コーヒー豆って色々種類があるけど上手な買い方ってあるの?出来れば教えてほしい!
8つのポイントってなんだろう?やはり価格とかかな?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
さまざまな場所で販売されているコーヒー豆。
自宅でコーヒーを楽しみたいけれど、種類が多すぎるとコーヒー豆の買い方も分かりませんよね。
今回は、コーヒーの違いから、おすすめの買い方、場所も合わせて8つのポイントから解説していきます。
- コーヒー豆を買うときに気を付けることは8つ
- コーヒー豆は新鮮なものを買う
- 自分の好きなコーヒーの味を知ることが大切
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒー豆の買い方で気を付けるべき8つのポイント
コーヒー豆の買い方で気を付けるべき8つのポイントをまとめると以下の通りです。
- コーヒー専門店で買う
- 焙煎された日付を確認する
- 栽培された地域や種類を確認する
- 好みの焙煎度で買う
- 挽いていないコーヒー豆を買う
- ブレンドを買う
- 買う量に気を付ける
- 持っている器具に合わせて買う
どれも買う際に注意すればいいことで非常に簡単です。
ここを疎かにしなければきっと上手なコーヒー豆の買い方が出来るでしょう。
1つ1つ解説していきます。
1. コーヒー専門店で買う
コーヒー専門店で買うことも賢い買い方です。
近くのスーパーでは美味しいコーヒー豆は、手に入らないと言っても過言ではないでしょう。
美味しいコーヒーを出すカフェでは、一般的に上質の豆の販売もしています。
- スターバックス・コーヒー
- ドトール・コーヒー
- カルディ
- タリーズ…etc.
近くのカフェでも良いですが、挽いていない「ライトロースト」&「ミディアムロースト」や焙煎日や焙煎場所が袋に記載されているものを販売しているカフェであれば、是非購入してみましょう。
そのコーヒー豆はきっと美味しいコーヒーが出来るでしょう。
通販サイトがおすすめ
近所になかったとしても安心してください。
現在では、オンラインショッピングが普及してきており、さまざまなコーヒー専門店がオンラインサイトを開設しています。
世界中の美味しい新鮮なコーヒー豆が購入出来るのです。
送料などがかかってしまいますが、店舗に行く手間を省いた費用として考えましょう。
遠方でなかなか直接買いに行けないコーヒー豆や、飲みたい風味のコーヒーを取り扱っているコーヒー専門店のコーヒー豆などを、気軽に購入できるのはとても嬉しいものです。
通販サイトを選ぶポイントは以下の通り。
- 価格
- 配送時間・丁寧さ
- コーヒー豆の鮮度
- 産地
- お試しセットはあるか
- 定期便・サブスク
見たことのないコーヒー豆に出会えるので、眺めているだけでとても楽しいよ!
2. 焙煎された日付を確認する
コーヒー本来の風味が感じられる豆を買う際の2つ目のポイントは、焙煎された日付をチェックすることです。
コーヒー豆は新鮮であること&焙煎から4日〜12日ほど経過した頃がベストです。
先程も述べたように焙煎されてからも日数が経ってしまうと、コーヒー豆が劣化してしまいます。
日付を確認してからコーヒー豆を買うと大きな失敗はありません。
焙煎されてから12日間が経過しても飲めることに変わりはありませんが、酸化によってせっかくの美味しい風味が失われてしまいます。
ここも大切な買い方の一つです。
3. 栽培された地域や種類を確認する
コーヒー豆を買いに行って商品の裏をチェックしてみたら「コロンビア産」との記載のみだけのことってよくあることです。
ですが、これだけのチェックでは美味しいコーヒー豆には出会えません。
コロンビアのも良質な農園やバッドな農園は存在します。
それらいくつかの農園で栽培されたコーヒー豆の「ブレンド」であるかもしれません。
じゃあどうやって良質な生産地域や種類の確認をすればいいの?
