濃いコーヒーを淹れる方法は何?
濃いコーヒーにおすすめが知りたい
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
好みのコーヒーの味わいは人によってまちまちです。
そんな中でも濃いめに抽出したコーヒーが好きだという方は多いはず。
今回はそんな濃いめのコーヒーを淹れる際の5つのポイントを徹底解説!
淹れ方やおすすめの商品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 濃いコーヒーの特徴は濃厚な質感と飲みごたえの良さ
- コーヒーの濃さに関係するのは豆の粒度など4つ
- 濃いコーヒーを淹れる際のポイントは豆の細かさをはじめとした5つある
- 濃いコーヒーにおすすめのコーヒー豆は「ラボカフェ ビターブレンド」など3商品
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
濃いコーヒーの特徴
濃いコーヒーとは、その名の通り通常よりも濃いめに抽出したコーヒーのこと。
強い風味や深みのある味わいが特徴として挙げられます。
一般的には、挽き目や抽出時間、使用するコーヒー豆の量や種類により、その濃さは大きく変わります。
特にロースト度合いが高いダークローストの豆を使うことで、風味が深くなります。
では、そんな濃いコーヒーにはどんな特徴があるのか解説します!
濃厚な舌触りとコクがある
濃いコーヒーの特徴は、舌で感じられる濃厚な質感と飲みごたえの良さです。
そのため、ミルクなどと合わせても負けない存在感があります。
また、薄めに淹れたコーヒーはすっきりと味わえるのに対し、ホッと落ち着くような雰囲気にもなるので、焙煎度はやや深めのものと相性が良いです。
深煎りのコーヒーならコーヒーオイルも抽出しやすいので、よりまったりとした濃厚な質感が楽しめますよ!
代表的なのはエスプレッソやベトナムコーヒー
濃いコーヒーの代表的なものには、エスプレッソやベトナムコーヒーがあります。
エスプレッソとは、細かく挽いた豆を押し固めたものに、少量のお湯を勢いよく通し抽出するもので、ミルクを加えて楽しむカフェラテは日本でも定番のカフェメニューです。
また、ベトナムコーヒーとはコンデンスミルクに専用のドリッパーで抽出したロブスタ種のコーヒーを合わせたもの。
ロブスタ種はアラビカ種に比べ、より野生的な強い苦味が特徴のなので、コーヒーのみではとても濃く、苦味をよく感じる味わいになります。
よって、エスプレッソは使用するお湯の少なさ、ベトナムコーヒーは使用するドリッパーとコーヒーの品種によって、濃いコーヒーが出来上がるのです。
コーヒーの濃さに関係すること
コーヒーの濃さには、コーヒーを淹れる際のコーヒー豆や水などのちょっとした違いがそれぞれ関係します。
ここでは以下の4点を中心に、コーヒーの濃さへの影響について解説します!
- 豆の粒度
- 水と豆の割合
- 豆の焙煎度合い
- 使用するお湯の温度
コーヒー豆の粒度
コーヒーは豆の粒度が細かいほど濃く、粗いほど薄く抽出されます。
これはコーヒー豆が水分に触れる面積が、細かい挽き目ほど多くなるためです。
濃くコーヒーを抽出したい場合には、コーヒー豆をやや細かめに挽いて使用しましょう!
