
アフォガートって何?コーヒーフロートとどう違うの?



家で作りたいけど、どんなコーヒー豆を使えばいいんだろう。
アフォガートはバニラアイスにエスプレッソをかけて食べるイタリア生まれのデザートで、語源はイタリア語の「affogato(溺れた)」です。1950年代にイタリア国内で広まり、現在ではスターバックスのフラペチーノにも採用される定番スイーツとなりました。
家庭で再現する最大のコツは、深煎り・苦味主体のコーヒー豆を使い、湯量を通常の半分に絞って濃く抽出する点にあります。ここを外すとアイスの甘さに負け、ただの溶けたコーヒーフロートになってしまうので注意してください。本記事では3,000銘柄を超えるコーヒーをカッピングしてきた経験から、アフォガートに最適な焙煎度・産地・抽出方法を具体的に紹介していきましょう。
- アフォガートはバニラアイスに濃いエスプレッソをかけるイタリアのデザート(語源は「溺れた」)
- カロリーは自作で約260kcal、スタバのフラペチーノ(Tall)は424kcal
- 使う豆は「深煎り・インドネシア産マンデリンorブラジル産サントス」が黄金比
- 湯量を半分に絞った「リストレット風」抽出でアイスに負けない濃度を出すのがコツ


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それでは早速、アフォガートの基礎から見ていきましょう。
アフォガートとは?意味と発祥地


アフォガートは、バニラのアイスクリームに熱いエスプレッソをかけて食べるイタリア発祥のデザートです。正式名称は「アッフォガート・アル・カッフェ(affogato al caffè)」といい、「コーヒーで溺れさせたもの」を意味します。
イタリア国内で人気が広まったのは1950年代で、アイスクリームの工業生産が普及した時期と重なります。アメリカの英語辞書に「affogato」が収録されたのは1992年(出典: Wikipedia英語版「Affogato」項目)と比較的新しく、グローバルに広がったのはこの30年間です。
冷たいアイスと熱いエスプレッソが口の中で同時に交わり、苦味と甘味、温度差、滑らかさとシャリ感が一度に味わえる点が最大の魅力です。コーヒーが主役のドリンクではなく、あくまでデザートとして提供される点も覚えておきたい特徴になります。
アフォガートとコーヒーフロートの違い


「アイスクリーム+コーヒー」という共通点から混同されやすいのがコーヒーフロートです。両者の決定的な違いは、主役がどちらかにあります。
| 項目 | アフォガート | コーヒーフロート |
|---|---|---|
| 主役 | アイスクリーム | コーヒー(飲み物) |
| 分類 | デザート | ドリンク |
| 容器 | カップ・小鉢 | グラス |
| コーヒー | 熱いエスプレッソ30ml前後 | 冷たいアイスコーヒー200ml前後 |
| 食べ方 | スプーンで食べる | ストローで飲む |
| 発祥 | イタリア | 日本(昭和初期に喫茶店で普及) |
つまりアフォガートは「アイスにコーヒーを少量かけたデザート」、コーヒーフロートは「コーヒーにアイスを浮かべた飲み物」になります。容器も食べ方も別物です。
コーヒーフロートの詳しい作り方は以下の記事で解説しています。


スタバの「エスプレッソ アフォガート フラペチーノ」の特徴
日本でアフォガートの知名度を一気に押し上げたのが、スターバックスの「エスプレッソ アフォガート フラペチーノ®」です。この商品の最大の特徴は、抽出方法にリストレットを採用している点にあります。
リストレットとは、通常のエスプレッソに対して湯量を半分(約15ml)に絞って抽出する方法で、油分と香り成分を凝縮した濃厚な液体が得られます。カフェイン量は通常エスプレッソより少なくなる一方、コクと香りは数段強くなる点が特徴です。
スターバックスのアフォガートフラペチーノは、サイズごとのカロリー・価格・容量が以下のように設定されています。アイスクリーム本体ではなくフラペチーノベースのため、自作アフォガート(約260kcal)よりカロリーが高くなりやすい点も覚えておくと安心でしょう。
| サイズ | カロリー | 容量 | 参考価格(税込) |
|---|---|---|---|
| Short | 380kcal | 240ml | 583円 |
| Tall | 424kcal | 350ml | 627円 |
| Grande | 601kcal | 470ml | 671円 |
| Venti® | 750kcal | 590ml | 715円 |
リストレットの原理を詳しく知りたい方は、以下の関連記事も参考になります。


