コーヒー豆の量の適切な目安が知りたいな…。
コーヒー豆の種類によっても量は変わってくるの?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒー豆の適切な量
- コーヒー豆の量と味の変化について
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒー豆の適切な量
ここではコーヒー豆の適切な量を3つのポイントで紹介していきます。
- 一人分のコーヒー豆の量
- マグカップのコーヒー豆の量
- メジャースプーン1杯のコーヒー豆の量
是非ここで紹介するコーヒー豆の量でコーヒーを淹れてみてください!
一人分のコーヒー豆の量
結論、適切な一人分のコーヒー豆の量は10gです。
ここでいう一人分とは、コーヒーカップ1杯分の約120ccを表しています。
コーヒー一杯分を120ccと捉えるんだ!
つまり、「コーヒー120ccに対してコーヒー豆の量が10g」というように考えましょう。
しかしここで注意が必要で、一度に淹れる量が増えるとコーヒー豆の量は少なくて済みます。
- 1杯分(120cc)= 10g
- 2杯分(240cc)= 18g
- 3杯分(360cc)= 25g
- 4杯分(480cc)= 30g
淹れる人数が複数の時は、上記のような量で淹れると丁度良いでしょう。
コーヒーは、1杯よリも一度に2杯以上の方が美味しく淹れることができます。
マグカップのコーヒー豆の量
マグカップでコーヒーを飲む際の適切なコーヒー豆の量は、約18gです。
理由は簡単で、マグカップの容量はコーヒーカップの約2倍あるから。
またカップの種類ごとの適切な豆の量は、以下を参考にしましょう。
- コーヒーカップ(120cc)= 10g
- マグカップ(240cc)= 18g
- タンブラー(350cc)= 25g
この他にも違ったカップをお持ちの方ももしかしたらいるかもしれません。
その場合には、どれくらいのコーヒーが入るかによって正しいコーヒー豆の量を計算してみましょう。
ペーパードリップする時のベストな量
ペーパードリップする時のベストな量は、以下の通りです。
- 1杯分:10~12g
- 2杯分:20g前後
- 3杯分:25~30g前後
- 4杯分:35~40g前後
上記の目安を参考にして、コーヒーを淹れてみましょう。
メジャースプーン1杯のコーヒー豆の量
一般的なドリッパーやコーヒーメーカーには、コーヒー豆の量を量るためのスプーン付属品として付いてきます。
何度もスケールで量るのは面倒なため、この「メジャースプーン」で量るのがおすすめ。
メーカーごとにメジャースプーン1杯の豆の量が違うので注意してください。
- ハリオ……12g
- カリタ……10g
- メリタ……8g
- コーノ……12g
おすすめの計量カップは「カリタ コーヒーメジャー ホビー」。
¥300と手頃ながら、ポップでおしゃれなデザインが特徴です。
軽くて扱いやすいメラミン素材でもあります。
コーヒーを普段から家で淹れて飲むという人は、メジャースプーンが1個あると便利だね!
大さじ2杯がベスト
またコーヒー豆の量は大さじ2杯がベストです。
ベストなコーヒー豆の量は大さじ2杯(10グラム)です。
マグカップサイズ(180ml)のコーヒーを美味しく飲むためには、10グラムが一般的です。
その「10グラム」をスプーン1杯で計れるのがコーヒースプーンですが、大さじが計れるスプーンで代用できるとした場合は、大さじ2杯になります。
※大さじ2杯は、測る計量カップによって多少変わるのであくまでも参考にしてください。
コーヒー豆の種類で適切な量は変わる
コーヒー豆の種類によっては豆の量を若干だけ変える必要があります。
ここでは以下の3つの量の目安を紹介。
- 深煎りコーヒーの豆の量
- 浅煎りコーヒーの豆の量
- アイスコーヒーの豆の量
1つ1つ解説します。
深煎りコーヒーの豆の量
深煎りのコーヒー豆は、豆の量は多めの方が美味しいコーヒーが作れます。
コーヒー豆は、焙煎が深くなるほど水分が抜けて軽くなります。
そのため同じスプーン1杯に見えても、実際に計量してみると深煎りの豆はやや軽くなりがちです。
おすすめの目安は以下の通りです。
- 1杯分(160cc)= 11g
- 2杯分(320cc)= 19g
- 3杯分(480cc)= 28g
- 4杯分(640cc)= 32g
細かい量だけどそこが大事なんだね!
浅煎りコーヒーの豆の量
近年ではコーヒー豆の色が黒くない、焙煎度の浅い浅煎りコーヒーも人気が高まってきています。
浅煎りのコーヒー豆は、豆の量は少なめの方が美味しいコーヒーが淹れられます。
理由は浅煎りのコーヒーは酸味が強く、味が濃いときつく感じてしまうため。
- 1杯分(160cc)= 10g
- 2杯分(320cc)= 18g
- 3杯分(480cc)= 25g
- 4杯分(640cc)= 30g
また浅煎りコーヒーの場合は「温度高め&細挽き」で淹れるとコーヒーの酸味と甘みがしっかり抽出されて、より美味しいコーヒーが楽しめます。
浅煎りコーヒーを淹れる際に「美味しくない…どうしよう。」と悩んでいる人は、是非試してみてください。
アイスコーヒーの豆の量
アイスコーヒーの豆の量は、ホットコーヒーを淹れる場合とほぼ変わりません。
しかし抽出するコーヒーの量が変わってくる点は注意が必要です。
アイスコーヒー1杯分(120cc)は、抽出するコーヒー60ccに氷60ccを加えると、より美味しく淹れることができます。
- 1杯分120cc(コーヒー60cc + 氷60cc)= 10g
- 2杯分240cc(コーヒー120cc + 氷120cc)= 18g
- 3杯分360cc(コーヒー180cc + 氷180cc)= 25g
- 4杯分480cc(コーヒー240cc + 氷240cc)= 30g
※氷1cc=1g
アイスコーヒーは、同じコーヒー豆の量に対して少ないお湯で濃いコーヒーを抽出するのが特徴です。
その濃いコーヒーを同じ量の氷で薄めることによって、飲みやすく冷たいアイスコーヒーに仕上がるというわけです。
コーヒー豆の量で味は変わる
コーヒー豆の量で味は変わるの?
こんな微小の量で味が変わる?
このようなことを疑問に思う方も多くいるでしょう。
ずばり結論は、コーヒー豆の量で味は変わります。
つまりは、コーヒーの味の濃さが変わります。
ここまで適切なコーヒー豆の量を解説してきましたが、あくまでこれは一般的な目安に過ぎません。
濃いコーヒーが好きな方もいれば、薄いコーヒーが好きな方も当然いることでしょう。
是非自分の好みの濃さに合わせて、適切なコーヒー豆の量を見つけてみてください。
適切なコーヒー豆の量を理解して美味しいコーヒーを淹れよう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒー豆の適切な量について、淹れる人数やカップごとの目安を完全解説しました。
コーヒー豆の量は意外にも細かく目安があり、その豆の種類によっても適量が変化することがわかりましたね。
コーヒー豆の量は味を直接的に変化させるのではなく、間接的に濃さを変えることになります。
この点を踏まえて是非、適切なコーヒー豆の量を理解して美味しいコーヒーを淹れましょう!