このように考える方もいらっしゃるでしょう。
これから生産地域別の違いについて紹介していきます。
産地別の違い
上記でも紹介しましたが、より美味しいコーヒー豆の買い方は、産地のみの表記ではなく、産地のどこの農園かが分かるコーヒー豆を選ぶと良いでしょう。
また、産地や農園によっても風味が変わってくるため、購入前に産地の違いだけでも覚えておくと、自分の飲みたいコーヒーに合わせて探せるのでおすすめです。
今回は代表的な産地とその違いを紹介します。
産地の違いを簡単に表にすると以下の通り。
コロンビア | 豊かな香りとフルーティーな酸味が特徴で、すっきりとして飲みやすく、コクがある。 |
ブラジル | 苦味や酸味のバランスが良く、落ち着いた味わいで飲みやすい。 |
エチオピア | フルーティーな酸味と甘さがあり、苦味が少ない。 |
グアテマラ | 甘くフレッシュな香りや優しい酸味、チョコのような風味があり、コクを楽しめる。 |
インドネシア | スパイシーで個性的な香りと優しい酸味、しっかりした苦味がある。 |
コスタリカ | 明るい酸味と甘みのある味わいで、なめらかな舌触りも楽しめる。 |
より大きな地域ごとの特徴をタブでまとめています。クリックすると詳細が見れます
苦みと深いコクが特徴。いつもと違うコーヒーを飲みたい方におすすめです。
代表的な銘柄はインドネシアの「マンデリン」。
苦みが強く、深いコクが感じられます。また香辛料のような独特な香りも魅力でしょう。
そのため、少しクセのあるコーヒーを試したい際や、普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる方などの甘党の方にもおすすめです。
以上で紹介した他にもコーヒーにはさまざまな産地の種類があります。
それぞれに個性があり、味わいが違ってくるので、お気に入りを探してみましょう。
大半は農園の名前など詳細が記載されたコーヒー豆は厳選された豆として知られているため、大きな失敗はないはずです。
栽培された地域や種類を確認することが美味しいコーヒー豆と出会う買い方の一つです。
より詳しいコーヒー豆の生産国や種類について知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
4. 好みの焙煎度で買う
生豆とは?
生豆とは、焙煎されるコーヒー豆のことです。
上の図のような白色をしています。みなさんが普段見ているのは焙煎されてからのコーヒー豆です。
質を少しでもよく見せるために、焙煎しすぎた結果、「ダークロースト」が多く市場に出回っています。
ローストとは?
コーヒー豆は焙煎度の違いでも味が違ってきます。
焙煎度を分かりやすく表にしたものがこちら。
焙煎度はローストとも表記されることがあります。
ダークローストの場合は、焙煎度合いが高いことを示しています。一方で、ライトローストは焙煎度合いが低いことを表しています。
例を挙げてみましょう。
美味しいステーキ肉を「ウェルダン」以上に焼いてしまったら食べられたものではなくなってしまいます。
コーヒー豆も同様に、美味しいコーヒー豆は軽く焙煎されたものが良いという理論です。
しかしこれには個人差があります。
「深くローストされたダークローストが好きだ」という方もいます。
ロースト別の味の違い
それでは次からより細かいロースト別の味の違いを紹介。
自分の好みがどの度合いなのかチェックしておきましょう。
主にコーヒーを購入する際に見ることが多いのは以下の焙煎度でしょう。
ライトローストとシナモンローストは、浅煎りの焙煎度合いになります。
黄色から茶色へと変化する程度の焙煎度合いです。
コーヒーの風味はかなり弱い状態。
中煎りはミディアムローストとハイローストです。
この状態では茶褐色とまだ色は薄いものの、軽やかな風味を楽しめます。
特にハイローストは深煎りに近いため、コクと若干の苦味がありながら飲みやすいのが特徴です。
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
以上の順番で焙煎度合いは増していきます。
シティローストは最も人気な焙煎度合い。
苦みやコク、甘みのバランスが丁度よいのが特徴で、カフェで提供されるコーヒーもシティローストが多いです。
イタリアンローストになると、コーヒー豆の見た目はほぼ真っ黒です。
味もかなり濃く、味わいも濃厚になります。
表にも記載されていますがそれぞれの風味の特徴も簡単に紹介。