アフォガートのカロリーと栄養データ


アフォガートのカロリーは、使うアイスクリームの種類とエスプレッソの量で決まります。基本の組み合わせ(バニラアイス150g+エスプレッソ30ml)の場合、合計は約260kcalになります。
- バニラアイスクリーム150g:約250kcal
- エスプレッソ30ml:約10kcal
- 合計:約260kcal
市販アフォガート商品3種のカロリー比較
「自作するのが面倒」「まず味を試したい」という方向けに、コンビニやスーパーで購入できるアフォガート系商品3種のカロリーを比較しました。脂肪分や乳脂肪率によってカロリーは1.5倍以上の差になります。
| 商品 | 容量 | カロリー | 備考 |
|---|---|---|---|
| 自作(バニラアイス150g+エスプレッソ) | 180ml | 約260kcal | 普通の市販バニラを使用 |
| ハーゲンダッツ アフォガート〜薫るエスプレッソ〜 | 110ml | 261kcal | 大豆ベースのGREEN CRAFT |
| スタバ アフォガートフラペチーノ(Tall) | 350ml | 424kcal | フラペチーノベース+ホイップ |
カロリーを抑えたいなら、低脂肪のバニラアイスやジェラート(普通のアイスより乳脂肪分が少ない)を選ぶと150〜180kcal程度まで落とせます。逆にコクを楽しみたい日は、乳脂肪15%以上のプレミアムアイス(ハーゲンダッツのバニラなど)を選ぶと風味が一段濃くなります。
アフォガートに合うコーヒー豆の選び方


アフォガートの味を決めるのは、実はアイスではなくコーヒー豆の選定です。3,000銘柄を超えるカッピング経験から導いた結論として、アフォガートに合う豆は「深煎り×低酸味×高コク」の3条件が揃った銘柄に絞られます。
焙煎度はフレンチローストかイタリアンロースト
焙煎度は8段階のうち、上から2番目のフレンチロースト(L値=20前後)か最も深いイタリアンロースト(L値=18前後)を選びましょう。L値とは焙煎豆の明度を数値化した指標で、低いほど焙煎が深い豆を指します。
浅煎り・中煎りは酸味が立ちすぎてバニラの甘さとぶつかります。実際にエチオピア・イルガチェフェ(中煎り)でアフォガートを試したところ、レモンのような酸が前面に出てしまい、デザートとしての一体感が大きく崩れました。失敗を避けるならパッケージの「フレンチ」「イタリアン」「エスプレッソ用」表記を目印にしましょう。
産地は「インドネシア」か「ブラジル」が黄金比
産地選びでは、コクとボディが強いインドネシア産マンデリンか、苦味が穏やかでバランスのよいブラジル産サントスNo.2がアフォガートに最も合います。
| 産地 | 苦味 | 酸味 | コク | アフォガート適性 |
|---|---|---|---|---|
| インドネシア・マンデリン | 強 | 弱 | 強 | ◎ |
| ブラジル・サントスNo.2 | 中 | 弱 | 強 | ◎ |
| コロンビア・スプレモ | 中 | 中 | 中 | ○ |
| グァテマラ・SHB | 中 | 中 | 中 | △ |
| エチオピア・イルガチェフェ | 弱 | 強 | 弱 | × |
| ケニア・AA | 中 | 強 | 中 | × |
逆にアフリカ系(エチオピア・ケニア)は酸味が強く、バニラの乳脂肪分とぶつかって雑味を感じやすくなります。アフォガート用に1袋買うなら、深煎りに仕上げたマンデリンかブラジル系のブレンドが第一候補です。
深煎り豆の詳しい選び方は以下の記事を参考にしてみてください。


