コーヒー豆って一杯作るのにどのくらいの量が必要なのかな?気になる…
でも必ず注意点があるはずだよ!それってどんなものがあるのかな?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- コーヒー一杯に必要な豆・粉・ドリップ量
- コーヒー一杯のカフェイン量
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒー一杯の味は分量によって劇的に変わる
これは当然のことと思いますが、コーヒー豆の分量によって劇的に味は変わって来ます。
そしてみなさんが思うよりずっと、コーヒーは風味や独特の味わいが特質上、コーヒー豆の量に左右されやすいからです。
つまり、コーヒーの一杯に使う豆の量も大切になってくるわけです。
量に関しては皆さんが軽視しがちな点であるため、是非注意して見ていただけたら幸いです。
コーヒー一杯のカフェイン量
最初にコーヒー一杯のカフェイン量について見ていきましょう。
結論、コーヒー1杯(約140ml)に含まれるカフェイン量は84mgです。
マグカップなどで飲むケースはその分量も増えます。
つまり150mlの場合は90mg、160mlの場合は96mgのカフェイン量になるわけです。
インスタントコーヒーのカフェイン量
ここで気になってくるのがインスタントコーヒーのカフェイン量でしょう。
実はインスタントコーヒーもカフェイン量は同等、または豆から抽出した場合よりも若干少ないと言われています。
食品安全委員会が発表している値では、インスタントコーヒーのカフェイン量は100ml当たり57mg。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
コーヒー一杯に適当なドリップ量
抽出量をコーヒー粉の量で割ったものを濃度順に並べたのが以下の図になります。
下にいくほど濃いコーヒーです。
- ターリーズコーヒー:150~200cc・粉10g
- スターバックス:180ml・粉10g
- シアトルズベストコーヒー:170ml・粉10g
- カリタ:120ml・粉10g
- UCC:約140cc・粉10~12g
- ドトールコーヒー:3~4杯の場合500ml・粉48g
- ブルーボトルコーヒー:2〜3杯の場合310ml・粉30g
これらから見ると、平均でコーヒー粉は約10gで1杯150ml抽出でしょう。
コーヒー1杯に使うコーヒー粉は、10gで間違いないね!
コーヒー一杯に適当な豆の量は何グラム?
結論から先にいうと、一杯のベストなコーヒー豆の量は10グラムです。
コーヒー豆・粉を計る計量カップは、メジャーカップと呼ばれています。
こちらはメーカーによって、メジャーカップ一杯の量が多少変わってきますので注意が必要です。
代表的なのは「メリタ」と「カリタ」と呼ばれるものです。
- メリタ
- カリタ
非常に有名なので、持っていないという方は是非購入してみましょう。
カリタ・メリタの違いについては以下の記事を参考にしてください。
毎回のコーヒー豆の一杯の計量が楽しいものになること間違いなしです。
なるほど…ベストな一杯は、10グラムなんだね!勉強になるよ!
ベストなコーヒー豆の量は大さじは2杯
ベストなコーヒー豆の量は大さじは2杯です。
メジャーカップが無いという方は、大さじ2杯(約65個分)ということを覚えておきましょう。
また基本的には一杯淹れるのに10グラムがベストだとお伝えしましたが「中には濃い方が好きだ!」「いや私は薄いほうが好き!」という方もいるでしょう。
そんな人達は以下の分量がおすすめです。
コーヒー豆の分量は好みによって変えよう!
濃いコーヒーが好きな方
濃い味のコーヒーが好きな場合は12グラム〜14グラムがベストでしょう。
個人差はありますが個人的におすすめ出来ます。
私も濃いコーヒーの方が好きなため、たまに12グラムで美味しく飲ませていただいています。
薄いコーヒーが好きな方
察しが良い方ならなんとなくわかるかと思いますが、薄い味のコーヒーが好きな場合は6グラム〜8グラムがベストでしょう。
最初は失敗しないためにも8グラムから淹れてみましょう。
より詳しい大さじの量についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
コーヒー豆の焙煎度合いによって一杯の分量は変わる
コーヒーには大きく分けて3つの焙煎度合いがあります。
- 浅煎り
- 中煎り
- 深煎り
深くなるにつれて、より多く熱にあたっていることになります。
深煎りのコーヒー豆は多めに入れよう
コーヒー豆にも当然のことながら、水分が含まれており焙煎によって水分が蒸発します。
これは目減りが原因です。
浅煎り・中煎りの場合は、焙煎後の目減りが約15~17%。
深焙煎は17~20%程になります。
つまり深煎りのコーヒー豆の方は、1粒当たりグラム数が少なくなっているのです。
浅煎り・中煎りのメジャーカップ一杯と深煎りのメジャーカップ一杯では、見た目が同じですが、深煎りの方がグラム数が多少少なくなっています。
したがって、濃い色合いの深煎りのコーヒー豆は、中煎りのコーヒー豆よりも若干多めにすることをおすすめします。
コーヒー一杯を淹れる際の注意点
最後にコーヒー一杯を淹れる際の注意点を紹介します。
コーヒー一杯の場合、約10グラムで淹れますが2杯・3杯…のと増やしていく際は量を倍数で増やしてはダメだということです。
コーヒーを一気に作りたい時ってたくさんあるよね…
単純に倍量を足して行きたいところですが、注意が必要です。
倍数で増やしていくとコーヒーの粉の層が厚くなっていくため、一杯作るよりも濃いコーヒーが出来てしまうのです。
つまり、倍量ではなく2杯目からは8グラムずつ足していくことが大事になってきます。
それでも5杯6杯分一気に淹れるとなるとそれでも濃いコーヒーが出来てしまうため、多少少なめにコーヒー豆を準備すると良いでしょう。
経済的にもお金的も一気に作ってしまったほうが楽ですし、効率が良いと言えるででしょう。
自分好みのコーヒー一杯の適量を見つけよう!
いかがでしたでしょうか?
「コーヒー一杯の適切な量とは?カフェイン量から豆のグラム数まで解説」というテーマでお伝えしました。
まとめるとコーヒー1杯はコーヒー粉10gで150ml抽出するのが基本です。
豆は大さじ2杯で10グラムがベストでしょう。
ここを基準としてコーヒーを淹れていければ失敗はしないはずです。
是非自分好みのコーヒー一杯の適量を見つけてください!
美味しいドリップコーヒーの淹れ方が知りたい方は「【決定版】ドリップコーヒーの美味しい淹れ方とは?マイスターが解説」の記事をチェック!