南米産コーヒーの特徴ってなに?
いつもとは違うコーヒーを楽しみたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
コーヒー豆の産地といって、一番はじめに思い浮かべる国はどこでしょうか。大抵の方はブラジルと答えるでしょう。
しかしコーヒーにはブラジル以外にも多くの産地があり、それぞれ異なった特徴を持っています。特に南米産のコーヒーは、豆の品質も良く日本でも多くのカフェで利用されています。
この記事では、南米産のコーヒーの特徴から、美味しい飲み方までを解説しています。
南米産のコーヒーの特徴を知って、より美味しいコーヒーを楽しみましょう。
- 世界3大生産地と呼ばれる地域は、アジア・アフリカ・ラテンアメリカの3つ
- コーヒー発祥は紀元前約850年のエチオピアといわれている
- 南米のコーヒーは明るい印象で、きれいな酸味で上品な味わいが特徴
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
コーヒーの世界3大生産地の1つである南米
コーヒーの世界3大生産地と呼ばれる地域は、アジア・アフリカ・ラテンアメリカの3つの地域です。
ここでは、まずコーヒーの歴史について解説します。
南米産コーヒーの歴史
コーヒーは、ブラジルから発祥した飲み物ではなく紀元前約850年のエチオピアといわれています。
あるヤギ使いの若者は、買っているヤギがある実を食べたあと、活発になることを発見しました。
その話を聞きつけた僧侶たちが、その実を食べてみると苦味が強くとても食べられません。僧侶たちは実を火の中へ投げ入れてしまいます。
すると焼けた実から香ばしいいい香りがし始めました。僧侶たちは焼けた実からスープを煮だし、飲んでみました。
すると、夜中の修行中でも眠くならなかったため、僧侶たちはこの煮汁を神様の飲み物と崇めるようになったのです。
これが、コーヒーの起源とされています。
その後インドやヨーロッパ、アメリカにコーヒーが広まった
その後、インドやヨーロッパ、アメリカにコーヒーが広まり、当時欧米諸国に植民地にされていた南米諸国でコーヒー豆の生産が広まりました。
赤道付近の国々に広まったコーヒーの産地は、コーヒーベルトと呼ばれ、現在も世界中のコーヒーショップで販売されています。
※コーヒーの始まりは諸説あります。
南米産のコーヒーの特徴
日本でもさまざまな国のコーヒー豆が輸入されていますが、そのほとんどが南米産のコーヒー豆です。
味わいとしては全体的に明るい印象のコーヒーが多く、きれいな酸味によって上品な味わい。
ここからは、南米諸国のコーヒー豆の特徴について解説します。
ブラジル
ブラジルは、世界で最もコーヒーの生産量が多い国で、その生産量は世界の10%を占めています。
日本でも有名なコーヒーの産地で、誰でも一度は飲んだことのあるコーヒーなのではないでしょうか。
ブラジルコーヒーの特徴は、軽い甘さと香りで酸味・コク・苦味のバランスが取れていることです。
安価なので、ブレンドコーヒーのベースとして多く使用されています。
グアテマラ
グアテマラのコーヒーも、コーヒーショップではお馴染みの種類です。
グアテマラは活火山の多い国で、コーヒーの栽培に最適だったことから1880年代にドイツからの移民によって、栽培が始まりました。
グアテマラ産のコーヒーの特徴は、酸味とコクです。キレのある後味が華やかさを演出してくれます。
メキシコ
メキシコは、ブラジルやコロンビアに次ぐコーヒーの産地で品質も高いことで知られています。
標高の高い土地で育てられたコーヒー豆は国内で格付けされ、特に「コアテペック」は世界最高峰の品質と言われています。
メキシコのコーヒー豆は、芳醇な香りが特徴でコクがあるのにさっぱりとした後味が人気です。
味のバランスも良く、日本人好みの味と言えるでしょう。
コロンビア
コロンビアは、コーヒー豆の生産量世界第三位のコーヒー大国です。
世界に流通しているコーヒーの10%がブラジルとコロンビアで生産されたコーヒー豆と言われています。