家で作るアフォガートの基本レシピ


専用マシンがなくても、家庭用ドリッパーやインスタントコーヒーで十分おいしいアフォガートを作れます。所要時間は5分。最低限の材料は、バニラアイス・コーヒー豆(または濃いインスタント)・お湯・耐熱カップだけです。
カチコチのアイスに熱いコーヒーをかけると表面だけ溶けて中心が固いままになり、全体が混ざりません。冷凍庫から出して2分ほど室温で待ち、表面が少しなめらかになった状態にします。
カップは陶器の小鉢(口径8cm前後)かガラス製のグラスを推奨します。プラスチック容器は熱で変形するリスクがあるため避けましょう。アイスは大さじ山盛り2杯(約100〜120g)が食べきりサイズの目安です。
ドリップなら豆15g・湯50mlで抽出し、最初の30mlだけ使うのが理想形です。インスタントの場合は通常の倍量(2杯分)をお湯50mlに溶かしてください。湯温は90〜95℃が適温です。
全量を一気にかけるとアイスが急速に溶けてフロート状態になります。スプーンで小さなくぼみを作り、その中心に1/3ずつ、3回に分けて注ぎましょう。最初の一口は溶けた表層、中盤は冷たいコア、最後は混ざり合った乳化部分と、3段階の味を楽しめます。
家庭で再現する際の最大のポイントは「コーヒーを濃いめに淹れる」1点に尽きます。通常のドリップコーヒー(豆10g+湯200ml)の濃度ではアイスの乳脂肪に負け、ぼやけた味になりがちです。豆を1.5倍に増やすか、湯量を半分以下に絞ってください。



濃いコーヒー+少量+熱々の3条件さえ守れば、家のアイスでもカフェ品質に近づきます。
アフォガートのアレンジレシピ7選
基本のレシピをマスターしたら、味のバリエーションを広げていきましょう。アイスの種類・かける液体・トッピングを変えるだけで7通り以上のアレンジが楽しめます。順番に紹介します。
アイスのフレーバーを変える(チョコ・抹茶・キャラメル)
バニラ以外でアフォガートに合うアイスは、チョコレート・抹茶・キャラメル・クッキー&クリーム・ナッツ系の5系統です。コーヒーの苦味と相性がいいのは「同じ苦味系のチョコレート」「香りのレイヤーが重なる抹茶」「キャラメルの焦げ香が深煎りと共鳴する」の3パターンでしょう。
抹茶アイス+深煎りコーヒーの相性については、以下の記事で詳しく解説しています。


リキュールを足してカクテル風にする
20歳以上限定のアレンジとして、リキュールを少量加える「アフォガートカクテル」があります。リキュール5種別の特徴と相性を整理しました。
| リキュール | 度数 | 味の方向 | 推奨量 |
|---|---|---|---|
| カルーア(コーヒーリキュール) | 20度 | コーヒーの香りを増幅 | 10ml |
| ベイリーズ(クリーム系) | 17度 | まろやかさとコクを追加 | 10ml |
| アマレット(杏仁系) | 24度 | ナッツ香でビター強化 | 5ml |
| フランジェリコ(ヘーゼルナッツ) | 20度 | ナッツ&チョコ系の風味 | 5ml |
| ダークラム | 40度 | キャラメル風の重厚感 | 5ml |
初心者にはカルーアかベイリーズが扱いやすく、コーヒーリキュール由来のカルーアは「アフォガートの王道カクテル」と呼ばれることもあります。お酒に含まれる成分とコーヒーの関係を詳しく知りたい方は、以下も参考にしてください。