水と豆の割合
濃くコーヒーを抽出するのに最も簡単な方法は、”お湯の量を減らす”です。
抽出する際のお湯の量が減ることによって、濃度が高いコーヒーを淹れることができます。
また、コーヒーをハンドドリップで淹れる際には、お湯を注ぎ始めて最初の方は濃いコーヒーが抽出されているので、抽出時間を短めにすることで濃く抽出することができます。
コーヒー豆の焙煎度合い
さきほどお伝えした通り、焙煎度合いとコーヒーの濃さは重要です。
コーヒーの焙煎度合いとコーヒーの濃さに直接的な関係はありません。
ですが、同じ条件下で抽出しても焙煎度が深煎りであるほど、濃いと感じる人が多いです。
これにはコーヒーに含まれるコーヒーオイルという油分が大きく関係しています。
コーヒーオイルはコーヒーの生豆が持つ成分の1つですが、深煎りになるほど生豆の水分が蒸発し、表面に亀裂が入るなどして滲み出てきます。
よって、深煎りのコーヒー豆は表面がテカテカとした仕上がりになることも多く、コーヒーを淹れるとその油分によってやや濃厚な口当たりになるのです。
ライトローストとシナモンローストは、浅煎りの焙煎度合いになります。
黄色から茶色へと変化する程度の焙煎度合いです。
コーヒーの風味はかなり弱い状態。
中煎りはミディアムローストとハイローストです。
この状態では茶褐色とまだ色は薄いものの、軽やかな風味を楽しめます。
特にハイローストは深煎りに近いため、コクと若干の苦味がありながら飲みやすいのが特徴です。
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
以上の順番で焙煎度合いは増していきます。
シティローストは最も人気な焙煎度合い。
苦みやコク、甘みのバランスが丁度よいのが特徴で、カフェで提供されるコーヒーもシティローストが多いです。
イタリアンローストになると、コーヒー豆の見た目はほぼ真っ黒です。
味もかなり濃く、味わいも濃厚になります。
使用するお湯の温度
コーヒーを淹れる際の適温は一般的に90度前後とされています。
コーヒーはお湯の温度によってコーヒー豆を通過するスピードが変化し、温度が低いほどややゆっくり目に、高いほど早めになります。
よって抽出時間も変化するので、温度が低いほどゆっくりと濃いめに抽出され、高いほど素早くあっさりと抽出されるのです。
【初心者必見】濃いコーヒーを淹れるための5つのポイント
先述した事項も含めて、ここでは実際に濃いコーヒーを淹れる際のポイントを以下の5つ紹介します。
- コーヒー豆の挽き目はやや細かめに
- お湯はやや冷まして、長めに抽出する
- 使用するフィルターはネルや金属がおすすめ
- 抽出器具を変えるとより濃いコーヒーが楽しめる!
- 使用するコーヒー豆は中深煎り〜深煎りがGOOD
いつもの淹れ方を少し変えるだけで、濃いコーヒーが簡単に抽出できるので、ぜひ参考にしてください!
1. コーヒー豆の挽き目はやや細かめに
コーヒーは細かく挽くほど水に触れる面積が増えるため、よく抽出されます。
よって、いつもの挽き目よりもやや細かめに挽いて使用するのがおすすめです!
ただし、使用している抽出器具によっては挽き目を細かくすると目詰まりをしてしまったり、微粉まで一緒に落ちてしまったりする恐れがあります。
その場合には、可能な挽き目の幅が広いペーパーやネルフィルターを使用すると良いでしょう。
2. お湯はやや冷まして、長めに抽出する
お湯の温度が低いほど、お湯がコーヒー豆を通過する時間は長くなります。
そこでコーヒーがゆっくり落ちるのを見ながら、時間をかけてお湯を注いでみましょう。
低めのお湯で、時間をかけてゆっくり抽出することで濃い仕上がりになります。
注意点として、お湯があまり落ちていない段階で追加のお湯をどんどん注ぎ淹れると、コーヒーの雑味が出やすくなるので、1回目に注いだお湯はしっかりと落とし切ってから次のお湯を注ぐと良いです。
3. 使用するフィルターはネルや金属がおすすめ
一般的なペーパーフィルターでは、コーヒーオイルが吸収されてしまいます。
そのため、口当たりはライトな仕上がりになりやすいです。
濃厚な口当たりのコーヒーを抽出したい場合には、コーヒーオイルも通過する金属やネルフィルターの使用がおすすめです。
また、コーヒーを浸けて抽出する浸漬式のコーヒープレスなども本来の油分をしっかり感じることができます。
4. 抽出器具を変えるとより濃いコーヒーが楽しめる!
コーヒーの抽出器具には様々なタイプのものがあります。
濃いコーヒーを抽出するのにおすすめの抽出器具は以下の通り。
- ネルフィルター
- 金属フィルター
- エスプレッソマシーン
- コーヒープレス
それぞれコーヒーオイルが透過しやすかったり、使用するお湯の量が少なかったりするため、濃いコーヒーを抽出しやすくなります。
いつも同じ淹れ方をしている方は、ぜひ他の抽出器具で違いを楽しんでください!
5. 使用するコーヒー豆は中深煎り〜深煎りがGOOD
コーヒーの濃厚な味わいを楽しむには、使用するコーヒー豆を中深煎り〜深煎りほどの焙煎度で選ぶのがおすすめです。
焙煎度の違いがよくわからない場合には、焙煎後のコーヒー豆の見た目がややツヤツヤとしているものを選びましょう!
焙煎度が高いほど苦味が強くなり、濃厚なコクも感じやすくなります。
濃いコーヒーのおすすめ3選
ここでは、濃いコーヒーを淹れるのにおすすめのコーヒー豆を以下の3つ紹介します!