コロンビアのコーヒーは、バラエティ豊かな味わいと香りが特徴です。
チョコレートやナッツのようなコクのある深い味わいのものから、フルーティな味わいのものもあります。
コスタリカ
コスタリカは、中南米の国々の中で最も経済が発展した国です。
19世紀頃から、バナナやコーヒー豆を国外に輸出しており、20世紀にはインフラ整備ができるほどでした。
コーヒー豆を栽培するための土地も標高が高く、気候も安定していることから高い品質のコーヒー豆が生産されています。
味の特徴は、雑味のない軽さです。軽さの中に酸味もあり、絶妙なバランスを保っています。
ジャマイカ
ジャマイカのコーヒーと聞いて、一番に思い浮かべるのは「ブルーマウンテン」ではないでしょうか。
ジャマイカの中でも一部の土地でしか生産されない高級コーヒー豆であり、世界中のコーヒーショップで楽しめる品種です。
どのコーヒー豆にも劣らない香りが特徴で、軽い口当たりとのど越しが特徴のコーヒーです。
ペルー
ペルーで生産されたコーヒー豆は、無農薬で栽培されたオーガニックのものが多く、日本でも無農薬栽培のコーヒー豆が多く輸入されています。
ペルーのコーヒーの特徴は、マイルドで後味に甘味が残ります。
酸味とコクのバランスもよく、コーヒー初心者でも楽しめるコーヒーです。
ボリビア
コーヒー豆の産地として、あまり知られていないのがこのボリビア。
実際、国内でもコーヒー豆の生産量は少なく、希少価値の高いコーヒー豆です。
ボリビアのコーヒーは、フルーティな酸味と香りが特徴です。
香りの強い豆なので、ドリップコーヒーにして飲むと香りを最大限楽しめます。
エクアドル
アンデス山脈からミネラルを多く含む土壌が豊富なエクアドルでも、コーヒー豆の栽培が盛んです。
国内ではアラビア種のもならず、ロブスター種の栽培も行っています。
エクアドルのコーヒー豆は、ナッツのような香ばしい香りとコクが特徴です。
苦味が少なく、コクと酸味のバランスも取れているためさっぱりとした後味を楽しめます。
地域・エリアごとの特徴
より大きな地域ごとの特徴をタブでまとめています。クリックすると詳細が見れます
苦みと深いコクが特徴。いつもと違うコーヒーを飲みたい方におすすめです。
代表的な銘柄はインドネシアの「マンデリン」。
苦みが強く、深いコクが感じられます。また香辛料のような独特な香りも魅力でしょう。
そのため、少しクセのあるコーヒーを試したい際や、普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる方などの甘党の方にもおすすめです。
この他にもおすすめのコーヒー産地が知りたい方は、以下の記事をチェック!
南米産のおすすめコーヒー豆4選!通販でも買える
ここからは、おすすめの南米産コーヒー豆を4つ紹介します。
まとめると以下の通りです。
- ブラジル ・サントスNO.2
- ジャマイカ ブルーマウンテン
- コロンビア クレオパトラ
- TOKYO COFFEEブレンド
オンラインでも購入できるので、自宅で南米産コーヒーを楽しみましょう。
1. 爽やかな味わい「プリンスコーヒー ブラジル・サントスNO.2」
一つ目は、ブラジル産の「ブラジルサントスNo.2」です。
サントスとは、ブラジルの地名で最大のコーヒー豆の輸出港です。
名前の後ろに付いている「No.2」とは、豆の等級を表しており300gの豆の中に4つ以下の欠点豆が入っているものをNo.2と呼びます。
ブラジル国内では、このNo.2が最高峰のグレートとされているため、実質最高品質のコーヒー豆ということになります。
ブラジル・サントスNo.2は、バランスの取れた苦味と酸味が特徴で香りも高いです。
まろやかなテイストで、比較的安価で購入できます。
2. ジャマイカを代表するコーヒー豆「bears coffee コーヒー豆 ブルーマウンテンNO.1」
南米産コーヒー豆のおすすめ二つ目はジャマイカ産の「bears coffee コーヒー豆 ブルーマウンテンNO.1」です。