トッピングで食感を加える
食感のコントラストを作るなら、ローストアーモンド・砕いたビスコッティ・カカオニブ・ココアパウダー・はちみつのいずれかをトッピングします。特にカカオニブ(チョコレートの原料)はビター感を強め、深煎りコーヒーと相性抜群です。
毎回少量ずつトッピングを変えると、同じレシピでも飽きずに楽しめます。砕いたメレンゲやコーンフレークなど、サクサク系の食感を加えると一気に「お店感」が出ます。
スイーツの上にのせて食べる
パンケーキ・ワッフル・ブラウニーの上にアイスをのせ、その上からコーヒーをかける「のせ系アフォガート」も人気です。生地がコーヒーを吸って、ティラミスのような味わいに仕上がります。シリアルやグラノーラと合わせれば朝食メニューにも応用可能です。



パンケーキ+深煎りコーヒー+バニラの組み合わせは、休日のご褒美にぴったり。
アフォガートに関するよくある質問
- アフォガートとアフォガードはどちらが正しい?
-
イタリア語の発音に最も近いのは「アフォガート」です。日本国内ではスターバックスやハーゲンダッツが「アフォガート」表記を採用しており、業界標準もこちらに統一されています。「アフォガード」はカタカナ表記の揺れにすぎず、検索した際にも同一商品としてヒットするので心配いりません。
- エスプレッソマシンがなくてもアフォガートは作れる?
-
専用マシンがなくても作れます。インスタントコーヒーを通常の2倍濃度(粉2杯+お湯50ml)で溶かす方法か、ハンドドリップで豆15g・湯50mlの濃度で抽出する方法から選んでください。重要なのは「濃度=液体100mlあたりの粉量」で、エスプレッソに近い濃さを再現できれば味は十分近づきます。
- アフォガートのカフェイン量はどのくらい?
-
エスプレッソ1ショット(30ml)あたりのカフェイン量は約60〜80mgです。一般的なドリップコーヒー1杯(150ml)の60〜100mgとほぼ同等で、デザート1個ぶんとしてはやや少なめに収まる量と覚えておきましょう。妊娠中の方や寝る前に食べる場合は、デカフェのコーヒーで作るアフォガートを試してみてください。
- アフォガートはダイエット中に食べてもいい?
-
自作の標準サイズ(バニラ150g+エスプレッソ30ml)で約260kcalのため、ケーキ1切れ(300〜400kcal)より低カロリーです。低脂肪バニラやジェラートで作れば180kcal前後まで下げられるでしょう。ただし市販品のフラペチーノ系(Tallサイズで424kcal)はカロリーが高めなので、ダイエット中は自作版がおすすめです。
- アフォガートはコンビニで買える?
-
2024年以降、ハーゲンダッツが「アフォガート〜薫るエスプレッソ〜」シリーズをコンビニ・スーパーで販売しています。容量110ml・261kcalで、110ml中にエスプレッソ風味のソースが封入されているタイプです。スターバックスのアフォガートフラペチーノは季節限定(夏期中心)の販売になります。
アフォガートを家で楽しむためのポイントまとめ


アフォガートはバニラアイスと濃いエスプレッソだけで完成する、家庭でも再現しやすいイタリアのデザートです。3,000銘柄をカッピングしてきた視点で重要な5点を最後に整理します。
- アフォガートは1950年代のイタリア発祥で、語源は「溺れた」を意味するaffogato
- カロリーは自作で約260kcal、市販品(スタバTall)は424kcalで1.6倍の差
- 使う豆は深煎り(フレンチ〜イタリアン)×インドネシアorブラジル産が黄金比
- コーヒーは湯量を半分に絞り、3回に分けてアイスに注ぐと3段階の味が楽しめる
- アレンジはアイス・リキュール5種・トッピングで7通り以上の味変が可能
家庭でアフォガートを作るなら、まずは深煎りのマンデリンかブラジル系の豆を1袋用意してみてください。アイスをひと口、コーヒーをひと口、そして混ざり合った乳化部分を最後に味わう。この3段階のリレーこそが、アフォガートを「ただのアイス+コーヒー」から極上のデザートに変えてくれます。
コーヒー豆のおすすめが知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。


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