水出しコーヒーってどんな特徴があるのか?
水出しコーヒーのおすすめの豆と粉を教えてほしい。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- 水出しコーヒーとは何か
- 水出しコーヒーの作り方
- おすすめの水出しコーヒー5選(パック・豆・粉)
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
水出しコーヒーとは?
コーヒーといえば、お湯の温度を見ながら抽出するのが普通でしょう。
ですが、近年では水出しコーヒーがじわじわと人気を博しています。
すっきりとした風味がアイスコーヒーにぴったりとも言われています。
水出しコーヒーとは、水で抽出するコーヒーのことを表します。
水出しする際は挽いたコーヒー豆をピッチャーや専用ポットに入れ、時間をかけて抽出します。
水出しコーヒーを飲むメリット
水出しコーヒーを飲むメリットは苦味やえぐみが出づらく、まろやかな飲み口になる点。
これは上記でも説明した通り、時間をかけてじっくり抽出されるためです。
また酸化しにくく保存がしやすいこともメリットでしょう。
コーヒーの酸化は味が劣化する大きな原因なため、酸化しにくければそれだけ美味しさが保たれます。
家庭にある道具でも、この水出しコーヒーは簡単に作ることができます。
「コールドブリュー」や「ダッチコーヒー」とも呼ばれることもあるね。
水出しコーヒーのカフェイン量
水出しコーヒー1杯(150ml)のカフェイン量は、エスプレッソ1杯(30ml)と同じとも言われており、決して少なくありません。
カフェインは水よりもお湯のほうが抽出されてやすいですが、水出しコーヒーは抽出に時間がかかるため、結果的に同じくらいのカフェイン量になります。
カフェインの摂取量を抑えたい際には、カフェインレス・デカフェのコーヒーを選ぶの良いでしょう。
コーヒーのカフェイン量についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
水出しコーヒーを作る際のコツ
ここでは水出しコーヒーを作る際のコツについて解説していきます。
作り方を見ていく前に押さえておきたいポイントがいくつかあります。
まとめるとこんな感じです。
- 中挽きの深煎りコーヒー豆を使用する
- 常温の軟水で水出しする
- コーヒー豆:水=1:10が基本
一つ一つ解説していきます。
中挽きの深煎りコーヒー豆を使う
コーヒー豆から水出しする際のコツの1つ目は、中挽きの深煎りコーヒー豆を使うことです。
理由としては中挽き~細挽きを選ぶと、丁度いい濃さになるから。
挽きの粗さによってコーヒーの濃さは変わり、挽きが粗いほど味が薄く、細かいほど味が濃くなります。
中挽きはつまり、中煎りのことを示します。
ちょうど真ん中の濃さだね。
深煎り豆なら酸味が少なくコクのある味になります。
水出しコーヒーに適しているのは、イタリアンローストやレンチローストです。
初めて水出しコーヒーを作る方におすすめでしょう。
常温の軟水で水出しする
コーヒー豆から水出しする際のコツの2つ目は、常温の軟水で水出しすることです。
水出しはお湯で入れるコーヒーと異なり加熱をしないので、他の抽出方法よりも水の影響を受けやすくなります。
軟水はコーヒーの味に影響を与える成分があまりないため、水出しコーヒーとの相性がいいのです。
日本の水道水はほぼ軟水であるため、水道水でも構いません。
カルキの臭いが気になる場合でも、カルキ抜きをして臭いを取ることが出来ます。
コーヒー豆:水=1:10が基本
好みにもよりますが「コーヒー豆:水=1:10」が望ましいです。
つまり1リットルの水に対して、コーヒー豆は100グラムを準備します。
この割合を基本とし、薄めに抽出したい場合はコーヒー豆の量を減らし、濃いめに抽出したい場合は量を増やしてお好みのアイスコーヒーになるよう調整してみましょう。
水出しコーヒーの3つの作り方
では水出しコーヒーの作り方を解説していきます。
自宅で作る代表的な方法は合わせて3つあります。
- 市販の水出しコーヒーパックを使うやり方
- 専用ポットを使うやり方
- ピッチャーを使うやり方
1つ1つ見ていきましょう。
1. 市販の水出しコーヒーパックを使うやり方
準備するのは以下の通り。
- 市販の水出し用コーヒーパック
- 水
- ピッチャー
水出しコーヒーには、市販の水出しコーヒーパックを使うやり方があります。
水出しに合うコーヒー豆がパックに小分けになっているため、買ってきたらそのまま使えるのが特徴。
コーヒー豆の分量を量る必要がないため、豆の選び方で迷った際にもすぐ使えます。
方法は実に簡単で、コーヒー豆をピッチャーに入れたら常温で1時間ほど抽出します。
その後冷蔵庫で約8時間寝かせれば完成。
その説明書通り従えば良いね!