- ラボカフェ ビターブレンド
- U COFFEE エスプレッソ
- タカノコーヒー クラシックブレンド
詳しい調査・検証内容
- 検証項目
-
コーヒー豆研究所では、コーヒーの美味しさを以下の5つと定義し、各商品をレビュー・判断(スコアリング)しています。
- 苦味
- 酸味
- コク
- 香り
- 甘み
また以上の美味しさを決める要因として、以下の2つの要素も非常に重要なため、検証項目としてあります。
- 欠点豆の割合
- コーヒー豆の新鮮さ
より詳細な商品レビューポリシーは、下記のページに記載しているのでご参照ください。
- 検証器具
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今回使用したコーヒー器具は全自動コーヒーマシンとして人気の「panasonic nc-a57」。
panasonic nc-a57 コーヒー豆を約20g(2カップ分)使い、リッチモードでホットコーヒーのマグカップ1杯分(134ml)を抽出しました。
味のレビューにおける公平性を保つために抽出方法は基本的に統一しています。
選ぶ際のポイントはコクの強さ
濃いコーヒー向けのコーヒー豆を選ぶ際には、コクの強さが特徴のものを選ぶと良いでしょう。
一般的な特徴として、コロンビアを使用しているコーヒー豆はコクの強さがしっかり感じられおすすめです。
また、焙煎度は深煎り寄りのものを選ぶとコーヒーオイルの影響もあり、より濃厚な味わいを堪能できます。
1. 苦味主体で味わいの多重層が魅力「ラボカフェ ビターブレンド」
ラボカフェは研究(ラボ)×コーヒーをコンセプトに、美味しさに追求した新気鋭のコーヒーブランドです。
これまで1,500以上販売、2,000商品以上見てきた中から選りすぐりのコーヒー豆を厳選してくれます。
使用している豆はスペシャルティコーヒーです。
※スペシャルティコーヒーとは、味や香りなど決められた評価基準を満たし、豆の体制・工程・品質管理が徹底された高品質な豆のこと
しっかりとした中深煎りながら、後味はすっきりと楽しめるブレンドコーヒーです。
濃く抽出することで深煎りならではの香ばしさが堪能でき、口に含むと爽やかな苦味が一気に広がります。
余韻は短めの軽めのボディ感なので、そのまま飲んでもミルクと合わせても楽しめますよ。
商品名 | ラボカフェ ビターブレンド |
内容量 | 100g~ |
価格 | 1,000円(税込)~ |
産地 | ブラジル、コロンビア、グアテマラ |
焙煎度 | フルシティーロースト |
\ 一定以上のご購入でお買い得 /
2. しっかりとした苦味とコクで飲みごたえ抜群「U COFFEE エスプレッソ」
ミルクにも負けない強い苦味が特徴のブレンドコーヒーです。
味わいの強さが特徴で、豆の量を増やすなど細かな調整をせずともしっかり濃いめに抽出することができます。
使用豆や焙煎度は明記されていませんが、とにかく濃くて苦いコーヒーをお探しの方におすすめです!
商品名 | U COFFEE エスプレッソ |
内容量 | 200g |
価格 | 1,580円(税込) |
産地 | ー |
焙煎度 | ー |
3. コロンビアのコクが絶品「タカノコーヒー クラシックブレンド」
ビターな味わいが上品かつ大人な雰囲気を持つブレンドコーヒーです。
有機JAS規格の嬉しいオーガニック商品で、毎日飲むコーヒーとしてもおすすめ。
濃いめに抽出して、コーヒーゼリーにするなどアレンジも無限大の万能な深煎りコーヒーです。
商品名 | タカノコーヒー クラシックブレンド |
内容量 | 180g |
価格 | 972円(税込) |
産地 | コロンビア、メキシコ他 |
焙煎度 | 深煎り |
ポイントを押さえて濃いめのコーヒーを楽しもう!
いかがでしたか?
今回は濃いコーヒーについて、特徴や淹れる際に関係すること、おすすめの商品を紹介しました。
本記事の重要ポイントは以下の通り。
- 濃いコーヒーの特徴は濃厚な質感と飲みごたえの良さ
- コーヒーの濃さに関係するのは豆の粒度や水の割合、豆の焙煎度合いやお湯の温度がある
- 濃いコーヒーを淹れる際のポイントは5つある
- 使用するコーヒー豆はやや細かめに挽くのがおすすめ
- 抽出時はお湯の温度を低めにし、ゆっくり時間をかける
- 濃いコーヒーを淹れるには、金属やネルフィルターなど抽出器具を変えるのもGOOD
- 焙煎度は中深煎り〜深煎りがおすすめ
- 濃いコーヒーにおすすめのコーヒー豆は「ラボカフェ ビターブレンド」など3商品
本記事を参考にして、ポイントを押さえて美味しい濃いコーヒーを楽しみましょう!