ミディアム(中浅煎り)
軽やかな風味の中に、コーヒーの持つ果実感が楽しめます。
甘みやフルーティーな味と、豊かな香りを感じられるでしょう。
そのままストレートで飲む用に向いています。
ハイ(中煎り)
バランスの取れた味わいで、コーヒーの魅力を楽しめます。
ミルクを入れても楽しめますが、ややあっさりした味わいになるでしょう。
シティ(中深煎り)
苦味やコクが感じられます。
苦味の中にある深い甘みも楽しめるでしょう。
中煎りよりミルクと合わせやすいです。
フルシティ(深煎り)
酸味はほとんどなく、深い苦味とコクが楽しめます。
苦味が好きな方はそのままで、まろやかに楽しみたい方はカフェオレとしてミルクと合わせるのも良いでしょう。
フレンチ(深煎り)
コーヒーの苦味を楽しめます。
かなり苦味が強いので、ミルクとの相性も良いですし、ミルクだけでなく、クリームや他のトッピングと組み合わせてもコーヒー感を感じられます。
アレンジして楽しむのにもぴったりでしょう。
一概には言えませんが、一般的にライトローストの方が皆さんに馴染みがあり、親しみやすい焙煎度合いとなっています。
- ダークロースト:色濃く、味に深みがあって、苦味が効いているのが特徴。
- ライトロースト:色が淡く、味はソフトでまろやかな味わいが特徴。
焙煎度合いを気にしながら買うことも非常に大切な買い方の1つです。
多くのコーヒーバイヤー達はこぞってライトローストを好むそうだよ!
5. 挽いていないコーヒー豆を買う
焙煎はしてあるけれど、まだ挽かれていないコーヒー豆を選ぶことが上手な買い方の1つ目です。
挽いていないコーヒー豆はいくらでも保存が効きますが、挽いてあるコーヒー豆の場合は時間が経つにつれて空気や光に触れることで劣化してしまいます。
豆と粉の違い
コーヒー豆の販売方法は以下の3点です。
- コーヒー豆のまま
- その場で挽いてもらう
- 粉の状態で販売している
自宅にコーヒーミルが無いという方は、コーヒーの粉で購入する場合が多いでしょう。
上記でも紹介しましたが、コーヒーは豆の場合と挽いてからでは、劣化するスピードが違ってしまいます。
コーヒーは挽いた瞬間から劣化が始まってしまいます。
せっかくの美味しいコーヒーが、飲むころには香りや風味が落ちてしまっていたのではとてももったいないです。
コーヒーを粉の状態で購入する場合は、その場で挽いてもらう方法で購入するのがおすすめ。
いつ挽いたのか分かる状態のコーヒーを買うことも、自宅で美味しいコーヒーを飲むのに大切なポイントです。
詳しいコーヒー豆の保存についての知識を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
電動ではなく手動のコーヒーミルで挽くとコーヒー豆そのものの旨味が均等に感じられるとも言われてるよ!
6. ブレンドを買う
お店によってもさまざまな種類のコーヒーが販売されていますよね。
大きく分けて以下の2つ。
- ブレンドコーヒー
- 生産国別のコーヒー
迷ったときはブレンドコーヒーを購入してみるのもおすすめ。
ブレンドコーヒーは、豆を販売しているお店のこだわりが詰まった味である場合が多いです。
コーヒーはブレンドによって、より深く、他にない風味も楽しめます。
実はお店によってブレンドも味が違ってくるので、それぞれで飲み比べてみるのも面白いですよ。
自分好みの味を見つける
また、自分の好きなコーヒーの味が分からないといった方にもおすすめ。
ブレンドを飲んで、好きな味だった場合はどこの産地のコーヒー豆がブレンドされているかチェックしてみましょう。
次回はブレンドされていた個々のコーヒー豆を購入してみると、自分の好きな味を見つけやすいですよ。
7. 買う量に気を付ける
コーヒー豆は粉にすると劣化が早いと紹介しましたが、豆の状態でも劣化してしまいます。
コーヒー豆は生鮮食品です。
適切な保存法と、買う量を気を付けるだけで、美味しさも変わってきます。
コーヒー豆の一度に買う量は1~2週間分がおすすめ
コーヒー豆は1~2週間で使い切る量だけを買いましょう。
粉なら1週間、豆なら2週間分を目安に、1人1回の使用量を10gとして計算するようにしてください。
理由は簡単であまりにも多く買いすぎてしまうと、腐ってしまう場合もあります。
逆に少なすぎても買いに行くのは面倒です。
1~2週間で使い切る量だけを量をまずは買うようにしましょう。
なるほど。1~2週間で使い切る量だね!