8時間は寝かせるのがポイント
多くの人にありがちなのですが、水出しの時間を5~6時間ほどにしてしまい、短時間でおわそうとしてしまうこと。
しかし最適にコーヒー豆を水出ししていくためには、7~8時間は放置していくことが大切です。
冷蔵庫で冷やしながら抽出する場合は、7時間程度置いておくと飲み頃になります。
よりコクを出したい場合は8時間でもOK。
ですが8時間を超える抽出時間になると、雑味やエグみまで抽出されやすくなるので気をつけましょう。
2. 専用ポットを使うやり方
専用ポットには色々な形状が存在します。
ストレーナー付きで効率よく水出しコーヒーが作れるタイプや、デザイン性を重視したタイプなど、目的に合わせて選ぶことできます。
ここでは初心者用に最適な着脱可能なストレーナーが付いた専用ポットを使用して、水出しコーヒーを作る方法を紹介。
準備するのは以下の通り。
- お好みのコーヒー豆
- 水
- ストレーナー付き水出しコーヒー用ポット
具体的な作り方
手順は以下の4つ。
- ストレーナー部分にコーヒー豆を入れ、ポットにセット。
- ポットにゆっくりと水を注いだら、スプーンで2~3回コーヒー豆をかき混ぜる。
- 8時間程寝かせて抽出したら完成。
- 雑味が出ないように、ストレーナーを外しておく。
是非参考にしてみてください。
3. ピッチャーを使うやり方
続いてはピッチャーを使うやり方です。
最も手軽に始められるとして人気の方法です。
準備するのは以下の通り。
- お好みのコーヒー豆
- 水
- ピッチャー
具体的な作り方
手順は以下の5つ。
- 茶葉やだしを取ったりするためのパックに、コーヒー豆を入れておく。
- パックに入れたコーヒーを、空のピッチャーに入れる。
- ゆっくり水を注ぎ、常温のまま約1時間置いて、コーヒーを抽出する。
- それから更に冷蔵庫で8時間寝かせれば完成。
- 抽出したらコーヒーのパックを取り出す。※パックを入れたままだと、雑味が出てしまうことがあるため。
是非参考にしてみてください。
おすすめの水出しコーヒー5選(パック・豆・粉)
では最後におすすめの水出しコーヒー(パック・豆・粉)を5つ紹介していきます。
まとめると以下の通り。
- UCC ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水出しアイス珈琲
- キーコーヒー グランドテイスト 香味まろやか水出し珈琲
- キーコーヒー LP トラジャブレンド
- ブルックス 水出し珈琲(無糖)
- 専門店BITTERなアイスブレンド 水出し珈琲用
1つ1つ解説していきます。
1. 水出しコーヒーパックならこれ「UCC ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水出しアイス珈琲」
続いて紹介するおすすめの水出しコーヒーは「UCC ゴールドスペシャル コーヒーバッグ 水出しアイス珈琲」。
原産国は主にブラジル、コロンビアで、定番のUCCの水出しコーヒーになります。
かなりスッキリした飲み心地で、ほどよいコーヒーの苦味があるのが特徴。
嫌な苦味ではまったくありません。
「コールドブリュー」らしいスッキリとした味わいで、非常に飲みやすいのも魅力的。
コーヒー初心者にもおすすめだね!
