒー」
インスタントタイプなので、手軽に作れるという特徴があります。
ギリシャではネスカフェがインスタントコーヒーの代名詞になるほど有名です。
きめ細やかな泡ごと飲んで、ギリシャコーヒーを味わってください。
商品スペック
商品名 | ネスカフェ クラシックインスタントギリシャコーヒー |
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販売元 | ネスカフェ |
容量 | 7オンス(約199g) |
価格 | 2,696円 |
さっそくギリシャコーヒーを飲んでみようかな。
魅力的なギリシャコーヒーを一度飲んでみよう!
いかがでしたでしょうか?
ギリシャコーヒーの特徴について、その作り方・飲み方からおすすめまで紹介しました!
本記事で重要なポイントをまとめると以下のとおりです。
- ギリシャコーヒーは濃厚でコクが深いという特徴がある
- ギリシャコーヒーはギリシャで古くから飲まれているコーヒー
- 消化促進や脂肪燃焼効果、抗酸化作用などが期待できる
是非今回紹介したコーヒーを参考にしながら、魅力的なギリシャコーヒーを一度飲んでみましょう!