香りが最大の特徴で、コーヒーの香りが好きな方におすすめの品種です。
爽やかな酸味のあるコーヒーで、日本でも多く流通しています。
香り高い
香りが非常に高く、繊細な味であり、限られた地域でしか栽培されないので、収穫量が極めて少なく、希少価値のあるプレミアムコーヒー豆です。
またハンドピックされた綺麗なコーヒー豆を出荷しています。
熟練職人の技と勘によって生豆が持つポテンシャルを余すところなく引き出された逸品のコーヒー豆を是非ご堪能ください。
リピーターが多いことでも有名なコーヒーです。
3. 雑味のないコーヒー「松屋珈琲 コーヒー生豆 コロンビア クレオパトラ」
コロンビアの代表的なブランドであるクレオパトラは、雑味のないマイルドな味わいが特徴のコーヒーです。
砂糖やミルクを入れなくても美味しく飲めるので、コーヒーが苦手な方でも楽しめます。
※生豆のためグラフなし
4. 日本人好みの味わい「TOKYO COFFEE ブレンド」
アラビア種をブレンドしたTOKYO COFFEEオリジナルのオーガニックコーヒーブレンドです。
ペルー主体で甘味が強く、ナッツやチョコレートのような香ばしい後味が特徴です。
焙煎度合いはフルシティー。
南米産コーヒーの美味しい飲み方
南米産のコーヒーをより美味しく飲むには、豆の産地に適した飲み方をするのがおすすめです。
まずは、ブラックで飲むとコーヒー豆本来の酸味やコクを楽しむことができます。
南米産のコーヒー豆はナッツやチョコレートのような香ばしさや深いコクを感じられるものが多いのも特徴。
牛乳ではなく、アーモンドミルクやオーツミルクなどナッツミルクと混ぜるとよりマイルドな味わいになるでしょう。
都内で南米産のコーヒー豆を使ったコーヒーが楽しめるカフェ4選
ここからは、都内で南米産のコーヒーを飲めるカフェを4店舗紹介します。
まとめると以下の通りです。
- サザコーヒー エキュート品川店
- コーヒーライツ 蔵前
- ドリップバーコーヒーアンドクラフツ
- AMAMERIA
1. サザコーヒー エキュート品川店
茨城県発祥のコーヒー専門店で、コロンビアに自社農園を構えています。
自社農園で栽培されたコロンビア産のコーヒー豆を使ったコーヒーが味わえます。
2. コーヒーライツ 蔵前
2017年にオープンしたコーヒーカフェで、都内4店舗展開しています。
コロンビア産のコーヒー豆を多く取り扱っており、挽きたてのコーヒー豆を店内で購入可能です。
コロンビア産以外にもケニア産のコーヒー豆の販売も行っています。
3. ドリップバーコーヒーアンドクラフツ
都内でオススメのカフェの3店舗目は。ドリップバーコーヒーアンドクラフツです。
元は、雑貨や指輪の製造とリメイクを行う店舗でしたが、スペシャルコーヒーを楽しんでもらいたいという思いから、バーカウンターをオープン。
専門の焙煎士が自家焙煎したコーヒーはブラジル産やコロンビア産など、南米産も多く楽しめます。
4. AMAMERIA
2010年にオープンしたオープンしたカフェで、使用しているコーヒー豆もオーナーが厳選したスペシャルなものです。
南米産のコーヒー豆は、ブラジル産とコロンビア産を楽しむことができます。南米産以外にも、アフリカ産やアジア産のコーヒーも飲むことも可能です。
いつもと違う南米産のコーヒーでリフレッシュしよう!
いかがでしたでしょうか?
南米産コーヒーの特徴について徹底解説しました。
本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- 世界3大生コーヒー産地と呼ばれる地域は、アジア・アフリカ・ラテンアメリカ
- コーヒー発祥は紀元前約850年のエチオピアといわれている
- 南米のコーヒーは明るい印象で、きれいな酸味によって上品な味わいになっている
普段何気なく飲んでいるコーヒーも、産地によって風味や味わいが大きく異なります。
コーヒー豆の産地にこだわってコーヒーを楽しむと、気分もリフレッシュできるかもしれません。