8. 持っている器具に合わせて買う
コーヒーは抽出する器具によっても風味が異なります。
持っている器具に合わせてコーヒー豆を選ぶことも上手く購入するポイントでしょう。
コーヒーを飲むのに使用する器具は以下の通り。
- コーヒーメーカー
- エスプレッソマシン
- ドリップ
- サイフォン
- ネルドリップ
- フレンチプレス
- 水出し
それぞれに適しているコーヒー豆の選び方と風味の違いを見て行きましょう。
コーヒーメーカー
コーヒーメーカーは自動でコーヒーを抽出してくれる機械です。
機械の種類にもよりますが、すっきりとした飲みやすい味に仕上がることが多いです。
そのため、あまり深めの豆や浅めの豆よりも、中煎り程度でバランスの取れた味わいのコーヒー豆を選ぶことが大切。
エスプレッソマシン
エスプレッソマシンはエスプレッソを抽出する機械です。
短時間で少量で濃厚な風味のエスプレッソを抽出する機械のため、浅すぎないコーヒー豆がおすすめ。
使いやすいのはフレンチ~イタリアンの深煎りコーヒー豆です。
ドリップ
ドリップは、コーヒーをペーパーや金属で濾して抽出する器具です。
すっきりとクリアな味に仕上がることが多く、ある程度の風味は淹れ方によって調整できるため、どんなコーヒー豆でも淹れやすいでしょう。
好みの焙煎度や風味のものを選べるのは嬉しいですね。
サイフォン
サイフォンは、高温でお湯と混ぜて抽出する器具です。
ドリップと同様、幅広いコーヒー豆に対応できますが、高温で抽出するため、深すぎるものや浅すぎるものはやや調整が難しいでしょう。
ネルドリップ
ネルドリップは、布のフィルターでコーヒーを濾す方法です。
コーヒーの油分も抽出され、甘みがありコクのある味わいに仕上がります。
こちらも幅広いコーヒー豆に対応できますが、中煎り~深めのものと相性が良いですよ。
フレンチプレス
フレンチプレスは、お湯とコーヒー豆を混ぜてプレスする器具です。
コーヒー豆を油分ごと抽出するため、コーヒーそのものの味や甘みが楽しめます。
フレンチプレスも幅広いコーヒー豆に対応できますが、浅め~中煎り程度だとよりフルーティーな味を楽しめます。
水出し
水出しは、低い温度の水で時間をかけて抽出する方法です。
じっくり抽出するため、雑味のないすっきりとした味わいに仕上がります。
しっかりとした味わいに仕上げたい場合は、中深煎り程度がおすすめです。
コーヒー豆の買い方を熟知した上で購入しよう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒー豆の上手な買い方について8つのポイントを紹介しました。
この記事の大切なことをもう一度まとめると以下の通り。
- コーヒー豆を買うときは8つのポイントに気を付ける
- コーヒー豆は新鮮なものを買う
- 自分の好きなコーヒーの味を知っていると買いやすい
コーヒー豆の買い方で気を付けるべき8つのポイントは以下の通り。
- コーヒー専門店で買う
- 焙煎された日付を確認する
- 焙煎された地域や種類を確認する
- 好みの焙煎度で買う
- 挽いていないコーヒー豆を買う
- ブレンドを買う
- 買う量に気を付ける
- 持っている器具に合わせて買う
コーヒー豆の上手な買い方は、この他にもたくさんあります。
特に焙煎度合いは、コーヒーの風味を決めるのに密接に関係しています。
絶対にそこは外したくない買い方のポイントです。
コーヒー豆研究所では毎日、コーヒー豆に関する情報を発信しているので是非目を通してみて見てください。
美味しいコーヒー豆を買える場所が気になる方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。