140g×2袋8バッグ入で¥1,080とコスパ抜群。
2. スッキリした味わいが楽しめるパック「キーコーヒー グランドテイスト 香味まろやか水出し珈琲」
続いて紹介するおすすめの水出しコーヒーは「キーコーヒー グランドテイスト 香味まろやか水出し珈琲」。
「香味まろやか」と商品名にもある通り、まろやかでありながらかなりスッキリしている印象です。
口に含んだ際には香りが良く、コーヒー豆の香ばしさや適度なフルーティーさも感じられます。
スッキリめな味なので、ライトなコーヒーが好きな方にはおすすめ。
原産国は主にブラジル、コロンビアです。
30袋入で¥2,863とこちらもコスパ抜群。
3. 水出しコーヒーに合うおすすめ豆「キーコーヒー LP トラジャブレンド」
続いて紹介するおすすめの水出しコーヒーは「キーコーヒー LP トラジャブレンド」。
トラジャコーヒーの原産地はインドネシアの赤道直下にあるスラウェシ島です。
濃厚なコクと強い苦みで知られ、酸味はあまり強くありません。
そのままで飲むのもおすすめですが、カフェオレなどにしてみて苦みを中和して飲むもいいでしょう。
200g入で¥862。
4. 酸味が効いた水出しコーヒー「ブルックス 水出し珈琲(無糖)」
続いて紹介するおすすめの水出しコーヒーは「ブルックス 水出し珈琲(無糖)」。
レギュラーコーヒー100%の本格水出しアイスコーヒーを家庭で簡単に飲めるとして大人気!
厳選された生豆をじっくりと焙煎し、水出しでも飲み応えのあるコクと香りを堪能できます。
カフェオレでも美味しい
枕型コーヒーバッグ2袋を冷水ポットに入れて、常温水を500mlを注ぐだけで完成です。
冷蔵庫で3時間以上置いてからバッグを取り出しましょう。
抽出時間はお好みで楽しめます。
ミルクを加えてカフェオレとして飲むのもおすすめです。
生豆生産国は主にブラジル・グアテマラ。
336g(14g×24個)×3袋入りで価格は¥3,888。
5. 水出しコーヒーに合うおすすめ粉「専門店BITTERなアイスブレンド 水出し珈琲用」
最後に紹介するおすすめの水出しコーヒーは「専門店BITTERなアイスブレンド 水出し珈琲用」。
澤井珈琲が提供するこちらの商品は、注文を受けてから焙煎を行うタイプとなっています。
開封した時の香りの高さも格別で、開けた瞬間からコーヒーを飲むことが楽しみになるはず…!
味わいは濃厚なコクが特徴的で、香ばしいナッツの香りが口の中いっぱいに広がります。
本格派におすすめの水出しコーヒーだね!
500g×3入り150杯分で、価格は¥2,999。
よりおすすめの水出しコーヒーが知りたい方は、以下の記事をチェック!
水出しコーヒーを積極的にアレンジしよう!
いかがでしたでしょうか?
「水出しコーヒーとは?美味しい作り方からおすすめ5選まで紹介」というテーマでお伝えしました。
水出しコーヒーは自宅でも簡単に作ることができます。
また市販で売られている水出しコーヒーでも美味しいコーヒーを飲むことが可能です。
是非今回お伝えした豆や粉を購入して、積極的にアレンジしてみてください。
水出しコーヒーが抽出できる器具も知りたい方は「ウォータードリッパーの人気おすすめ9選!水出しコーヒーを楽しもう
」の記事をチェック!