コーヒーが原因で肌荒れって本当にするの?
美肌を保つ飲み方や対策って無いのかな?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒーが肌荒れの原因になるのか
- コーヒーの何が原因で起こるのか
- 美肌を保つための飲み方・対策
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーは肌荒れの原因になる
「家事や仕事の合間に、ちょっと一息ついてコーヒーを一口…」なんて方はいませんか?
コーヒーを作業中に飲んでも捗るような気がします。
実際、コーヒーは美容やアンチエイジングに良く、新陳代謝が高まるなどと美肌づくりとして期待できると注目を集めています。
アトピーなどのアレルギー体質の改善が期待できるともされているよ。
しかし、コーヒーを飲み過ぎると肌の様々な箇所でトラブルを起こす原因になります。
それが結果的に肌荒れに繋がるのです。
コーヒーと美容の関係については「コーヒーの美容効果はウソ?ホント?正しい飲み方や活用法を徹底解説」の記事を参考にしてください。
コーヒーのカフェインが肌荒れの原因
ここではなぜカフェインが肌荒れの原因になるのかについて6つの原因を解説します。
まとめると以下の通りです。
- 利尿作用により肌が乾燥するため
- ミネラルを阻害するため
- 胃の機能を低下させるため
- 睡眠の質を低下させるため
- 自立神経のバランスが崩れるため
- メラニンを拡散する作用があるため
1つ1つ解説していきます。
利尿作用により肌が乾燥するため
コーヒーを飲み過ぎると、トイレが近くなるはずです。
それはコーヒーに含まれているカフェインの利尿作用が原因になります。
適度な利尿作用であれば、体内の水分を排出することで顔のむくみの解消になるため、女性の方には嬉しい効果でしょう。
しかしそれ以上に利尿作用が強くなると、体内の水分量が大きく少なくなります。
飲んだ水分以上に体内の水分が排出されてしまう場合、体は水分不足状態になってしまい、肌が乾燥するのです。
カフェインが抜けるのは約8〜14時間
コーヒーのカフェインが完全に体から抜けるのは、約8〜14時間とされています。
つまり、1日に何杯もコーヒーを飲む方は、長時間カフェインによる利尿作用で体内の水分が排出され続けることになってしまいます。
コーヒーとお酒の組み合わせは、肌荒れの原因となる温床とも言うべきかもしれません。
ミネラルを阻害するため
コーヒーに含まれるカフェインには、カルシウムやマグネシウム、亜鉛やカリウムといったミネラルの吸収を阻害してしまう働きがあります。
中でも亜鉛は肌や髪を作るたんぱく質の代謝を促すので、肌や髪の健康維持に欠かせない成分なのです。
そのため、コーヒーのカフェインの過剰摂取によって体内で亜鉛が不足してしまうと、肌荒れなどの肌トラブルが多発する危険性が高まります。
胃の機能を低下させるため
胃酸の分泌を盛んにする働きのあるカフェイン。
このカフェインの影響によって胃酸が過多状態になると、胃液で胃が荒れてしまいます。
これによって、胃の機能が低下します。
胃の機能が低下すると全身に栄養が巡りにくくなってしまい、肌にも栄養が届かなくなるため肌荒れトラブルを起こします。
コーヒーと胃の関係性については「コーヒーで胃が荒れる?胃もたれ・ムカムカの原因と対処法を完全解説」の記事をチェック!
睡眠の質を低下させるため
皆さんもご存知のようにコーヒーに含まれるカフェインには、興奮作用があります。
このカフェインの覚醒作用を上手に使えば、やる気や生産性アップに繋がります。
しかし、カフェインの過剰摂取によって疲れや眠気を感じられなくなると睡眠の質が下がってしまいます。
睡眠中には、成長ホルモンの分泌が盛んになりますが、睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌量も減ってしまいます。
このようなことが原因で、肌荒れをはじめとしたシワやシミなどの肌トラブルを招いてしまいます。
カフェインを飲む時間帯について気になる方は「朝にコーヒーを飲むのは危険?その理由と効果・対処法まで完全解説」の記事を参考にしてみてください。
自立神経のバランスが崩れるため
コーヒーに含まれるカフェインには、適量であれば血行促進効果があります。
しかし過剰摂取すると自律神経を乱す危険性があるのです。
自律神経のバランスが乱れると血管が収縮して血流が悪くなります。
それによって、酸素の含有量が少ない赤紫色をした血液が流れてくるようになるため、肌がくすんで見えてしまいます。
肌の新陳代謝がうまく行なわれないと、古い角質が剥がれ落ちないので、肌がくすんで見えてしまうこともあるでしょう。
メラニンを拡散する作用があるため
コーヒーに含まれるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には、メラニンを抑制する働きがあります。
これによって、適量を摂取すれば美白効果が得られます。
しかしコーヒーの飲みすぎでカフェインを過剰摂取してしまうと、メラニンを拡散させてしまい色素沈着させることに繋がります。
これが肌にくすみやシミが生じさせるのです。
クロロゲン酸に関しては「コーヒーに含まれるクロロゲン酸の効果とは?含有量から飲み方まで解説」の記事で詳しく解説しています。
コーヒーが原因で肌荒れにならないための対策
ここでは、コーヒーが原因で肌荒れにならないための対策、美肌を保つための飲み方について解説します。
ずばり結論としては、カフェインの種類を理解するとともにカフェインを適量とることです。
カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶や緑茶などにも多く含まれています。
同じカフェインでも体内の水分量への影響が違ってくることが、最近の研究で解明されています。
種類の違いをまとめると以下の通り。
- コーヒー:利水(りすい)
- 紅茶:利水&止渇(しかつ)
- 緑茶:止渇&生津(しょうしん)
「利水」とは水分を減らすことで「止渇」とは、のどの渇きを解消させること。
「生津」は潤いを生むという意味があり、「止渇」とほぼ同じこと指します。
このような点からいくと、コーヒーに含まれるカフェインには「止渇」と「生津」の作用がありません。
つまり、「利水」によって体内の水分を減らしますが、潤いを生む働きがないということになります。
これらの種類を理解しつつ、カフェイン量を適量摂っていくことが大切だね!
カフェイン量が気になる方はこちらの記事を参考にしてみてください。
コーヒーによる肌荒れが気になるならカフェインレスがおすすめ
コーヒーによる肌荒れが気になるならカフェインレスがおすすめです。
これまで話してきた肌荒れのほとんどの原因が、カフェインにあります。
つまりこのカフェインを摂取することをやめれば、これらの原因は防ぐことが出来ます。
もちろんカフェインを摂取することで得られるメリットも大きいですが、どうしても気になるという方はカフェインレスコーヒーがおすすめです。
デカフェ、カフェインレス、ノンカフェインコーヒーなどとも呼ばれているね!
コーヒーと上手に付き合って肌荒れを防ごう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーは肌荒れの原因になるのかについてお伝えしつつ、美肌を保つ飲み方を徹底解説しました。
コーヒーは肌荒れトラブルの原因になることを理解していただけたでしょうか?
コーヒーにはたくさんのメリットもありますが、過剰摂取によってトラブルを引き起こしかねません。
是非コーヒーと上手に付き合って肌荒れを防いでいきましょう。